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義母に言われた言葉が忘れられない|義実家ストレスで傷ついた心の整え方

義母に言われた言葉が忘れられない|義実家ストレスで傷ついた心の整え方

義母から何気なく言われた一言が、何年たっても忘れられないことがあります。

「そんなつもりで言ったんじゃないと思う」「もう昔のことだから気にしないようにしよう」と何度も自分に言い聞かせているのに、義実家へ行く予定が入っただけで思い出したり、似たような言葉を聞いた瞬間に当時の悔しさが戻ってきたりする。そんな経験をしている方もいるのではないでしょうか。

特につらいのは、言われたその場で言い返せなかったときです。「嫁だから波風を立てないほうがいい」「夫の母親だから我慢しなければ」と気持ちを飲み込み、笑ってやり過ごしたものの、家に帰ってから「どうしてあんなことを言われなければならなかったんだろう」と何度も考えてしまうことがあります。

さらに夫へ話しても、「悪気はないよ」「気にしすぎじゃない?」と言われると、義母の言葉だけではなく、自分の傷ついた気持ちまで分かってもらえなかったような寂しさが残ることもあります。

義母の言葉が忘れられないのは、単に根に持っているからとは限りません。その言葉によって、「否定された」「大切に扱ってもらえなかった」「自分の人生や考えを尊重してもらえなかった」と感じたからこそ、心の中に残り続けている場合があります。

この記事では、義母からの言葉が忘れられない理由や、義実家ストレスで苦しくなったときの気持ちの整理方法、自分の心を守るための距離の取り方について考えていきます。

無理に義母を許したり、嫌だった出来事を忘れたりすることを目標にしなくても大丈夫です。まずは「あのとき私は何に傷ついたのだろう」と、自分の中に残っている気持ちを少しずつ見つけていきましょう。

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投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
■ 一言キャッチコピー

ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー

■ 経歴・実績

心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。

オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。

また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。

■ 保有資格

産業カウンセラー

■ 主な相談内容

ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理

■ カウンセリングの特徴・強み

私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。

悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。

そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。

そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。

ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。

■ アプローチ方法

クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。

特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。

「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」

そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。

■ カウンセラーになったきっかけ

子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。

本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。

その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。

大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。

そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。

相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。

まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。

そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。

話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。

子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。

その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指すきっかけです。

■ 大切にしていること

安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること

■ メッセージ

ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。

ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。

整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。

「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」

そんな段階でも大丈夫です。

話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。

安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。

目次

義母からの言葉が、今も心に残ってしまうとき

義母からの言葉が、今も心に残ってしまうとき

義母から言われた一言が、時間がたっても何度も思い出されてしまうことがあります。その場では笑って流したり、「気にしないようにしよう」と自分に言い聞かせたりしたのに、ふとした瞬間に言葉がよみがえり、胸の奥がざわつく。そんな状態が続くと、「いつまで引きずっているんだろう」「私が気にしすぎなのかな」と、自分のほうを責めたくなることもあるかもしれません。

けれど、忘れられないのには理由があります。言葉そのものだけでなく、そのときに感じた悔しさや悲しさ、「言い返せなかった」「分かってもらえなかった」という思いまで、一緒に心に残っていることがあるからです。

特に義実家との関係では、「夫の家族だからうまくやらなければ」「嫁として我慢したほうがいい」と考え、自分の気持ちを後回しにしやすいものです。その場で感情を出せなかったぶん、あとになって何度も思い出すこともあります。

私たちは、まず「早く忘れなければ」と急ぐより、「あの言葉で私は確かに傷ついたんだ」と認めることが大切だと考えています。自分の感じ方を否定せずに見つめることが、義実家ストレスから心を守るための最初の一歩になります。

「悪気はなかった」と思っても、傷ついた気持ちは消えない

義母から嫌なことを言われたとき、周囲から「悪気はなかったんじゃない?」「昔の人だから仕方ないよ」と言われることがあります。自分自身でも、「きっと深い意味はなかった」と考えようとすることがあるでしょう。

でも、相手に悪気があったかどうかと、自分が傷ついたかどうかは別の話です。

たとえば、育児について「そんなやり方じゃ子どもがかわいそう」と言われたり、仕事について「家庭を優先したほうがいいんじゃない?」と言われたりすれば、自分の考え方や生き方そのものを否定されたように感じることがあります。義母にとっては軽い一言だったとしても、言われた側には深く残ることがあります。

それなのに、「悪気はないから気にしてはいけない」と自分に言い聞かせ続けると、傷ついた気持ちまで無かったことにしようとしてしまいます。すると、気持ちは消えるどころか、心の奥で残り続けることがあります。

私たちは、「相手に悪気はなかったのかもしれない。でも私は嫌だった」という両方の気持ちがあってもいいと考えています。どちらか一方に決めなくて大丈夫です。

大切なのは、義母を責めることより先に、自分がどんな言葉を受け取り、どんなふうに傷ついたのかを理解することです。「あの言い方は悲しかった」「自分を否定された気がした」と認められると、少しずつ自分の気持ちに寄り添えるようになります。

言い返せなかった悔しさが、あとから何度もよみがえる

義母から傷つくことを言われても、その場ですぐに言い返せないことは珍しくありません。

「ここで反論したら空気が悪くなる」
「夫が困るかもしれない」
「嫁の立場で言い返していいのかな」

そんな考えが一瞬で頭をよぎり、とりあえず笑ったり、黙ったりして、その場をやり過ごすことがあります。

ところが家に帰って落ち着くと、「あのとき、こう言えばよかった」「どうして何も言えなかったんだろう」と悔しさが込み上げてくることがあります。頭の中で義母との会話を何度も再生し、今度こそ言い返す場面を想像してしまうこともあるでしょう。

これは、単に怒りっぽいから起きているわけではありません。その場では自分を守るために感情を抑え、あとから安全な場所で気持ちが出てきている場合があります。

私たちは、「言い返せなかった自分は弱かった」と決めつけなくてもいいと思っています。その場で黙ることも、自分を守るためのひとつの選択だったかもしれないからです。

今できることは、過去の自分を責めることではなく、「本当は何と言いたかったんだろう」と気持ちを言葉にしてみることです。

「その言い方は悲しいです」
「私は私なりに考えています」
「それは私たち夫婦で決めたいです」

実際に義母へ伝えるかどうかは別として、自分の中で言葉にするだけでも、「私は本当は嫌だったんだ」という気持ちを取り戻しやすくなります。

夫に分かってもらえないと、義母の言葉以上につらくなることがある

義母から嫌なことを言われたあと、夫に話して気持ちを分かってもらいたいと思うことがあります。ところが、

「母さんはそういう人だから」
「そんな意味で言ったんじゃないよ」
「気にしすぎじゃない?」

と返されると、さらに傷ついてしまうことがあります。

義母の言葉だけでもつらかったのに、味方になってほしかった夫から気持ちを軽く扱われたように感じると、「私はこの家族の中で一人なんだ」と孤独を感じることもあります。

夫にとって義母は、自分を育ててくれた母親です。そのため、悪く言われているように感じて、無意識に守りたくなることもあります。一方、話す側は義母を責めたいのではなく、「私は傷ついた」という気持ちを分かってほしいだけかもしれません。ここに、夫婦のすれ違いが生まれます。

私たちは、そんなとき「あなたのお母さんが嫌い」と伝えるより、「あの言葉を言われたとき、私はすごく悲しかった」「正しいかどうかではなく、まず気持ちを聞いてほしい」と、自分の感情を中心に伝えるほうが届きやすいことがあると考えています。

それでもすぐに理解してもらえるとは限りません。だからこそ、夫の反応だけで「自分の感じ方が間違っていた」と判断しないことも大切です。

義母からの言葉が忘れられないとき、その奥には「嫌なことを言われた」という怒りだけでなく、「大切に扱ってほしかった」「自分の気持ちを分かってほしかった」という願いが隠れていることがあります。次は、その傷つきがなぜ長く残るのかを、もう少し丁寧に見ていきましょう。

なぜ義母の一言が、いつまでも心に残ってしまうのか

なぜ義母の一言が、いつまでも心に残ってしまうのか

義母から言われた言葉を思い出すたびに、「もう何か月も前のことなのに」「そろそろ気にしないようにしたい」と思うことがあるかもしれません。ところが、忘れようとすればするほど言葉が頭に浮かび、義実家へ行く予定が決まっただけで気持ちが重くなることもあります。

こうした苦しさは、言葉の内容だけが原因とは限りません。そのときに「否定された」「大切に扱ってもらえなかった」「自分の立場を尊重してもらえなかった」と感じた経験そのものが、心に残っている場合があります。

また、義母との関係は、苦手だからといって完全に離れれば終わるとは限りません。夫との関係、子どもとの関わり、帰省や行事などを通して、今後も顔を合わせる可能性があります。そのため心のどこかで、「また同じようなことを言われるかもしれない」と身構えてしまうこともあります。

私たちは、忘れられない気持ちを無理に消そうとするよりも、「なぜあの言葉がこんなに苦しかったのだろう」と少し丁寧に見ていくことが大切だと考えています。傷つきの理由が分かってくると、「私は気にしすぎなんだ」という自分への責め方から離れ、自分の心を守る方法を考えやすくなっていきます。

言葉そのものより、「自分を否定された感覚」が残っている

義母から言われた言葉が忘れられないとき、実際にはその一言だけが心に残っているわけではないことがあります。

たとえば、「そんな仕事を続けていて大丈夫なの?」「子どもがかわいそう」「家事はちゃんとやっているの?」といった言葉を受けたとします。表面的には仕事や育児、家事についての発言ですが、受け取る側にとっては「あなたの選択は間違っている」「妻として、母親として十分ではない」と評価されたように感じることがあります。

特に、自分なりに一生懸命やってきたことを否定されたように感じると、傷は深くなりやすいものです。「私のことを何も知らないのに、どうしてそこまで言われなければならないの?」という悔しさが残ることもあるでしょう。

私たちは、こうしたとき「何を言われたか」だけでなく、「その言葉を聞いて、自分についてどう感じたか」を見てみることが大切だと考えています。

「母親として失格と言われた気がした」
「私の生き方を否定された気がした」
「家族として認めてもらえていないように感じた」

このように言葉にしてみると、なぜ傷つきが長く残っているのかが少し見えやすくなります。忘れられないのは執念深いからではなく、自分にとって大切な部分に触れられたからかもしれません。

義実家へ行くたびに、「また言われるかも」と心が身構えてしまう

過去の言葉がつらかったとしても、もう二度と会わない相手であれば、時間とともに距離を取りやすくなることがあります。しかし義母の場合は、そう簡単ではありません。

年末年始やお盆、誕生日、子どもの行事など、義実家と関わる機会が続くことがあります。夫から「今度の日曜、実家に行こうか」と言われただけで、以前の会話を思い出して憂うつになることもあるでしょう。

「また育児について何か言われるかも」
「今度は仕事のことを聞かれるかもしれない」
「嫌なことを言われても、また黙ってしまうかも」

まだ何も起きていないのに疲れてしまうのは、心が過去の経験を覚えていて、同じ傷つきを避けようとしているからかもしれません。

そのため、「今回は何も言われなかったから大丈夫」と頭では分かっていても、義母の表情や声の調子に敏感になったり、何気ない質問に身構えたりすることがあります。

私たちは、この反応を「考えすぎ」と片づける必要はないと考えています。一度つらい経験をすると、「次は大丈夫かな」と警戒するのは自然なことです。まずは、「私は義実家に行くこと自体に緊張しているんだな」と気づいてあげること。それだけでも、漠然としたストレスを整理するきっかけになります。

「家族なんだから我慢しなければ」が、苦しさを大きくする

義実家の人間関係で特に苦しくなりやすいのが、「家族だからうまく付き合わなければ」という思いです。

職場の人や知人であれば、苦手な相手とは必要以上に関わらないという選択をしやすいかもしれません。ところが義母となると、「夫のお母さんだから」「子どものおばあちゃんだから」と考え、嫌なことがあっても距離を取ることに罪悪感を持つ方がいます。

「帰省を断ったら冷たい嫁だと思われるかな」
「電話に出なかったら夫に悪いかな」
「多少嫌なことを言われても我慢するのが普通なのかな」

このように、自分の気持ちよりも周囲からどう見られるかを優先し続けると、義実家へ関わるたびに心が消耗してしまいます。

私たちは、家族だからといって、どんな言葉も我慢しなければならないわけではないと考えています。大切なのは、義母と仲良くするか、完全に離れるかという二択ではありません。「今の自分が無理なく関われる距離はどのくらいだろう」と考えることです。

たとえば、長時間の滞在を短くする、連絡は夫を通してもらう、無理な予定には参加しないなど、小さな調整でもかまいません。

そして、その前に一度立ち止まって、「私は本当は何が嫌だったのだろう」「あのとき、どう扱ってほしかったのだろう」と考えてみることも大切です。義母への怒りだけを見ていると気づきにくかった、悲しさや悔しさ、自分を尊重してほしかったという願いが、少しずつ見えてくることがあります。

忘れようとするより、「何に傷ついたのか」を整理してみる

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義母から言われた言葉が何度も頭に浮かぶと、「早く忘れたい」「もう考えたくない」と思うのは自然なことです。けれど、心に強く残っている出来事ほど、「忘れよう」と力を入れることで、かえって意識がそこへ向いてしまうことがあります。ふとした瞬間に言葉を思い出し、「また考えてしまった」と自分を責める。その繰り返しが、さらに疲れにつながることもあります。

そんなときは、無理に記憶を消そうとするよりも、「私はあの言葉の何がつらかったのだろう」と少し角度を変えて見てみる方法があります。

同じ一言でも、傷つくポイントは人によって違います。「否定されたこと」が悲しかった人もいれば、「人前で言われたこと」が悔しかった人、「夫が何も言ってくれなかったこと」が一番つらかった人もいるでしょう。

私たちは、義母を許すことや、相手の気持ちを理解することを急がなくてもよいと考えています。まず必要なのは、義母の立場ではなく、自分自身の立場から出来事を見直してみることです。

「あのとき私は嫌だった」「本当はこうしてほしかった」と言葉にできるようになると、漠然としていた怒りやモヤモヤが少しずつ整理されていきます。ここからは、義母の言葉に振り回され続けないために、自分の気持ちをどのように見つめていけばよいのかを考えていきましょう。

「実際に言われたこと」と「そこから感じたこと」を分けてみる

義母との出来事を思い出すとき、実際に起きたことと、自分の中に浮かんだ意味が混ざっていることがあります。そのため、思い出すたびに傷つきが大きくなってしまうこともあります。

たとえば、義母から「子どもが小さいうちは仕事を減らしたら?」と言われたとします。実際に言われた言葉はそれだけだったとしても、自分の中では「母親失格と言われた」「私の働き方を否定された」「義母は私を認めていない」という意味まで広がっているかもしれません。

もちろん、その受け取り方が間違っているということではありません。大切なのは、いったん分けてみることです。

「義母からこう言われた」
「私はそのとき、否定されたように感じた」
「悲しかったし、腹も立った」

このように整理すると、何が自分を苦しめているのかが見えやすくなります。

私たちは、事実と気持ちを分けることは、義母をかばうためにするものではないと考えています。むしろ、自分の傷つきをより正確に理解するための作業です。

「あの人がすべて悪い」と考えていると怒りだけが残りやすく、「私が気にしすぎた」と考えると自分を責めやすくなります。そのどちらかに決める必要はありません。

「こういう言葉を言われて、私はこう感じた」と整理できれば、自分の気持ちを否定せずに、出来事との間に少しだけ距離をつくることができます。

怒りの奥にある「悲しかった」「悔しかった」に目を向ける

義母へのストレスを感じていると、「腹が立つ」「もう会いたくない」「顔を見るだけでイライラする」といった怒りが最初に出てくることがあります。

怒りはとても分かりやすい感情です。しかし、その少し奥を見てみると、別の気持ちが隠れていることがあります。

「一生懸命育児をしているのに認めてもらえなくて悲しかった」
「家族の前で笑われて恥ずかしかった」
「言い返したかったのに何も言えなくて悔しかった」
「夫に守ってほしかったのに黙っていて寂しかった」

こうした気持ちは、怒りよりも弱く感じられるため、普段は気づきにくいことがあります。怒っているほうが、自分を守りやすいこともあるからです。

私たちは、怒りを無理に抑える必要はないと考えています。「怒っちゃいけない」と考えると、今度はその感情そのものを我慢することになります。

それよりも、「私は怒っている。でも、その奥では何を感じているんだろう」と自分に問いかけてみるほうが、心の整理につながりやすくなります。

たとえば、「腹が立つ」の奥に「悲しかった」があると気づくと、必要なのは義母への反撃ではなく、「あのときの私は本当に傷ついていたんだ」と自分の気持ちを受け止めることかもしれません。

感情の名前が分かるだけでも、心の中でまとまりのなかった苦しさが少し整理されます。義母に直接伝えるかどうかは、そのあとで考えても遅くありません。

「本当はどうしてほしかったのか」を考えると、自分の大切にしたいものが見えてくる

傷ついた出来事について考えるとき、「義母に何を言われたか」だけを繰り返していると、どうしても相手への怒りに意識が向きやすくなります。

そこで少しだけ視点を変えて、「私は本当はどうしてほしかったんだろう」と考えてみます。

「育児のやり方を否定せず、見守ってほしかった」
「夫婦で決めたことに口を出さないでほしかった」
「人前ではなく、せめて二人のときに話してほしかった」
「夫にはその場で一言、私の気持ちを守ってほしかった」

このように考えてみると、義母への不満の奥から、自分が大切にしたかったものが見えてくることがあります。

もしかすると、本当に求めていたのは「義母に謝らせること」ではなく、「私たち夫婦の決定を尊重してほしい」ということかもしれません。あるいは、「嫁として評価してほしい」のではなく、「一人の人間として対等に扱ってほしい」という願いかもしれません。

私たちは、この「どうしてほしかったか」を見つけることが、自分の心を守るうえでとても大切だと考えています。

なぜなら、自分が大切にしたいものが分かれば、これから義実家とどう付き合うかを考えやすくなるからです。

「この話題には答えないようにしよう」
「夫婦のことは夫から伝えてもらおう」
「長時間の滞在は避けよう」

そんな具体的な選択もできるようになります。

過去に言われた言葉を消すことはできません。それでも、「私は何に傷つき、これから何を守りたいのか」を知ることはできます。その気づきは、義母の言葉に振り回される状態から少しずつ離れ、自分に合った距離の取り方を考えるための土台になっていきます。

義実家との関係を変えるより、まず自分の心を守る方法を考える

義実家との関係を変えるより、まず自分の心を守る方法を考える

義母に言われた言葉について気持ちを整理していくと、「これから義実家とどう付き合えばいいのだろう」という問題が残ることがあります。できれば関係を悪くしたくない。でも、これまでと同じように我慢し続けるのも苦しい。そんな板挟みのような感覚になる方もいるでしょう。

ここで大切なのは、義母との関係を一気に良くしようとすることではありません。相手の考え方や言い方を自分の力だけで変えることは難しいからです。それよりも、「私はどこまでなら無理なく関われるのか」「何を言われるとつらいのか」「どんなときには距離を取りたいのか」と、自分側の基準を持つことが心を守ることにつながります。

私たちは、義実家との関係には「仲良くする」か「縁を切る」かの二択しかないわけではないと考えています。会う時間を短くする、連絡を夫に任せる、苦手な話題には深く答えないなど、間にはたくさんの選択肢があります。

過去の言葉を完全に忘れられなくてもかまいません。大切なのは、その言葉によってこれからも自分が傷つき続けないようにすることです。自分の気持ちを尊重しながら、今の自分に合った義実家との距離を少しずつ探していきましょう。

無理に仲良くしようとせず、自分が疲れすぎない距離をつくる

「夫の母親なのだから、できるだけ仲良くしなければ」と思っていると、義実家との関わりが苦しくても無理をしてしまうことがあります。帰省するたびに疲れ切っているのに長時間滞在したり、義母からの電話に毎回すぐ出たり、本当は参加したくない集まりにも顔を出したりすることがあるかもしれません。

けれど、良い関係をつくるために、自分の心がすり減るほど我慢する必要はありません。

たとえば、これまで半日滞在していたなら数時間にする。頻繁に届く連絡には、すぐ返さず時間を置く。夫婦のことや育児について細かく聞かれても、「二人で相談して決めています」と短く答える。こうした小さな工夫だけでも、心理的な負担が変わることがあります。

私たちは、「距離を取る=義母を嫌うこと」ではないと考えています。むしろ、関係を壊さないために適度な距離が必要なこともあります。

苦手な相手と近づきすぎると、少しの発言にも敏感になり、会うたびにストレスが積み重なってしまいます。少し距離を取ることで、「このくらいなら付き合える」と思えるようになる場合もあります。

大切なのは、世間一般の「嫁ならこれくらい」という基準ではなく、自分がどのくらい疲れているのかを見ることです。義実家から帰ったあと数日間気持ちが落ち込むのであれば、それは「今の関わり方は少し負担が大きい」というサインかもしれません。自分が無理なく続けられる距離を探すことも、大切な対処法のひとつです。

夫には「義母が嫌い」ではなく、「私はこう感じた」と伝えてみる

義実家ストレスが強くなると、夫に対して「どうして分かってくれないの?」という気持ちが大きくなることがあります。そして感情が積み重なるほど、「あなたのお母さん、本当に無理」「もう義実家には行きたくない」と伝えたくなることもあるでしょう。

もちろん、そのくらい苦しくなっているということでもあります。ただ、夫にとって義母は自分の母親なので、母親そのものを否定されたように感じると、話の内容よりも「母を守らなければ」という気持ちが先に出てしまう場合があります。

そこで私たちは、できる範囲で「義母がどういう人か」よりも、「自分がどう感じたか」を中心に伝える方法をおすすめしています。

たとえば、「あなたのお母さんはいつも失礼」ではなく、「あの場で育児のことを言われたとき、私は責められたように感じて悲しかった」と話してみます。

さらに、「次に同じ話題になったら、あなたから『これは二人で決めているよ』と言ってもらえるとうれしい」のように、具体的にしてほしいことまで伝えると、夫も行動をイメージしやすくなります。

もちろん、一度話しただけですぐに理解してもらえるとは限りません。それでも、「誰が悪いか」を決める話から、「これから夫婦としてどう対応するか」という話へ少しずつ変えていくことはできます。

義実家との問題だからこそ、夫婦で同じ考えになることより、「私はこう感じるんだ」と互いの気持ちを知ることが大切です。

一人で考えるほど苦しくなるなら、まとまらないまま誰かに話してみる

義母との出来事は、友人や家族にも意外と話しづらいものです。「義母の悪口を言っていると思われたくない」「夫の家族のことだから周囲には言わないほうがいい」と考え、気持ちを自分の中だけで抱えてしまう方もいます。

その状態で一人で考え続けると、「私が気にしすぎなのかな」「でもやっぱり許せない」「こんなことで怒る私は心が狭いのかな」と、同じ考えを何度も行き来してしまうことがあります。

そんなときは、きれいに整理してから話そうとしなくても大丈夫です。

「何が一番嫌だったのか自分でも分からない」
「義母のことを嫌いになりたいわけじゃないけれど、会いたくない」
「夫にも分かってもらえなくて苦しい」

そのくらいの状態から話してもかまいません。

私たちは、人に話すことには、誰かから正しい答えをもらうこととは違う意味があると考えています。自分の言葉で出来事を話していくうちに、「私が一番傷ついたのは義母の言葉そのものではなく、その場で誰も味方をしてくれなかったことだった」と気づくこともあります。

義母を許すかどうか、これからどのくらい付き合うか、すぐに決める必要はありません。まずは、「私はあのとき、本当に嫌だったんだ」「今もまだ傷ついているんだ」と、自分の気持ちを自分で理解してあげることから始めてみてください。

過去の言葉そのものは変えられなくても、これからその言葉とどう付き合っていくかは選ぶことができます。義実家との関係だけを優先するのではなく、自分の心を守りながら関わっていくことも、十分に大切な選択です。

義実家のことを、一人で抱え続けて苦しくなっている方へ

義実家のことを、一人で抱え続けて苦しくなっている方へ

義母から言われた言葉について、

「こんなことで傷つく私がおかしいのかな」
「もう昔のことなのに、どうして忘れられないんだろう」
「夫に話しても分かってもらえない」
「義実家とは付き合わなければいけないから、誰にも言えない」

そんな気持ちを抱え続けていませんか。

義実家の悩みは、友人や家族にも話しにくいことがあります。誰かに話せば「義母の悪口みたいになってしまう」と感じたり、「家族なんだから我慢したほうがいい」と言われるのが怖かったりして、気づけば自分の中だけで何度も同じ出来事を考えてしまうこともあります。

でも、話すことは誰かを悪者にすることではありません。

「あの言葉が今も忘れられない」
「本当はすごく悔しかった」
「義母よりも、夫に分かってもらえなかったことがつらい」
「これからどのくらい距離を取ればいいのか分からない」

そんな、まだ整理できていない気持ちのままでも大丈夫です。

傾聴ラウンジ「ここより」では、すぐに答えを出したり、「こうするべき」と結論を急いだりするのではなく、今あなたの中にある気持ちをゆっくりお聴きします。

話していく中で、「私は義母を許せないことが苦しかったのではなく、ずっと我慢してきたことがつらかったんだ」「本当は夫に味方になってほしかったんだ」と、自分でも気づいていなかった本音が見えてくることがあります。

義母を許す必要も、無理に仲良くする必要もありません。

まずは、これまで後回しにしてきたあなた自身の気持ちを大切にする時間をつくってみませんか。

ご予約はLINEから簡単にできます。LINE公式アカウントを友だち追加していただくと、予約フォームから簡単にご予約いただけます。

「義母から言われた言葉が忘れられなくて……」

その一言からでも大丈夫です。

まとまってから話そうとしなくても構いません。今ある気持ちを、あなたのペースでお話しください。

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