誰にも相談できない不安を話したい|『うまく話せるか不安』だった30代女性の傾聴サービス体験

「誰かに話を聞いてほしい」と思っていても、いざ話そうとすると何から話せばよいのか分からなかったり、うまく言葉にできるか不安になったりすることもあると思います。
今回は、傾聴ラウンジ「ここより」を初めてご利用いただいた30代女性のお話をご紹介します。
ご利用前は、こういったサービスを利用すること自体が初めてだったこともあり、「緊張する」「うまく話せなかったらどうしよう」という不安があったそうです。また、人間関係や仕事、家庭でのストレス、将来への不安など、いろいろな気持ちを抱えておられました。
実際にお話をお聴きする中では、考えがまとまらず言葉が出てこない場面もありました。それでも無理に話を進めるのではなく、ご自身のペースでお話しいただけるよう、ゆっくりとお聴きしました。
ご利用後のアンケートでは、「気持ちが少し軽くなった」とのお声をいただいています。
この記事は、ご本人から掲載の承諾をいただいたアンケート内容をもとに、個人が特定されない形でご紹介しています。
「話したいけれど、うまく話せるか分からない」という方にも、ひとつの体験例として読んでいただければと思います。


この記事、1分でわかります。
「全部読む時間はないけど、内容は知りたい」
そんな方のために、この記事のポイントを約1分のショート動画にまとめました。
音声なしでも内容がわかる動画なので、電車の中や職場、外出先でも安心。
イヤホンを使わず、気になったときにサッと確認できます。
まずは動画で要点をチェック。
もっと詳しく知りたいところがあれば、本文でゆっくり読んでみてください。
投稿者プロフィール

- よりびと
-
■ 対応しやすい時間帯
③ 18:00〜24:00|夜タイム
シフトは待機カレンダーをご確認ください。
■ 年齢
40代
■ キャッチコピー
「うまく話せなくても大丈夫。落ち着いた雰囲気の中で、沈黙も含めてゆっくり受け止めます」
■ よりびとナビ対応テーマ
・誰にも言えない悩みや本音
・職場、友人などの人間関係
・仕事、働き方、会社経営の悩み
・子育て、介護、夫婦、嫁姑問題
・国際結婚、海外生活、異文化での悩み
・不安や心のモヤモヤの整理
※よりびとナビとは、よりびとの経験や視点をもとに、気持ちや考えを一緒に整理していくオプションサービスです。
■ こんな話をよく聴いています
・うまく説明できないけれど、誰かに聴いてほしい
・仕事や人間関係がうまくいかず、自信を失っている
・弱い自分を見せることに抵抗がある
・家族や身近な人には話しにくい悩みがある
・海外生活や文化、価値観の違いに疲れている
・子育てや介護を一人で抱えている
■ 聴くときに大切にしていること
・どのようなお話も否定せずに受け止めること
・言葉に詰まっても、話すことを急かさないこと
・沈黙を無理に埋めず、安心できる時間にすること
・不安をあおらず、落ち着いた雰囲気を保つこと
・話し方や声の変化にも丁寧に目を向けること
■ 関わり方のスタイル
・穏やかで冷静な声のトーンでお聴きします
・相談者様のペースに合わせ、ゆっくり進めます
・話を無理に引き出したり、答えを押しつけたりしません
・必要なタイミングでそっと問いかけ、気持ちの整理をお手伝いします
■ 資格・職歴
・看護師として約20年の実務経験
・マインドフルネスセラピスト
・子どもから高齢者まで、幅広い年代の方に関わった経験
・身体の病気だけでなく、精神疾患を抱える方への看護経験
■ これまでの経験
・国際結婚の経験
・海外に約3年間住んだ経験
・海外での子育て経験
・異なる文化や価値観の中で生活した経験
・語学学校で多国籍の方々と交流した経験
・看護の現場で、対話や傾聴の大切さを実感した経験
■ こんな方におすすめ
・話すことや気持ちを説明することが苦手
・感情的な反応より、落ち着いた対応を求めている
・弱音や恥ずかしい気持ちも安心して話したい
・子育て、介護、仕事、海外生活の悩みを聴いてほしい
・沈黙も急かさず待ってくれる相手を探している
■ メッセージ
話がまとまっていなくても、何を話せばよいか分からなくても大丈夫です。途中で言葉に詰まったり、沈黙したりしても、無理に話す必要はありません。
看護師としてさまざまな方と関わってきた経験を活かし、どのような気持ちも否定せず、ゆっくり丁寧にお聴きします。身近な人には話しづらいことも、安心してお話しください。
【相談事例について】
掲載している事例は、日頃のご相談傾向をもとに架空の設定で作成しています。一部、ここより利用者様の許可をいただき、アンケートをもとにした記事もあります。実際のご相談内容をそのまま掲載することはありません。
目次
- ○ 誰にも話せない不安やストレスを抱えていた
- ・身近な人だからこそ、話しにくいこともある
- ・人間関係や仕事、家庭の悩みが重なっていた
- ・「何から話せばいいか分からない」状態でも大丈夫
- ○ 初めての電話相談。「うまく話せないかも」という不安
- ・初めてだからこそ「どんなふうに話せばいいの?」と緊張する
- ・「うまく説明しなければ」と思わなくても大丈夫
- ・電話だからこそ話しやすいこともある
- ○ 考えがまとまらなくても、親身に聴いてもらえた
- ・言葉が出てこない時間も、急かさずに待つ
- ・「否定されない」と感じられることの大切さ
- ・「とても安心できた」「とても話しやすかった」という声
- ○ 話したあと、気持ちが少し軽くなった
- ・話すことで、自分の中にある気持ちが少し見えてくる
- ・必要に応じて、これからできそうなことを一緒に考える
- ・すべて解決しなくても「少し楽になれた」でいい
- ○ 「この気持ちを誰かに知ってほしい」と思ったことがある方へ
誰にも話せない不安やストレスを抱えていた
今回お話を伺った方は、人間関係の悩みや仕事・家庭でのストレス、将来への不安など、いくつもの気持ちを抱えていらっしゃいました。そして、そのつらさを「誰かに話したい」と思いながらも、身近な人にはなかなか話すことができなかったそうです。
悩みというものは、必ずしも「これが原因です」とひとつに整理できるものではありません。仕事のことを考えていたはずなのに家族のことが気になったり、将来への不安が人間関係の悩みにつながったりすることもあります。いろいろな出来事や感情が重なってくると、自分自身でも何が一番つらいのか分からなくなることがあります。
今回も、最初から話したいことがきれいに整理されていたわけではありませんでした。むしろ、「誰かに聞いてほしい気持ちはあるけれど、うまく言葉にできるだろうか」という状態だったのではないかと思います。
そんなときは、無理に答えを見つけようとしなくても大丈夫です。まずは今感じていることを、まとまっていないまま話してみる。それだけでも、自分の中にたまっていた気持ちに少しずつ気づいていけることがあります。
身近な人だからこそ、話しにくいこともある
「つらいなら家族や友人に話せばいい」と思われることもありますが、実際には身近な人ほど話しにくいことがあります。
相手を心配させたくなかったり、「そんなことで悩んでいるの?」と思われるのが怖かったり、仕事や家庭のことだからこそ詳しく話しづらかったり。自分では話したいと思っていても、「どう受け取られるだろう」と考えているうちに、結局ひとりで抱えてしまうことがあります。
今回の方も、アンケートの中で「気持ちを誰にも話せなかった」ことを、利用しようと思った理由のひとつとして挙げてくださいました。
誰にも話さずにいると、同じことを頭の中で何度も考えてしまうことがあります。「自分が悪かったのかな」「これからどうなるんだろう」と考えるほど、気持ちがどんどん苦しくなってしまうこともあります。
身近な人ではないからこそ話せることもあります。誰かの立場を気にしたり、結論を急いだりせず、まずは自分の気持ちをそのまま言葉にしてみる。そんな時間が必要なときもあるのだと思います。
人間関係や仕事、家庭の悩みが重なっていた
今回のアンケートでは、人間関係の悩みだけでなく、仕事や家庭でのストレス、将来への不安なども挙げられていました。
実際の生活では、「仕事の悩み」「家族の悩み」「人間関係の悩み」ときれいに分かれているわけではありません。仕事で嫌なことがあれば家に帰ってからも気持ちを引きずることがありますし、家庭のことで心配が続いていれば、仕事にも集中しづらくなることがあります。
そこに人間関係の悩みや将来への不安まで重なってくると、「最近ずっとしんどいけれど、何が原因なのか分からない」という状態になることもあります。
そんなときに大切なのは、最初から原因をひとつに決めようとしないことだと私は思っています。
話しているうちに、「本当はこのことがずっと引っかかっていたんだ」「自分はこんなふうに感じていたんだ」と気づくことがあります。反対に、はっきりとした答えが出なくても構いません。
いろいろな気持ちが混ざった状態のままでも、そのとき頭に浮かんだことから少しずつお話しいただければと思っています。
「何から話せばいいか分からない」状態でも大丈夫
悩みがいくつも重なっていると、「誰かに話したい」と思っても、何から話せばよいのか分からなくなることがあります。
今回の方も、ご利用前には「うまく話せなかったらどうしよう」という不安があったと教えてくださいました。そして実際にお話をしている中でも、考えがまとまらず、すぐには言葉が出てこないことがあったそうです。
私は、話が途中で止まったり、言葉を探す時間があったりすることも、その方にとって大切な時間だと思っています。
きれいに順序立てて説明する必要はありません。「なんとなくつらい」「うまく説明できないけれどモヤモヤする」「こんなことを話していいのか分からない」。そんなところから始まっても大丈夫です。
話しているうちに、少し前の出来事を思い出したり、自分でも気づいていなかった気持ちが言葉になったりすることがあります。
「話す内容を整理してから利用しなければ」と考えなくても大丈夫です。整理できていないからこそ、まず誰かに話してみる。今回の体験は、そんな時間の持ち方もあることを教えてくださったように感じています。
初めての電話相談。「うまく話せないかも」という不安
今回ご利用いただいたのは、30代の女性の方です。傾聴ラウンジ「ここより」のご利用は今回が初めてで、電話でお話をお聴きしました。担当したのは、私、浅野好子です。
初めてこうしたサービスを利用するときには、「どんな人が出るのだろう」「何を話せばいいのだろう」「ちゃんと話せるかな」と、いろいろな不安が出てくると思います。
今回の方も、ご利用前には緊張があり、「うまく話せなかったらどうしよう」という不安を感じていらっしゃったそうです。
誰かに話を聞いてほしいと思っていても、電話がつながった瞬間に言葉が出てこなくなることもあります。話したかったことを忘れてしまったり、「こんなことを話していいのかな」と急に迷ってしまったりすることもあります。
私は、最初から上手にお話ししていただく必要はないと思っています。
すぐに言葉が出てこなくても、少し沈黙があっても大丈夫です。その方が話せそうなところから、少しずつ言葉にしていただければ十分です。
今回も、まずは緊張されているお気持ちも含めて、そのまま受け止めながらお話をお聴きしました。
初めてだからこそ「どんなふうに話せばいいの?」と緊張する
初めて利用するサービスでは、分からないことが多いだけでも緊張するものだと思います。
電話の場合は特に、相手の表情が見えません。そのため、「どんな人なのかな」「ちゃんと話を聞いてもらえるかな」と不安になる方もいらっしゃると思います。
今回の方も、「こういった形式のサービスを利用するのが初めてだったので緊張していた」とアンケートで教えてくださいました。
私は、こうした緊張はとても自然なものだと思っています。
初めて会う人に、自分の悩みや不安を話すのですから、最初からリラックスして何でも話せる方ばかりではありません。
だからこそ、最初の時間は「何を話すか」だけではなく、「ここなら話しても大丈夫かな」と感じてもらえることも大切にしています。
話したくないことを無理に聞くことはありませんし、すぐに本題に入らなくても構いません。最近あったことや、今なんとなく感じていることなど、話しやすいところから始めていただけます。
緊張していること自体を、「ちょっと緊張しています」と話していただいても大丈夫です。
初めてだから不安になる。その気持ちも含めて、そのまま持ってきていただければと思っています。
「うまく説明しなければ」と思わなくても大丈夫
誰かに悩みを話そうとすると、「分かりやすく説明しなければ」と考えてしまうことがあります。
いつから悩んでいるのか、何があったのか、自分はどう思っているのか。順番に整理して話さなければ相手に伝わらないような気がしてしまうかもしれません。
でも、気持ちがつらいときほど、頭の中をきれいに整理するのは難しいものです。
今回の方も、「うまく話せなかったらどうしよう」という不安があったと教えてくださいました。そして、実際のお話の中でも、考えがまとまらず、言葉がすぐに出てこない場面がありました。
そんなときに、無理に続きを話そうとしなくても大丈夫です。
「ちょっと分からなくなりました」「何から話せばいいか分からないです」と、そのまま伝えていただいても構いません。
私は、その方が言葉を探している時間も大切にしたいと思っています。
急かされずに待ってもらえると、少しずつ「あ、そういえばこんなこともあった」「本当はこれがつらかったのかもしれない」と言葉が出てくることがあります。
きれいな説明よりも、今その方の中にある気持ちを、その方なりの言葉でお話しいただければ十分だと思っています。
電話だからこそ話しやすいこともある
電話でお話をすることに、不安を感じる方もいらっしゃると思います。一方で、顔が見えないからこそ話しやすいと感じる方もいます。
対面では、相手の表情が気になってしまうことがあります。
「こんな話をしたら困った顔をされないかな」「どう思われているんだろう」と考えてしまい、自分の気持ちよりも相手の反応が気になってしまうこともあります。
電話では、お互いの表情は見えません。
その分、自分のいる場所で、自分のペースで話すことができます。
今回の方にも、最初は緊張があったと思います。それでもお話を続けてくださる中で、アンケートでは、よりびとの話し方や雰囲気について「とても安心できた」、自分の気持ちについても「とても話しやすかった」と答えてくださいました。
電話だから必ず話しやすいというわけではありません。ただ、人と顔を合わせて話すことに緊張する方や、誰かの表情を気にしすぎてしまう方にとっては、電話という距離感が合うこともあります。
まずは、今話せることだけで大丈夫です。
言葉に詰まったときには少し待ちながら、その方のペースでお話しいただく。今回も、そんな時間を一緒に過ごしていきました。
考えがまとまらなくても、親身に聴いてもらえた
実際にお話を始めてみると、最初からすべてが順序よく言葉になったわけではありませんでした。考えがまとまらず、どう伝えればよいのか分からなくなることもあったと思います。
そんなとき、私は無理に話を進めるのではなく、その方が言葉を探している時間も大切にしながら、お話をお聴きしました。
悩みを抱えているときは、頭の中にいろいろなことが浮かんできます。「これも話したい」「でも、その前にあのこともあった」「そもそも何が一番つらいんだろう」と、話しているうちに自分でも分からなくなってしまうことがあります。
それでも大丈夫です。
今回の方も、ご利用後のアンケートで「考えがまとまらず言葉が出てこなくても親身に聞いてくれるのが助かりました」と伝えてくださいました。
私は、きれいに整理された話を聞くことよりも、そのときその方の中にある気持ちを、一緒にたどっていくことを大切にしています。
言葉にならない時間も含めて、その方のペースで話せること。それが少しずつ安心につながっていったのではないかと思います。
言葉が出てこない時間も、急かさずに待つ
話したいことがあるのに、いざ言葉にしようとすると出てこないことがあります。
頭の中ではいろいろ考えているのに、口にしようとした瞬間に分からなくなったり、「なんて言えばいいんだろう」と止まってしまったりすることもあります。
そんなとき、「早く何か話さなければ」と思うと、さらに緊張してしまいます。
私は、少し沈黙が続いたとしても、無理に質問を重ねたり、話を急かしたりしないようにしています。
言葉を探している時間には、その方の中で気持ちを確かめたり、思い出したりしていることがあります。その時間も、話すことの一部だと思っているからです。
今回の方も、考えがまとまらず言葉が出てこない中で、それでも少しずつお話をしてくださいました。
最初から分かりやすく説明しなくても大丈夫です。
「何となく苦しい」「うまく言えない」「自分でもよく分からない」。そんな言葉からでも、その方が今感じていることを一緒にたどっていくことはできます。
話すことに慣れていなくても、言葉に詰まっても、そのままでいられる時間であればいいなと思っています。
「否定されない」と感じられることの大切さ
悩みを誰かに話すとき、「こんなことを思う自分がおかしいのではないか」「そんなことで悩んでいると思われないだろうか」と心配になることがあります。
特に、これまで自分の気持ちを誰にも話せなかった方にとっては、話した内容をどう受け止められるのかという不安も大きいと思います。
今回のアンケートでは、「話を否定されず、受け止めてもらえたと感じましたか?」という質問に対して、「強く感じた」と答えてくださいました。
私は、お話を聴くときに、「それは正しい」「それは間違っている」とすぐに判断するのではなく、まずその方がなぜそう感じたのかを知ろうとすることを大切にしています。
同じ出来事があったとしても、感じ方は人によって違います。
悲しいと感じる人もいれば、腹が立つ人もいます。何も感じられなくなることもあります。そのどれかが正解ということではありません。
まずは「自分はこんなふうに感じていたんだ」と安心して言えること。
そこから、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。
否定されない場所で話すことは、自分の気持ちを自分自身でも少しずつ認めていくことにつながるのではないかと思っています。
「とても安心できた」「とても話しやすかった」という声
ご利用後のアンケートでは、私の話し方や雰囲気について「とても安心できた」、また「自分の気持ちを素直に話しやすかったですか?」という質問にも、「とても話しやすかった」と答えてくださいました。
初めてのご利用で、最初は緊張されていたことを考えると、このように感じていただけたことを私もうれしく思いました。
もちろん、最初からすぐに安心できるとは限りません。
少しずつ話してみて、「ここまでなら話しても大丈夫かな」と確かめながら、徐々に言葉が出てくることもあります。
私は、そのペースを大切にしたいと思っています。
たくさん話すことができたから良い時間になる、というわけではありません。少ししか言葉が出なくても、自分の中にある気持ちをひとつだけ言えたことが、その方にとって大きな意味を持つこともあります。
今回も、お話を重ねていく中で、少しずつ安心してご自身の気持ちをお話しいただけたのではないかと思います。
「誰にも言えなかったことを少し話せた」「言葉がまとまらなくても聴いてもらえた」。
そんな経験が、抱えていた気持ちを少しゆるめるきっかけになることもあります。
話したあと、気持ちが少し軽くなった
お話を終えたあと、今回の方はアンケートで「気持ちが少し軽くなった」と答えてくださいました。
私は、この「少し」という言葉をとても大切に感じています。
一度誰かに話したからといって、抱えていた悩みがすべてなくなったり、状況がすぐに変わったりするとは限りません。人間関係のこと、仕事や家庭のストレス、将来への不安など、いくつものことが重なっている場合は、なおさらだと思います。
それでも、これまで自分の中だけに置いていた気持ちを誰かに話してみることで、少しだけ呼吸がしやすくなったり、頭の中にあったものが見えやすくなったりすることがあります。
今回も、最初は「うまく話せるだろうか」という不安がありました。それでも、言葉に詰まりながら少しずつお話しいただき、最後には「少し軽くなった」と感じていただけました。
すぐに答えを出すことよりも、まずは抱えているものをひとりで持ち続けなくてよい時間をつくること。
そのことが、次の一歩につながることもあるのではないかと思っています。
話すことで、自分の中にある気持ちが少し見えてくる
悩みをひとりで考え続けていると、同じことが頭の中をぐるぐる回ってしまうことがあります。
「あのとき、こうすればよかったのかな」「これからどうしたらいいんだろう」と何度も考えているうちに、最初は何に悩んでいたのかさえ分からなくなってしまうこともあります。
そんなとき、誰かに話してみると、自分の言葉を自分の耳で聞くことができます。
話している途中で、「私は本当はこのことが悲しかったんだ」「怒っていると思っていたけれど、寂しかったのかもしれない」と、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。
もちろん、必ず何かに気づかなければいけないわけではありません。
今回の方も、最初から考えが整理されていたわけではありませんでした。それでも、そのとき浮かんだことを少しずつ言葉にしてくださいました。
話しているうちに、自分の中にあるものが少し外へ出ていく。
それだけでも、ずっと抱えていた気持ちに少し余白が生まれることがあります。
「気持ちが少し軽くなった」という今回のお声も、そんな時間の中で感じていただけたものなのかもしれないと思っています。
必要に応じて、これからできそうなことを一緒に考える
今回のアンケートでは、「終わりに今後の対処、対策について軽く助言をしてくれた」とも書いてくださいました。
私は、基本的にはその方のお話をしっかりとお聴きすることを大切にしています。
ただ、お話をしていく中で、「これからどうすればいいんだろう」「少しでも楽になるためにできることはあるかな」と感じることもあります。
そのようなときには、その方の状況や気持ちに合わせて、無理のない範囲で一緒に考えることがあります。
大きなことをすぐに変えようとするのではなく、「今日は少し休んでみる」「頭の中にあることを書き出してみる」「ひとりで考え続けそうになったら、いったん別のことをしてみる」など、小さくできそうなことから考えていきます。
大切なのは、「こうしなければいけない」と決めることではありません。
その方自身が「これなら少しできるかもしれない」と思えるものを見つけていくことだと思っています。
話して気持ちを外に出したあとだからこそ、少しだけ次のことを考えやすくなる場合もあります。
すべて解決しなくても「少し楽になれた」でいい
悩んでいると、「早く解決しなければ」「いつまでもこんなことで悩んではいけない」と思ってしまうことがあります。
でも、心の中にあるものは、そんなに簡単に片づけられるものばかりではありません。
特に、長く抱えてきた不安や人間関係の悩みは、一度話しただけですぐになくなるとは限りません。
だから私は、「全部解決した」というところまでいかなくてもいいと思っています。
今日話したことで少し安心できた。昨日より少しだけ気持ちが軽くなった。それだけでも十分に意味があります。
今回の方も、利用後の気持ちの変化として「気持ちが少し軽くなった」と教えてくださいました。
そして、また利用したいかという質問には「機会があれば利用したい」と答えてくださっています。
話したあとに、悩みがなくなったわけではないかもしれません。
それでも、「ひとりで抱えていたときとは少し違う」と感じられることがあります。
つらいときに、すぐに答えを出そうとしなくても大丈夫です。
まずは誰かに話して、少しだけ心の荷物を置いてみる。
そんな時間が必要なときに、「ここより」を思い出していただけたらうれしく思います。
「この気持ちを誰かに知ってほしい」と思ったことがある方へ
今回、ご利用いただいた方から、これから利用を考えている方へ向けて、「不安や不満を抱えているけれど誰にも相談できない人や、身近に話せる環境がない人に合っていると思う」というメッセージをいただきました。
そして、「とにかく、このつらさや悔しさ、悲しみを誰かに知ってほしい」と心の奥で思ったことがある方にも、利用してみてほしいと書いてくださいました。
誰かに話を聞いてほしいと思うとき、必ずしも答えがほしいわけではないこともあります。
何がつらいのか自分でもよく分からない。ただ、ずっと胸の中にある気持ちを誰かに知ってほしい。否定せずに聞いてほしい。そんなときもあるのではないでしょうか。
傾聴ラウンジ「ここより」は、話す内容をきれいに整理してから利用する場所ではありません。「何から話したらいいのか分からない」「こんなことを話してもいいのかな」という状態のままでも大丈夫です。
身近な人には話しにくいことも、少し距離のある相手だからこそ言葉にできることがあります。
ひとりで考え続けることに少し疲れたとき、「誰かに聞いてほしい」と思ったときには、今の気持ちをそのままお話しください。
LINE公式アカウントを友だち追加していただくと、予約フォームから簡単にご予約いただけます。
うまく話せなくても大丈夫です。話せるところから、ご自身のペースでお聴かせいただければと思っています。
![]()




