ブログ(こころの不思議)

Blog

職場の人間関係に疲れた30代女性の相談事例|同僚の機嫌に振り回されない境界線の引き方

職場の人間関係に疲れた30代女性の相談事例|同僚の機嫌に振り回されない境界線の引き方

30代女性のアンナさんは、新卒で入社した会社で長く働き、現在は役職のある立場として日々仕事に向き合っていました。

今回のご相談テーマは、職場の人間関係です。

同期として長い時間を共にしてきたA子さんとは、いろいろな話ができる仲。
アンナさんは、A子さんの良いところもたくさん知っていました。

けれど、A子さんには気分にムラがあり、部下にきつい口調で話したり、あからさまにイライラした態度を取ったりすることがありました。

そのたびに、職場の空気が少し重くなる。
部下のやる気が下がっているように感じる。
そしてアンナさんは、気づけばいつも周りを見ながら、間に入ってフォローをしていました。

「私が何とかしたいけど…」

そんな思いを抱えながらも、自分の担当業務にもボリュームがあり、常に周囲を支え続けることはできません。

夜、なかなか寝付けない日もありました。

今回は、A子さんの機嫌や職場の雰囲気に振り回されすぎず、アンナさんが“自分に無理なくできること”を見つめ直していった相談事例です。

よりびと待機カレンダー
傾聴ラウンジ「ここより」はこちら

投稿者プロフィール

綾瀬うみ
綾瀬うみよりびと
■ 待機時間:10時~24時(シフト制)
※土日祝対応(枠が埋まりやすいため、事前予約をお勧めします)
※シフトは2週間単位で掲載します、詳しくは待機カレンダーを確認ください。

■ 年齢:30代

■ キャッチコピー:心ほぐれる、ひとときを

■ 得意なテーマ

- 気軽に誰かと話したいとき
- 子育て全般(子どもの発達、関わり方、ママ友関係、保育園や学校に対するお悩み)
- 家族との関係(パートナー、両親、子ども)
- お仕事のお悩み(ワーママとして、保育者として、職場の人間関係)
- 自身や家族の病気
- 恋愛相談

■ 聴き方・スタイル

- あなたのペースに合わせてゆっくり聴きます

■ 経験

- これまで10年以上、保育士として働いてきました。クラス運営、人間関係に関する悩みを多数受け、時には上司と後輩のコミュニケーションを繋ぐ役割を担っていました。
- クラス担任(一人、複数どちらも)、保育補助、加配の経験があります。
- 公的機関にて、育児相談の経験が多数あります。
- 癌サバイバーです。
- 家族の闘病。そして、家族・友人の死を経験しました。
- 保育士資格、幼稚園教諭免許を持っています。
- 現在、心理学を学んでいます。
- 恋愛相談を受けることも多くありました。

■ 大切にしていること

- “温度”が伝わるような会話を心がけています。

■ 人柄・ユニークポイント
- 好きなもの:Cafe / 旅行 /芸術鑑賞 /海を眺める/ファッション/フレグランス
- よく言われる性格:丁寧、安心感がある、物事を深く考える
- ちょっとしたこだわり:ナイトフレグランス
- 聴き手としての密かな強み: 声を褒められることが多いです。

■ メッセージ

慌ただしく過ぎる日々の中で、ふと“感情”が揺れること、ありませんか?

少しでも、あなたの気持ちが軽くなるなら。
少しでも、微笑んでくれたら。
少しでも、肩の力を抜いてくれたら。

そんなことを願いながら、「あなた」からのお電話をお待ちしています。

目次

職場の空気を読んでしまうアンナさんが抱えていた悩み

30代女性のアンナさんは、新卒で入社した会社で長く働き、今では役職のある立場として仕事に向き合っていました。同期はたくさんいたものの、年月とともに少しずつ退職していき、今も残っているメンバーとは深い絆のようなものがありました。

その中でも、同期のA子さんとはいろいろな話ができる仲でした。アンナさんはA子さんの良いところも知っていて、だからこそ簡単に距離を置くことも、見て見ぬふりをすることもできなかったのだと思います。

ただ、A子さんには気分にムラがあり、部下にきつい口調で話したり、イライラした態度を見せたりすることがありました。そのたびに職場の雰囲気が重くなり、部下のやる気も下がっているように感じていたそうです。

「私が何とかしたいけど…」

そんな思いを抱えながら、アンナさんは周りに気を配り続けていました。

仲が良いからこそ放っておけなかった同期の存在

アンナさんにとってA子さんは、ただの同僚ではありませんでした。新卒の頃から同じ会社で働き、長い時間を共有してきた同期です。仕事の大変さも、会社の変化も、お互いに見てきた関係だからこそ、A子さんの良い面もたくさん知っていました。

だからこそ、A子さんが部下にきつく当たっている場面を見ても、「あの人は悪い人じゃない」と感じていたのだと思います。周りが不満を感じていることも分かる。でも、A子さんにもきっと余裕がないのかもしれない。そんなふうに、両方の気持ちを想像してしまうのがアンナさんでした。

私がお話を伺っていて感じたのは、アンナさんは誰かを責めたいわけではなく、ただ職場のみんなが気持ちよく働ける状態にしたかったのだということです。A子さんを孤立させたいわけでも、部下の不満を軽く見たいわけでもない。

そのやさしさがあるからこそ、アンナさんは間に立ち続けていたのだと思います。

役職がついたことで強くなった「私が何とかしなきゃ」という思い

アンナさんは30代半ばになり、役職がついた立場でもありました。役職がつくと、自分の仕事だけをしていればいいとは思えなくなることがあります。周りの様子、部下の表情、チーム全体の空気。そういったものが、自然と目に入りやすくなるものです。

アンナさんもまさにそうでした。A子さんの機嫌によって職場の雰囲気が変わること、部下のやる気が下がっているように見えること。その一つひとつが気になり、「自分がうまくフォローしなければ」と感じていました。

けれど、アンナさん自身にも担当業務があり、仕事量も決して少なくありませんでした。自分の仕事を進めながら、A子さんの様子を見て、部下の気持ちにも気を配る。そんな状態が続けば、心が休まらなくなるのも自然なことです。

夜になっても頭の中で職場のことを考えてしまい、なかなか寝付けない日もあったそうです。責任感が強い人ほど、「ここまでで十分」と線を引くことが難しくなるのかもしれません。

職場の雰囲気に敏感になりすぎて疲れていた心

アンナさんが一番しんどいと感じていたのは、A子さんの機嫌によって職場の空気が変わってしまうことでした。誰かが強い口調で話すと、その場にいる人たちは少なからず影響を受けます。直接怒られたわけではなくても、空気がピリッとするだけで疲れてしまうこともあります。

アンナさんは、そうした空気の変化にとても敏感でした。部下が元気なさそうに見えると、「A子さんの言い方が原因かな」「私が何か声をかけた方がいいかな」と考えてしまう。周りの小さな変化を見逃さない分、自分の心がどんどん忙しくなっていたのだと思います。

私がお話を伺う中では、まずそのもやもやを急いで整理しようとせず、アンナさんが感じていたことをそのまま言葉にしてもらう時間を大切にしました。

誰かを悪者にしたいわけではない。
でも、このままでは自分もしんどい。

その揺れる気持ちを丁寧に見つめるところから、アンナさんの整理は少しずつ始まっていきました。

「私が何とかしなきゃ」と思うほど、心が休まらなくなっていた

アンナさんは、A子さんのことを一方的に悪く言いたいわけではありませんでした。むしろ、長く一緒に働いてきた同期だからこそ、A子さんの良いところも知っていました。だからこそ、周囲から不満の声が出ていることにも心が痛み、A子さんが誤解されていくように感じることにも、どこか苦しさがあったのだと思います。

一方で、部下のやる気が下がっているように見える現実もありました。職場の雰囲気が重くなるたびに、アンナさんは「私が間に入った方がいいのかな」「今、声をかけるべきかな」と考えていたそうです。

私はまず、その迷いや疲れを急いで正解にまとめようとはせず、アンナさんが感じていることを一つずつ伺いました。

誰かを守りたい気持ち。
職場を良くしたい気持ち。
でも、自分も限界に近づいている感覚。

そのどれもが、アンナさんにとって大切な本音でした。

A子さんの良さを知っているから、責めきれなかった

アンナさんにとって難しかったのは、A子さんを単純に「困った人」として見られなかったことでした。

A子さんは、アンナさんに対して嫌な態度を取るわけではありません。普段はいろいろな話ができる仲で、仕事のことも、ちょっとした日常のことも共有できる関係でした。だからこそ、部下にきつい口調で接している場面を見たときにも、「本当はそんな人じゃないのに」と感じていたのだと思います。

人は、相手の良いところを知っているほど、その人の困った面を見たときに苦しくなります。周りが不満を言っていることも分かる。でも、A子さんにも事情があるのかもしれない。そう思うと、簡単に突き放すことはできません。

お話を伺いながら、私はアンナさんの中にある「A子さんを悪者にしたくない」という気持ちを大切に受け止めました。

同時に、A子さんを大事に思うことと、アンナさんがすべてを背負うことは別の話です。

やさしさがある人ほど、相手の事情まで引き受けてしまいがちです。でも、相手を理解しようとする気持ちが、自分を追い込む理由になってしまうと、少しずつ心が疲れてしまいます。

アンナさんも、まさにその間で揺れていました。

部下のやる気まで自分の責任のように感じていた

アンナさんが気にしていたのは、A子さんの態度だけではありませんでした。

A子さんがイライラした様子を見せたあと、部下の表情が暗く見えたり、仕事へのやる気が下がっているように感じたりすることが、アンナさんにとって大きな負担になっていました。

役職がある立場だからこそ、チーム全体の雰囲気や部下の状態が気になるのは自然なことです。けれど、その気配りが強くなりすぎると、いつの間にか「部下が元気でいられるかどうかも、私の責任」と感じてしまうことがあります。

アンナさんは、自分の担当業務にもかなりのボリュームを抱えていました。それでも周囲の様子が気になり、必要以上に空気を読んでしまう。自分の仕事をしながら、A子さんの機嫌を見て、部下の表情も見て、職場全体のバランスを取ろうとしていたのです。

それは、とてもエネルギーのいることです。

私はアンナさんの話を遮らず、「どの場面で一番しんどくなるのか」「どんなときに自分が動かなければと思うのか」を一緒に整理していきました。

すると少しずつ、アンナさんが背負っていたものの大きさが見えてきました。

本来は一人で抱える必要のない職場全体の空気まで、自分の責任のように感じていたのです。

眠れないほど考え込んでいた心のサイン

アンナさんは、夜になってもなかなか寝付けないことがあったそうです。

日中の職場で起きたことを思い返し、「あのとき、もっと声をかけた方がよかったかな」「部下は本当はどう感じていたんだろう」「A子さんに何か言った方がいいのかな」と、頭の中で何度も考えてしまう。

体は家に帰っているのに、心だけがまだ職場に残っているような状態だったのかもしれません。

こういうとき、本人は「自分が気にしすぎなのかな」と思ってしまうことがあります。でも、眠れないほど考えているなら、それは心がちゃんと疲れを知らせてくれているサインでもあります。

私は、アンナさんが感じていたもやもやを「気にしすぎ」と片づけるのではなく、その背景にある責任感や不安を丁寧に伺いました。

アンナさんは、誰かを責めたいのではなく、職場が少しでも良い方向に向かってほしいと願っていました。

ただ、その願いを一人で抱え続けるには、あまりにも負担が大きかったのです。

話していく中で、アンナさんは少しずつ「私は何をここまで抱えていたんだろう」と、自分の状態に目を向け始めていきました。

自分が変えられることと、相手に委ねることを分けて考える

アンナさんのお話を伺っていく中で、少しずつ見えてきたのは、「何とかしたい」という気持ちの中に、いくつもの責任が重なっていたことでした。

A子さんがもう少し穏やかに話せるようになってほしい。
部下が安心して働ける雰囲気にしたい。
職場全体がぎくしゃくしないようにしたい。
そして、自分も役職のある立場として、できることをしたい。

その一つひとつは、とても自然な思いです。アンナさんが職場を大切にしているからこそ出てきた気持ちでした。

ただ、その全部をアンナさん一人で背負おうとすると、心も体も疲れてしまいます。

私は、アンナさんの話を遮らずに伺いながら、「アンナさんが実際にできること」と「アンナさんがどれだけ頑張っても操作できないこと」を、ゆっくり分けていきました。

A子さんの機嫌そのものは、アンナさんが直接変えられるものではありません。部下のやる気も、アンナさんがすべて管理できるものではありません。

けれど、アンナさん自身がどう関わるか、どこまで声をかけるか、どこからは相手の領域として見守るかは、自分で選ぶことができます。

そこに気づいたとき、アンナさんは「そうですね」と何度も頷きながら、頭の中で深く整理しているようでした。

A子さんの機嫌は、アンナさんが背負うものではなかった

A子さんがイライラしている理由は、A子さん本人にしか分かりません。

仕事で悩んでいるのかもしれません。体調が優れないのかもしれません。プライベートで何か抱えているのかもしれません。あるいは、自分でもうまく感情を整えられずに困っているのかもしれません。

実際、A子さん自身も「もう少し優しく話せたらいいんだけど…」とアンナさんに漏らすことがあったそうです。

その言葉を聞くと、アンナさんとしては放っておけない気持ちになったのだと思います。A子さんも悩んでいるなら、自分が支えた方がいいのではないか。自分がフォローすれば、周りとの関係も少しは良くなるのではないか。

でも、どんな理由があったとしても、機嫌の悪さをどのように表に出すかは、A子さん自身の領域です。

アンナさんが代わりに穏やかな言葉を選ぶことはできません。アンナさんが代わりに部下へ謝り続けることも、長く続ければ負担になります。

私はそのことを、責める言い方ではなく、境界線として一緒に整理していきました。

A子さんを見捨てるのではなく、A子さんの課題をアンナさんが全部持たない。
この違いに気づくことが、とても大切でした。

部下のやる気を守るために、空気ではなく事実を見る

アンナさんは、部下の表情や職場の空気にとても敏感でした。

「なんだか元気がない気がする」
「さっきのA子さんの言い方で、やる気をなくしたのではないか」
「このままだとチームが悪い方向にいくかもしれない」

そう感じるたびに、アンナさんの頭の中では心配がどんどん広がっていったそうです。

ただ、空気を読む力がある人ほど、時には見えないものまで背負ってしまうことがあります。もちろん、雰囲気を感じ取れることは強みです。人の小さな変化に気づけるからこそ、早めに声をかけられることもあります。

けれど、雰囲気だけを頼りにすると、「私が何とかしないと」という気持ちが強くなりすぎることもあります。

そこでアンナさんとは、空気だけではなく、事実を見ていくことを整理しました。

たとえば、「部下に元気がない気がする」と感じたとき、すぐにA子さんの機嫌と結びつけるのではなく、担当業務の進み具合を確認してみる。予定より遅れているなら、フォローに入れる人がいるか考える。困っていることがあるなら、本人が話しやすい形で声をかける。

そうすると、心配がぼんやりした不安のまま膨らむのではなく、今できる具体的な行動に変わっていきます。

「無理なくできることだけでいい」と思えた変化

お話を重ねる中で、アンナさんの中に少しずつ変化が見えてきました。

最初は、「私が何とかしたいけど…」という言葉の中に、迷いや焦り、責任感がたくさん詰まっているように感じました。けれど、できることとできないことを分けていくうちに、アンナさんは自分が背負いすぎていたものに気づいていきました。

A子さんの機嫌を直すことはできない。
部下の気持ちをすべて管理することもできない。
職場の空気をいつも良い状態に保つことも、一人ではできない。

でも、自分の領域の中でできることはあります。

A子さんに「何か悩みがあったら言ってね」と声をかけること。
部下に「いつも頑張っているよね」と伝えること。
必要なときには業務の進捗を確認し、現実的なフォローを考えること。

それは、誰かの人生や機嫌を背負うことではなく、アンナさん自身が無理なく選べる関わり方でした。

最後の方で、アンナさんは「…自分が無理なくできることだけ、やってみます」と話してくれました。

その言葉には、諦めではなく、自分を守りながら周りと関わっていこうとする静かな力がありました。

職場の空気に飲み込まれず、自分のペースを取り戻していく

アンナさんは、A子さんの機嫌や部下の様子に敏感になりすぎて、いつの間にか職場全体の空気を一人で背負うような状態になっていました。

けれど、お話を重ねる中で、「自分が変えられること」と「自分では変えられないこと」を少しずつ分けて考えられるようになっていきました。

A子さんの機嫌を整えること。
部下のやる気をずっと保ち続けること。
職場の雰囲気をいつも穏やかにすること。

それらは、アンナさんがどれだけ頑張っても、一人で完全にコントロールできるものではありません。

一方で、自分の業務に集中すること、必要なときに声をかけること、事実を見て行動することは、アンナさん自身が選べることでした。

相談のあと、アンナさんは職場の空気に反応しすぎるのではなく、まず事実を客観的に見るよう心がけるようになりました。

「なんだか部下に元気がない」と感じたときも、すぐに不安を膨らませるのではなく、業務の進み具合を確認してみる。必要であれば、フォローに入れる人がいるか考えてみる。

そうやって、ぼんやりした心配を、今できる現実的な行動に変えていくようになったのです。

境界線を意識すると、冷たくなるのではなく楽になる

「境界線を引く」と聞くと、少し冷たい印象を持つ人もいるかもしれません。

相手を突き放すこと。
関わらないようにすること。
困っている人を見捨てること。

そんなふうに感じてしまう人もいます。

でも、アンナさんとお話しする中で整理していった境界線は、誰かを切り離すためのものではありませんでした。むしろ、自分が無理をしすぎずに、長く人と関わっていくための線引きでした。

A子さんのことを大切に思う気持ちは、そのままでいい。
部下のことを気にかけるやさしさも、なくさなくていい。

ただ、A子さんの機嫌をアンナさんが背負い続ける必要はありません。部下の気持ちをすべて先回りして整えようとしなくてもいいのです。

アンナさんは、そこに少しずつ気づいていきました。

相手の領域まで入り込みすぎると、自分の心が疲れてしまいます。けれど、自分の領域を大切にできると、必要なときに落ち着いて声をかける余裕も戻ってきます。

境界線は、人との関係を壊すためではなく、自分も相手も無理なくいられる距離を見つけるためのものなのだと思います。

アンナさんにとっても、それは「もう知らない」と背を向けることではなく、「私にできる形で関わろう」と決めることでした。

空気ではなく事実を見ることで、不安が行動に変わっていく

アンナさんは、もともと周りの変化によく気づく人でした。

職場の雰囲気が少し重くなったこと。
部下の表情がいつもより暗く見えること。
A子さんの声のトーンが強くなっていること。

そうした小さな変化に気づけるのは、アンナさんの大切な力でもあります。

ただ、その力が強く働きすぎると、まだ確認できていないことまで不安として抱えてしまうことがあります。

「きっと部下は傷ついている」
「このままだと職場が悪くなる」
「私が何とかしなければ」

そう考え始めると、心はどんどん忙しくなります。

そこでアンナさんは、雰囲気だけで判断するのではなく、事実を見て行動することを意識するようになりました。

たとえば、部下に元気がないように見えたときには、まず業務の進捗を確認してみる。予定より遅れているなら、誰がフォローできるかを考える。本人が困っていそうであれば、「何か手伝えることある?」と声をかけてみる。

そうすると、不安が頭の中でぐるぐる回り続けるのではなく、具体的な行動に変わっていきます。

アンナさんは、職場の空気を完全に変えようとするのではなく、自分が確認できること、自分が動けることに目を向けるようになりました。

それは小さな変化のようで、心の負担を軽くする大きな一歩でした。

「無理なくできることをやる」という選択が自分を守る

相談の中で印象的だったのは、アンナさんが最後に話してくれた言葉でした。

「…自分が無理なくできることだけ、やってみます」

この言葉には、投げやりな雰囲気はありませんでした。むしろ、これまでたくさん抱えてきた人が、自分の限界を責めるのではなく、ちゃんと自分を守ろうとしているように感じました。

役職があると、「もっと見なければ」「もっと支えなければ」と思う場面が増えるかもしれません。特にアンナさんのように、人の気持ちや場の空気に気づきやすい人ほど、知らないうちに責任を広げてしまうことがあります。

でも、どれだけ思いやりがあっても、自分一人で誰かの機嫌や職場全体の空気を整え続けることはできません。

大切なのは、全部を背負うことではなく、自分が無理なく続けられる関わり方を選ぶことです。

A子さんに「何か悩みがあったら言ってね」と声をかける。
部下に「いつも頑張っているよね」と伝える。
必要なときには、業務の状況を見て現実的に動く。

それだけでも、アンナさんらしい十分な関わり方です。

空気を読んでしまう癖は、すぐになくなるものではありません。アンナさんも、今でもつい周りを気にしてしまうことはあるそうです。

それでも、境界線を意識しながら「私は私にできることをする」と思えるようになったことは、大きな変化でした。

職場の人間関係に悩むとき、相手を変えることばかりに目が向いてしまうことがあります。けれど、自分の心を守りながら関わる方法を見つけるだけでも、毎日のしんどさは少しずつ変わっていくのだと思います。

職場の人間関係に疲れたときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫

職場の人間関係で悩んでいると、「自分がもっと上手く立ち回ればいいのかな」「私が気にしすぎなのかな」と、自分の中だけで答えを出そうとしてしまうことがあります。

特に、相手の機嫌や職場の空気に敏感な人ほど、知らないうちにたくさんのことを背負ってしまいがちです。

でも、相手の気分や態度、周りの反応まで、すべてを自分ひとりで整える必要はありません。

大切なのは、「自分にできること」と「自分ではどうにもできないこと」を少しずつ分けて考えていくことです。

誰かを責めるためではなく、自分の心を守りながら、無理なく働き続けるために。

もし今、職場の人間関係で気持ちが疲れていたり、「もう少し整理して話を聞いてほしい」と感じていたりするなら、まずは相談の入り口としてLINE公式アカウントを友だち追加してみてください。

予約に必要な情報を確認しやすく、思い立ったタイミングで次の一歩につなげやすくなっています。

ひとりで抱えていた気持ちを、少し外に出してみるだけでも、見える景色が変わることがあります。
あなたが無理をしすぎず、自分らしい距離感で人と関われるように、ゆっくり一緒に整理していきます。

友だち追加

SHARE
シェアする

ブログ(こころの不思議)一覧

ページの先頭へ