未来のことを考えると不安が止まらない|頭の中が「もしも」でいっぱいになったときの気持ちの整理

「この先どうなるんだろう」「もし仕事がうまくいかなかったら」「大切な人との関係が変わってしまったら」
そんなふうに、未来のことを考えると不安が止まらないことはありませんか。
まだ何も起きていないと頭では分かっている。それでも一つ心配なことが浮かぶと、「もしこうなったら」「その次はどうしよう」と考えが次々につながり、気づけば頭の中が「もしも」でいっぱいになってしまうことがあります。
夜になっても同じことを考え続けたり、誰かと過ごしていても心ここにあらずだったり。「考えても仕方がない」と分かっているからこそ、考えるのを止められない自分に疲れてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、無理に答えを出そうとしなくても大丈夫です。
不安な気持ちは、頭の中だけで抱えていると、事実なのか想像なのか、自分は本当は何を怖がっているのかさえ分からなくなることがあります。一度言葉にしてみることで、絡まっていた気持ちが少しずつ見えてくることもあります。
この記事では、未来への不安で頭がいっぱいになったときに、今感じていることをどのように整理していけばよいのかを、身近な場面を交えながら考えていきます。

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投稿者プロフィール

- 心理カウンセラー
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■ 一言キャッチコピー
ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー
■ 経歴・実績
心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。
オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。
また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。
■ 保有資格
産業カウンセラー
■ 主な相談内容
ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理
■ カウンセリングの特徴・強み
私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。
悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。
そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。
そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。
ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。
■ アプローチ方法
クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。
特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。
「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」
そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。
■ カウンセラーになったきっかけ
子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。
本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。
その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。
大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。
そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。
相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。
まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。
そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。
話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。
子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。
その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指したきっかけです。
■ 大切にしていること
安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること
■ メッセージ
ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。
ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。
整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。
「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」
そんな段階でも大丈夫です。
話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。
安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。
目次
- ○ まだ何も起きていないのに、不安でいっぱいになるとき
- ・「もしも」の続きを考えるほど、不安はどんどん先へ進んでいく
- ・不安が強いと「可能性」が「現実」のように感じられる
- ・一人で考え続けると、本当の気持ちが見えにくくなることもある
- ○ 頭の中の「事実」と「想像」を分けてみる
- ・「返信がない」と「嫌われた」は同じことではない
- ・「本当にそうなる?」と考えると、別の可能性も見えてくる
- ・書き出したり話したりすると、頭の中を外から眺められる
- ○ 不安をなくそうとするより、まず言葉にしてみる
- ・「不安にならないようにしよう」が、逆に苦しくなることもある
- ・言葉にしてみると「怖かったもの」が少し具体的になる
- ・まとまっていない気持ちは、まとまっていないまま話していい
- ○ 一人で考えるほど不安が膨らむなら、誰かに話してみる
- ・答えが欲しいわけではなく、ただ聴いてほしい日もある
- ・話しているうちに、自分でも知らなかった本音が出てくる
- ・「こんなこと話していいのかな」と思うことほど、抱え込まなくていい
- ○ 未来への不安をひとりで抱えてしまうときは、傾聴ラウンジ「ここより」へ
まだ何も起きていないのに、不安でいっぱいになるとき

朝、目が覚めた瞬間から「今日、大丈夫かな」と考えてしまう。仕事へ向かう電車の中では、「ミスしたらどうしよう」「何か言われたらどうしよう」と、まだ始まってもいない一日のことが気になって仕方がない。夜になれば、「この先ずっとこんな毎日が続くのかな」と、もっと先の未来まで考えが広がっていく。
未来について考えることは、決して悪いことではありません。予定を立てたり、困ったことが起きないよう準備したりするためには、先のことを想像する力も必要です。
ただ、疲れていたり気持ちに余裕がなくなっていたりすると、その想像が「準備」ではなく「心配」へ傾くことがあります。
まだ起きていない出来事について何度も考え、そのたびに不安になり、さらに安心するためにもっと考える。そんな状態が続くと、実際には何も起きていないのに、心だけはすでに何度もつらい経験をしたように疲れてしまいます。
まずは、不安をなくそうと急ぐより、「今、自分の頭の中では何が起きているんだろう」と少しだけ眺めてみましょう。
「もしも」の続きを考えるほど、不安はどんどん先へ進んでいく
たとえば、職場で上司から「明日ちょっと話そう」と言われたとします。
その場では「分かりました」と返事をしたものの、帰り道になると「何の話だろう」と気になり始める。「最近何か間違えたかな」「注意されるのかな」と思い返し、家に着く頃には「評価が下がるかもしれない」「仕事を任せてもらえなくなるかも」と、ずいぶん先のことまで考えてしまう。
さらに布団に入ってから、「もし仕事がうまくいかなくなったら」「転職することになったら」と想像が続いていくこともあります。
最初に起きた出来事は、「明日話そうと言われた」という一つだけです。
それなのに、不安になると頭の中では、まだ存在していない未来が次々と作られていきます。
こういうときに「考えないようにしよう」としても、かえって気になってしまうことがあります。大切なのは、考えてしまった自分を責めることではなく、「今はずいぶん先まで想像しているな」と気づくことです。その気づきが、膨らみ続ける不安から少し距離を取るきっかけになります。
不安が強いと「可能性」が「現実」のように感じられる
友人にメッセージを送ったけれど、夕方になっても返信が来ない。
最初は「忙しいのかな」と思っていたのに、何度かスマートフォンを見るうちに「何か嫌なことを書いたかな」と不安になってくる。そのうち「もしかして避けられているのかも」「もう会いたくないと思われていたらどうしよう」と、相手との関係そのものまで心配になってしまう。
でも、この時点で分かっているのは「まだ返信がない」ということだけです。
仕事をしているのかもしれませんし、返事をあとでしようと思っているのかもしれません。単純にスマートフォンを見ていない可能性もあります。
ところが、不安が強くなるほど、たくさんある可能性の中から悪いものだけが目立って見えるようになります。
すると、「嫌われたかもしれない」という一つの想像が、だんだん「きっと嫌われたんだ」という現実のように感じられてしまいます。
そんなときこそ、すぐに結論を出す必要はありません。「今はまだ分からない」という場所にいったん戻ってみる。答えの出ていないことを、答えが出ていないまま置いておくことも、不安に飲み込まれないための大切な選択です。
一人で考え続けると、本当の気持ちが見えにくくなることもある
「将来が不安」と言っても、その中身は一つとは限りません。
「仕事を続けられるか不安」と思っていたけれど、よく考えると、本当に怖かったのは仕事そのものではなく「周りから必要とされなくなること」だった。「恋人との将来が不安」だと思っていたけれど、奥には「一人になるのが怖い」という気持ちがあった。
そんなふうに、最初に頭に浮かんでいる不安と、その奥にある気持ちが少し違うことがあります。
ところが、一人で長く考えていると、「どうすればいい?」「どっちを選べばいい?」と答えばかり探してしまい、自分が何を怖がり、何を大切にしたいのかが見えなくなることがあります。
だから、答えを出す前に「何がそんなに気になっているんだろう」と気持ちの方へ目を向けてみることも大切です。
私たちは、話している途中で初めて「あ、自分はこれが怖かったんだ」と気づくことがあると考えています。
頭の中でぐるぐるしていたものを言葉にすると、すぐに問題が解決しなくても、「今の自分は何に不安を感じているのか」が少しずつ見えてきます。その整理が、次にどうしたいのかを考える土台になっていきます。
頭の中の「事実」と「想像」を分けてみる

不安が大きくなっているとき、頭の中では「実際に起きていること」と「これから起こるかもしれないこと」が混ざり合っていることがあります。
たとえば、相手から半日返信がない。それだけだったはずなのに、「何か悪いことを言ったかな」「嫌われたのかもしれない」「このまま関係が終わったらどうしよう」と考えているうちに、最初の出来事が見えなくなってしまう。すると、まだ確認できていない想像に対して、本当に何かが起きたときと同じように落ち込んだり、眠れなくなったりすることがあります。
だからといって、「全部考えすぎだから気にしない」と片づける必要はありません。不安になったということは、そこに自分が大切にしているものがあるということでもあります。
まずは答えを出そうとする前に、「今分かっていることは何だろう」「そこから自分は何を想像しているんだろう」と分けてみる。絡まった糸を一本ずつほどくように整理すると、不安の中に少しだけ余白が生まれてきます。
「返信がない」と「嫌われた」は同じことではない
夜になっても、送ったメッセージに返事がない。
スマートフォンを見るたびに「まだ来てない」と気になり、昼間のやり取りを何度も読み返す。「最後の言い方が冷たかったかな」「あの冗談、嫌だったのかな」と考えているうちに、「きっと怒っているんだ」と感じ始めることがあります。
ここで一度、二つに分けてみます。
今確認できている事実は、「メッセージを送った」「まだ返信がない」。一方で、「怒っている」「嫌われた」「距離を置かれる」というのは、今の段階では想像です。
もちろん、その想像が絶対に間違っているとは限りません。ただ、まだ分からないことまで事実として扱ってしまうと、その先にも新しい不安がつながっていきます。
「まだ返信がないんだな。理由は今のところ分からない」
そこで一度止まることができれば、不安が完全になくならなくても、頭の中で未来を何十歩も先まで進めずに済みます。
大切なのは楽観的になることではなく、分かっていることと、まだ分からないことを混ぜないことなのです。
「本当にそうなる?」と考えると、別の可能性も見えてくる
上司から「明日少し時間ある?」と連絡が来た。
その瞬間、「何か注意されるんだ」と思ったとします。すると、そこから「最近の仕事でミスしたかな」「評価が下がるのかな」「もしかして異動の話?」と考えが広がり、翌日の面談が怖くなってしまいます。
そんなとき、「考えちゃダメ」と止めるより、「本当に注意されると決まったのかな」と聞いてみます。
新しい仕事の相談かもしれない。予定の確認かもしれない。単純に直接話した方が早い内容なのかもしれない。
こうして考えると、一つしかなかった未来に、いくつかの可能性が戻ってきます。
不安が強いときは、どうしても一番怖い未来だけが大きく見えます。そのため、「大丈夫に決まっている」と言い聞かせるより、「ほかにはどんな可能性があるだろう」と考える方が現実的なこともあります。
私たちは、不安を無理に消そうとしなくてもよいと考えています。「悪いことが起こるかもしれない。でも、まだ決まってはいない」。そのくらいの距離感を持てるだけでも、不安の感じ方は少し変わってきます。
書き出したり話したりすると、頭の中を外から眺められる
不安になっている最中に、「事実と想像を分けよう」と頭の中だけで考えても、なかなかうまくいかないことがあります。
そんなときは、紙やスマートフォンのメモに書いてみる方法があります。
たとえば、「明日の会議が不安」と書いたあとに、「分かっていること」と「自分が想像していること」を分けてみる。
分かっているのは、「明日10時から会議がある」「自分が説明する時間がある」。想像しているのは、「うまく説明できないかもしれない」「質問に答えられず恥をかくかもしれない」「評価が下がるかもしれない」。
文字にすると、「ずいぶん先のことまで考えていたんだな」と気づくことがあります。
同じように、誰かに話してみることでも整理が進む場合があります。頭の中では一つの大きな不安だったものが、言葉にしていくうちに「本当に心配なのはここだった」と見えてくることがあるからです。
すぐに解決策を見つけなくても構いません。
不安を言葉にして、自分でも見える形にしていく。それだけでも、頭の中を占領していた「もしも」と少し距離を取れるようになります。
不安をなくそうとするより、まず言葉にしてみる

未来への不安が強くなると、「早くこの不安を消したい」「考えないようにしなきゃ」と思うことがあります。
けれど、「考えない」と決めたはずなのに、気づけばまた同じことを考えている。仕事をしていても、家事をしていても、お風呂に入っていても、ふとした瞬間に不安が戻ってきて、「どうして私はこんなに気にするんだろう」と自分に嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、無理に不安を追い出そうとしなくてもいいのかもしれません。
前の章で見てきたように、不安の中には「実際に起きていること」と「頭の中で想像していること」が混ざっています。そして、その奥には「本当は何が怖いのか」「どうなってほしいのか」といった気持ちも隠れています。
だからこそ、まずは頭の中にあるものを、そのまま言葉にしてみることが大切です。
きれいにまとめる必要はありません。「なんとなく怖い」「うまく説明できないけど落ち着かない」でも十分です。言葉にしていくうちに、ぼんやりしていた不安の輪郭が少しずつ見えてくることがあります。
「不安にならないようにしよう」が、逆に苦しくなることもある
日曜日の夕方になると、翌日の仕事が気になってくる。
「明日は大丈夫かな」と一度考え始めると、月曜日の予定、上司とのやり取り、終わっていない仕事まで次々と思い浮かぶ。「せっかくの休日なのに」と思い、動画を見たり買い物をしたりして気をそらそうとしても、頭の片隅にはずっと不安が残っている。
すると今度は、「また考えている」「こんなこと気にしちゃダメだ」と、不安を感じている自分まで責め始めてしまうことがあります。
でも、気になるものを「気にしないようにする」のは、意外と難しいものです。
たとえば、「今から絶対に赤いリンゴを想像しないでください」と言われたら、頭の中にはむしろ赤いリンゴが浮かんでくるのではないでしょうか。不安も似ていて、「考えない」と強く意識するほど、かえってそこへ注意が向いてしまうことがあります。
そんなときは、「今、明日の仕事が不安なんだな」と一度そのまま認めてみる。
不安を消すことを目標にするのではなく、「私は何をそんなに心配しているんだろう」と少し聞いてみる。その方が、不安に振り回される状態から抜け出す入口になることがあります。
言葉にしてみると「怖かったもの」が少し具体的になる
「将来が不安なんです」
最初は、それだけしか言葉が出てこないことがあります。
ところが、もう少し話してみると、「今の仕事をずっと続けられるか分からなくて」「収入が下がったら生活できるか心配で」「家族に迷惑をかけたくなくて」と、少しずつ中身が見えてくる。
さらに話しているうちに、「お金が一番怖いと思っていたけれど、本当は誰かに迷惑をかける自分になるのが怖かったのかもしれない」と気づくこともあります。
頭の中だけでは「将来が不安」という大きな塊だったものが、言葉にすることでいくつかの小さな気持ちに分かれていくのです。
私たちは、この「分かれていくこと」に意味があると考えています。
何が不安なのか分からない状態では、何をしても安心しにくいものです。しかし、「仕事」「お金」「人からどう思われるか」など、気持ちの中身が見えてくると、「今すぐ考えなくていいこと」と「少し考えてみたいこと」も分けやすくなります。
答えを急いで見つける必要はありません。
「自分はこんなことを怖いと思っていたんだ」と分かるだけでも、不安は少し扱いやすいものへ変わっていきます。
まとまっていない気持ちは、まとまっていないまま話していい
誰かに話そうと思ったとき、「ちゃんと説明できないからやめておこう」と思うことがあります。
「何がつらいの?」と聞かれても、自分でもよく分からない。「仕事のことかな。でも人間関係も気になるし、この先の生活も不安だし……」と、話があちこちへ飛んでしまう。
すると、「こんな話を聞かせても困らせるだけかも」と、また一人で抱えることを選んでしまうこともあります。
でも、気持ちは最初から整理された文章のように並んでいるわけではありません。
「何が嫌なのか分からない」「なんとなくしんどい」「昨日は大丈夫だったのに今日は急に不安になった」。そういう状態も、その人の今の気持ちです。
話している途中で、「あ、そういえば」と別の出来事を思い出したり、同じ話に戻ったりしても構いません。
むしろ、まとまっていない言葉を一つずつ外に出していくうちに、「自分はここに引っかかっていたんだ」と気づくことがあります。
誰かに話すことは、正しい答えを教えてもらうためだけのものではありません。
自分の声を自分で聞きながら、心の中を少しずつ整理していく時間にもなります。未来への不安で頭がいっぱいになったときこそ、「どうすればいいか」を急ぐ前に、今感じていることをそのまま言葉にしてみるところから始めてもいいのです。
一人で考えるほど不安が膨らむなら、誰かに話してみる

未来への不安は、「考えれば答えが出るもの」とは限りません。
仕事を続けるべきか、これからの生活は大丈夫なのか、大切な人との関係はどうなるのか。どれだけ考えても、未来のことだから今すぐ答えを確認できないものもあります。それでも安心したくて考え続けるうちに、「もしこうなったら」「その場合はどうしよう」と新しい心配が増え、最初に何を不安に感じていたのかさえ分からなくなることがあります。
そんなときは、一人で答えを見つけることから少し離れて、誰かに話してみる方法があります。
話したからといって、すぐに状況が変わるわけではありません。それでも、「怖い」「どうしていいか分からない」「本当はこうなってほしい」と言葉にしていくことで、頭の中だけを巡っていた気持ちが少しずつ整理されることがあります。
不安を解決できる話でなくてもいいのです。まずは、今抱えているものを一人だけで持ち続けないこと。そこから見えてくるものもあります。
答えが欲しいわけではなく、ただ聴いてほしい日もある
「じゃあ、転職した方がいいんじゃない?」
仕事の不安について友人に話したとき、そんなアドバイスが返ってくることがあります。
相手は力になろうとしてくれている。それは分かっているのに、なぜか気持ちはすっきりしない。「そういうことじゃないんだけどな」と感じながら、それ以上話せなくなってしまうこともあるでしょう。
本当は、すぐに仕事を辞めるかどうかを決めたいわけではなかったのかもしれません。
「最近ずっと緊張している」「頑張っているのに自信がなくなってきた」「このままでいいのか分からなくなった」。まずは、そんな気持ちを誰かに受け止めてもらいたかっただけなのかもしれません。
不安を話すとき、必ずしも答えやアドバイスが必要とは限りません。
「そう感じているんだね」と話を聴いてもらえるだけで、自分でも続きを話しやすくなることがあります。
何かを決める前に、まず自分の中にある気持ちを言葉にする。答えを急がない時間があることで、逆に「私は本当はどうしたいんだろう」と考えられる余裕が生まれることもあります。
話しているうちに、自分でも知らなかった本音が出てくる
「将来が不安なんです」
そう話し始めた人がいたとします。
最初は「仕事が安定しないから」と話していたのに、しばらくすると「本当は仕事を変えてみたいんです」と言葉が出てくる。
さらに話していくと、「でも失敗したら家族にどう思われるか怖くて」「自分で決めたことを後悔するのも怖いんです」と、別の気持ちが見えてきます。
最初は「将来への不安」だったものが、実は「失敗する怖さ」や「周りからどう思われるか」という気持ちとつながっていたのです。
こうした本音は、頭の中で考えているだけでは気づきにくいことがあります。
話している途中で少し黙ったり、「今言っていて気づいたんですけど」と言葉が出たりする。その瞬間に、自分でも見えていなかった気持ちが形になることがあります。
私たちは、話すことには「誰かに伝える」だけではなく、自分自身の気持ちを自分で知っていく働きもあると考えています。
未来の答えが見つからなくても、「自分が何を怖がっているのか」が分かるだけで、不安との向き合い方は少し変わってきます。
「こんなこと話していいのかな」と思うことほど、抱え込まなくていい
誰かに話そうと思っても、「こんなことで話を聴いてもらっていいのかな」と迷うことがあります。
大きな問題が起きているわけではない。仕事にも行けているし、普段通り生活もできている。でも夜になると不安になったり、同じことを何度も考えたりして、なんとなくしんどい。
「もっと大変な人もいるし」と考えて、また自分の中に戻してしまう人もいるでしょう。
けれど、つらさには「これくらいになったら話していい」という基準があるわけではありません。
「理由は分からないけれど落ち着かない」
「誰かに聞いてほしい」
「同じことばかり考えて疲れた」
そのくらいの段階で話してもいいのです。
未来への不安は、完全に答えを出せないからこそ、一人で考えていると終わりが見えなくなることがあります。そんなとき、安心して言葉を置ける相手がいるだけでも、「全部自分で何とかしなくていい」と感じられることがあります。
不安をなくしてから話すのではなく、不安なまま話してみる。
頭の中がまとまっていなくても、同じことを何度話しても構いません。誰かに聴いてもらいながら少しずつ気持ちを整理していくことも、未来への不安と付き合っていく一つの方法なのです。
未来への不安をひとりで抱えてしまうときは、傾聴ラウンジ「ここより」へ

「まだ何も起きていないのに、ずっと不安なことを考えてしまう」
「誰かに話したいけれど、こんなことで話していいのかなと思ってしまう」
そんなときは、無理に答えを出そうとせず、今の気持ちをそのまま誰かに話してみる方法があります。
傾聴ラウンジ「ここより」は、誰にも言えない気持ちや日々のモヤモヤ、ちょっとした愚痴まで、まとまっていないまま話せる場所です。30分から利用でき、話題が途中で変わったり、うまく言葉にならなかったりしても大丈夫です。よりびとがあなたのペースに合わせて、静かにお話を聴きます。
「将来が不安」と話し始めたとしても、その途中で「本当は仕事のことが怖かった」「人にどう思われるかが気になっていた」と、自分でも気づかなかった気持ちが見えてくることがあります。
すぐに何かを決めなくても構いません。
まず話して、頭の中にある気持ちを少しずつ外に出してみる。
その時間が、ぐるぐると考え続けていた状態から少し離れるきっかけになるかもしれません。
「誰かに話を聴いてほしい」と感じたときは、傾聴ラウンジ「ここより」をご利用ください。
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