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推し活・オタ活に疲れた方へ|好きなのにやめたいと感じるのはなぜ?

Pastel illustration of a tired young woman in a cozy room, scrolling on her phone among idol merchandise and cute items, with Japanese text about feeling worn out from otaku activities.

推し活やゲーム、アニメ、漫画、アイドルなど、好きなものに夢中になっている時間は、本来とても楽しいものです。

「新しい情報をもっと知りたい」「次のイベントにも行きたい」「限定グッズを見ると欲しくなる」。そんな気持ちは、好きなものがあるからこそ生まれる自然な感情でしょう。

ところが、いつの間にか「やめたいのにスマホを見続けてしまう」「お金を使いすぎて後悔する」「楽しいはずなのに、なぜか疲れている」と感じることがあります。

そんなとき、「自分は依存しているのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。

ただ、大切なのはオタクかどうか、推し活をしているかどうかではありません。好きなこととの付き合い方によって、日常生活や気持ちにどのくらい負担が出ているかを見ていくことです。

この記事では、推し活や趣味に夢中になるときの心の動きと、ドーパミンとの関係について触れながら、「好きなのに疲れる」「少し距離を置きたいのにやめられない」と感じる理由を考えていきます。

もし今、好きなことについて誰かに否定されたり、正しい答えを出したりするのではなく、まず自分の気持ちを話してみたいと感じているなら、その気持ちも大切なサインかもしれません。

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投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
■ 一言キャッチコピー

ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー

■ 経歴・実績

心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。

オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。

また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。

■ 保有資格

産業カウンセラー

■ 主な相談内容

ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理

■ カウンセリングの特徴・強み

私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。

悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。

そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。

そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。

ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。

■ アプローチ方法

クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。

特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。

「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」

そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。

■ カウンセラーになったきっかけ

子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。

本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。

その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。

大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。

そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。

相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。

まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。

そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。

話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。

子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。

その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指したきっかけです。

■ 大切にしていること

安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること

■ メッセージ

ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。

ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。

整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。

「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」

そんな段階でも大丈夫です。

話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。

安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。

目次

好きなはずの推し活・趣味なのに疲れてしまうのはなぜ?

好きなはずの推し活・趣味なのに疲れてしまうのはなぜ?

好きなアニメを観る、推しの情報をチェックする、ゲームをする、イベントへ出かける。好きなものに触れている時間は、仕事や人間関係で疲れた気持ちを忘れさせてくれる大切な時間でもあります。

最初は「楽しいから」というシンプルな理由だったはずなのに、気づけば朝起きてすぐSNSを確認し、移動中も最新情報を探し、夜になっても「何か見逃していないかな」とスマホを開いてしまう。限定グッズや新しいイベントの情報が出れば、「今回だけは」と予定外のお金を使ってしまうこともあります。

それでも周囲から見れば、ただ趣味を楽しんでいるように見えるため、自分でも「これくらい普通だよね」と思いがちです。

ところが、楽しいはずなのに疲れる、少し休みたいのに離れられない、何もない日には物足りなさを感じる。そんな変化が出てきたとき、問題なのは「オタクだから」ではありません。

好きなことが、いつの間にか自分を休ませるものではなく、自分を追い立てるものになっていないか。その変化に気づくことが、自分に合った楽しみ方を取り戻す最初のきっかけになります。

「見逃したくない」が増えると、趣味なのに気持ちが休まらない

ある人は、好きなアーティストの情報を見ることが毎日の楽しみでした。仕事を終えてSNSを開き、新しい写真や動画を見る。その時間が一日のご褒美だったのです。

ところが人気が高まるにつれて、配信、イベント、グッズ、コラボ企画など、追いかける情報も増えていきました。「今日何か発表されるかもしれない」「知らないうちに限定商品が売り切れたら嫌だ」と思うようになり、以前より何度もスマホを確認するようになります。

見れば安心するのですが、その安心は長く続きません。少し時間が経つと、また新しい情報が出ているような気がしてしまいます。

こうなると、好きだから情報を見ているというより、「見逃すのが怖いから確認している」という感覚が少しずつ混ざってきます。

趣味を楽しんだあとに気持ちが満たされているのか、それとも「次も確認しなきゃ」と落ち着かなくなっているのか。この違いは意外と大切です。

「今回だけ」が続いて、お金や時間を使いすぎてしまう

推し活やゲームなどでは、「今しか手に入らない」「期間限定」という言葉に出会うことがあります。

最初は予算を決めていた人でも、「このグッズは再販されないかもしれない」「イベントに行かなかったら後悔するかもしれない」と考えると、予定していなかった出費をしてしまうことがあります。その瞬間は手に入れられた嬉しさがありますが、数日後にカードの利用額を見て、「ちょっと使いすぎたな」と落ち込むこともあるでしょう。

時間についても似ています。

「あと10分だけゲームをしよう」「動画を一本だけ見よう」と思っていたのに、気づけば深夜になっていた。翌朝眠いまま仕事へ向かい、「今日は早く寝よう」と思ったのに、夜になるとまた同じことをしてしまう。

一度や二度なら誰にでもあります。ただ、「やめようと思っているのに繰り返してしまう」ことが増えているなら、自分を責めるより、なぜその時間になると止めにくくなるのかを見ていく方が役立ちます。

「楽しい」より「やらなきゃ」が強くなっていないか

趣味は、本来なら自分のためのものです。

けれど長く続けていると、「新作は全部チェックしなきゃ」「ファンならイベントに行くべき」「このくらい応援しないと申し訳ない」と、自分の中にいつの間にかルールが増えていくことがあります。

以前は好きな作品を自分のペースで楽しんでいたのに、周囲のファンの投稿を見るたびに「自分は全然応援できていない」と感じる。高額なグッズを買った人や、何度もイベントへ参加している人を見ると、なぜか焦ってしまう。

すると、「好きだからする」から「しなければならない」へと気持ちが変わっていきます。

私たちは、趣味から少し離れたくなったからといって、好きだった気持ちまで否定する必要はないと考えています。

今日は情報を見ない、全部のイベントに参加しない、欲しいものを一度考えてから買う。そんな選択ができることも、好きなものと長く付き合っていくための一つの方法です。

「最近、前ほど純粋に楽しめていないかもしれない」と気づいたなら、それは趣味をやめるサインではなく、自分にとって心地よい距離を考え始めるタイミングなのかもしれません。

「もっと見たい・もっと欲しい」が続くのは、意志が弱いからではない

「もっと見たい・もっと欲しい」が続くのは、意志が弱いからではない

推しの新しい投稿を見ると嬉しくなる。ゲームで欲しかったアイテムが出ると、もう少し続けたくなる。通販サイトで限定グッズを見つけると、「今買わなかったら後悔するかも」と気持ちが動く。

こうしたとき、「自分は我慢ができないのかな」「どうしてこんなに気になってしまうんだろう」と、自分の意志の弱さを疑う人もいます。

けれど、私たちの脳には、嬉しい出来事や新しい刺激に出会ったとき、「もう一度体験したい」と感じやすくなる仕組みがあります。そこでよく語られるのがドーパミンです。

ただ、ドーパミンは単純に「幸せを感じる物質」というわけではありません。「次は何があるんだろう」「もう少し見たい」と期待を膨らませ、行動を続けるきっかけにも関わっています。

そのため、楽しい体験そのものより、「次に何か起こるかもしれない」という期待の方が強くなっていくことがあります。推し活や趣味を楽しむこと自体が問題なのではなく、自分でも気づかないうちに、刺激を探し続ける状態になっていないかを見ていくことが大切です。

新しい情報が出るたびに「次も見たい」が生まれる

ある人は、寝る前に推しのSNSを見ることを毎日の楽しみにしていました。

その日は新しい写真が投稿されていて、「今日も見てよかった」と嬉しい気持ちになります。そのまま関連する投稿を見ていると、別の動画が見つかりました。動画を見終えると、今度はファンの感想が気になります。

「これだけ見たら寝よう」と思っていたのに、気づけば30分、1時間と時間が過ぎていました。

ここで興味深いのは、ずっと同じ満足感が続いているわけではないことです。一つ見れば、また次の新しい情報が気になる。さらに別のものを見ると、また次を探したくなる。

SNSや動画には、次に何が出てくるのか分からない面白さがあります。毎回必ず欲しい情報が出るわけではないからこそ、「次にはあるかもしれない」と期待しやすくなります。

その結果、楽しむために始めたはずなのに、いつの間にか「何か新しいものが出ていないかな」と探し続けることがあります。眠る直前までスマホを見てしまうときも、単に意思だけの問題として考えない方が、自分の行動を理解しやすくなります。

「手に入るか分からない」と、いつも以上に欲しくなる

推し活をしていると、「数量限定」「期間限定」「抽選販売」といった言葉を目にすることがあります。

普段なら少し考えてから買う人でも、「売り切れたらもう買えない」と思った瞬間、判断が変わることがあります。

ある人は、最初は一つだけグッズを買うつもりでした。しかし、サイトを見るとランダム商品が並んでいます。「推しが出るかもしれない」と一つ購入し、欲しいものが出なかったので、もう一つ。それでも出ないと、「ここまで買ったんだから」とさらに追加してしまいました。

そして商品が届いたときより、購入ボタンを押す前の方がワクワクしていたことに後から気づきます。

結果が分からないことには独特の期待感があります。「次なら当たるかもしれない」「今回を逃したら手に入らないかもしれない」という気持ちが重なると、本来決めていた予算より使ってしまうこともあります。

そんなときに役立つのは、「欲しいかどうか」だけではなく、「今、何に反応して欲しくなっているのか」と考えることです。限定という言葉なのか、当たるかもしれない期待なのか。それが分かるだけでも、少し立ち止まりやすくなります。

刺激に慣れると、以前と同じでは物足りなく感じることもある

最初は、一週間に一度好きな作品を見るだけで十分満足できていた人がいます。

ところが、毎日SNSを見るようになり、動画もチェックし、イベント情報も追いかけるようになると、それがいつもの生活になっていきました。

何も新しい発表がない日は、「今日は何もないな」と退屈に感じます。以前なら普通に過ごせていた時間なのに、スマホを開いて何か面白いものを探したくなる。新しいゲームを始めたり、別のコンテンツを探したりして、空いた時間を埋めようとします。

人は同じ刺激が続くと、それに慣れていくことがあります。

そのため、「もっと楽しみたい」と思って刺激を増やしているうちに、何もしない時間を物足りなく感じることもあります。

ここで大切なのは、「もう趣味をやめた方がいい」と考えることではありません。

以前は何を楽しいと感じていたのか、どのくらいの距離感なら心地よかったのかを振り返ってみることです。

たくさん追いかけるほど好きというわけでもありません。全部を知らなくても、毎回参加しなくても、好きな気持ちは残ります。自分が楽しめる範囲を見つけることは、好きなものから離れることではなく、むしろ長く付き合っていくための方法の一つです。

趣味が「楽しみ」だけでなく、つらさから離れる場所になることもある

趣味が「楽しみ」だけでなく、つらさから離れる場所になることもある

推し活やゲーム、アニメや漫画に夢中になる理由は、「好きだから」だけとは限りません。

仕事で嫌なことがあった日、人間関係で疲れた日、家に帰っても誰とも話したくない日。そんなとき、好きな作品を見たり、ゲームをしたり、推しの配信を眺めたりすると、その時間だけは嫌なことを考えずに済むことがあります。

「今日も疲れたけど、これがあるから頑張れた」と感じることもあるでしょう。それ自体は決して悪いことではありません。趣味が心を支えてくれることは、私たちの生活の中でよくあります。

ただ、現実のつらさが大きくなるほど、「楽しみたい」よりも「考えたくない」「何も感じたくない」という気持ちから趣味へ向かう時間が増えていくことがあります。

すると、趣味をしている間は楽でも、終わった瞬間に現実へ戻されるような感覚が生まれます。そしてまた、その感覚から離れるためにスマホを開く。そんな循環が続くと、「好きなことをしているのに、なぜか疲れる」という状態につながっていくことがあります。

仕事で疲れた夜ほど、スマホを閉じられなくなる

ある人は、仕事が忙しくなってから、夜に推しの動画を見る時間が増えていきました。

以前なら30分くらい見れば満足していたのですが、最近は一つ見終わると次の動画を開き、その次はSNSを見るようになりました。

「もう寝ないと」と時計を見ると深夜1時。それでもスマホを置くと、翌日の仕事のことが頭に浮かんできます。

苦手な上司との会話、終わっていない仕事、明日の予定。

それを考えるくらいなら、もう少し動画を見ていたい。その瞬間は楽しいので、「これくらい自分へのご褒美だから」と思います。

ところが翌朝になると寝不足で、さらに仕事がつらくなる。そして夜になると、また気持ちを切り替えるために動画を見る。

この場合、問題は「動画を見すぎること」だけではないかもしれません。

スマホを閉じたときに出てくる仕事への不安や疲れが、本当はかなり大きくなっている可能性があります。趣味を減らすことだけを考えるより、「最近、何から離れたくて見続けているんだろう」と振り返る方が、自分の状態に気づきやすくなります。

寂しい夜に、推しの存在が心の居場所になる

一人で過ごす夜が苦手だった人がいます。

友人にはそれぞれ仕事や家庭があり、毎日のように連絡することはできません。SNSを見ると楽しそうに過ごしている人ばかりが目に入り、自分だけ取り残されているように感じる日もありました。

そんなときに見つけたのが、あるアイドルでした。

動画を見ていると自然に笑える。ライブ配信が始まれば、同じ時間を大勢の人と共有しているような感覚になれる。ファン同士の投稿を見ることで、「ここには自分と同じものを好きな人がいる」と安心できました。

やがて、その存在は単なる趣味以上に大きくなっていきます。

落ち込んだときも、寂しいときも、とりあえず推しを見る。推しがいない時間の方が心細く感じるようになり、「もし活動を休止したらどうしよう」と強い不安を感じることもあります。

好きなものが心の支えになることは、とても自然なことです。

ただ、一つの存在だけが自分を支える状態になると、その存在に変化があったとき、自分の気持ちまで大きく揺れやすくなります。

趣味を大切にしながら、それとは別に誰かと話せる時間や、安心できる場所を少しずつ増やしておくことも、自分を守る方法の一つです。

「やめられない」の奥にある気持ちを見てみる

「最近、課金しすぎている」「夜更かしばかりしている」「SNSを見すぎている」。

そう気づくと、多くの人はまず「減らさなきゃ」と考えます。

ある人も、スマホを見る時間を減らそうとアプリを削除しました。ところが数日後、再びインストールしてしまいました。

「やっぱり自分は意志が弱いんだ」と落ち込みましたが、よく考えてみると、アプリを消していた数日間は仕事のことを考える時間が増え、夜になると妙に寂しくなっていたことに気づきました。

つまり、必要だったのはスマホそのものではなく、嫌なことを忘れられる時間だったのかもしれません。

行動だけを止めようとすると、その行動が埋めてくれていた気持ちがそのまま残ります。すると、別の刺激を探したり、結局もとの行動へ戻ったりすることがあります。

だからこそ、「どうしてやめられないんだろう」だけではなく、「これをしている間、何から離れられているんだろう」と考えてみることが大切です。

私たちは、趣味を減らすことそのものが目的になる必要はないと考えています。

疲れているのか、寂しいのか、不安なのか、それとも毎日の中に楽しみが少なくなっているのか。行動の奥にある気持ちが少し見えてくると、自分に必要なのが「我慢」ではなく、別の休み方や安心できる時間だと気づくこともあります。

大切なのは「オタクかどうか」ではなく、自分が無理なく楽しめているか

大切なのは「オタクかどうか」ではなく、自分が無理なく楽しめているか

推し活やゲーム、アニメ、漫画などに夢中になること自体は、悪いことではありません。好きなものがあることで毎日が少し楽しみになったり、つらい時期を乗り越える支えになったりすることもあります。

一方で、好きだからこそ「全部追わなきゃ」「もっと応援しなきゃ」と頑張りすぎてしまうことがあります。気づけば睡眠時間が減っていたり、お金のことで後悔したり、楽しいはずなのに心が落ち着かなくなったりすることもあるでしょう。

そんなとき、「自分は依存しているのかな」「趣味をやめた方がいいのかな」と考える人もいます。

けれど、大切なのは名前をつけることではありません。今の楽しみ方が、自分の生活や気持ちにどんな影響を与えているのかを見ていくことです。

好きなものを好きなまま、少し休む。全部を追わず、自分が本当に楽しめるものを選ぶ。そんな距離の取り方ができれば、趣味は再び自分を支えてくれる存在になります。

「好き」と「無理して続ける」は同じではない

ある人は、長い間ずっと同じアイドルを応援していました。

新しいCDが出れば購入し、イベントがあればできる限り参加する。それが自然なことだと思っていました。

ところが仕事が忙しくなり、以前と同じように活動を追いかけることが難しくなってきました。イベントに参加できない日があると、「ファンなのに申し訳ない」と感じます。SNSで何度も参加している人を見ると、自分だけ取り残されたような気持ちにもなりました。

それでも無理をして予定を入れ続けた結果、ある日ふと「最近、楽しいより疲れたって思うことの方が多いな」と気づきます。

そこで一度、すべてのイベントに参加するのをやめてみました。最初は罪悪感がありましたが、家でゆっくり音楽を聴いているうちに、「私はこれが好きだったんだ」と思い出すことができました。

好きでいることと、ずっと同じ熱量で追い続けることは別です。

休んでも、参加しなくても、買わなくても、好きだった気持ちまで消えるわけではありません。自分の生活に合わせて応援の形を変えていくことも、十分に自然なことです。

「全部追わない」と決めるだけで楽になることもある

推し活をしていると、次から次へと新しい情報が入ってきます。

SNS、動画、配信、イベント、グッズ、コラボ企画。すべてを追おうとすると、それだけでかなりの時間が必要になります。

ある人は、毎朝起きるとまずSNSを確認し、通勤中に動画を見て、帰宅後は配信を見る生活を続けていました。

嫌ではないのですが、「今日も確認しなきゃ」という感覚が少しずつ強くなっていきました。休日まで予定が埋まり、何もしない時間がほとんどありません。

そこで、「全部を追う必要はない」と決め、特に好きなコンテンツだけを見るようにしました。

最初は「何か見逃しているかも」と気になりましたが、数週間すると、その不安も少しずつ小さくなっていきます。

むしろ、選んで見るようになったことで、一つひとつを以前より楽しめるようになりました。

趣味は情報量を競うものではありません。たくさん知っていることや、たくさんお金を使うことだけが「好き」の証明でもありません。

自分が疲れない範囲を決めることは、楽しみを減らすことではなく、自分のための時間を取り戻すことでもあります。

「やめるか続けるか」ではなく、自分に合う距離を探してみる

「最近ちょっと疲れている」と気づいたとき、趣味を完全にやめる必要があるとは限りません。

例えば、寝る前はSNSを見ない日を作る。グッズはその場ですぐ買わず、一晩考えてみる。イベントも「行けるもの全部」ではなく、「本当に行きたいもの」を選ぶ。

ほんの少し距離を変えるだけでも、気持ちが楽になることがあります。

そして、趣味から離れた時間に何を感じるのかも一つの手がかりです。

「暇で落ち着かない」のか、「仕事のことを考えてしまう」のか、「誰かと話したくなる」のか。その気持ちが見えてくると、なぜ趣味に強く向かっていたのかも少しずつ分かってきます。

私たちは、好きなものを手放すことよりも、「自分がどうしたら心地よく楽しめるのか」を見つけることの方が大切だと考えています。

好きな気持ちはそのままで大丈夫です。

ただ、「最近ちょっとしんどいな」と感じたなら、その違和感を無視しないこと。趣味との距離を見直したり、自分の気持ちを誰かに話してみたりすることで、「追いかけなければならないもの」から、もう一度「自分を楽しませてくれるもの」へ戻っていくことがあります。

好きなことなのに疲れているなら、「ここより」で話してみませんか

好きなことなのに疲れているなら、「ここより」で話してみませんか

推し活やゲーム、アニメや漫画など、好きなことについて「最近ちょっと疲れている」「やめたいわけではないけれど、このままでいいのかな」と感じることはありませんか。

そんな気持ちは、無理に答えを出さなくても大丈夫です。

傾聴ラウンジ「ここより」は、悩みをきれいに整理してから話す場所ではありません。「グッズを買いすぎてしまった」「推しのことばかり考えてしまう」「楽しいはずなのに、最近しんどい」といった、うまく言葉にならない気持ちもそのままお話しいただけます。

趣味をやめるべきか、続けるべきかを誰かに決めてもらうのではなく、話していく中で「私は何に疲れていたんだろう」「本当はどう楽しみたいんだろう」と、自分の気持ちが少しずつ見えてくることがあります。

「こんなことで話していいのかな」と思う内容でも構いません。好きなものだからこそ周りには言いにくいことや、ファン同士には話しづらい気持ちもあります。

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一人で考えていると同じことを何度も巡ってしまうときは、好きなものを好きなまま、今感じていることを話してみませんか。

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