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海外生活で日本に帰りたいと思うのは甘え?帰国したくなる心理と心が疲れているサイン

海外生活で日本に帰りたいと思うのは甘え?帰国したくなる心理と心が疲れているサイン

海外生活を始めたときは、「せっかく海外に来たのだから楽しみたい」「ここで頑張りたい」と思っていたはずなのに、ある日ふと「もう日本に帰りたい」と感じることがあります。

そんな気持ちが出てくると、「自分で海外生活を選んだのに」「周りは楽しそうに暮らしているのに」「これくらいで帰りたいと思うのは甘えなのかな」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

けれど、海外生活では言葉や文化の違いだけでなく、買い物や手続き、人間関係など、日本では意識しなかった小さなことにもエネルギーを使います。その疲れは一つひとつは小さくても、知らないうちに積み重なっていきます。

「日本に帰りたい」という気持ちは、必ずしも海外生活に向いていないという意味ではありません。もしかすると心が、「少し安心したい」「疲れたから休みたい」と伝えているのかもしれません。

この記事では、海外生活で日本に帰りたいと思う心理や、帰国したくなるほど心が疲れているときに起こりやすい変化について考えていきます。帰るか残るかを決める前に、まずは今の自分がどんな気持ちでいるのか、一緒に整理してみましょう。

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投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
■ 一言キャッチコピー

ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー

■ 経歴・実績

心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。

オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。

また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。

■ 保有資格

産業カウンセラー

■ 主な相談内容

ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理

■ カウンセリングの特徴・強み

私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。

悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。

そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。

そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。

ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。

■ アプローチ方法

クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。

特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。

「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」

そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。

■ カウンセラーになったきっかけ

子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。

本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。

その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。

大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。

そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。

相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。

まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。

そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。

話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。

子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。

その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指したきっかけです。

■ 大切にしていること

安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること

■ メッセージ

ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。

ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。

整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。

「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」

そんな段階でも大丈夫です。

話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。

安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。

目次

「日本に帰りたい」と思うほど、海外生活は心を使っている

「日本に帰りたい」と思うほど、海外生活は心を使っている

海外生活をしていると、「せっかくここまで来たのだから頑張らないと」「もっと楽しめるはず」と思うことがあります。周囲から見れば、海外で暮らしていること自体が特別な経験に見えるかもしれません。そのため、つらさを感じていても、「こんなことで弱音を吐いてはいけない」と気持ちを押し込めてしまうこともあります。

でも実際の海外生活は、旅行とは違います。言葉、文化、人間関係、仕事、買い物、役所の手続きなど、毎日の小さな場面で「日本とは違う」と感じることが続きます。そのたびに私たちは、考えたり、確認したり、周囲に合わせたりしながら生活しています。

「日本に帰りたい」という気持ちは、ある日突然生まれたように感じても、その前には小さな疲れが積み重なっていることが少なくありません。まずは、帰りたいと思う自分を責めるのではなく、「私は思っている以上に頑張っていたのかもしれない」と振り返るところから始めてみてもよいのではないでしょうか。

普通の生活をするだけでも、思った以上にエネルギーを使う

海外生活では、日常の何気ないことにも意外と多くのエネルギーを使います。スーパーで商品を選ぶ、病院の予約をする、配達の問い合わせをする、近所の人と話す。日本にいれば深く考えずにできることでも、海外では一度立ち止まって考えなければならない場面が増えていきます。

言葉がある程度話せる人でも、「この言い方で失礼にならないかな」「相手の意味をちゃんと理解できているかな」と頭の中で確認することがあります。こうした小さな緊張は、その場では大したことがないように感じるかもしれません。

ただ、それが毎日続けば、私たちの心は少しずつ疲れていきます。海外生活で「なんとなくしんどい」「最近すぐ疲れる」と感じたとき、原因がはっきりしないこともあります。それは何か大きな出来事があったからではなく、日常生活そのものに使うエネルギーが増えているからかもしれません。

周りが楽しそうに見えるほど、自分のつらさを言えなくなる

SNSなどを見ると、海外生活を楽しんでいる人の写真や投稿を目にすることがあります。おしゃれな街並み、現地の友人との食事、休日の旅行などを見ていると、「同じように海外にいるのに、どうして私はこんなにつらいのだろう」と感じることもあるかもしれません。

でも、私たちが目にしているのは、その人の生活のほんの一部分です。海外で暮らしている人の多くが、言葉の壁や孤独、人間関係の難しさ、将来への不安など、表には出さない悩みを抱えていることがあります。

それでも、「海外生活を楽しめない自分はおかしい」と思ってしまうと、ますます本音を言えなくなります。「日本に帰りたい」と口にしたら負けたような気がする、「せっかく来たのに」と言われそうで怖い。そんな気持ちから、つらさを一人で抱えてしまうこともあります。

人と比べるほど、自分の疲れは見えにくくなります。大切なのは、他の人がどう過ごしているかではなく、今の自分がどれくらい無理をしているのかに気づくことです。

「日本に帰りたい」は、安心できる場所を求める気持ちかもしれない

「日本に帰りたい」と思ったとき、私たちはつい「海外生活に向いていないのかな」と考えてしまいます。でも、その気持ちが必ずしも海外そのものを嫌いになったという意味とは限りません。

日本に帰れば、言葉をいちいち考えなくても通じる。何を買えばよいのか分かる。電車の乗り方や病院の使い方も知っている。家族や昔からの友人がいる人もいるでしょう。つまり、日本は私たちにとって「考えなくても暮らせる場所」「説明しなくても分かってもらえる場所」になっていることがあります。

海外で緊張や気疲れが続くと、心は自然に安心できる場所を求めます。そのときに浮かぶ言葉が、「日本に帰りたい」なのかもしれません。

だからこそ、この気持ちが出てきたときに、すぐ「帰国すべきか」「海外に残るべきか」と結論を出す必要はありません。まずは、「私は何に疲れているのだろう」「日本に帰ったら何が楽になると思っているのだろう」と考えてみることで、今の自分が本当に求めているものが少しずつ見えてくることがあります。

「帰りたい」は甘えではなく、心が出しているサインかもしれない

「帰りたい」は甘えではなく、心が出しているサインかもしれない

海外生活の中で「日本に帰りたい」と思うと、私たちはその気持ちをすぐに否定したくなることがあります。「もっと頑張れるはず」「ここで弱音を吐いたらダメ」「せっかく海外まで来たのに」と、自分に言い聞かせてしまうこともあるでしょう。

ただ、「帰りたい」という気持ちは、必ずしも海外生活に向いていない証拠ではありません。慣れない環境で気を張る時間が長くなったり、日本語で安心して話せる相手が少なかったり、思うように自分を表現できなかったりすると、心は少しずつ疲れていきます。

そんなときに浮かぶ「日本に帰りたい」は、逃げたいというよりも、「安心したい」「少し休みたい」「無理をしないで過ごしたい」という心の声であることがあります。大切なのは、その気持ちを甘えと決めつけることではなく、今の自分が何を必要としているのかを丁寧に見ていくことです。

ホームシックは子どもだけのものではありません

「ホームシック」という言葉を聞くと、親元を離れた子どもや、初めて留学した若い人に起こるものというイメージを持つかもしれません。でも実際には、年齢や海外経験に関係なく、誰にでも起こり得る自然な反応です。

海外で長く暮らしている人でも、体調を崩したとき、仕事がうまくいかなかったとき、人間関係で傷ついたときなどに、急に日本が恋しくなることがあります。日本の食事を食べたい、日本語だけで一日過ごしたい、昔の友人に会いたい。そんな気持ちが強くなることもあります。

これは「海外生活に失敗している」からではありません。私たちは疲れたり不安を感じたりすると、安心した経験のある場所や人を思い出しやすくなります。

日本に帰りたい気持ちが強くなったときは、「またホームシックになってしまった」と責めるより、「今の私は安心できるものを求めているのかもしれない」と考えてみてください。それだけでも、自分への見方が少しやわらかくなることがあります。

「もっと楽しむべき」が自分を苦しめていることもある

海外生活には、「せっかく海外にいるのだから楽しみたい」という気持ちがつきまといやすいものです。周囲から「うらやましい」「楽しそう」と言われたり、SNSで充実した海外生活を発信している人を見たりすると、なおさら「私も楽しまなくちゃ」と感じることがあります。

でも、海外で暮らしているからといって、毎日が刺激的で楽しいわけではありません。仕事に疲れる日もあれば、人間関係で悩む日もあります。何もしたくない休日もあって当然です。

それなのに「海外にいるのだから楽しまなければ」と思い続けると、つらい気持ちに加えて、「楽しめない自分はダメだ」という苦しさまで増えてしまいます。

私たちは、楽しいときだけ海外生活をしているわけではありません。しんどい日も、寂しい日も含めて生活です。「今日は海外を楽しめなくてもいい」と思えるだけで、少し息がしやすくなることがあります。無理に前向きになるより、今の気持ちに合った過ごし方を選ぶことの方が大切です。

帰国したいほど疲れているなら、まず休むことを考えてみる

「日本に帰りたい」と思った瞬間に、「では帰国するべきなのか」と結論を出そうとすると、さらに苦しくなることがあります。特に心が疲れているときは、将来について考えること自体が大きな負担になるからです。

そんなときは、帰国するかどうかよりも先に、「今、少し休めないだろうか」と考えてみるのも一つの方法です。予定を減らす、日本語を話せる人と過ごす、日本の食事を楽しむ、一人で静かに過ごす。短い時間でも、気を張らなくてよい時間をつくることで、気持ちが変わってくることがあります。

休んだあとに「やっぱり日本に帰りたい」と思うこともあれば、「もう少しここで暮らしてみてもいいかな」と感じることもあるでしょう。どちらの答えになっても構いません。

私たちが大切にしたいのは、疲れている最中に自分を追い込んで決断しないことです。「帰りたい」という気持ちの奥には何があるのか。それを少しずつ確かめていくことで、次に考えたいことも自然に見えてきます。

「帰りたい」の奥にある、本当のつらさを見つけてみる

「帰りたい」の奥にある、本当のつらさを見つけてみる

少し休んでも「やっぱり日本に帰りたい」という気持ちが残るとき、そこで初めて見えてくるものがあります。それは、海外生活そのものが嫌なのではなく、今の暮らしの中にある何かが強く負担になっている可能性です。

たとえば、仕事で無理をしている、人間関係に気を使い続けている、言いたいことをうまく伝えられない、家族や友人と離れている寂しさが積み重なっている。こうした負担がいくつも重なると、私たちはそれらをまとめて「日本に帰りたい」という言葉で表すことがあります。

だからこそ、帰国するかどうかを考える前に、「私は何から離れたいのだろう」と少し掘り下げてみることが大切です。海外そのものから離れたいのか、それとも今の仕事や人間関係、孤独感から距離を取りたいのか。その違いが分かると、選べる道も少しずつ増えていきます。

海外が嫌なのか、今の生活がつらいのかを分けて考える

「日本に帰りたい」と思うと、私たちはつい「海外生活が合わなかったんだ」と一つの答えにまとめてしまいがちです。でも、実際にはもっと細かく見ていく必要があります。

たとえば、住んでいる国自体は嫌いではないけれど、今の職場がつらい。現地の文化には興味があるけれど、周囲に気を使いすぎて疲れている。生活には慣れてきたけれど、安心して話せる相手がいない。こうした場合、問題は「海外にいること」そのものではありません。

ここを分けて考えられるようになると、「帰るか残るか」だけではなく、「仕事を変える」「住む場所を変える」「日本語で話せる人とのつながりを増やす」といった選択肢も見えてきます。

私たちの気持ちは、一つの理由だけで動いているわけではありません。「海外生活がつらい」と感じたときほど、何が一番しんどいのかを小さく分けて考えることで、本当に必要な変化が見つかりやすくなります。

外国語では、自分らしく話せない苦しさがある

海外生活で意外と大きな負担になるのが、「言葉は通じているのに、自分らしく話せない」という感覚です。日常会話や仕事のやり取りはできても、細かいニュアンスや冗談、弱音、本音まで伝えようとすると難しくなることがあります。

本当はもう少しやわらかく伝えたいのに、簡単な言葉しか出てこない。気の利いた返しをしたいのに思いつかない。つらいことがあっても、説明するだけで疲れてしまう。そんな経験が続くと、「ここでは本当の自分でいられない」と感じることがあります。

私たちは、言葉を使って情報だけでなく、自分らしさも表現しています。そのため、外国語で暮らす時間が長くなるほど、「ちゃんと話せているのに、なぜか孤独」という感覚が出てくることもあります。

もし日本語で誰かと話したときに急に安心したり、たくさん言葉が出てきたりするなら、それは心が「もっと自然に自分を出したかった」と感じていたサインかもしれません。

本当は「帰りたい」より「安心したい」のかもしれない

日本に帰る場面を想像したとき、私たちは何に一番ほっとするでしょうか。家族に会えること、日本語だけで過ごせること、好きな食事を食べられること、何も説明しなくても分かってもらえること。そこに、自分が今求めているもののヒントがあります。

もし「日本に帰れば安心できそう」と感じているなら、本当に求めているのは帰国そのものではなく、安心できる時間なのかもしれません。反対に、日本に戻った生活を想像しても気持ちが晴れないのであれば、海外生活とは別の悩みが関係している可能性もあります。

私たちはつらくなると、「ここから離れれば楽になる」と考えやすくなります。それ自体は自然なことです。ただ、その前に「私は何があれば少し安心できるだろう」と問いかけてみると、気持ちの見え方が変わることがあります。

帰国したい気持ちを消す必要はありません。その気持ちを手がかりにして、寂しいのか、疲れているのか、誰かとつながりたいのかを見つけていく。その積み重ねが、これからどうしたいのかを考えるための土台になっていきます。

帰るか残るかよりも、「これからどう暮らしたいか」を考えてみる

A woman in a beige coat and scarf walking along a sunny riverfront with historic buildings in the background and flowers in the foreground.

ここまで気持ちを振り返ってみると、「日本に帰りたい」という言葉の中には、疲れ、孤独、安心したい気持ち、言葉のストレス、人間関係へのしんどさなど、いくつもの思いが重なっていることが分かってきます。だからこそ、最後に大切なのは、帰国するか海外に残るかを急いで決めることではありません。

私たちはつらいときほど、「どちらかを選ばなければ」と考えやすくなります。でも、人生の選択は必ずしも二択ではありません。少し休む、滞在期間を区切る、仕事や住む場所を変える、一時帰国をする、誰かに話してから考える。選べる道は思っているよりたくさんあります。

大切なのは、「海外に残るべき」「日本に帰るべき」という正解を探すことではなく、「私はどんな状態なら安心して暮らせるのだろう」と自分に問いかけることです。これまで頑張ってきた自分を責めるのではなく、今の気持ちを出発点にして、これからの暮らし方を考えていきましょう。

「帰る・残る」の二択にしないだけで気持ちは少し軽くなる

海外生活がつらくなると、「このまま残るのか、それとも帰国するのか」と考えてしまいがちです。二つの選択肢しかないように感じると、どちらを選んでも何かを失う気がして、ますます動けなくなることがあります。

でも実際には、その間にある選択肢もたくさんあります。一時帰国をして気持ちを整える、滞在期間を半年だけ延ばしてみる、職場や住む地域を変える、日本人コミュニティとのつながりを増やすなど、できることは一つではありません。

私たちは、今すぐ人生全体の答えを出さなくても大丈夫です。「今月を少し楽にするにはどうすればいいか」「あと3か月ならどう過ごしたいか」と、時間を小さく区切って考えることもできます。

大きな決断ほど、心が疲れているときには重く感じます。だからこそ、白黒を決めるよりも、まず選択肢を増やしてみる。その余白ができるだけでも、「何とかしなければ」という焦りは少しずつ和らいでいきます。

自分の気持ちを言葉にすると、選びたい方向が見えやすくなる

一人で考えていると、「帰りたい」「でももったいない」「もう少し頑張るべきかも」と、同じ考えが頭の中を何度も回ることがあります。考えれば考えるほど分からなくなるのは、決して珍しいことではありません。

そんなときは、誰かに話してみることで、自分でも気づかなかった本音が出てくることがあります。「仕事さえ変われば残りたい」「本当は寂しいだけかもしれない」「日本に帰ったとしても今の悩みは残りそう」。口にしてみることで、気持ちの違いが少しずつ見えてきます。

私たちは、頭の中だけで考えていると、感情と事実を一緒にしてしまいやすいものです。でも、言葉にすると「今感じている不安」と「実際に起きている問題」を分けて考えやすくなります。

相談するといっても、すぐに結論を出す必要はありません。ただ「最近、日本に帰りたいって思うんだ」と話すだけでも十分です。安心して話せる相手との時間が、自分の気持ちを知るきっかけになることがあります。

どんな選択をしても、「逃げた」と決めつけなくていい

もし最終的に日本へ帰ることを選んだとしても、それは「海外生活に負けた」という意味ではありません。反対に、もう少し海外で暮らしてみると決めたからといって、「頑張り続けなければいけない」ということでもありません。

私たちは人生の中で、そのときの環境や体調、仕事、人間関係によって選択を変えていきます。昔は合っていた生活が今は合わなくなることもありますし、一度離れた場所にまた戻りたいと思うこともあります。それは失敗ではなく、変化している自分に合わせて選び直しているだけです。

海外生活で「日本に帰りたい」と思ったこと自体も、これまで頑張ってきたからこそ出てきた気持ちかもしれません。その思いを無理に消そうとせず、「私は今、何を大切にしたいのだろう」と考えてみてください。

残ることにも、帰ることにも、それぞれ意味があります。私たちが目指したいのは、誰かに正しいと思ってもらえる選択ではなく、自分が少し安心して暮らせる選択です。その答えは、焦らなくても少しずつ見つけていけます。

「日本に帰りたい」と思った気持ちも、そのまま話してみませんか

「日本に帰りたい」と思った気持ちも、そのまま話してみませんか

海外生活で「日本に帰りたい」と感じても、その理由を自分でもうまく説明できないことがあります。

「海外生活が嫌なのかもしれない」
「ただ疲れているだけなのかもしれない」
「本当は誰かと日本語でゆっくり話したいだけなのかもしれない」

そんなふうに、気持ちがまとまらないままでも大丈夫です。

傾聴ラウンジ「ここより」は、答えを急いで出す場所ではなく、今感じていることをそのまま言葉にできる場所です。

「帰国したほうがいいのかな」
「もう少し海外で頑張りたい気持ちもある」
「誰にも言えないけれど、本当はかなり疲れている」

そのような迷いや弱音も、無理に整理してから話す必要はありません。話していく中で、「私は何に疲れていたんだろう」「本当はどうしたかったんだろう」と、自分の気持ちが少しずつ見えてくることもあります。

海外で暮らしていると、日本語で気を使わずに話せる時間そのものが、ほっとできる時間になることがあります。

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「相談するほどではないかも」と思う内容でも構いません。

日本に帰るか、海外に残るかを決める前に、まずは今の気持ちを誰かに話してみませんか。

「日本に帰りたい」と思っている気持ちも、そのまま「ここより」でお話しいただけます。

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