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10年以上のブランクから仕事復帰へ|「私なんて何もできない」と感じた女性の相談事例

10年以上のブランクから仕事復帰へ|「私なんて何もできない」と感じた女性の相談事例

「久しぶりに仕事を探してみようかな」

そう思ったときに、同時に不安が押し寄せてくることはありませんか。

今回の相談者さんは、北海道にお住まいの30代〜40代の女性です。
お子さんが中学校に入り、少しずつ自由な時間が増えてきた一方で、学費のことや家計のことも気になり始めていました。

自由時間に仕事をして、自分への投資資金や家計の足しにしたい。
そんな思いはあるものの、長いブランクがあることで、体力や能力への不安が大きくなっていたそうです。

頭の中には、
「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」
という言葉が何度も浮かび、できない気持ちをひとりで抱え込み、なかなか前に進めない状態でした。

仕事探しは、意外と孤独になりやすいものです。
家族のこと、お金のこと、自分の年齢やブランクのこと。
誰かに話したくても、「こんなこと相談していいのかな」と思ってしまうこともあります。

私はまず、答えを急がず、否定せず、相談者さんの不安やみじめさをそのまま受け止めながらお聴きしました。

話がまとまっていなくても大丈夫。
言葉が止まってしまう時間も、その方の中で気持ちが動いている大切な時間です。

お話を続ける中で、少しずつ「本当はどうしたいのか」「どんなことならできそうか」が見えてきました。
これは、10年以上のブランクがありながらも、自分の気持ちを言葉にし、パートでの仕事復帰へ一歩踏み出した女性の相談事例です。

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投稿者プロフィール

森みな
森みなよりびと
■ 対応しやすい時間帯:③ 18:00〜24:00|夜タイム
※待機日時が変更されるケースがありますので、詳しくは待機カレンダーを確認ください。

■ 年齢:50代

■ キャッチコピー:「あなたのペースで大丈夫。安心できる沈黙も大切にします」

■ 得意なテーマ

- もやもやしている気持ちの整理
- 誰にも言えない話の受け止め
- 人間関係の悩み
- とにかく話を聴いてほしいとき
- 感情の吐き出し
- 転職・仕事の悩み、大人の学び直し

■ 聴き方・スタイル

- あなたのペースに合わせて、ゆっくり丁寧にお聴きします
- 話がまとまっていない状態でも、そのままお話しいただいて大丈夫です
- 決して否定せず、ありのままの感情を穏やかに受け止めます
- 沈黙も、あなたの心が動いている大切な時間として尊重するスタイルです

■ 経験

- 日々公的機関でのキャリア相談を通し多くの方の人生の節目に寄り添っています
- コールセンターでの勤務経験から、声を通じた対話で安心感をお届け
- 長時間の電話でも落ち着いて聴くのが得意です
- シングル子育て・家族の介護経験で、両立支援を実体験
- 資格:キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー/ホームヘルパー2級

■ 大切にしていること

- どんな話でも否定しません
- 話したくないことは無理に聞きません
- 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
- 泣いても沈黙してもOK

■ 人柄・ユニークポイント

- 好きなもの:サウナでの静かな時間(心身の調律)
- よく言われる性格:「和やかで落ち着いている」「安心感がある」
- ちょっとしたこだわり:対話前に挽きたてのコーヒーを淹れる
- 聴き手としての密かな強み:長時間の対話でも深く集中し、あなたの言葉の裏にある「本当の願い」を優しく感じ取るのが得意です

■ メッセージ

ここでは、どんな話をしても大丈夫です。うまく話せなくても、言葉が詰まってしまっても、泣いてしまっても全く問題ありません。社会の中での役割を一度脱ぎ捨てて、あなたのペースで、安心してお話しくださいね。あなたが少しでも軽やかな気持ちになれるよう、心を込めてお聴きします。

目次

10年以上のブランク。「仕事復帰なんて無理かも」と感じていた日々

子どもが中学校に入ると、親の毎日は少しずつ変わっていきます。

小さいころのように、送り迎えや身の回りの世話に追われる時間は減り、子ども自身が自分の時間を過ごすことも増えていきます。

今回の相談者さんも、そうした変化の中にいました。

北海道にお住まいの30代〜40代の女性で、お子さんが中学校に入ったころから、少しずつ自由な時間が増えてきたそうです。

その一方で、学費のことや家計のことも気になり始めていました。

「自由時間に仕事をして、自分への投資資金や家計の足しにしたい」

そんな思いはあるものの、長いブランクがあることで、体力や能力への不安が大きくなっていました。

頭の中には、
「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」
という言葉が浮かんでいたそうです。

本当は前に進みたい。
でも、自分にできる気がしない。

その間で気持ちが止まってしまうことは、決して珍しいことではありません。

仕事探しは、思っている以上に孤独になりやすいものです。

家族には話しにくい。
友人にも相談しづらい。
求人を見ても、自分にできそうなものが見つからない。

そんな時間が続くと、まだ何も始めていないのに、心だけが疲れてしまいます。

私はまず、すぐに答えを出そうとせず、相談者さんが抱えている不安やみじめさを、そのまま言葉にできる時間を大切にしました。

子どもの成長で生まれた自由時間と、家計への現実的な不安

子どもが成長してくると、親の生活にも少しずつ空白のような時間が生まれます。

それは嬉しい変化でもありますが、同時に「この時間をどう使えばいいのだろう」と迷うきっかけにもなります。

相談者さんの場合、お子さんが中学校に入り、自分で過ごす時間が増えていきました。

以前よりも手が離れ、自由に使える時間が増えたことで、「この時間に何かできるかもしれない」と感じるようになったそうです。

ただ、その気持ちと同じくらい大きかったのが、学費への心配でした。

子どもが成長するにつれて、教育費や生活費の負担は少しずつ現実味を増していきます。

部活動、進学、塾、制服、交通費。
ひとつひとつは必要な出費でも、積み重なると家計への不安につながります。

相談者さんは、自分のためのお金も少し持ちたい、家計の足しにもしたいという思いを持っていました。

その気持ちは、とても自然なものだと思います。

ただ、「働きたい」という思いがあるからといって、すぐに動けるわけではありません。

家族の予定、家事、体力、自分の年齢、ブランク。

考え始めると、いくつもの不安が出てきます。

私は、相談者さんの「働きたい」という前向きな気持ちだけでなく、その裏側にある不安も大切に聴きました。

前に進みたい気持ちと、動くのが怖い気持ち。
その両方があるからこそ、簡単に決められないのだと思います。

「何もできない」と思い込んでしまうほど、ブランクへの不安が大きかった

長く仕事から離れていると、求人を見るだけでも気持ちが重くなることがあります。

仕事内容を読んでいるうちに、
「これは私には無理かもしれない」
「覚えられるかな」
「若い人ばかりだったらどうしよう」
そんな考えが次々と浮かんでくることもあります。

相談者さんも、10年以上のブランクがあることで、体力や能力に不安を感じていました。

特に強かったのは、
「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」
という思いでした。

この言葉には、ただの不安だけではなく、自信をなくしてしまった苦しさも含まれていたように感じます。

本当は働きたい。
でも、自分にはできない気がする。
そう思うたびに、前に進む力が弱くなってしまう。

この状態は、決して甘えではありません。

長い間、家庭や子育てを中心に過ごしてきた人ほど、自分が社会の中で何ができるのかを見失いやすくなります。

家の中で当たり前にしてきたことは、なかなか「自分の力」として見えにくいものです。

段取りを考えること。
家族の予定を調整すること。
毎日を回すこと。
人の様子に気づくこと。

そうした力は確かにあるのに、自分では「仕事に使えるものではない」と感じてしまうことがあります。

私は、相談者さんの言葉を否定せずに聴きながら、その奥にある「本当はやってみたい」という気持ちを大切にしました。

できない理由を探す時間ではなく、今の不安を一緒にほどいていく時間にしたいと思いました。

仕事探しの孤独さが、さらに一歩を重くしていた

仕事を探すとき、求人サイトを開けばたくさんの情報が出てきます。

けれど、情報が多いからこそ、かえって迷ってしまうこともあります。

勤務時間、仕事内容、時給、通勤距離、未経験可、ブランク歓迎。

条件を見れば見るほど、
「これは家のことと両立できるかな」
「この仕事は自分に向いているのかな」
「応募して断られたらどうしよう」
と不安が膨らんでいくことがあります。

相談者さんにとっても、仕事探しは孤独になりやすいものでした。

あまり人に相談できず、できない気持ちを抱え込んでしまい、先に進めない様子がありました。

仕事を始めるかどうかは、自分だけの問題に見えて、実は家族との関係にもつながっています。

働く時間が増えれば、家事の分担や子どもへの関わり方も変わります。
体力的に疲れる日も出てくるかもしれません。

だからこそ、ひとりで全部を決めようとすると、心の負担が大きくなります。

私は、相談者さんが安心して話せるように、まずは気持ちの吐き出しを大切にしました。

うまく説明できなくても大丈夫。
不安がまとまっていなくても大丈夫。
言葉にしていくうちに、自分が何に引っかかっているのかが少しずつ見えてくることがあります。

この時点で必要だったのは、無理に背中を押すことではありませんでした。

相談者さん自身が、自分のペースで「少し考えてみようかな」と思えるように、安心して話せる時間を重ねること。

そこから、次の一歩が少しずつ見え始めていきました。

話していく中で見えてきた、自分の「好き」と「できること」

最初にお話を聴いたとき、相談者さんの中には「働きたい」という気持ちと、「でも自分には無理かもしれない」という不安が、同じくらい強くあるように感じました。

自由な時間が増えたから、家計のためにも、自分のためにも何か始めたい。
けれど、10年以上のブランクがある。
体力も心配だし、今の自分にできる仕事があるのかもわからない。

そんなふうに、前に進みたい気持ちがあるのに、不安が先に立ってしまう状態でした。

私はまず、「何をすればいいか」をすぐに決めるのではなく、相談者さんがこれまでどんなことを大切にしてきたのか、どんな場面で気持ちが動くのかを、ゆっくり一緒に整理していきました。

仕事探しというと、つい求人票や条件から考え始めたくなります。

でも、長いブランクがあるときほど、いきなり求人を見るよりも、まずは自分の中にある「好き」「得意」「苦になりにくいこと」に目を向けることが大切だと感じています。

相談者さんにも、どんな作業をしているときに集中できるのか、どんなことなら時間を忘れられるのか、どんな場面でやりがいを感じるのかを話してもらいました。

すると、最初は「何もできない」と話していた相談者さんの言葉が、少しずつ変わっていきました。

自分の中に何もないのではなく、まだ言葉にできていなかっただけ。
そのことに、少しずつ気づいていく時間になりました。

求人を見る前に、自分の気持ちを整理することから始めた

仕事復帰を考えるとき、最初に求人サイトを開く人は多いと思います。

もちろん、求人を見ることも大切です。
ただ、ブランクが長いときにいきなり求人を見ると、かえって不安が強くなることがあります。

「この仕事は難しそう」
「時間が合わないかもしれない」
「応募しても採用されないかも」
「そもそも私にできる仕事なんてあるのかな」

そんなふうに、求人を見れば見るほど、自分には無理な理由ばかりが目につくこともあります。

相談者さんも、仕事をしたい気持ちはありました。
自由時間を使って、自分への投資資金や家計の足しにしたいという思いもありました。

けれど、その前に大きく立ちはだかっていたのが、「自分には何ができるのかわからない」という不安でした。

そこで私は、すぐに仕事を選ぶのではなく、まず今の気持ちを整理することから始めました。

なぜ働きたいと思ったのか。
どんな働き方なら続けられそうか。
どんなことが不安なのか。
家族との生活の中で、どのくらいの時間なら使えそうか。

こうしたことを一つひとつ話していくと、漠然としていた不安が少しずつ形になっていきます。

不安は、頭の中にあるだけだと大きなかたまりのように感じます。
でも、言葉にして外に出してみると、「これは体力の不安」「これは家族との調整」「これは自信のなさ」と分けて考えられるようになることがあります。

相談者さんにとっても、この整理の時間は大切だったように感じます。

仕事探しの前に、自分の気持ちを聴いてもらう。
それだけで、次に見る景色が少し変わってくるのだと思います。

「好きな作業」は、仕事復帰のヒントになる

相談者さんは最初、「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」と感じていました。

けれど、お話を聴いていると、本当に何もできないわけではありませんでした。

ただ、自分が普段していることや、自然にできていることを、「仕事につながる力」として見ていなかったのだと思います。

そこで私は、相談者さんにいくつかのことを話してもらいました。

どんな作業をしているときが好きか。
何をしているときに時間を忘れるか。
どんな場面で「少し楽しい」「やってよかった」と感じるか。

こうした質問は、すぐに仕事を決めるためのものではありません。

自分の中にある小さなヒントを見つけるためのものです。

たとえば、人と話すことが苦にならない人もいれば、黙々と作業するほうが落ち着く人もいます。
予定を整えるのが得意な人もいれば、誰かの様子に気づくのが自然にできる人もいます。

それは、資格や職歴のように履歴書に書きやすいものではないかもしれません。

でも、仕事を続けていくうえでは、とても大切な感覚です。

相談者さんも、話していくうちに、自分の中にある「好き」や「やってみたいこと」に少しずつ目を向けられるようになっていきました。

長いブランクがあると、過去の経験よりも「空白の時間」ばかりが気になってしまいます。

でも、その間にも、家族を支えたり、毎日を回したり、考えたり選んだりしてきた時間があります。

その中に、仕事復帰のヒントになるものはきっとあります。

私は、相談者さんが自分を責める方向ではなく、「もしかしたら、これならできるかもしれない」と思える方向に目を向けられるよう、お話を聴いていきました。

話すことで、漠然とした不安が少しずつ言葉になった

不安が強いときほど、自分が何に不安を感じているのか、うまく説明できないことがあります。

相談者さんも、最初は「仕事をするのは無理だろうな」という大きな不安を抱えていました。

でも、ゆっくり話していくうちに、その不安の中身が少しずつ見えてきました。

体力が続くかどうか。
仕事の能力が足りるかどうか。
家族に理解してもらえるかどうか。
ブランクが長いことをどう見られるのか。
自分に合う仕事を見つけられるのか。

ひとことで「不安」と言っても、中にはいろいろな心配が入っています。

それを一人で抱えていると、全部が重なって見えてしまい、「やっぱり無理」と感じやすくなります。

でも、話しながら一つひとつ分けていくと、すぐに解決できることと、少し時間をかけて考えたいことが見えてきます。

相談者さんの場合も、話しているうちに、自己理解がまだ十分ではなかったことや、社会復帰への不安が漠然としていたことに気づいていきました。

これは、とても大きな一歩だと思います。

なぜなら、不安の正体が見えてくると、次に考えることが少し具体的になるからです。

「何もできない」ではなく、
「どんな仕事ならできそうか」
「どんな条件なら続けられそうか」
「どんな不安は家族と話し合う必要があるか」

そんなふうに、考える方向が少しずつ変わっていきます。

私は、相談者さんの言葉を急がせず、出てきた気持ちをひとつずつ大切に聴きました。

話すことで、自分の中にあった気持ちの輪郭が見えてくる。
その時間が、相談者さんの次の一歩につながっていったのだと思います。

「やってみなければわからない」が、仕事探しへの気持ちを動かした

お話を続けていく中で、相談者さんの言葉は少しずつ変わっていきました。

最初は、
「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」
という思いが強く、仕事復帰に対しても不安のほうが大きい様子でした。

けれど、自分の好きな作業や、時間を忘れて取り組めること、やりがいを感じる場面を一つひとつ話していくうちに、相談者さんの中にあった気持ちの輪郭が少しずつ見えてきました。

何もできないわけではない。
ただ、まだ自分の中にあるものを整理できていなかっただけかもしれない。

そんな感覚が、少しずつ育っていったように感じます。

印象的だったのは、相談者さんの口から出た
「やってみなければわからない」
という言葉でした。

この言葉には、無理に前向きになろうとする強さではなく、不安がありながらも少しだけ試してみようとする、静かな勇気がありました。

仕事探しは、応募してみなければわからないこともあります。
求人票を見ているだけでは、自分に合うかどうかも、職場の雰囲気も、本当に続けられそうかも見えてきません。

もちろん、勢いだけで進めばいいわけではありません。
不安点があれば立ち止まり、一緒に考えることも大切です。

でも、「絶対に無理」と決めつけていたところから、「少し見てみようかな」「探してみようかな」と思えたことは、とても大きな変化でした。

私はその変化を急がせず、相談者さん自身の中から出てきた言葉を大切にしながら、次の一歩を一緒に考えていきました。

「できない」と決めつけていた気持ちが少しずつゆるんでいった

相談者さんは最初、仕事復帰について考えるたびに、「自分にはできない」という思いに引っ張られていました。

長いブランクがあると、自信を持つことは簡単ではありません。

以前できていたことでも、今も同じようにできるのか不安になる。
体力が続くのか心配になる。
職場の人間関係についていけるのかも気になる。

そうした不安が重なると、まだ何も始めていない段階で「やっぱり無理かもしれない」と感じてしまいます。

相談者さんも、まさにその状態でした。

けれど、お話を続ける中で、少しずつ「できない」と決めつけていた気持ちがゆるんでいきました。

私は、相談者さんの不安を否定するのではなく、まずはそのまま受け止めました。

「そんなふうに感じるのはおかしい」と言われてしまうと、人は本音を出しにくくなります。

でも、不安を不安のまま話せると、心の中で固まっていたものが少しずつほどけていくことがあります。

相談者さんも、話しながら「本当に全部が無理なのか」「どんなことなら少しできそうなのか」を考えられるようになっていきました。

これは、無理に自信を持ったというよりも、自分を少し違う角度から見られるようになった変化だったと思います。

「何もできない」と思っていたけれど、好きな作業はある。
時間を忘れて取り組めることもある。
やりがいを感じる場面もある。

そう気づくことで、仕事復帰は遠い話ではなく、少しだけ現実に近いものになっていきました。

求人を探し始めたことで、不安が具体的な相談に変わっていった

気持ちの整理が進むと、相談者さんは少しずつ仕事探しに興味を持つようになりました。

それまでは、仕事を探すこと自体が大きな不安につながっていました。

求人を見る前から、
「自分には無理だろうな」
「どうせできないだろうな」
という気持ちが出てきてしまい、なかなか動き出せなかったのです。

けれど、お話を重ねる中で、自分の好きなことや、できそうなことを少しずつ整理していくと、仕事探しの見え方も変わっていきました。

求人を見ることが、「できない自分を確認する作業」ではなく、「自分に合う可能性を探す作業」に近づいていったように感じます。

相談者さんは、自分自身で仕事を探し始めました。

もちろん、探し始めたからといって、不安がすべて消えたわけではありません。

勤務時間は合うのか。
家族の予定と両立できるのか。
体力的に続けられるのか。
未経験でも大丈夫なのか。
ブランクがあっても受け入れてもらえるのか。

新しい疑問や不安は、その都度出てきます。

でも、その不安は以前のような大きなかたまりではなく、ひとつずつ一緒に考えられるものに変わっていきました。

私は、相談者さんが不安点を感じたときには、一緒に整理しながら考えることを大切にしました。

すぐに「大丈夫」と言うのではなく、何が不安なのか、どこなら工夫できそうかを一つずつ見ていく。

そうすることで、相談者さん自身も「考えれば進めるかもしれない」と感じられるようになっていったのだと思います。

「やってみなければわからない」は、無理をする言葉ではなかった

相談者さんの言葉の中で、とても印象に残っているのが
「やってみなければわからない」
という言葉です。

この言葉だけを見ると、勢いで挑戦するように感じる人もいるかもしれません。

でも、相談者さんにとってのこの言葉は、無理をして前に進むためのものではありませんでした。

むしろ、不安をちゃんと抱えたまま、それでも少しだけ試してみようと思えた言葉だったように感じます。

仕事復帰を考えるとき、完璧に準備が整ってから動こうとすると、なかなか始められないことがあります。

自信がついたら。
体力が戻ったら。
家族の予定が落ち着いたら。
自分に向いている仕事がはっきりわかったら。

そう思っているうちに、時間だけが過ぎてしまうこともあります。

もちろん、準備は大切です。
家族との話し合いも必要ですし、無理のない働き方を考えることも大切です。

でも、すべてがはっきりしないと動けないわけではありません。

少し求人を見てみる。
気になる仕事をメモしてみる。
条件を家族と話してみる。
応募する前に、不安な点を整理してみる。

そうした小さな行動も、立派な一歩です。

相談者さんにとって、「やってみなければわからない」は、自分を追い込む言葉ではなく、自分の可能性を閉じないための言葉だったのだと思います。

私は、その言葉が出てきたことを大切に受け止めました。

不安がなくなったから動けたのではなく、不安があっても少し考えてみようと思えた。
その変化こそが、仕事復帰に向かう大切な転機になりました。

10年以上のブランクがあっても、できることから仕事復帰へ

お話を重ねる中で、相談者さんは少しずつ自分自身で仕事を探し始めました。

最初は「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」と感じていた相談者さんでしたが、自分の好きな作業や、時間を忘れて取り組めること、やりがいを感じる場面を言葉にしていくうちに、働くことへの見え方が少しずつ変わっていきました。

もちろん、仕事を探し始めたからといって、不安がすべてなくなったわけではありません。

10年以上のブランクがあること。
体力や能力への心配があること。
家族の協力が必要になること。
新しい生活リズムに慣れていく必要があること。

そうした課題は残っていました。

けれど相談者さんは、不安をひとりで抱え込むだけではなく、不安な点が出てきたときに一緒に考えながら、少しずつ次の行動へ進んでいきました。

その結果、10年以上のブランクがありながらも、パートで社会復帰することができました。

また、仕事をするためには家族の理解も大切だということにも気づかれました。
働くということは、自分ひとりの予定が変わるだけではなく、家族の生活にも少しずつ影響します。

だからこそ、自分がどうしたいのかを話すこと。
無理なく続けるために、家族と相談すること。
そして、ひとりで全部を抱え込まないこと。

そうしたことが、仕事復帰を続けていくうえで大切な土台になっていきました。

相談者さんは最後に、
「自分がどうしたいかを話しているうちに、やりたいことの輪郭が見えてきた」
と感じていました。

そして、
「やってみないとわからない」
という思いを持ち帰られました。

話すことで、自分の気持ちが整理される。
聴いてもらうことで、自分の中にある小さな希望に気づく。

今回の相談事例は、ブランクがあっても、今の自分にできることから一歩を踏み出せることを教えてくれる時間になりました。

パートでの社会復帰は、小さな一歩の積み重ねだった

相談者さんがパートで社会復帰できたことは、突然大きな自信が湧いてきたからではありませんでした。

最初から「もう大丈夫」と思えていたわけでもありません。

むしろ、不安はありました。
ブランクの長さも気になっていました。
体力や能力に対する心配も残っていました。

それでも、相談者さんは少しずつ動き始めました。

まずは、自分の気持ちを話すこと。
次に、自分がどんなことに興味を持てるのかを考えること。
そして、実際に仕事を探してみること。

ひとつひとつは、とても小さな行動に見えるかもしれません。

でも、長い間「自分には無理」と感じていた人にとって、その小さな一歩はとても大きな意味を持ちます。

仕事復帰というと、すぐに採用されることや、問題なく働き続けることばかりを成功のように考えてしまいがちです。

けれど、本当はその前の段階にも、たくさんの大切な変化があります。

求人を見てみようと思えたこと。
不安な点を言葉にできたこと。
自分に合いそうな働き方を考えられたこと。
家族に話す必要があると気づけたこと。

そうした変化の積み重ねが、パートでの社会復帰につながっていきました。

私は、相談者さんが前に進もうとするたびに、その気持ちを急かさず、一緒に確認していくことを大切にしました。

「できるかどうか」をすぐに判断するのではなく、
「どこならできそうか」
「何が不安なのか」
「どんな助けがあれば動けそうか」
を一緒に見ていく。

その過程があったからこそ、相談者さんは自分の足で仕事探しに向かえたのだと思います。

仕事を続けるには、家族との話し合いも大切になる

相談者さんが仕事復帰を考える中で、もうひとつ大切だったのが家族の理解でした。

働くということは、収入が増えるという面だけではありません。

生活のリズムが変わります。
家事に使える時間が変わります。
疲れて帰ってくる日もあります。
子どもや家族との関わり方にも、少しずつ変化が出てくるかもしれません。

特に、これまで家庭のことを中心に担ってきた人ほど、仕事を始めるときに「家のことは今まで通りにしなければ」と思ってしまいやすいものです。

でも、それをすべてひとりで抱え込むと、せっかく始めた仕事が苦しくなってしまうことがあります。

相談者さんも、仕事をするには家族の協力が必要だと気づかれました。

これは、とても大切な気づきだと思います。

仕事復帰は、自分だけが頑張ればいいものではありません。
家族の中で、少しずつ役割を見直していくことも必要になります。

たとえば、家事の分担を少し変える。
仕事の日の夕食を簡単にする。
疲れている日は無理をしない。
家族にも予定を共有しておく。

こうした小さな話し合いが、働き続けるための安心につながります。

私は、相談者さんが「働きたい」という気持ちだけで突き進むのではなく、無理なく続けるために必要なことも一緒に考えていきました。

仕事を始めることはゴールではありません。

その後の生活をどう整えていくか。
家族とどう協力していくか。
自分の体力や気持ちをどう守っていくか。

そこまで考えることで、仕事復帰はより現実的なものになっていきます。

話しているうちに、やりたいことの輪郭が見えてきた

相談者さんが持ち帰った大きな気づきは、
「自分がどうしたいかを話しているうちに、やりたいことの輪郭が見えてきた」
ということでした。

これは、今回のお話の中でもとても大切な部分だと感じています。

人は、自分の気持ちを最初からきれいに説明できるわけではありません。

働きたい気もする。
でも不安もある。
家計の足しにしたい。
でも自分にできるか分からない。
自由な時間を使いたい。
でも家族のことも気になる。

こうした気持ちは、頭の中だけで考えていると、ぐるぐる回ってしまうことがあります。

けれど、安心して話せる時間の中で少しずつ言葉にしていくと、自分でも気づいていなかった本音が見えてくることがあります。

相談者さんの場合も、最初は「何もできない」という思いが強くありました。

でも、お話を重ねるうちに、好きな作業や興味のあること、やってみたいことが少しずつ見えてきました。

そして最後には、
「やってみないとわからない」
という言葉が出てきました。

この言葉は、相談者さんが自分で見つけた一歩だったのだと思います。

誰かに無理やり背中を押されたのではなく、自分の中から出てきた言葉だからこそ、行動につながったのだと感じます。

話すことは、ただ気持ちを吐き出すだけではありません。

自分が何を不安に思っているのか。
本当はどうしたいのか。
何からなら始められそうなのか。

そうしたことを見つける時間にもなります。

ブランクがあっても、年齢が気になっても、すぐに自信が持てなくても大丈夫です。

あなたにしかない経験や強みは、きっとあります。

まずは誰かに話してみること。
そこから、自分でも気づいていなかった次の一歩が見えてくるかもしれません。

ブランクがあっても、あなたの中にある力は消えていません

10年以上仕事から離れていると、もう一度働くことに不安を感じるのは自然なことです。

「今の自分にできる仕事なんてあるのかな」
「体力が続かなかったらどうしよう」
「家族に迷惑をかけてしまうかもしれない」

そんな思いが出てくると、求人を見る前から心が重くなってしまうこともあります。

でも、ブランクがあるからといって、あなたの中にある経験や強みがなくなったわけではありません。

家族を支えてきた時間。
毎日を回してきた力。
誰かの様子に気づいてきたこと。
予定を整えたり、生活を守ったりしてきたこと。

それらは、目立ちにくいけれど、あなたが積み重ねてきた大切な力です。

今回の相談者さんも、最初は「何もできないから仕事をすることは無理だろうな」と感じていました。

けれど、お話を重ねる中で、自分がどうしたいのか、どんなことに興味があるのかが少しずつ見えていきました。

そして最後には、10年以上のブランクがありながらも、パートで仕事復帰する一歩につながりました。

すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
まずは、今の気持ちを言葉にしてみることから始めてもいいのだと思います。

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あなたの気持ちの輪郭が、少しずつ見えてくる時間になりますように。

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