転職後に仕事量が多すぎてつらい…断れない20代女性が“できること・できないこと”を伝えられるまで

20代女性、ミアさんからのご相談です。
ミアさんは、半年前に勇気を出して他業種へ転職しました。
入社時には「1年目は簡単な業務しかお願いしないから、気軽に働いて」と言われていたそうです。
最初の2カ月は、言われていた通り基本的な業務が中心で、大きな負担はありませんでした。
しかし3カ月目に入った頃から、状況は少しずつ変わっていきます。
突然、責任の大きい業務や膨大な仕事量を任されるようになり、ミアさんの中には不安や戸惑いが広がっていきました。
「せっかく勇気を出して転職したから、失敗できない」
「仕事ができないと思われたくない」
そんな思いから、本当は不安でいっぱいなのに、無理して笑顔を作り「やってみます…」と答えていたそうです。
お話をうかがう中で、私はまず、仕事内容だけでなく、通勤時間の長さ、新しい環境での疲れ、体調の変化、涙が出てしまうほど追い込まれていた日々を、一つひとつ丁寧に聴いていきました。
すぐに答えを出すのではなく、ミアさんの中にあった「本当は段階を踏んで仕事を覚えていきたい」という気持ちを、一緒にゆっくり見つめていきました。


投稿者プロフィール

- よりびと
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■ 待機時間:10時~24時(シフト制)
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■ 年齢:30代
■ キャッチコピー:心ほぐれる、ひとときを
■ 得意なテーマ
- 気軽に誰かと話したいとき
- 子育て全般(子どもの発達、関わり方、ママ友関係、保育園や学校に対するお悩み)
- 家族との関係(パートナー、両親、子ども)
- お仕事のお悩み(ワーママとして、保育者として、職場の人間関係)
- 自身や家族の病気
- 恋愛相談
■ 聴き方・スタイル
- あなたのペースに合わせてゆっくり聴きます
■ 経験
- これまで10年以上、保育士として働いてきました。クラス運営、人間関係に関する悩みを多数受け、時には上司と後輩のコミュニケーションを繋ぐ役割を担っていました。
- クラス担任(一人、複数どちらも)、保育補助、加配の経験があります。
- 公的機関にて、育児相談の経験が多数あります。
- 癌サバイバーです。
- 家族の闘病。そして、家族・友人の死を経験しました。
- 保育士資格、幼稚園教諭免許を持っています。
- 現在、心理学を学んでいます。
- 恋愛相談を受けることも多くありました。
■ 大切にしていること
- “温度”が伝わるような会話を心がけています。
■ 人柄・ユニークポイント
- 好きなもの:Cafe / 旅行 /芸術鑑賞 /海を眺める/ファッション/フレグランス
- よく言われる性格:丁寧、安心感がある、物事を深く考える
- ちょっとしたこだわり:ナイトフレグランス
- 聴き手としての密かな強み: 声を褒められることが多いです。
■ メッセージ
慌ただしく過ぎる日々の中で、ふと“感情”が揺れること、ありませんか?
少しでも、あなたの気持ちが軽くなるなら。
少しでも、微笑んでくれたら。
少しでも、肩の力を抜いてくれたら。
そんなことを願いながら、「あなた」からのお電話をお待ちしています。
目次
- ○ 転職後のストレスが限界に…「話が違う」と感じても断れなかったミアさんの相談事例
- ・入社時の話と違う仕事量に、心がついていかなくなっていた
- ・上司の言うことが変わる職場で、確認できない不安が積み重なっていた
- ・「期待に応えたい」気持ちが、自分を追い込んでいた
- ○ 仕事量が増えても「期待に応えたい」と無理を続けてしまったミアさん
- ・「できません」と言えないまま、仕事を抱え込んでいた
- ・曖昧なルールと変わる指示に、安心して働けなくなっていた
- ・無理して笑顔を作る日々が、体にも心にも出始めていた
- ○ 「断っても…いいんですね」ミアさんが自分を守る線引きに気づいた時間
- ・「会社のために頑張る」と「全部背負う」は同じではない
- ・「できること・できないこと」を分けると、自分を責める気持ちが少しゆるむ
- ・体調不良は気合いで片づけず、必要な助けを受け取っていい
- ○ 上司に仕事量を相談し、ミアさんが自分の体調を優先できるようになるまで
- ・仕事量と体調について、上司に相談するという一歩を踏み出した
- ・病院を受診し、自分の体からのサインを見過ごさないようにした
- ・罪悪感があっても、できること・できないことを伝えていい
- ○ 転職後のつらさを一人で抱え込まないために
転職後のストレスが限界に…「話が違う」と感じても断れなかったミアさんの相談事例
20代女性、ミアさんからのご相談です。
ミアさんは半年前、勇気を出して他業種へ転職しました。
新しい環境に飛び込むことは、それだけでも大きなエネルギーを使うものです。
慣れない仕事、初めて関わる人たち、毎日の通勤。
「ちゃんとやっていけるかな」
「早く職場に馴染みたいな」
そんな気持ちを抱えながらも、ミアさんは前を向こうとしていました。
入社時には「1年目は簡単な業務しかお願いしないから、気軽に働いて」と言われていたそうです。
その言葉に、少し安心した部分もあったのだと思います。
最初の2カ月は、言われていた通り基本的な業務が中心でした。
けれど3カ月目に入った頃から、状況は急に変わっていきました。
責任の大きい業務や、膨大な仕事量を任されるようになったのです。
本当は、段階を踏んで仕事を覚えていきたい。
でも、会社の役に立ちたい。
評価されたい。
「仕事ができない」と思われたくない。
そんな思いが重なり、ミアさんは不安を飲み込みながら「やってみます…」と答えていました。
私はまず、仕事の内容だけでなく、ミアさんの体調、通勤時間、新しい環境で感じている疲れを、一つずつ丁寧にうかがいました。
答えを急がず、ミアさんの中にある「本当はつらい」という気持ちが、少しずつ言葉になっていく時間を大切にしました。
入社時の話と違う仕事量に、心がついていかなくなっていた
ミアさんが転職した先は、家族経営の小さな会社でした。
入社したばかりの頃は、基本的な業務が中心で、大きな負担はなかったそうです。
「1年目は簡単な業務だけでいい」と言われていたこともあり、ミアさんは少しずつ仕事を覚えていけるのだと思っていました。
けれど、3カ月目に入る頃から、任される仕事の量が一気に増えていきました。
しかも、その中には責任の大きい業務も多く含まれていました。
まだ新しい環境に慣れている途中。
業務の全体像もつかみきれていない。
それなのに、急に多くの仕事を任される。
ミアさんの中に、不安や戸惑いが生まれるのは、とても自然なことだったと思います。
ただ、ミアさんはその不安をすぐには口に出せませんでした。
「せっかく勇気を出して転職したから、失敗できない」
「期待に応えたい」
「仕事ができないと思われたくない」
そんな言葉が、頭の中で何度も繰り返されていたそうです。
私はお話を聴きながら、ミアさんが単に「仕事が嫌」なのではなく、本当は一生懸命に向き合いたい気持ちを持っていることを感じました。
だからこそ、無理をしてしまう。
だからこそ、「できません」と言えなくなってしまう。
頑張りたい気持ちと、心や体がついていかない現実。
その間で、ミアさんはずっと一人で踏ん張っていたのだと思います。
上司の言うことが変わる職場で、確認できない不安が積み重なっていた
ミアさんがしんどさを感じていた理由は、仕事量の多さだけではありませんでした。
家族経営の会社だったこともあり、“会社としてのルール”や業務内容が曖昧なことが多かったそうです。
上司の言っていることが日によって変わる。
機嫌が悪い日には、理不尽に怒鳴られることもある。
わからないことを確認したくても、外部業務で不在の社員が多く、社内に聞ける人がいない。
マニュアルもなく、勢いとスピードで乗り切るような空気がある。
こうした状況が重なると、どれだけ真面目に取り組もうとしても、心はどんどん疲れていきます。
ミアさんは前職で、丁寧に仕事をする姿勢を評価されていました。
だからこそ、曖昧なまま進めることや、確認できないまま判断しなければならないことに、大きな戸惑いを感じていたのだと思います。
私は、ミアさんが話す一つひとつの出来事を遮らずに聴きながら、「その時、どんな気持ちになりましたか」とゆっくり確認していきました。
するとミアさんは、最初は仕事の説明をしていたのですが、少しずつ「怖かったです」「また怒られるかもと思っていました」と、自分の気持ちを言葉にしてくれました。
状況を整理することも大切ですが、その前に、そこで感じていた怖さや緊張に目を向けること。
それが、ミアさんにとって必要な時間だったのだと思います。
「期待に応えたい」気持ちが、自分を追い込んでいた
ミアさんは、会社の役に立ちたい気持ちを強く持っていました。
新しい職場で早く認められたい。
自分を採用してくれた会社に応えたい。
転職を失敗にしたくない。
その思いは、とてもまっすぐで、誠実なものです。
けれど、その気持ちが強いほど、自分の限界に気づきにくくなることがあります。
本当は不安なのに「大丈夫です」と言ってしまう。
本当は疲れているのに、無理して笑顔を作ってしまう。
本当は段階を踏んで覚えたいのに、「やってみます…」と引き受けてしまう。
ミアさんも、まさにその状態でした。
通勤時間が長く、新しい環境で体力も消耗していました。
それでも抱え込み続けた結果、無気力になったり、体調不良が続いたり、涙が出てしまうこともあったそうです。
お話の中でミアさんは、自分でも気づかないうちに、違和感に蓋をして無理を続けていたことに気づいていきました。
私は、ミアさんの頑張りを否定せずに、その頑張りがどれほど大きな負担になっていたのかを一緒に見つめていきました。
「会社の力になりたい」という気持ちは大切です。
でも、すべてを一人で背負う必要はありません。
できること、できないことを分けることは、わがままではなく、自分を守るために必要なことです。
その話をした時、ミアさんは涙を流しながら「断っても…いいんですね」と小さく言いました。
仕事量が増えても「期待に応えたい」と無理を続けてしまったミアさん
仕事量が急に増えたことで、ミアさんの毎日は少しずつ余裕を失っていきました。
入社時に聞いていた内容とは違う。
本当は、段階を踏んで仕事を経験していきたい。
そう感じていたものの、ミアさんはすぐに「できません」とは言えませんでした。
新しい職場で、まだ自分の立ち位置がはっきりしていない時期。
周りは忙しそうにしていて、わからないことを聞ける人も少ない。
上司の言うことは日によって変わり、機嫌が悪い時には強い口調で怒鳴られることもあったそうです。
そんな環境の中で、ミアさんは不安を感じながらも、笑顔を作って仕事を引き受けていました。
「せっかく勇気を出して転職したから、失敗できない」
「仕事ができないと思われたくない」
「会社の役に立ちたい」
その思いは、ミアさんの真面目さや責任感から生まれていたものだと思います。
けれど、真面目な人ほど、自分の限界に気づくより先に「もっと頑張らなきゃ」と考えてしまうことがあります。
私はミアさんのお話をうかがいながら、仕事の大変さだけでなく、その奥にある“断れなかった理由”を一緒に見つめていきました。
「できません」と言えないまま、仕事を抱え込んでいた
ミアさんは、責任の大きい業務を任された時、本当はとても不安だったそうです。
けれど、その場で「難しいです」とは言えませんでした。
上司にどう思われるか。
周りに迷惑をかけるのではないか。
せっかく採用してもらったのに、期待を裏切るのではないか。
そんな考えが頭に浮かび、気づけば「やってみます…」と答えていたそうです。
この「やってみます」は、前向きな言葉のように聞こえます。
でも、ミアさんの場合は、心から納得して出た言葉ではありませんでした。
本当は怖い。
本当は確認したい。
本当は、もう少し時間をかけて覚えたい。
そうした気持ちを飲み込んだままの「やってみます」だったのです。
私は、ミアさんが話すペースに合わせながら、「その時、本当はどんな気持ちでしたか」とゆっくり聞いていきました。
すると、ミアさんは少し考えたあとで、「断ったら、仕事ができない人だと思われそうで怖かったです」と話してくれました。
仕事を断れない人は、やる気がないわけではありません。
むしろ、責任感が強く、相手の期待に応えようとする人ほど、限界を超えて引き受けてしまうことがあります。
ミアさんも、自分を守るより先に、会社や上司の期待を優先していました。
けれど、できないことを「できる」と言い続けると、心も体もどこかで苦しくなります。
まずは「私は何に不安を感じているのか」を言葉にすること。
そこから、少しずつ整理が始まっていきました。
曖昧なルールと変わる指示に、安心して働けなくなっていた
ミアさんの職場では、業務の進め方やルールが曖昧なことが多かったそうです。
家族経営の小さな会社だったこともあり、きちんとしたマニュアルがなく、その場その場の判断で仕事が進んでいくことがありました。
さらに、上司の言うことが日によって変わることもありました。
昨日言われた通りに動いたのに、今日は違うと言われる。
確認したくても、社内に聞ける人がいない。
外部業務で不在の社員が多く、一人で判断しなければならない時間がある。
こうした状況が続くと、仕事そのものよりも「間違えたらどうしよう」「また怒られるかもしれない」という緊張の方が大きくなっていきます。
ミアさんは前職で、丁寧に仕事をする姿勢を評価されていました。
だからこそ、勢いとスピードで乗り切るような職場の空気に、強い戸惑いを感じていました。
丁寧に確認したいのに、確認できない。
慎重に進めたいのに、急かされる。
そのズレが、ミアさんの心を少しずつ疲れさせていたのだと思います。
私は、ミアさんが「自分の覚えが悪いから」と受け止めていた出来事について、環境の影響も一緒に整理していきました。
仕事がつらい時、人はつい「自分が弱いのかな」「自分がもっとできればいいのに」と考えてしまいます。
でも、ルールが曖昧で、指示が変わり、相談できる人がいない環境では、誰でも不安になりやすいものです。
ミアさんに必要だったのは、自分を責めることではなく、今置かれている状況を冷静に見つめ直すことでした。
無理して笑顔を作る日々が、体にも心にも出始めていた
ミアさんは、職場で無理して笑顔を作ることが増えていました。
本当は不安なのに、大丈夫そうに振る舞う。
本当は疲れているのに、周りに合わせて動く。
本当は泣きたいくらい苦しいのに、平気なふりをする。
そうしているうちに、少しずつ体にも変化が出てきました。
無気力になる。
体調不良が続く。
涙が出てしまう。
長い通勤時間もあり、新しい環境で消耗した体を休める余裕も少なくなっていました。
ミアさんは、自分のつらさに気づいていなかったわけではありません。
ただ、「ここで弱音を吐いたら負けてしまう」「転職を失敗にしたくない」という思いが強く、立ち止まることができなかったのだと思います。
私はミアさんの話を聞きながら、まず「よくここまで一人で抱えてきましたね」と伝えました。
頑張りすぎている人ほど、自分のしんどさを大げさに扱ってはいけないと思っていることがあります。
でも、涙が出るほど苦しい時や、体調に影響が出ている時は、気持ちだけで乗り切ろうとしなくていいのです。
体が出しているサインは、決して甘えではありません。
「もう少し自分を守ってほしい」という大切な知らせでもあります。
ミアさんは話しながら、自分がずっと違和感に蓋をしてきたことに気づいていきました。
仕事を続けるかどうかをすぐに決める前に、まずは自分の状態をきちんと見つめること。
その時間が、ミアさんにとって大きな一歩になっていきました。
「断っても…いいんですね」ミアさんが自分を守る線引きに気づいた時間
ミアさんのお話をうかがっていく中で、少しずつ見えてきたのは、仕事そのものの大変さだけではありませんでした。
「会社の役に立ちたい」
「期待に応えたい」
「仕事ができないと思われたくない」
その気持ちが強かったからこそ、ミアさんは自分の不安や疲れを後回しにしていました。
でも、本当の気持ちは違っていました。
本当は、段階を踏んで仕事を覚えていきたい。
本当は、いきなり大きな責任を背負うのは怖い。
本当は、わからないことを確認できる環境で働きたい。
私はその気持ちを、ミアさんが自分の言葉で話せるように、ゆっくり整理していきました。
すぐに「こうした方がいい」と決めつけるのではなく、仕事の状況、体調、上司との関係、通勤の負担、これまで我慢してきたことを一つずつ並べていきました。
するとミアさんは、自分がずっと違和感に蓋をして、無理を続けていたことに気づいていきました。
そして、できることとできないことを分けてもいいこと。
すべてを一人で背負わなくてもいいこと。
体調を崩してまで期待に応え続ける必要はないこと。
その話をした時、ミアさんは涙を流しながら、小さな声で言いました。
「断っても…いいんですね」
その言葉は、ミアさんが自分を責める場所から、自分を守る場所へ少しずつ移動し始めた瞬間だったように感じました。
「会社のために頑張る」と「全部背負う」は同じではない
ミアさんは、会社の力になりたい気持ちを持っていました。
新しい職場で早く役に立ちたい。
採用してもらったからには、期待に応えたい。
周りが忙しそうにしているから、自分だけ弱音を吐いてはいけない。
そう思って、責任の大きい業務も、膨大な仕事量も、できる限り受け止めようとしていました。
その姿勢は、とても真面目で、誠実なものです。
でも私は、ミアさんにお話ししました。
会社の力になりたい気持ちと、会社の都合をすべて自分が背負うことは、同じではありません。
入社時に「1年目は簡単な業務」と言われていたのに、3カ月目から急に仕事量が増えたこと。
マニュアルがなく、確認できる人も少ない中で、責任の大きい業務を任されていたこと。
それは、ミアさん一人の努力不足で片づけられるものではありません。
仕事は、一人の気合いだけで成り立つものではないと思います。
教えてもらう時間。
確認できる相手。
無理のない業務量。
困った時に相談できる環境。
そうしたものがあって、安心して力を出せるようになります。
ミアさんは最初、自分がもっと頑張れば何とかなると思っていました。
でも、話を整理していくうちに、「これは私だけの問題ではなかったんですね」と少しずつ受け止められるようになっていきました。
誰かの期待に応えたいと思うことは、悪いことではありません。
ただ、そのために自分の体調や気持ちを置き去りにしてしまうと、いつか心が苦しくなってしまいます。
まずは、自分が無理なくできる範囲を知ること。
そこから、ミアさんの線引きが始まっていきました。
「できること・できないこと」を分けると、自分を責める気持ちが少しゆるむ
お話の中で、私はミアさんと一緒に「できること」と「できないこと」を分けていきました。
たとえば、基本的な業務を丁寧に進めること。
確認できる内容をメモに残すこと。
体調の変化を自分で把握すること。
これらは、ミアさん自身が取り組めることでした。
一方で、上司の機嫌をいつも良くすること。
日によって変わる指示を、すべて完璧に先回りすること。
マニュアルがない中で、何も教わらずに責任の大きい仕事をこなすこと。
体調が悪くても、周りの期待どおりに動き続けること。
こうしたことは、ミアさんが一人で抱えるには、とても重すぎるものでした。
できることとできないことを分けると、「私が弱いからできないんだ」という考えから少し離れることができます。
ミアさんも、最初は「できないと言うのは甘えなのでは」と感じていたようでした。
でも、丁寧に整理していくうちに、できないことを伝えるのは、投げ出すことではなく、仕事を続けるために必要な伝え方なのだと気づいていきました。
私は、ミアさんの頑張りを否定したかったわけではありません。
むしろ、今まで十分すぎるほど頑張ってきたからこそ、これ以上一人で抱え込まない方法を一緒に考えたいと思いました。
「ここまではできます」
「ここから先は確認が必要です」
「今の体調では、この量を続けるのは難しいです」
そんなふうに伝えることは、わがままではありません。
自分を守りながら働くための、大切な言葉です。
ミアさんはその話を聞きながら、少しずつ表情をゆるめていきました。
体調不良は気合いで片づけず、必要な助けを受け取っていい
ミアさんは、無気力や体調不良、涙が出る状態が続いていました。
それでも最初は、「自分がもっと強ければ」「慣れれば何とかなるかもしれない」と考えていたそうです。
でも、体に出ているサインは、気のせいではありません。
長い通勤時間。
慣れない環境。
急に増えた仕事量。
確認できない不安。
上司の言葉に振り回される緊張。
それらが積み重なれば、心も体も疲れてしまいます。
私はミアさんに、体調不良が続いているなら、医療機関に相談することも大切だとお伝えしました。
「まだ大丈夫」と無理を続けるより、今の状態をきちんと見てもらうこと。
それは大げさなことではなく、自分を守るための現実的な行動です。
仕事の悩みは、気持ちの問題だけでなく、体の疲れとも深くつながっています。
眠れない。
食欲が落ちる。
涙が出る。
朝になると動けない。
そんな状態が続く時は、根性で乗り切ろうとしなくていいのです。
ミアさんは、涙を流しながら私の話を聞いていました。
その涙は、弱さではなく、ずっと張りつめていた気持ちが少しほどけたもののように感じました。
人は、自分の限界を認めることに怖さを感じることがあります。
でも、限界に気づくことは、負けではありません。
これ以上壊れないために、自分に必要な助けを受け取る合図です。
ミアさんにとって、体調を大切にすることは、仕事から逃げることではありませんでした。
これからの自分を守るために、必要な一歩だったのだと思います。
上司に仕事量を相談し、ミアさんが自分の体調を優先できるようになるまで
「断ってもいい」「できること・できないことを伝えてもいい」
そう整理できたことで、ミアさんの中に少しずつ変化が生まれていきました。
それまでのミアさんは、職場で感じていた違和感や不安を、自分の中にしまい込んでいました。
仕事量が多いと感じても、責任の大きい業務に戸惑っても、上司の言葉が変わって混乱しても、「私がもっと頑張ればいい」と受け止めようとしていたのです。
でも、お話を重ねる中で、ミアさんは気づいていきました。
会社の力になりたい気持ちは大切。
けれど、体調を崩してまで、すべてを一人で背負う必要はない。
自分の限界を伝えることは、わがままではない。
そう思えるようになったことで、ミアさんは体調と仕事量について、上司に相談してみることにしました。
また、体調不良が続いていたため、医療機関も受診しました。
すべてが一気に解決したわけではありません。
それでも、自分の状態を見ないふりせず、必要な助けを受け取り、仕事との距離感を見直せたことは、ミアさんにとって大きな一歩だったと思います。
「罪悪感があっても、線を引いていい」
この気づきは、これからのミアさんが自分を守りながら働いていくための、大切な支えになっていきました。
仕事量と体調について、上司に相談するという一歩を踏み出した
ミアさんは、お話を通して「今のまま全部を抱え続けるのは難しい」と感じるようになりました。
それまでは、仕事量が多いと感じても、上司に伝えることをためらっていました。
「迷惑だと思われるかもしれない」
「仕事ができない人だと思われるかもしれない」
「せっかく転職したのに、弱音を吐いてはいけない」
そんな思いが、ミアさんの言葉を止めていたのだと思います。
けれど、できることとできないことを整理していく中で、ミアさんは少しずつ、自分の状態を伝える必要性に気づいていきました。
仕事を投げ出したいわけではありません。
ただ、今の仕事量をそのまま続けると、体調がさらに悪くなるかもしれない。
確認できる人が少ない中で、責任の大きい業務を抱え続けるのは不安が大きい。
そうした現実を、上司に伝えることにしたのです。
私は、ミアさんが「どう言えばいいのかわからない」と迷っていたため、責める言い方ではなく、自分の状況を落ち着いて伝える形を一緒に考えました。
たとえば、「今の体調では、この業務量を続けることに不安があります」
「確認しながら進めたい業務があるため、優先順位を相談させてください」
そんなふうに伝えることで、相手を責めずに、自分の状態を共有できます。
ミアさんにとって、それはとても勇気のいる行動だったと思います。
でも、自分の限界を伝えることは、弱さではありません。
無理を続けて突然動けなくなる前に、今の状態を言葉にすること。
それは、自分を守るためだけでなく、仕事を続けるためにも大切な一歩でした。
病院を受診し、自分の体からのサインを見過ごさないようにした
ミアさんは、無気力や体調不良、涙が出る状態が続いていました。
毎日の通勤時間も長く、新しい環境に慣れるだけでも体力を使っていた中で、急に増えた仕事量や上司との関係が重なり、心も体もかなり疲れていたのだと思います。
最初はミアさん自身も、「もう少し頑張れば慣れるかもしれない」と感じていたようでした。
でも、体調に変化が出ている時は、気合いだけで乗り切ろうとしなくていいのです。
涙が出る。
朝から気力がわかない。
体調不良が続く。
いつもならできていたことが、しんどく感じる。
こうしたサインは、「もう少し自分を大切にしてほしい」という体からの知らせでもあります。
私はミアさんに、体調不良が続いているなら、医療機関に相談することも必要だとお伝えしました。
病院に行くことは、大げさなことではありません。
むしろ、自分の状態を客観的に知るための大切な行動です。
ミアさんはその後、実際に病院を受診しました。
それによって、すぐにすべての不安がなくなったわけではありません。
それでも、「私は助けを求めてもいいんだ」と思えることは、ミアさんにとって大きな意味があったのではないかと思います。
頑張り屋さんほど、自分のしんどさを後回しにしがちです。
でも、体が出しているサインを無視し続けると、もっと深く疲れてしまうこともあります。
仕事も大切です。
けれど、その仕事を続けていくためにも、まず自分の体を守ることが必要でした。
罪悪感があっても、できること・できないことを伝えていい
ミアさんが持ち帰った大切な気づきは、「罪悪感があっても線を引いていい」ということでした。
仕事を断る。
業務量について相談する。
体調が悪いと伝える。
できることとできないことを分ける。
こうしたことをしようとすると、最初はどうしても罪悪感が出てくることがあります。
「迷惑をかけてしまうかも」
「自分だけ楽をしていると思われるかも」
「もっと頑張れる人もいるのに」
そんなふうに考えてしまう方もいると思います。
ミアさんも、最初はそうでした。
でも、線を引くことは、相手を拒絶することではありません。
自分の心と体を守るために、必要な範囲を伝えることです。
そして、できないことを伝えたからといって、その人の価値が下がるわけではありません。
たとえ相手にすぐ理解してもらえなかったとしても、それは相手の受け取り方や都合であって、自分自身の価値とは別のものです。
私はミアさんに、そのことを何度も丁寧にお伝えしました。
ミアさんは、仕事に対して不真面目だったわけではありません。
むしろ、真面目で責任感が強かったからこそ、自分の限界を超えてまで頑張っていました。
だからこそ、これからは「もっと頑張る」だけではなく、「自分を守りながら働く」ことも大切にしてほしいと思いました。
相談後、ミアさんは線引きをしたことで、少し気持ちが楽になったそうです。
もちろん、体調に合わせて無理なく仕事をしていく課題は残っています。
それでも、自分の状態を言葉にし、必要な相談をし、助けを受け取ることができた。
その一つひとつが、ミアさんにとって大切な前進だったのだと思います。
転職後のつらさを一人で抱え込まないために
転職後に仕事量が急に増えたり、上司の言うことが変わったり、職場のルールが曖昧だったりすると、
「私がもっと頑張ればいいのかな」
「ここで弱音を吐いたら、仕事ができないと思われるかも」
そんなふうに、自分を責めてしまうことがあります。
でも、つらさを感じるのは、あなたが弱いからではありません。
慣れない環境の中で、頑張り続けてきたからこそ、心や体が「少し立ち止まって」と教えてくれているのだと思います。
仕事を大切にすることと、自分を後回しにすることは同じではありません。
できること、できないことを整理して、必要な時に伝えることは、わがままではなく、自分を守るための大切な一歩です。
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことでも大丈夫です。
うまく言葉にできなくても、まとまっていなくてもかまいません。
まずは、今抱えている気持ちを少し外に出してみるところから始めてみませんか。
ご予約は、LINE公式アカウントの友だち追加から簡単にできます。
気持ちが限界になる前に、あなたのペースで一歩進んでみてください。
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