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3歳の「買って!」に毎回負けてしまう…おもちゃ・お菓子を買いすぎないための親子の約束づくり

3歳の「買って!」に毎回負けてしまう…おもちゃ・お菓子を買いすぎないための親子の約束づくり

小さな子どもと一緒にお出かけをしていると、思いがけないところで立ち止まることがあります。

スーパーのお菓子売り場。
ショッピングモールのおもちゃコーナー。
子どもの目がきらっと輝いた次の瞬間、

「これ買って!」
「どうしても欲しい!」

そんな言葉に、どう返したらいいのか迷ってしまうことはありませんか?

今回ご相談くださったのは、日本国内にお住まいの20代女性、Uさん。
対面でお話を伺いました。

テーマは、3歳半の女の子の「買って!」への対応について。

外出のたびに、おもちゃやお菓子を欲しがるお子さん。
すぐに「いいよ」とは言わないようにしているものの、駄々をこねられると、最終的には買ってしまう。

ご両親ともに同じような対応が続き、気づけばおもちゃはどんどん増えていく。
買ったものにもすぐ飽きてしまう様子を見て、Uさんの中には、

「何でも買い与えすぎなのでは…」
「でも、買わないのはかわいそうなのかな」
「どうしたらいいんだろう」

そんなモヤモヤが積み重なっていました。

私はまず、どんな場面で「買って!」が起きるのか。
その時、お子さんはどんな反応をするのか。
そしてUさんご自身が、どんな気持ちで応えているのかを、一つひとつ丁寧に伺いました。

「買ってあげたい」という親心も、もちろん大切な気持ちです。
そのうえで、Uさんが本当はどんな関わり方をしていきたいのか。

今回は、親子で無理なくできる“買う・買わない”の線引きについて、一緒に整理していきました。

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綾瀬うみ
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※シフトは2週間単位で掲載します、詳しくは待機カレンダーを確認ください。

■ 年齢:30代

■ キャッチコピー:「心ほぐれる、ひとときを。」

慌ただしい毎日の中で、少し肩の力を抜いて話せる時間を大切にしています。

■ よりびとナビ対応テーマ

※よりびとナビ対応よりびと
※よりびとナビとは、よりびとの経験や視点をもとに、気持ちや考えを一緒に整理していくオプションサービスです。

・子育ての悩み(発達・保育園・学校・ママ友)
・家族関係・パートナーとの関係
・病気や闘病による不安・気持ちの整理

■ こんな話をよく聴いています

・子どもの発達や関わり方の悩み
・保育園や学校に関する不安
・ママ友や保護者同士の人間関係
・夫婦関係や親子関係の悩み
・仕事と子育ての両立の悩み
・自身や家族の病気に関する不安
・恋愛やパートナーシップの悩み

■ 聴くときに大切にしていること

・相手の気持ちを深く理解しようとすること
・価値観を押し付けず、その人らしさを尊重すること
・人としてのぬくもりが伝わる関わりを大切にすること
・安心して本音を話せる時間をつくること

■ 関わり方のスタイル

・あなたのペースに合わせてゆっくり聴きます
・モヤモヤした気持ちを一緒に整理していきます
・感情を否定せず、そのまま受け止めます
・「話してよかった」と思える時間を目指します

■ 資格・職歴

・保育士
・幼稚園教諭免許
・保育士として10年以上勤務
・クラス担任、保育補助、加配保育の経験
・公的機関での育児相談経験多数
・心理学を学習中

■ これまでの経験

これまで10年以上にわたり保育現場で働き、多くの子どもたちや保護者の方と関わってきました。クラス運営や保護者対応だけでなく、職場の人間関係やコミュニケーションに関する相談を受けることも多くありました。

また、私自身も母親として子育てを経験しながら、家族の闘病、大切な人との別れ、自身の病気など、さまざまな人生の出来事と向き合ってきました。特に癌を経験した際には、不安や恐怖、自分を責める気持ちなど、多くの感情を抱えながら過ごした時期もありました。

だからこそ、言葉にならない苦しさや、誰にも話せない気持ちにも寄り添える存在でありたいと思っています。

■ こんな方におすすめ

・子育ての悩みを誰かに話したい
・発達や学校生活について不安がある
・家族やパートナーとの関係に悩んでいる
・病気や闘病中の不安を抱えている
・気持ちを整理したい
・ただ誰かに話を聴いてほしい

■ メッセージ

モヤモヤする。
誰かに聞いてほしい。
同じことを何度も考えてしまう。

そんな気持ちは、心が少し疲れているサインかもしれません。

「弱音を吐いてはいけない」「もっと頑張らなきゃ」と思わなくて大丈夫です。あなたはもう十分頑張っています。

うまく話せなくても大丈夫。
今のあなたの気持ちを、そのまま持ってきてください。

少しでも心が軽くなる時間をご一緒できたらうれしく思います。

目次

外出のたびに始まる、子どもの「買って!」にどう向き合う?

小さな子どもと一緒にお出かけをしていると、予定していた買い物だけで終わらないことがあります。

スーパーに行けばお菓子売り場。
ショッピングモールに行けばおもちゃコーナー。
コンビニに寄っただけでも、子どもの目に入るものはたくさんあります。

今回ご相談くださったのは、日本国内にお住まいの20代女性、Uさん。
3歳半の女の子を育てているお母さんです。

Uさんは、1年ほど前から、外出時のお子さんの「買って!」への対応に悩んでいました。

最初からすぐに「いいよ」と言っているわけではありません。
けれど、欲しいものを見つけたお子さんが駄々をこね始めると、最終的にはおもちゃやお菓子を買ってしまう。

ご両親ともに同じような対応が続き、気づけばおもちゃはどんどん増えていきました。
しかも、買ったおもちゃにすぐ飽きてしまうこともあり、管理にも困るようになっていたそうです。

「何でも買い与えすぎなのでは…」
「でも、買わないのはかわいそうなのかな」
「どう対応するのがいいんだろう」

そんなふうに、Uさんの中には答えの出ないモヤモヤがありました。

私はまず、どんな場面で「買って!」が起きるのかを丁寧に伺いました。
そして、Uさんがその時どんな気持ちでお子さんに向き合っているのかも、一つひとつ整理していきました。

買ってあげたい気持ちも、線引きしたい気持ちも、どちらも親として自然なものです。
まずはその両方を大切にしながら、状況を見つめていくところから始まりました。

「買って!」に困るのは、親が甘いからではない

子どもが「これ欲しい!」と言った時、親としてはすぐに迷いが生まれます。

買ってあげたら喜ぶ。
でも、毎回買っていたらきりがない。
ここで断ったら泣くかもしれない。
周りの目も気になる。

そんなふうに、一瞬のうちにいろいろな思いが頭の中を駆け巡ることがあります。

Uさんも、決して何でも無条件に買ってあげたいと思っていたわけではありません。
むしろ本当は、欲しがるものすべてを買うのではなく、どこかで線引きをしたいと感じていました。

けれど、目の前で子どもが一生懸命に「欲しい」と訴えている姿を見ると、気持ちが揺れてしまう。

「買ってあげないと、かわいそうなことをしているのではないか」
そんな思いが出てくると、断ることそのものが苦しくなってしまいます。

これは、親が甘いから起きていることではありません。

子どもの気持ちを大事にしたい。
喜ぶ顔を見たい。
悲しい思いをさせたくない。

その親心があるからこそ、対応に迷うのだと思います。

だから最初に必要なのは、「また買ってしまった」と自分を責めることではなく、なぜ買ってしまうのか、その奥にある気持ちに目を向けることです。

Uさんのお話を伺う中でも、「困っている」の奥に、お子さんを大切に思う気持ちがたくさんありました。

その気持ちを否定せずに受け止めることで、少しずつ「では、これからどうしていきたいか」を考えやすくなっていきます。

子どもにとって売り場は、とても魅力的な場所

大人にとっては、スーパーやショッピングモールは「買い物をする場所」です。
けれど、子どもにとっては少し違って見えているかもしれません。

カラフルなお菓子。
キャラクターのついたパッケージ。
音が鳴るおもちゃ。
手に取りやすい高さに並んだ商品。

子どもの目線で見ると、売り場はまるで宝物が並んでいる場所のように感じられることがあります。

特に3歳半くらいの子どもは、「欲しい」と思った気持ちをすぐに切り替えることがまだ難しい時期です。

欲しいものを見つけた瞬間に、気持ちがぐっとそちらへ向かいます。
そして、その気持ちを言葉や態度でまっすぐ表現します。

「買って!」
「これがいい!」
「今ほしい!」

大人から見ると、わがままに見えることもあるかもしれません。
でも子どもにとっては、その瞬間の気持ちがとても大きく、真剣なのです。

だからこそ、頭ごなしに「ダメ」と言うだけでは、子どもの気持ちは置いていかれたように感じてしまうことがあります。

一方で、毎回買ってしまうと、親の中に負担がたまっていきます。
お金のこともありますし、家の中におもちゃが増え続けることも現実的な悩みです。

Uさんも、まさにその間で揺れていました。

お子さんの気持ちはわかる。
でも、このままでいいのかはわからない。

そんな時は、まず子どもの「欲しい」という気持ちを認めたうえで、買うか買わないかを考えることが大切です。

「欲しいよね」
「かわいいもんね」
「見つけたら気になるよね」

この一言があるだけでも、子どもは気持ちを見てもらえたと感じやすくなります。

そのうえで、親子の約束を思い出せるように関わっていくことが、次の一歩になります。

親が本当に困っているのは「買うこと」だけではない

Uさんのお話を伺っていると、困りごとは「おもちゃやお菓子を買ってしまうこと」だけではありませんでした。

本当に悩んでいたのは、子どもの要求にどこまで応えればいいのかわからないこと。
そして、断ることが子どもにとって悪いことなのではないかと感じてしまうことでした。

子育ての中では、「これくらいなら買ってもいいかな」と思う日もあれば、「今日は買わずに帰りたい」と思う日もあります。

けれど、親の中に基準がないままだと、その場の子どもの反応に引っ張られやすくなります。

泣かれるとつらい。
周りに見られると焦る。
長引くと疲れる。
だから、早く落ち着かせるために買ってしまう。

これは多くの家庭で起こりやすい流れです。

Uさんも「どうしたらいいんだろう」という思いを繰り返していました。

そこで私は、買うこと自体が良いか悪いかを急いで決めるのではなく、Uさんご夫婦が本当はどんな関わり方をしたいのかを伺っていきました。

もし、ご家庭として「欲しがるものはできるだけ買ってあげたい」と思っているなら、それも一つの価値観です。
無理に変える必要はありません。

でもUさんの場合は、「全部を買うのではなく、線引きをしたい」という気持ちがありました。

その気持ちが見えてくると、次に考えることは少しはっきりしてきます。

大切なのは、子どもを我慢させることだけではありません。
親が無理をし続けることでもありません。

親子で納得しやすい形を探しながら、「買う時」と「買わない時」の目安を少しずつ作っていくこと。

その土台づくりが、Uさんにとって最初の大きな整理になりました。

買ってあげたい気持ちと、このままでいいのかなという迷い

Uさんのお話を伺っていると、「買ってしまうこと」そのものよりも、その後に残る気持ちのほうが大きな負担になっているように感じました。

お子さんが欲しがったものを買うと、その場では笑顔になります。
泣いていた顔がぱっと明るくなったり、満足そうに商品を抱えたりする姿を見ると、親としてほっとすることもあります。

けれど、家に帰ってしばらくすると、別の気持ちが出てきます。

「また買ってしまった」
「これでよかったのかな」
「このままだと、何でも買ってもらえると思ってしまうのでは」

Uさんも、そんなモヤモヤを抱えていました。

特に気になっていたのは、買ったおもちゃにお子さんがすぐ飽きてしまうこと。
せっかく買ったのに長く遊ぶわけではなく、気づけば家の中におもちゃが増えていく。
管理も大変になり、お金のことも気になる。

でも、だからといって「買わない」と言い切るのも簡単ではありません。

お子さんが一生懸命に「欲しい」と訴えている姿を見ると、「買ってあげないのはかわいそうなのかな」と感じてしまう。
この気持ちは、Uさんだけのものではないと思います。

子どもを大切に思うからこそ、喜ばせたい。
でも、何でも応えることが本当に子どものためになるのかはわからない。

その間で揺れているからこそ、親は悩むのだと思います。

ここでは、Uさんが抱えていた迷いを少しずつほどきながら、「買ってあげること」と「線引きすること」の間にある気持ちを整理していきました。

「買わないのはかわいそう」と感じてしまう親心

子どもに「買って」と言われた時、断ることに胸がちくっとすることがあります。

欲しいものを見つめている顔。
一生懸命お願いしてくる声。
涙ぐんだり、その場から動かなくなったりする姿。

そんな様子を見ると、「こんなに欲しがっているのに、買わないのはかわいそうかもしれない」と思ってしまうことがあります。

Uさんも、まさにその気持ちを抱えていました。

お子さんが欲しがっている。
できることなら叶えてあげたい。
悲しい思いをさせたくない。

その気持ちは、とても自然なものです。

親は、子どもの喜ぶ顔を見るとうれしくなります。
「ありがとう」と笑ってくれたり、大事そうに持って帰ったりする姿を見ると、「買ってよかった」と感じることもあるでしょう。

ただ、その一方で、毎回同じ流れになると親の中に迷いが生まれます。

欲しがる。
少し断る。
駄々をこねる。
最後には買う。

この流れが続くと、子どもにとっても「泣いたり粘ったりすれば買ってもらえる」という形になってしまうかもしれません。

Uさんは、そのことに気づいていたからこそ悩んでいました。

大切なのは、「買ってあげたい」という気持ちを否定しないことです。
その気持ちは、お子さんを思う温かさから出てきているものだからです。

ただ、「かわいそうだから買う」だけが愛情ではありません。

買わない日があっても、子どもの気持ちを受け止めることはできます。
「欲しかったよね」と言葉にすることもできます。
抱っこしたり、少し場所を変えたりしながら、気持ちが落ち着くのを待つこともできます。

買うか買わないかだけで親の愛情が決まるわけではありません。
この視点に気づくことが、Uさんにとって大切な一歩になっていきました。

その場はおさまっても、あとから残るモヤモヤ

おもちゃやお菓子を買うと、その場の空気は落ち着きます。

子どもは満足して、泣き止む。
親も、周りの目を気にしなくてよくなる。
買い物も先に進められる。

忙しい毎日の中では、「今この場をなんとかしたい」という気持ちになるのも無理はありません。

特に、スーパーやショッピングモールで子どもが泣いたり大きな声を出したりすると、親はかなり焦ります。
周りに迷惑をかけているのではないか。
早く落ち着かせないといけない。
そう思うと、予定していなかったものでも買ってしまうことがあります。

Uさんも、最初から買うつもりで出かけていたわけではありませんでした。

すぐに「いいよ」と言わないようにはしている。
けれど、お子さんが駄々をこねると、最終的には買ってしまう。

この繰り返しが、Uさんの中で少しずつ負担になっていました。

買った直後は落ち着く。
でもあとから、「また同じことになった」と感じる。
家に帰るとおもちゃが増えていて、片づけや管理にも困る。
しかも、お子さんがすぐに飽きてしまう様子を見ると、さらにモヤモヤする。

このモヤモヤは、ただの後悔ではありません。

本当は、もう少し違う対応をしたい。
でも、どうすればいいのかわからない。
その気持ちが、Uさんの中にあったのだと思います。

私はお話を伺いながら、「その場をおさめるために買ってしまうこと」と「本当は線引きしたい気持ち」を分けて整理していきました。

どちらかが間違っているわけではありません。

その場を乗り切ることも、子育ての中では必要な時があります。
でも、毎回それしか選べない状態になると、親もしんどくなります。

だからこそ、まずは「自分は何に困っているのか」をはっきりさせることが大切です。

Uさんの場合は、お金やおもちゃの管理だけではなく、「この対応を続けていいのかわからない」という不安が大きなポイントでした。

そこが見えてくると、次に考えることも少しずつ整理されていきました。

「全部買う」か「全部ダメ」かで考えなくていい

子どもの「買って!」への対応を考える時、つい極端に考えてしまうことがあります。

毎回買ってあげるのはよくない。
でも、全部ダメにするのもかわいそう。
甘やかしすぎてもいけないし、厳しすぎてもつらい。

そんなふうに、「買う」か「買わない」かの二択で考えると、親の気持ちは苦しくなりやすいです。

Uさんも、欲しがるものすべてを買いたいわけではありませんでした。
本当は、どこかで線引きをしたいと思っていました。

けれど、その線をどう引けばいいのかわからない。
お子さんが納得できる形にするにはどうしたらいいのか。
ご両親で同じ対応をするには、何を決めればいいのか。

そこに迷いがありました。

この時に大切なのは、「買ってはいけない」と決めつけることではありません。

たとえば、お菓子なら一日にいくつまで。
おもちゃなら一か月にいくつまで。
特別な日だけ買う。
買う前に家族で相談する。

いろいろな形があっていいのです。

親子に合うルールは、家庭によって違います。
子どもの性格によっても、年齢によっても変わります。

だから、最初から完璧な正解を作ろうとしなくて大丈夫です。

Uさんにも、「まずはご家族で話し合って、目安を作ってみる」という方向で整理していきました。

大事なのは、親だけが我慢して抱え込むことでも、子どもの希望をすべて通すことでもありません。

子どもの「欲しい」という気持ちは受け止める。
そのうえで、家族として無理のない範囲を決めていく。

そう考えると、「買わない=かわいそう」という思い込みが少しゆるみます。

買わない時にも、子どもを大事にする関わりはできます。
そして、買う時にも、親が納得して選ぶことができます。

Uさんの迷いは、親としてちゃんと考えているからこそ生まれていたものです。
その迷いを責めるのではなく、親子に合った形を探すきっかけにしていくことが大切だと感じました。

“買う・買わない”を責めずに、親子で見える約束をつくる

Uさんのお話を整理していく中で見えてきたのは、「買ってしまうことが悪い」という単純な話ではありませんでした。

お子さんの気持ちに応えてあげたい。
でも、欲しがるものをすべて買うのは違う気がする。
その間で、Uさんはずっと迷っていました。

そこで大切にしたのは、「買うか、買わないか」をその場の勢いだけで決めないことでした。

子どもにとって、おもちゃやお菓子はとても魅力的です。
目の前に欲しいものがあると、気持ちが一気にそちらへ向かいます。

だからこそ、売り場で急に「今日は買わないよ」と伝えても、子どもがすぐに納得するのは難しいことがあります。

そこでUさんには、親子であらかじめ約束ごとを決めておく方法をお伝えしました。

たとえば、カレンダーを使って、
「おもちゃは1か月に3つまで」
「スーパーのお菓子は1日2つまで」
というように、子どもにも見てわかる形にしておく。

買ったらシールを貼って、
「今月はもう1つ買ったね」
「あと2つ選べるね」
と一緒に確認していく。

このように目で見える形にすると、子どもも少しずつイメージしやすくなります。

ただし、この約束は子どもを罰するためのものではありません。
うまくいかなければ、変えても大丈夫。
家族で試しながら、その子に合う形を探していけばいいのです。

Uさんも、「なるほど、やってみます」と少し表情が明るくなっていきました。

約束は、親が一方的に決めるものではなくていい

子どもとの約束というと、「親が決めたルールを子どもに守らせるもの」と思う方もいるかもしれません。

でも、今回大切にしたかったのは、親子で無理なく続けられる目安を作ることでした。

たとえば、急に「もう何も買いません」と決めてしまうと、子どもにとっては大きな変化になります。
今まで買ってもらえていたものが、ある日突然なくなると、驚いたり、強く反発したりすることもあるでしょう。

親としても、子どもが泣いたり怒ったりする姿を見ると、また気持ちが揺れてしまいます。

だからこそ、最初は小さな約束からで大丈夫です。

「お菓子は今日は2つまでにしようね」
「おもちゃは今月あと1つ選べるよ」
「今日は見るだけの日にして、次のお休みに考えようね」

こんなふうに、子どもにもわかりやすい言葉で伝えていきます。

この時、親だけが決めて押しつけるのではなく、「どれならできそうかな?」と子どもの反応を見ながら調整していくことも大切です。

もちろん、3歳半の子どもがすべてを理解して、毎回きれいに守れるわけではありません。

でも、「約束を決めておく」という経験は、子どもにとって少しずつ見通しを持つ練習になります。

Uさんの場合も、まずは家族で話し合って、どんな約束なら続けられそうかを考えてみることになりました。

大事なのは、完璧なルールを作ることではありません。
親も子どもも、少し安心して買い物に行ける形を探すことです。

「今日はどうなるかな」と毎回不安になるよりも、「今日はこの約束があるね」と親子で確認できるものがあるだけで、外出前の気持ちも少し変わっていきます。

カレンダーやシールで、子どもにも見える形にする

小さな子どもにとって、「あと何回」「今月のうちに」という言葉は、少しわかりにくいことがあります。

大人は頭の中で数や予定を整理できますが、3歳半くらいの子どもにとっては、目に見えない約束を覚えておくのはまだ難しいものです。

そこで役に立つのが、カレンダーやシールです。

たとえば、おもちゃを買った日にカレンダーへシールを貼る。
お菓子を買った日は、決めた数だけ丸をつける。
「今月は3つまで」と決めたなら、最初から3つの枠を作っておくのもわかりやすいです。

買った後に、
「今日は1つ買ったから、シールを貼ろうね」
「あと2つ選べるね」
と一緒に確認します。

こうすると、子どもは「買えた」「残りがある」「今日はもう終わり」という流れを、目で見ながら少しずつ理解しやすくなります。

これは、子どもを管理するためというより、親子で同じものを見るための工夫です。

親が口で何度も「さっき買ったでしょ」と言うよりも、カレンダーを見ながら、
「ここにシールがあるね」
「今日はもう選んだね」
と伝えるほうが、子どもにも届きやすいことがあります。

また、親にとってもメリットがあります。

その場の気分や疲れ具合で判断するのではなく、あらかじめ決めた目安に戻ることができるからです。

もちろん、最初からうまくいくとは限りません。

シールを貼っても「もっと欲しい」と言う日もあるでしょう。
約束を忘れてしまう日もあると思います。

それでも、「うまくいかなかったから失敗」ではありません。

その子には数が多すぎたのか。
少なすぎたのか。
言葉の伝え方が難しかったのか。
出かける前の確認が足りなかったのか。

試してみることで、次に工夫できることが見えてきます。

Uさんにも、まずは“わかりやすく見える形”で始めてみることをお伝えしました。

売り場では「欲しいよね」と受け止めてから約束を思い出す

約束を決めたとしても、実際の売り場では子どもの気持ちが大きく動きます。

おもちゃコーナーやお菓子売り場は、子どもにとって本当に魅力的な場所です。
好きなキャラクターが並んでいたり、見たことのないお菓子があったりすると、「欲しい!」という気持ちが一気に高まります。

そんな時に、最初から「ダメ」「買わないって言ったでしょ」と言うと、子どもは自分の気持ちを止められたように感じてしまうことがあります。

もちろん、親としては約束を守ってほしい。
でも、子どもにとっては「欲しい」という気持ちも本物です。

そこでまずは、気持ちを受け止める言葉を入れてみます。

「そうだよね、欲しいよね」
「かわいいもんね」
「見つけたら気になるよね」

この一言があるだけで、子どもは「気持ちはわかってもらえた」と感じやすくなります。

そのうえで、約束を思い出せるように声をかけます。

「今日はお菓子2つまでだったね」
「おもちゃは今月あと1つだったね」
「これは今日買う?それとも次にする?」

このように伝えると、ただ我慢させるだけではなく、子どもが少し考えるきっかけになります。

また、強くこだわり始める前に、気持ちを別の方向へ向けることも大切です。

「向こうにおいしそうなお菓子があるよ」
「あっちの大袋なら、みんなで食べられそうだね」
「あれ、アンパンマンのお菓子が見えるかも」

こんなふうに、楽しい雰囲気のまま視線を変えていく方法もあります。

親が「約束を守らせなきゃ」と力を入れすぎると、子どもも引けなくなり、親子でぶつかりやすくなります。

だからこそ、早めに気持ちを受け止めて、早めに切り替える。

それは甘やかしではなく、子どもが気持ちを整えやすくするための関わり方です。

Uさんにお伝えしたのも、まさにこの部分でした。

買わない時でも、子どもの気持ちは大切にできる。
約束を守ることと、子どもに寄り添うことは、どちらか一つではなく両方あっていいのです。

完璧なルールより、親子で調整できる安心感を

Uさんは、お話を整理していく中で「買わないことが、かわいそうなこととは限らない」と少しずつ受け止めていかれました。

それまでUさんの中には、お子さんが欲しがっているものを買わないと、悲しい思いをさせてしまうのではないかという気持ちがありました。
けれど、買うか買わないかだけで、親の愛情が決まるわけではありません。

大切なのは、お子さんの「欲しい」という気持ちを無視しないこと。
そのうえで、家族として無理のない形を一緒に探していくことです。

Uさんは、ご家族で話し合いながら、おもちゃやお菓子についての約束ごとを決めてみることにしました。

もちろん、最初からぴったりうまくいくとは限りません。
お子さんの反応を見ながら、「この数だと多いかな」「この伝え方だとわかりにくいかな」と、少しずつ変えていく必要もあります。

でも、それでいいのだと思います。

子育てのルールは、一度決めたら絶対に変えてはいけないものではありません。
子どもの年齢や性格、その日の体調、家族の状況によって、合う形は変わっていきます。

Uさんも「なるほど、やってみます」と表情が明るくなり、対応方法が見えたことで気持ちが少し楽になったようでした。

親が全部を決めるのではなく、子どもの反応を見ながら、家族みんなで調整していく。
その柔らかさが、親子にとって安心できる線引きにつながっていくのだと思います。

うまくいかない日があっても、やり直していい

親子で約束を決めたとしても、毎回その通りに進むとは限りません。

出かける前に「今日はお菓子は2つまでね」と確認していても、売り場に行った途端に「これも欲しい!」となることはあります。
カレンダーにシールを貼って残りの数を確認していても、「どうしても今日ほしい」と泣いてしまう日もあるかもしれません。

そんな時、親はつい「約束したのに」「ちゃんと決めたのに」と感じてしまいます。

でも、小さな子どもにとって、約束を理解して、気持ちを切り替えて、行動に移すことは簡単ではありません。
頭ではなんとなくわかっていても、目の前に魅力的なものがあると、気持ちが一気にそちらへ向かってしまうことがあります。

だから、うまくいかない日があっても、それは失敗ではありません。

むしろ、「この伝え方ではまだ難しかったんだな」「出かける前の確認だけでは足りなかったんだな」と、次の工夫を見つける材料になります。

Uさんにも、約束は罰を与えるためのものではなく、親子で目安を共有するためのものだとお伝えしました。

守れなかったから怒る。
できなかったから責める。
そういう形になると、親子のどちらもしんどくなってしまいます。

「今日は難しかったね」
「次は先にカレンダーを見てから行こうか」
「お店に入る前にもう一回お話ししてみようね」

そんなふうに、やり直せる雰囲気を残しておくことが大切です。

完璧に守ることよりも、親子で少しずつ慣れていくこと。
その積み重ねが、外出時の安心感につながっていきます。

「買わない日」も、子どもを大切にする時間になる

子どもの希望を叶えてあげることは、親にとってうれしい時間でもあります。

おもちゃを買ってもらって喜ぶ顔。
お菓子を選んでうれしそうにしている姿。
そういう瞬間を見ると、親もほっとした気持ちになることがあります。

でも、買ってあげる時だけが、子どもを大切にしている時間ではありません。

買わない日にも、できることはたくさんあります。

「欲しかったよね」と気持ちを言葉にする。
「今日は見るだけの日だったね」と約束を一緒に思い出す。
「次に買うならどれにするか考えておこうか」と、楽しみを少し先に置いてみる。

こうした関わりの中で、子どもは少しずつ「欲しい気持ちがあっても、今すぐ手に入らないこともある」と経験していきます。

もちろん、最初は泣いたり怒ったりすることもあります。
それは、子どもがわがままだからというより、気持ちの整理を練習している途中なのだと思います。

大人でも、欲しいものを我慢するのは簡単ではありません。
まして小さな子どもなら、なおさらです。

だからこそ、親がそばで気持ちを受け止めながら、少しずつ練習していくことが大切になります。

「買わない」と決めることは、冷たい対応ではありません。
伝え方や関わり方によっては、子どもに安心感を届けることもできます。

Uさんも、「買わない=かわいそう」と思っていたところから、少し見方が変わっていきました。

買う日もあっていい。
買わない日もあっていい。
どちらの日にも、親子の関わりはちゃんとあります。

そのことに気づけると、外出時の「買って!」にも、少し落ち着いて向き合いやすくなります。

家族で決めるから、親もひとりで抱え込まなくていい

今回のご相談では、ご両親ともに、お子さんが駄々をこねると最終的に買ってしまうという流れがありました。

こういう時、どちらか一人だけが頑張って対応を変えようとしても、なかなか続きにくいことがあります。

たとえば、お母さんは「今日は買わない」と決めている。
でも、お父さんは泣かれると買ってしまう。
または、その逆もあるかもしれません。

対応がその時々で変わると、子どもも迷いやすくなります。
「今日はダメなの?」「前は買ってくれたのに」と、納得しにくくなることもあります。

だからこそ、家族で話し合っておくことが大切です。

おもちゃはどのくらいの頻度にするのか。
お菓子はいくつまでにするのか。
泣いた時には、どんな声かけをするのか。
どうしても難しい時は、どこまで柔軟にするのか。

細かく完璧に決めなくても大丈夫です。
まずは、親同士で同じ方向を見ておくことが安心につながります。

Uさんも、相談後にはご家族で話し合い、約束ごとを決めることにされました。

これは、お子さんのためだけではありません。
親がひとりで悩みを抱え込まないためにも、とても大切なことです。

子育てでは、「これで合っているのかな」と迷う場面が何度もあります。
そんな時に、家族で一緒に考えられると、気持ちの負担は少し軽くなります。

親が全部正解を持っていなくても大丈夫です。

子どもの様子を見ながら、家族で話して、試して、また変えていく。
その繰り返しの中で、その家庭らしい関わり方が見つかっていくのだと思います。

ひとりで抱え込まず、話せる場所を持っておく

子どもの「買って!」への対応は、正解がひとつではありません。

買ってあげる日があってもいい。
買わない日があってもいい。
約束を決めても、うまくいかない日があっても大丈夫です。

大切なのは、親がひとりで「これでいいのかな」と抱え込まないこと。

子どもの気持ちを大切にしたい。
でも、何でも応えるのは違う気がする。
そんなふうに迷うのは、子どもときちんと向き合っているからこそだと思います。

今回のUさんも、最初は「どうしたらいいんだろう」とモヤモヤを抱えていました。
けれど、お子さんの様子やご家庭の考えを一つずつ整理していく中で、「まずは家族で約束ごとを決めてみよう」と、次の一歩が見えてきました。

子育ての悩みは、毎日の中で少しずつ積み重なっていきます。
だからこそ、早めに言葉にしてみるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

「うちの場合はどうしたらいいんだろう」
「子どもに合った伝え方を一緒に考えたい」

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