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【相談事例5】30代女性:母親との共依存

母親との共依存

ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。

こちらで挙げる相談事例は、特定の個人の相談内容とアプローチ内容、その結果を掲載しているものではなく、特定の個人のことと分からないように配慮した上で記載しています。

ただ、特定の個人のことにならないようにすると、どうしても不特定多数の方が「自分のことかも」と感じることがあるかもしれません。それだけ、個人的な背景を除けば相談内容自体は似ているものが多いためです。

リ・ハートにはこういう相談が多いんだ、というのを知ることで、自分自身の悩みを相談するのに適しているかどうかの判断にお役立て頂ければ幸いです。

投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上

【主な相談内容】
・うつ病、パニック障害などの精神疾患との向き合い方
・周りの人には言えない恋愛相談
・仕事が長続きしない、キャリア形成に悩んでいる
・人間関係が上手くいかない

【アプローチ】
まずは話したいこと、聴いてほしいこと、頭に浮かんだことを自由にお話ください。どんな話でも否定しませんので、安心してありのままをお話くださいね。あなたの話を受け止めた上で、心の声をキャッチし一緒に向き合い、フィードバックしていきます。

目次

相談プロファイル

○利用サービス:電話カウンセリング
○サービス利用期間:半年
○利用頻度:月に数回
○30代女性
○仕事:OL
○相談内容:自分の要求を押し付けてくる母親にうんざりしているが、実家を出て一人暮らしをしても実家にいる時間が長くなり、結局実家に帰ってしまう。母親は60代になっており健康面での不安も少しずつ出てきており心配な面もあるが、それよりも親離れできていないような、母親なしでは生きていけないような気がして今後が心配。母親が亡くなったら私はどうなるんだろうとも思う。

電話カウンセリングアプローチ

まずは母親との関係性の中での愚痴をしっかりと聴く。その中でご相談者様自身の想いを聴く。最初は母親に対して憎しみであったり鬱陶しいと感じる感情を吐き出す。

そして、そう感じるようになったのはいつ頃かを確認すると、20代になってからと。しかし、話を聴いていくと、幼少期からずっと母親の希望を押し付けられていたことが分かる。そして、母親の言うことを聞かないといけない、母親の存在が絶対ということが潜在意識の中に刷り込まれていることに気づく。つまり、20代になって違和感を感じるようになったが、実は幼少期からすでにそうであったと。

ここからは今後の母親との接し方について一緒に考える。一気に母親と離れることはできないし、望んでいない。そして、母親のことが嫌いかというとそうではないという気持ちも確認。母親がこれから変わってくれることはあまり期待できないので、母親の発言や行動を客観的にみることができるように、第三者の視点を意識することを提案。

まだまだ衝突も多いが、少しずつ母親との適切な距離感を掴めつつあるよう。

電話カウンセリングアプローチのポイント

リ・ハートの電話カウンセリング

母娘による共依存は程度の違いはあれど非常に多いケースです。発端は母親が自分ができなかったことを娘にさせようとする、自分自身と重ね合わせて子育てをしていることです。

もちろん、自分自身と重ね合わせて自分の親の子育てを参考にするのは問題ありませんが、参考にしているのか、それとも自己実現できなかったことを娘で実現しようとしているのか、によって違ってきます。

そして、母親の理想を押し付けられた娘は、今度は自分の娘に同じようにしていく、共依存の連鎖が発生します。断ち切るためには、母親との関係性に客観的視点を持ち込むことです。客観的視点が加われば、同一視することがなくなるため、依存状態から抜け出しやすくなります。

ただ、長年の関係をすぐに変えることはできません。カウンセリングを受けながらゆっくりと母親との関係性を見つめ直していくことが大切です。

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