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リセット癖をやめたい|完璧主義と自己否定の悪循環から抜け出す方法

リセット癖をやめたい|完璧主義と自己否定の悪循環から抜け出す方法

「もう全部やり直すのはやめたい」と思っているのに、少し予定が崩れたり、思うようにできなかったりすると、またゼロから始めたくなる。そんなリセット癖に疲れていませんか。

新しい手帳を買う。計画を最初から作り直す。「明日から」「来週から」「来月から」と新しいスタートを決める。その瞬間は少し気持ちが軽くなって、「今度こそできそう」と思えるかもしれません。

ところが、また一つ予定が崩れると、「やっぱり続けられなかった」「私は何をやってもダメだ」と自分を責め、再びリセットしたくなる。この繰り返しには、完璧主義だけでなく、失敗した自分を強く否定してしまう考え方が関係していることがあります。

リセット癖から抜け出すために必要なのは、「もっと意志を強くすること」ではありません。

100点を目指して何度もゼロに戻るのではなく、50点や60点の日も残しながら、そこから続けられる考え方を身につけていくことです。

この記事では、完璧主義と自己否定がリセット癖を繰り返す仕組みを整理しながら、「全部やり直す」以外の選択肢を少しずつ増やしていく方法を考えていきます。

もう一度、自分の心とつながり直す場所。リハートカウンセリング

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投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
■ 一言キャッチコピー

ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー

■ 経歴・実績

心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。

オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。

また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。

■ 保有資格

産業カウンセラー

■ 主な相談内容

ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理

■ カウンセリングの特徴・強み

私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。

悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。

そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。

そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。

ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。

■ アプローチ方法

クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。

特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。

「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」

そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。

■ カウンセラーになったきっかけ

子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。

本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。

その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。

大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。

そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。

相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。

まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。

そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。

話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。

子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。

その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指したきっかけです。

■ 大切にしていること

安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること

■ メッセージ

ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。

ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。

整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。

「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」

そんな段階でも大丈夫です。

話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。

安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。

目次

何度やり直しても前に進めないのはなぜ?

何度やり直しても前に進めないのはなぜ?

「今度こそ続けよう」と決めて、新しい計画を立てる。最初の数日は順調で、「今回は大丈夫そう」と思える。ところが、一日できない日があったり、予定していたペースから遅れたりすると、急に気持ちが冷めてしまう。そして、「もう一度最初からやり直そう」と新しいスタートを切る。

リセット癖を繰り返していると、この流れそのものに疲れてしまうことがあります。

始めるたびに希望はあるのに、少し崩れるとゼロに戻る。そのため、頑張っている時間は長いのに、自分では「何も積み重なっていない」と感じやすくなります。

けれど、本当に前に進めていないのでしょうか。

実際には、途中までできていたことや、新しく覚えたこと、以前より少し楽にできるようになったこともあります。それでも「最初に決めた通りに続かなかった」という一点だけを見ると、それまでの経験まで失敗に見えてしまいます。

リセット癖から抜け出すためには、まず「なぜ途中から続けることより、最初からやり直すほうが安心するのか」を知ることが大切です。

新しいスタートには「まだ失敗していない安心感」がある

たとえば、毎日30分勉強すると決めた人がいたとします。

新しいノートを用意して、最初のページに目標を書きます。1日目、2日目、3日目と順調に進み、チェックが増えていくと嬉しくなります。

ところが、仕事で疲れた日に勉強できませんでした。

翌日ノートを開くと、そこには一つだけ空白があります。その空白を見るたびに、「続かなかった」という気持ちが出てきます。

すると、不思議なことに、新しいノートを買って最初から始めたくなります。

まだ何も書かれていないページには、失敗の記録がありません。「ここからなら完璧にできるかもしれない」という可能性だけがあります。

そのため、リセット直後は気持ちが軽くなります。前向きになったようにも感じます。

でも、新しく始めても、生活には予定外のことが起きます。また疲れる日もあれば、できない日もあります。

そこで再びリセットすると、「始める→崩れる→やり直す」という流れができていきます。

リセットがやめにくいのは、やり直すことによって、一時的に「失敗した自分を見なくて済む」という安心感が得られるからなのかもしれません。

本当は続いていたのに、自分の中ではゼロになってしまう

ある人が、健康のためにウォーキングを始めたとします。

一か月のうち20日は歩けました。雨の日や残業の日には休みましたが、それでも以前よりかなり体を動かしています。

ところが本人は、「毎日歩く」と決めていました。

そのため、「20日も歩けた」という事実よりも、「10日できなかった」という部分が気になります。

そして月末になると、「今月も失敗した。来月からちゃんとやろう」と考えます。

客観的に見れば、20日間のウォーキングは十分な積み重ねです。体を動かした経験も、歩く習慣も残っています。

それでも、自分で決めた基準を満たせなかったことで、本人の中では「ゼロ」に近い評価になってしまうのです。

ここで起きているのは、努力が足りないという問題ではありません。

むしろ、評価の基準が厳しすぎることで、できている部分を自分で受け取れなくなっています。

「続かなかった」と感じたときには、「本当に何も残っていないだろうか」と振り返ってみることが大切です。

途中までできたことも、その途中で経験したことも、リセットボタンを押したからといって消えるわけではありません。

「また最初から」は、自分を責める気持ちとセットになりやすい

リセットを何度も繰り返していると、やがて「計画が失敗した」という話だけでは終わらなくなることがあります。

「また続かなかった」

「私は本当に意志が弱い」

「どうして普通にできないんだろう」

そんな言葉が、少しずつ自分自身に向けられるようになります。

たとえば、部屋をきれいに保とうと決めたのに、忙しくて数日散らかったままになったとします。

最初は「片づけられなかった」という出来事だったはずです。

ところが、「またできなかった」「私はだらしない」と考え始めると、片づけの問題が、自分の価値の問題に変わってしまいます。

そうなると、その状態を残したまま続けるのが苦しくなります。

全部片づけて、収納方法を変えて、「明日から絶対に散らかさない」と決める。リセットすることで、自分を責める気持ちまで一度消したくなるのです。

私は、リセット癖を考えるとき、「なぜ続かないのか」だけでなく、「できなかったとき、自分にどんな言葉をかけているのか」を見ることも大切だと思っています。

失敗した行動と、自分自身の価値は別のものです。

けれど、その二つが結びついてしまうほど、「失敗した自分を残しておけない」という気持ちは強くなります。

そしてここから、リセット癖を繰り返すもう一つの大きな要素である、「失敗した自分を責めるほど、さらにやり直したくなる」という悪循環が見えてきます。

「失敗した自分」を責めるほど、リセットしたくなる

Young woman with wavy brown hair sits at a desk, resting her head on her hand while reading a notebook in a cozy, plant-filled room with a cat nearby.

何かが予定どおりにできなかったとき、私たちは出来事そのものよりも、そのあとに自分へ向ける言葉によって苦しくなることがあります。

「今日はできなかった」で終われば、翌日に続きをやればいいだけです。ところが、「またできなかった」「私は本当に続かない」「こんなこともできないなんて」と考え始めると、一日の失敗が、自分自身の評価にまで広がっていきます。

すると、途中から続けることが難しくなります。昨日まで使っていた手帳、途中まで取り組んだ教材、崩れてしまった生活リズムを見るたびに、「ちゃんとできなかった自分」を思い出すからです。

そこで、「全部なかったことにして、もう一度きれいな状態から始めたい」という気持ちが生まれます。

リセットすると、その瞬間だけは過去の失敗から離れられます。しかし、また少しつまずけば自分を責め、再びリセットする。この流れが続くと、本来は自分を立て直すためだったはずの「やり直し」が、いつの間にか自己否定を強める行動になってしまうことがあります。

「できなかった」と「私はダメ」は本当は別の話

たとえば、資格試験に向けて毎晩勉強していた人がいたとします。

仕事から帰って30分ずつ勉強し、2週間ほど続けていました。ところが、残業が続いた週に3日間まったく勉強できませんでした。

そこで、「今週は忙しかったな」と受け止められれば、週末からまた続きを始められます。

しかし、「また続かなかった」「私には根気がない」「どうせ試験にも受からない」と考え始めると、話が大きく変わります。

もともとは「3日間勉強できなかった」という出来事です。それがいつの間にか、「私は何をやっても続かない人」という自己評価に変わっています。

こうなると、教材を開くだけでも嫌な気持ちが出てきます。ページを見るたびに、勉強そのものより「失敗した自分」を思い出すからです。

そして、「いっそ来月から最初から勉強し直そう」と考えます。

けれど、2週間勉強した事実まで失敗になったわけではありません。

行動の失敗と、自分自身の価値を分けて考えられるようになると、「今日はできなかった。でも、明日は続きをやろう」と戻りやすくなります。

まずは「できなかった自分はダメ」ではなく、「今日はできなかっただけ」と、出来事を出来事のまま扱うことが、小さな分かれ道になります。

自分を責めると「次は完璧に」が強くなっていく

一度失敗すると、「次こそ絶対に失敗したくない」と思うことがあります。

たとえば、ダイエット中に夜遅くお菓子を食べてしまったとします。

「今日は食べすぎたな。明日は少し調整しよう」と考えることもできます。

ところが、「せっかく頑張っていたのに全部台無しだ」と強く自分を責めると、翌日から急に厳しいルールを作りたくなることがあります。

「明日から甘いものは禁止」
「毎日必ず運動する」
「夜8時以降は絶対に食べない」

一見すると、気持ちを入れ替えて前向きになったようにも見えます。

でも、そのルールが厳しいほど、また守れない日が出てきます。

すると、「また失敗した」「やっぱり私はダメだ」と、さらに自分を責める。そして今度は、もっと完璧な計画を作ろうとする。

この繰り返しでは、失敗するたびにルールが現実的になるのではなく、むしろ厳しくなっていきます。

私は、ここで必要なのは「次こそもっと頑張ること」ではないと思っています。

むしろ、「どうすれば失敗しないか」よりも、「失敗したあとにどう戻るか」を考えることです。

お菓子を食べた翌日に普通の食事へ戻る。それだけでも十分な修正です。

毎回100点を目指すのではなく、崩れたあとに戻れる余白を最初から作っておくことが、長く続けるためには大切になります。

リセットしたくなったときほど、自分への言葉を確認してみる

「全部やり直したい」と感じたときには、すぐに新しい計画を立てる前に、少しだけ立ち止まってみる方法があります。

たとえば、毎日書いていた日記が一週間空いてしまったとします。

新しいノートを買いたくなったとき、まず自分の頭の中にどんな言葉が浮かんでいるかを見てみます。

「一週間も空いてしまった」
「私はやっぱり三日坊主だ」
「こんな中途半端な日記には意味がない」

もしこんな言葉が並んでいたら、リセットしたい理由は「日記を新しくしたいから」だけではないかもしれません。

失敗した記録を残しておくことで、自分を責める気持ちが刺激されている可能性があります。

そこで、「一週間書かなかった。でも、それまで書いたページは残っている」「今日は今日のページから書けばいい」と言葉を置き換えてみます。

最初はしっくりこないかもしれません。それでも、繰り返していくと「完璧でなくても続けられる」という経験が少しずつ増えていきます。

リセット癖から抜け出すときに大切なのは、自分を甘やかすことではありません。

できなかったときに自分を罰するのではなく、「では、ここからどうしよう」と考えられる状態を作ることです。

そして、この「失敗したら全部やり直す」という流れを変えていくためには、次に0か100かではなく、60点のまま続ける考え方を身につけていくことが大切になってきます。

0か100かではなく「60点のまま続ける」練習

0か100かではなく「60点のまま続ける」練習

リセット癖を繰り返していると、「ちゃんとできる自分」と「できなかった自分」の間に大きな差があるように感じることがあります。予定どおりできた日は安心できるけれど、一つでも崩れると急に「もうダメだ」と感じてしまう。そんな状態では、100点の日は続けられても、60点や70点の日を抱えたまま進むことが難しくなります。

けれど、現実の生活は毎日同じではありません。体調がいい日もあれば、疲れて何もしたくない日もあります。仕事が予定以上に忙しくなる日もあれば、家族の用事が入ることもあります。

だからこそ、リセット癖から少しずつ抜け出していくためには、「完璧にできる日を増やすこと」よりも、「完璧ではない日でも、そのまま続けられること」が大切になります。

60点の日を失敗として消すのではなく、「今日は60点だった。それでも続いている」と受け止める。最初は少し落ち着かないかもしれませんが、この感覚が身についてくると、「全部やり直す」以外の選択肢が少しずつ増えていきます。

「予定どおりできなかった」を「ここまではできた」に変えてみる

たとえば、休日に「部屋を全部片づけよう」と決めた人がいたとします。

朝から始めるつもりだったのに、起きるのが遅くなり、洗濯や買い物をしていたら、あっという間に夕方になりました。

以前なら、「今日はもう無理だ」「中途半端に片づけても意味がない」と思い、何もしないまま次の休日へ持ち越していたかもしれません。そして次の日曜日に、また「今度こそ全部やろう」と予定を立て直します。

でも、そこで「今日は机の上だけ片づけよう」と考えてみます。

部屋全体から見れば、ほんの一部分です。予定していた100点には届きません。

それでも、机の上がきれいになると、明日はそこから続きを始められます。

ここで大切なのは、「できなかった部分」を無理に前向きに考えることではありません。「全部できなかった」という評価を、「ここまではできた」と現実に合わせて見直すことです。

10個予定して6個できたなら、6個はできています。

その6個をなかったことにしない。これだけでも、「失敗したからリセットする」という流れは少しずつ変わっていきます。

最初から「できない日がある前提」で計画を作ってみる

完璧主義が強いと、計画を立てるときにも「理想の自分」を基準にしやすくなります。

たとえば、「毎日1時間勉強する」と決めたとします。

時間に余裕のある日だけを想像すれば、できそうに感じます。ところが実際には、残業の日もありますし、体調が悪い日もあります。

そこで一日できないと、「もう計画が崩れた」と感じてしまいます。

では最初から、「基本は30分。余裕がある日は1時間。疲れている日は5分でもOK」としておいたらどうでしょうか。

これなら、5分しかできなかった日も「計画から外れた日」ではありません。

少し物足りなく感じるかもしれませんが、長く続けるという意味では、こうした余白のある計画のほうが現実に合うことがあります。

毎日100点を取る計画ではなく、40点の日も、70点の日も含めて続けられる計画にする。

予定を緩くすることは、目標をあきらめることではありません。

むしろ、「できなかったら終わり」という仕組みをやめて、「どんな日でも戻ってこられる仕組み」に変えることです。

リセットしやすい人ほど、「どうすれば完璧に守れるか」ではなく、「守れなかった日はどうするか」まで最初に決めておくと、続けやすくなります。

60点で終わる経験が「やり直さなくても大丈夫」を教えてくれる

ある人が、毎日日記を書こうと決めたとします。

これまでは、書けなかった日があると新しいノートに変えていました。

しかし今回は、一日空いたページをそのまま残し、翌日に続きを書いてみます。

少し気になります。

「ここだけ空いているな」
「やっぱりきれいじゃないな」

そんな気持ちも出てきます。

それでも、新しいノートには変えません。

一週間後、その日記を見ると、途中に空白はありますが、その後もページは続いています。

そこで初めて、「空白があっても日記は続けられる」と実感できます。

リセット癖から抜け出すとき、この経験はとても大切です。

頭で「完璧じゃなくてもいい」と理解するだけでは、なかなか感覚は変わりません。実際に、「中途半端なまま続けても大丈夫だった」という経験を積むことで、少しずつ安心できるようになります。

私は、60点を受け入れることは、あきらめることではないと思っています。

むしろ、60点の日を残せるようになることで、翌日の70点や、その次の80点につながっていきます。

完璧に続けることよりも、途中で止まっても、失敗しても、少しだけ戻ってこれること。

その感覚が育ってくると、「全部ゼロに戻さなくても、ここから直していけばいい」と思える場面が増えていきます。

そして次に大切になるのは、リセットする代わりに、小さな修正を積み重ねていくことです。

リセットではなく「小さな修正」を積み重ねていく

Cozy study scene of a woman planning her week with a laptop showing a cheerful mentor, surrounded by plants and notebooks for self-improvement.

リセット癖から抜け出していくとき、大きく自分を変えようとする必要はありません。むしろ意識したいのは、「全部やり直す」から「うまくいかなかったところだけ少し直す」へ切り替えていくことです。

たとえば、予定していた勉強ができなかったなら、計画そのものを捨てるのではなく、勉強時間を30分から10分に変えてみる。生活リズムが崩れたなら、翌日から完璧な生活に戻そうとせず、「今日はいつもより30分早く寝よう」と考えてみる。そんな小さな修正で構いません。

完璧主義が強いと、「変えるなら全部変えなければ」と考えやすくなります。しかし、毎回大きく変えようとすると、その分だけ負担も大きくなり、再び続かなくなる可能性があります。

大切なのは、失敗しない自分になることではなく、失敗したあとに「では、どこを少し変えようか」と考えられることです。

リセット癖をやめるというより、リセットしなくても戻れる方法を増やしていく。そんな感覚を持てるようになると、自分への見方も少しずつ変わっていきます。

全部を変えずに「一つだけ直す」を試してみる

ある人が、生活を整えようとして「毎朝6時に起きる」「運動する」「朝食を作る」「夜は読書をする」といった目標を決めたとします。

最初の数日は順調でした。

ところが、仕事で帰宅が遅くなった日をきっかけに寝る時間がずれ、翌朝は起きられませんでした。運動もできず、朝食も簡単に済ませます。

以前なら、「もう全部崩れた」と感じ、新しい週間予定を作り直していたかもしれません。

でも今回は、全部を直すのをやめてみます。

「まず寝る時間だけ少し戻そう」

そう決めて、その日は30分だけ早く布団に入りました。

翌朝6時には起きられませんでしたが、前日より少し早く起きられました。さらに数日かけて、少しずつ生活リズムが戻っていきます。

一つ直すと、ほかの部分も自然に整ってくることがあります。

毎回全部を変える必要はありません。

「何が一番困っているだろう」「一つだけ変えるならどこだろう」と考えることで、大きなリセットではなく、小さな調整で前へ進めるようになります。

失敗した記録を消さないことが、自分への信頼につながる

リセット癖があると、失敗した跡を残しておくことが気になる場合があります。

たとえば手帳に、一週間まったく書けていない期間があるとします。

ページを開くたびに空白が目に入り、「ここだけ抜けている」と気になります。

以前なら、その空白を見るのが嫌で、新しい手帳を使い始めていたかもしれません。

でも今回は、そのまま次のページに今日の日付を書いてみます。

「久しぶり。今日からまた書く」

たった一行でも構いません。

しばらく続けてから手帳を振り返ると、そこには空白もあります。その一方で、空白のあとに再び続いているページもあります。

すると、「一度止まったのに戻ってこられた」という記録になります。

これは意外と大きな経験です。

きれいな記録だけを残していると、「私は完璧に続けられたときだけ成功」という感覚になりやすくなります。

一方で、休んだ日や失敗した日も残したまま続けていくと、「止まっても戻れる」という別の自信が育ちます。

失敗した跡は、自分がダメだった証拠ではありません。

そのあと戻ってきたことまで含めれば、「立て直した記録」に変わっていくのです。

「完璧にできる自分」より「戻ってこられる自分」を信じる

何かを始めるとき、「今度こそ絶対に続ける」と決意することがあります。

その気持ちは悪いものではありません。

ただ、長く続けていくことを考えると、「絶対に止まらない」という自信より、「止まってもまた戻れる」という自信のほうが役に立つことがあります。

たとえば、運動を3か月続けていた人が、仕事の忙しさから一か月休んだとします。

「一か月も休んだから、もう最初からだ」と考えれば、再開するハードルは高くなります。

でも、「以前も続けられていた。まず今日は10分だけ歩こう」と考えれば、過去の経験をそのまま使えます。

再開した日は、以前より短い時間でも構いません。

大切なのは、完璧だった頃の自分に戻ることではなく、今の自分にできる形で再び動き始めることです。

私は、リセット癖から抜け出していくときに必要なのは、「失敗しない自分」を作ることではないと思っています。

むしろ、失敗したり、休んだり、予定が崩れたりしても、「ここからどうしよう」と考えられる自分を少しずつ信頼できるようになることです。

何度もリセットを繰り返していると、「また同じことになるのでは」と不安になることもあるでしょう。

そんなときは、全部を変えようとせず、まず一つだけ修正してみる。

その小さな経験を積み重ねることで、「ゼロに戻らなくても前に進める」という新しいパターンが少しずつ作られていきます。

そして、もし自分だけでは同じ考え方のパターンから抜け出しにくいと感じるなら、どんな場面で自分を責め、どんな流れでリセットしたくなるのかを誰かと一緒に整理することも、一つの選択肢になります。

「また同じところに戻ってしまう」と感じたら、リハートカウンセリングへ

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「もうリセットしない」と決めても、気づけばまた全部やり直したくなる。そんなときは、意志の強さだけで解決しようとせず、どんな場面で自分を責め、どんな考えからリセットしたくなるのかを整理してみることが大切です。

リハートカウンセリングでは、まず今感じていることを丁寧に聴きながら、不安や自己否定、繰り返しやすい考え方のパターンを一緒に整理していきます。必要に応じてCBTの考え方も取り入れ、思考・感情・行動のつながりを見ていきます。

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「全部変えなければ」と頑張るのではなく、まずは自分の中で何が起きているのかを知るところから。今まで繰り返してきたパターンを、これから少しずつ変えていくための時間としてご利用ください。

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