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離婚するほどではないけれど夫婦関係が苦しい|このままでいいのか迷うときの気持ちの整理

離婚するほどではないけれど夫婦関係が苦しい|このままでいいのか迷うときの気持ちの整理

「離婚したいわけではない。でも、このまま夫婦として過ごしていくのもしんどい」。そんな気持ちを抱えながら、毎日を過ごしていませんか。

大きな裏切りがあったわけでもない。暴言や激しいケンカが続いているわけでもない。それでも、一緒にいると気をつかう、話しても分かってもらえない、家にいても心が休まらない。そんな小さな苦しさが積み重なると、「離婚するほどではないのに、どうしてこんなにつらいんだろう」と、自分でも説明しづらくなることがあります。

さらに苦しくなるのは、相手に良いところもあるからです。家族のために働いてくれている。子どもには優しい。楽しかった思い出もある。だからこそ、「私が我慢すればいいのかな」「こんなことで不満を持つ自分のほうがおかしいのかな」と、自分の気持ちを押し込めてしまうこともあるでしょう。

けれど、相手を嫌いではないことと、今の夫婦関係が苦しいことは両立します。「離婚したくないなら我慢するしかない」「苦しいなら別れたほうがいい」と、すぐに二択で考えなくてもかまいません。

もしかすると今必要なのは、夫婦関係の結論を出すことではなく、「私は何に疲れているのだろう」「本当は何を分かってほしかったのだろう」と、自分の気持ちを整理する時間なのかもしれません。

この記事では、離婚を考えるほどではないけれど夫婦関係が苦しいと感じる理由や、相手への愛情と不満の間で揺れる気持ちをどう整理していけばよいのかを、一緒に考えていきます。答えを急がず、まずは今の自分の心に起きていることから見つめていきましょう。

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投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
■ 一言キャッチコピー

ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“話を聴いてもらえる安心”から考え方のクセを整える心理カウンセラー

■ 経歴・実績

心理カウンセラーとして、ストレス、不安、うつ傾向、人間関係、自己肯定感の低さ、仕事やキャリアの悩みなど、幅広いご相談に対応しています。

オンラインを中心にカウンセリングを提供し、安心して本音を話せる時間を大切にしています。

また、人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事してきた経験もあり、仕事の悩みやキャリアの迷い、職場での人間関係についても、現実的な視点を持ちながらサポートしています。

■ 保有資格

産業カウンセラー

■ 主な相談内容

ストレス・メンタル不調
不安・うつ・気分の落ち込み
職場・家族・恋愛などの人間関係の悩み
自己肯定感の低さ・自己否定
HSP気質・繊細さによる生きづらさ
仕事の悩み・キャリアの迷い
本音が言えない・自分の気持ちが分からない悩み
誰かに話を聴いてほしい時の気持ちの整理

■ カウンセリングの特徴・強み

私が大切にしているのは、まず安心して話せることです。

悩みを抱えている時、人はすぐに答えがほしいとは限りません。アドバイスよりも先に、「まずは話を聴いてほしい」「分かってほしい」と感じていることがあります。

そのため、否定せず、急かさず、話がまとまっていなくても受け止めることを大切にしています。

そのうえで、ストレスや不安の背景にある気持ちを一緒に整理し、自分でも気づきにくい“考え方のクセ”や“認知の歪み”に気づけるようサポートします。

ただ聴くだけで終わるのではなく、話すことで心を整え、必要に応じて日常で実践できる具体的な対処法も一緒に考えていきます。

■ アプローチ方法

クライアント中心療法、来談者中心療法を大切にしながら、認知行動療法、CBTの考え方も取り入れています。

特に、感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化し、ストレスや不安が強くなるパターンを整理していきます。

「なぜ同じことで悩みやすいのか」
「どうして自分を責めてしまうのか」
「人間関係で疲れやすい理由は何か」

そういった部分を、無理に決めつけるのではなく、対話を通して一緒に見つけていきます。

■ カウンセラーになったきっかけ

子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。

本当はつらいと感じていても、それを言葉にすることが難しく、気持ちを飲み込んでしまうことが多くありました。

その経験から、「自分の気持ちを安心して話せる場所があること」「否定されずに話を聴いてもらえること」が、人にとってどれほど大切なのかを、身をもって感じるようになりました。

大人になってからは、人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に携わりました。

そこでは、仕事の悩みやキャリアの迷いだけでなく、職場の人間関係、将来への不安、自信のなさなど、さまざまな思いを抱えた方のお話を聴く機会が多くありました。

相談を受ける中で感じたのは、多くの方が「答え」だけを求めているわけではないということです。

まずは自分の気持ちを整理したい。誰にも言えなかった不安を聴いてほしい。否定されずに、今の思いを受け止めてほしい。

そういった気持ちを抱えながら、一人で頑張っている方がたくさんいることを実感しました。

話を聴いてもらうことで、表情が少し和らいだり、自分の本音に気づいたり、次の一歩を考えられるようになったりする姿を見て、傾聴には人の心を支える力があると感じました。

子どもの頃に感じていた「うまく言えない苦しさ」と、キャリア相談の現場で出会った「誰かに聴いてほしい思い」。

その両方の経験が重なり、安心して本音を話せる場所をつくりたい、一人で抱え込んでいる方の力になりたいと思うようになったことが、心理カウンセラーを目指すきっかけです。

■ 大切にしていること

安心して本音を話せる場づくり
否定せず、そのままを受け止めること
一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
話すことで心を整える時間を大切にすること
「話してもいいんだ」と感じられる経験を積み重ねること

■ メッセージ

ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。

ただ、そのクセに気づくためには、まず安心して話せることが大切です。

整体で身体を整えるように、心もまた、話すことで少しずつ整っていくことがあります。

「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せるか分からない」
「誰かに聴いてほしいけれど、身近な人には話しにくい」

そんな段階でも大丈夫です。

話がまとまっていなくても、同じ話を繰り返しても、途中で言葉に詰まってもかまいません。

安心して話せる場所として、そして自分の本音に気づき、少しずつ自分らしく生きるための時間としてご利用ください。

目次

離婚するほどではないのに、夫婦関係が苦しいことがあります

離婚するほどではないのに、夫婦関係が苦しいことがあります

「離婚したい」とは思っていない。それでも、夫や妻と一緒にいる時間がしんどく感じる。そんな状態になると、自分でも今の気持ちをどう説明すればよいのか分からなくなることがあります。

大きなケンカが続いているわけではない。浮気や借金など、誰かに話せばすぐ「それは大変だね」と理解してもらえる問題があるわけでもない。それなのに、家に帰ると気が重くなる。相手の機嫌を気にしてしまう。話しかけても気持ちが通じないように感じる。そんな小さな苦しさが、毎日の中で少しずつ積み重なっているのかもしれません。

さらに、「もっと大変な夫婦もいる」「家族のために頑張ってくれている」「嫌いになったわけではない」と考えると、自分の苦しさを認めにくくなります。「これくらい我慢するのが普通なのかな」と、自分自身を納得させようとする方もいるでしょう。

私たちは、離婚を考えていないからといって、今の夫婦関係に感じている苦しさまで我慢しなくてよいと考えています。まず必要なのは、「別れるべきか」を考えることではなく、今の関係の中で、自分が何に疲れ、何を寂しいと感じているのかを知ることです。

大きな問題はないのに、一緒にいると疲れてしまう

夫婦関係が苦しいというと、激しいケンカや裏切りなど、分かりやすい問題を想像するかもしれません。しかし実際には、「説明できるほど大きな問題はないけれど、一緒にいると疲れる」という悩みもあります。

たとえば、相手が帰宅すると無意識に緊張する。何か話そうとしても、「今はやめておこう」と相手の機嫌を確認してしまう。休日に二人で過ごしていても、心からくつろげない。言いたいことがあっても、雰囲気が悪くなるのが嫌で飲み込む。こうしたことが続けば、一つひとつは小さくても心は少しずつ疲れていきます。

ところが、大きな問題がないぶん、「こんなことで苦しいと思う私が悪いのかな」と考えやすくなります。相手が仕事をしている、家事をしてくれる、子どものことも大切にしているとなれば、なおさら不満を感じる自分に罪悪感を持つこともあるでしょう。

でも、人間関係の苦しさは、出来事の大きさだけで決まるものではありません。「いつも自分の気持ちを後回しにしている」「安心して本音を言えない」といった状態が長く続くことも、大きな負担になります。

私たちはまず、「離婚するほどではないから大したことではない」と考えるのではなく、自分が実際に疲れているという感覚を、そのまま認めてみることが大切だと考えています。苦しさを認めることは、相手を悪者にすることでも、離婚を決めることでもありません。今の自分を理解するための入口です。

嫌いではないからこそ、「つらい」と言い切れずに悩んでしまう

夫婦関係について悩んでいても、「相手のことが嫌いなの?」と聞かれたら、すぐに「嫌い」とは答えられないことがあります。

優しいところも知っている。一緒に笑える日もある。家族のために頑張っている姿も見てきた。長い時間を一緒に過ごした思い出もある。だからこそ、「夫婦関係がつらい」と感じている自分の気持ちと、相手を大切に思う気持ちがぶつかってしまいます。

「嫌いじゃないのに、なぜ一緒にいるのが苦しいんだろう」
「良いところもあるのに、不満を感じる私はわがままなのかな」

そんなふうに考えるうちに、自分の気持ちがますます分からなくなることもあります。

でも、人への気持ちは「好き」か「嫌い」だけではありません。「大切だけれど疲れる」「感謝しているけれど寂しい」「別れたいわけではないけれど、このままでは苦しい」という、一見矛盾した感情が同時に存在することがあります。

私たちは、こうした揺れる気持ちを無理に一つへまとめなくてもよいと思っています。

「優しいところもある。でも、話を聞いてもらえないのは寂しい」
「家族を大切にしてくれている。でも、私自身のことも見てほしい」

このように、「でも」の前と後ろの両方が自分の本音であることがあります。

相手の良いところを認めることと、自分が傷ついていることを認めることは両立します。どちらかを否定する必要はありません。むしろ両方を認められるようになると、「私はこの人が嫌いなのではなく、この関わり方がつらいのかもしれない」と、悩みを少し具体的に見られるようになります。

「これくらいで悩んでいいの?」と自分の苦しさを小さくしてしまう

夫婦関係でつらさを感じても、「もっと大変な人もいる」と自分に言い聞かせてしまうことがあります。

「暴力を振るわれているわけではない」
「生活費も入れてくれている」
「子どものこともかわいがっている」

そう考えると、「これくらいで夫婦関係が苦しいなんて言ってはいけない」と思うかもしれません。

友人に相談しても、「どこの夫婦もそんなものだよ」「うちだって同じ」と言われれば、自分が気にしすぎているように感じることもあります。そして、「私がもっとおおらかになればいい」「期待しすぎなのかもしれない」と、自分の気持ちを押し込めてしまいます。

もちろん、夫婦にはそれぞれ違いがあります。多少のすれ違いや不満があること自体は珍しいものではありません。しかし、「よくあること」と「あなたが苦しくないこと」は同じではありません。

私たちは、誰かと比べて悩む資格を決める必要はないと考えています。

たとえば、「夕食のときに話を聞いてもらえない」という出来事だけを見ると、小さなことに思えるかもしれません。でも、その背景に「何年も自分の気持ちを聞いてもらえていない」「何を話しても否定される気がして、もう話せなくなった」という積み重ねがあれば、その寂しさは決して小さなものではありません。

まずは、「これくらいで悩んではいけない」ではなく、「私は今、この関係の中で苦しいと感じている」と認めてみてください。

そこから、「何が一番しんどいのか」「どんなときに苦しくなるのか」「本当はどうしてほしかったのか」を少しずつ整理していくことができます。

離婚をするか、我慢するか。その答えを急ぐ必要はありません。今の自分が何を感じているのかを知ることが、夫婦関係について考えていくための最初の土台になります。

「離婚するか、我慢するか」の二択で考えなくても大丈夫です

Illustration for a self-help article: a worried woman writes in a notebook at a warm dining table while a man sits on a sofa in the background, looking at his phone.

夫婦関係が苦しくなると、「このまま我慢して一緒にいるのか、それとも離婚するのか」と、二つの選択肢しかないように感じることがあります。特に、同じことで何度も傷ついたり、話し合ってもうまく伝わらなかったりすると、「関係を続けるなら私が我慢するしかない」と思いやすくなるでしょう。

けれど、今すぐ人生の大きな決断をしなくてもかまいません。「離婚したいわけではない。でも今のままは苦しい」という状態も、一つの大切な気持ちです。夫婦関係について悩んでいると、はっきりした答えを出さなければ前に進めないように感じますが、まず必要なのは結論よりも、今の自分の気持ちを知ることかもしれません。

私たちは、夫婦への思いは「好きだから続けたい」「嫌いだから別れたい」のように、きれいに分かれるものではないと考えています。大切に思う気持ちと疲れている気持ち、感謝と不満、期待と諦めが同時に存在することもあります。

その複雑さを無理に一つの答えへまとめるのではなく、「私は今、どんな気持ちの間で揺れているのだろう」と見ていくことが大切です。答えを急がなくなることで、これまで見えにくかった自分の本音が少しずつ見えてくることがあります。

相手への愛情と不満は、同時にあってもいい

夫婦関係が苦しいと、「本当に相手を好きなら、こんなに不満を持たないはず」と考えてしまうことがあります。反対に、「こんなに嫌なところが気になるなら、もう愛情がないのかもしれない」と感じることもあるでしょう。

しかし、人に対する気持ちは、そんなに単純ではありません。

「一緒にいて安心するところはある。でも話を聞いてもらえないのは寂しい」
「家族を大切にしてくれていることには感謝している。でも私への言葉がきついのはつらい」
「これまで一緒にやってきた時間は大切。でも最近は二人でいると疲れる」

こうした気持ちは矛盾しているように見えて、どれも同時に自分の中に存在していることがあります。

私たちは、どちらか一方を本当の気持ちに決める必要はないと考えています。「好きなのに苦しい」「大切だけれど距離を置きたい」という感情も、そのときの自分にとっては自然なものです。

むしろ、「愛情があるなら不満を持ってはいけない」と自分を縛ってしまうと、苦しさを言葉にできなくなってしまいます。

大切なのは、相手への気持ちを判定することではなく、「何については大切に思えて、何については苦しいのか」を分けてみることです。そうすると、「夫そのものが嫌なのではなく、話し合いになると否定されることがつらい」「妻が嫌なのではなく、いつも自分だけが責められるように感じることが苦しい」と、問題が少し具体的になります。

夫婦全体を「良い・悪い」で評価するのではなく、一つひとつの気持ちを見ていくことが、自分の本音を理解する助けになります。

相手に良いところがあっても、自分のつらさまで消えるわけではない

夫婦関係に悩んでいるとき、相手の良いところを思い出して、自分の不満を打ち消そうとすることがあります。

「仕事を頑張ってくれているから」
「子どもには優しいから」
「家事もしてくれるから」
「誕生日にはちゃんとお祝いしてくれるから」

そう考えると、「こんないい人に不満を持つ自分がおかしいのかな」と感じてしまうかもしれません。

もちろん、相手の良いところを認めることは大切です。ただ、それと自分が傷ついていることは別の話です。

たとえば、家事を積極的にしてくれる一方で、こちらの悩みにはほとんど耳を傾けてもらえないこともあります。子どもには優しくても、夫婦になると会話がほとんどないこともあります。家族のために働いてくれていることへ感謝しながらも、「私の気持ちにも少し関心を向けてほしい」と寂しくなることはあります。

私たちは、相手の良いところを認めるために、自分のつらさをなかったことにする必要はないと考えています。

「良いところもある。だからこの苦しさは我慢しよう」ではなく、「良いところもある。そして、私はここで苦しんでいる」と両方を並べてみます。

この考え方ができるようになると、相手を全面的に否定せずに、自分の気持ちも大切にできます。

夫婦関係について考えるとき、相手が「良い人か悪い人か」を決める必要はありません。重要なのは、今の関わり方の中で、自分がどのような影響を受けているのかです。

「相手は悪い人ではない。でも私は疲れている」。その言葉だけでも、これまで押し込めていた気持ちを理解する大きな手がかりになります。

「このままは嫌」という気持ちが、すぐ「離婚したい」を意味するわけではない

夫婦関係が苦しくなったとき、「もうこんな生活は嫌」「しばらく一人になりたい」と思うことがあります。その瞬間、「私は離婚したいのかな」と自分でも驚くかもしれません。

けれど、「このままは嫌」という気持ちと、「夫婦関係を終わらせたい」という気持ちは、必ずしも同じではありません。

もしかすると、終わらせたいのは夫婦関係そのものではなく、現在の関わり方なのかもしれません。

「何を言っても否定される状態を終わらせたい」
「いつも自分だけが我慢する生活を変えたい」
「家の中でも相手の顔色をうかがう状態から離れたい」
「夫婦なのに孤独を感じる毎日を何とかしたい」

そう考えると、「離婚したいかどうか」という大きな問いより先に、見つめられることがあります。

私たちは、苦しくなったときに「一生このままなのか」と考えると、気持ちが追い詰められやすくなると感じています。そんなときは、「これから夫婦をどうする?」ではなく、「今、何が一番つらい?」と問いを小さくしてみることが役立ちます。

たとえば、「話を聞いてもらえないこと」「家事の負担が偏っていること」「相手の言い方に傷ついていること」「二人で過ごす時間がなくなったこと」など、苦しさにはいくつかの要素が含まれているかもしれません。

それらが見えてくると、「私は離婚したいのではなく、今の関係を少し変えたいのかもしれない」と分かることもあれば、「かなり長い間、無理をしてきたのかもしれない」と気づくこともあります。

どちらの答えが出ても、急いで行動を決める必要はありません。まずは、夫婦関係が苦しいという大きなかたまりを、一つひとつの気持ちや出来事へ分けていくことです。

そうすることで、「続けるか、別れるか」という大きな問いの前に、自分が今どこで苦しくなっているのかを、もう少し丁寧に整理していけるようになります。

夫婦関係の「何が苦しいのか」を一つずつ整理してみる

夫婦関係の「何が苦しいのか」を一つずつ整理してみる

「離婚したいわけではない。でも、このままも苦しい」。そんな状態が続いていると、夫婦関係そのものが大きな重荷のように感じられて、どこから考えればよいのか分からなくなることがあります。「夫が嫌」「妻といるのが疲れる」と思っていても、その気持ちを少し丁寧に見ていくと、相手の存在そのものではなく、特定の場面や関わり方に強く傷ついていることもあります。

たとえば、「話を聞いてくれない」「何を言っても否定される」「家事や育児を自分ばかりが背負っている」「相手の機嫌をいつも気にしている」など、苦しさの中身は人によってさまざまです。いくつもの不満が重なっていると、それらが一つの大きな「夫婦関係がつらい」という感覚になってしまいます。

だからこそ、いきなり「この結婚を続けるべきか」と考えるよりも、まずは実際に何が起きていて、そのとき自分は何を感じ、何を望んでいるのかを分けてみることが大切です。

私たちは、気持ちを整理することは、相手の悪いところを探す作業ではないと考えています。「私は何に傷ついてきたのだろう」「本当はどうしてほしかったのだろう」と、自分自身を理解するための作業です。そうして少しずつ言葉にしていくことで、漠然としていた苦しさの中から、今後考えていきたいことが見えてくることがあります。

実際に起きていることと、自分の受け取り方を分けてみる

夫婦関係で傷ついているとき、実際に起きた出来事と、そこから浮かんだ考えが一つにつながっていることがあります。

たとえば、夕食のときにこちらが話しかけても、相手がスマートフォンを見ながら「うん」とだけ答えたとします。このとき、実際に起きたことは「話しかけたときに相手がスマートフォンを見ていて、短い返事だった」という出来事です。

けれど、その瞬間に「私の話なんてどうでもいいんだ」「もう私には興味がないんだ」「大切にされていない」と感じることもあるでしょう。そして、その考えから寂しさや怒り、悲しさが生まれてきます。

もちろん、その受け取り方が間違っていると言いたいわけではありません。何度も同じ経験をしてきたからこそ、そう感じるようになった可能性もあります。

ただ、私たちは「出来事」と「そこから感じたこと」を少し分けてみると、自分の苦しさが整理しやすくなると考えています。

たとえば、

「話しかけても短い返事しかなかった」
「私は、大切にされていないように感じた」
「寂しかった」
「本当は少し手を止めて、こちらを見てほしかった」

というように順番に見ていきます。

こうすると、「夫婦関係そのものが全部嫌」という大きな苦しさから、「私は話を聞いてもらえない時間が続くことに傷ついている」という、もう少し具体的な気持ちが見えてきます。

相手を責めるためではなく、まず自分自身が「私はここでつらかったんだ」と理解する。その積み重ねが、これから夫婦関係をどう考えていくのかを整理する土台になります。

「変えてほしいこと」と「分かってほしい気持ち」を分けて考える

夫婦への不満を考えていると、「もっと家事をしてほしい」「話を聞いてほしい」「スマートフォンばかり見ないでほしい」など、相手に変えてほしいことがたくさん浮かんでくることがあります。

もちろん、具体的な行動を変えてほしいという希望は大切です。ただ、その希望のさらに奥には、別の気持ちが隠れていることがあります。

たとえば、「もっと家事をしてほしい」という不満の奥には、「私ばかり頑張っているようで苦しい」「大変さを分かってほしい」という気持ちがあるかもしれません。

「話をちゃんと聞いてほしい」の奥には、「私のことに関心を持ってほしい」「気持ちを大切に扱ってほしい」という願いがあることもあります。

「休日くらい家族と過ごしてほしい」と思っているなら、その奥にあるのは「家族を大切にしていると感じたい」「一人で家庭を支えているような寂しさから解放されたい」という気持ちかもしれません。

私たちは、相手にしてほしい行動と、自分が分かってほしい気持ちを分けてみることが大切だと考えています。

なぜなら、夫婦の話し合いでは、つい「もっと〇〇して」「どうして〇〇してくれないの」と行動の要求だけになりやすいからです。すると相手も、「ちゃんとやっている」「そんなに責められても困る」と防御的になり、話し合いがかみ合わなくなることがあります。

でも、「家事をしてほしいだけじゃなくて、一人で背負っているように感じることがつらかった」と自分の気持ちが分かっていると、伝え方も少し変わります。

自分が本当に求めているものが「手伝い」なのか、「労ってもらうこと」なのか、「一緒に考えてもらうこと」なのか。それが分かるだけでも、漠然とした不満の中にある本音が見えやすくなります。

「本当はどんな夫婦関係でいたかったのか」を考えてみる

今の夫婦関係が苦しいときは、どうしても「相手の嫌なところ」や「今困っていること」に意識が向きます。それだけ長い間、我慢したり傷ついたりしてきたのであれば、それも自然なことです。

それでも少し心に余裕があるときには、「私は本当は、どんな夫婦でいたかったのだろう」と考えてみることがあります。

これは、理想的な夫婦像を作って自分たちと比べるためではありません。

「毎日たくさん会話する夫婦でいたかった」のかもしれませんし、「困ったときに味方になってくれる関係でいたかった」のかもしれません。

「子どものことだけではなく、二人のことも話せる関係がよかった」
「意見が違っても、否定せず話を聞いてほしかった」
「ありがとうやごめんねを自然に言い合いたかった」
「家事や育児を、二人の問題として一緒に考えてほしかった」

そんな願いが浮かんでくることがあります。

そして、そこには大切なヒントがあります。

「夫婦関係が苦しい」という感情の奥には、本当は大切にしたかったものが失われている寂しさが含まれていることがあるからです。

何度話しても分かってもらえないことに腹が立つのは、本当は分かり合いたかったからかもしれません。相手が家にいても寂しいのは、本当はもっと心の距離を近く感じたかったからかもしれません。

私たちは、「どうしてこんなに不満があるんだろう」と自分を責めるより、「それだけ私は、この関係に何かを望んでいたのかもしれない」と考えてみることも大切だと思っています。

もちろん、希望が見えたからといって、相手がすぐ変わるとは限りません。夫婦関係の中には、自分一人の努力では解決できないこともあります。

それでも、「私はどんな関係なら安心できるのか」「何があれば、この人ともう少し穏やかに過ごせそうなのか」が分かると、次に考えることが変わってきます。

「離婚するかどうか」より先に、まず自分がどんな関係を望み、今何を失って苦しくなっているのかを知る。そのことが、自分の心を守りながらこれからを考えるための大切な手がかりになります。

答えを急ぐより、まず自分の心に余裕を取り戻していく

答えを急ぐより、まず自分の心に余裕を取り戻していく

夫婦関係について悩み続けていると、「何とかしなければ」という気持ちが強くなります。話し合うべきなのか、少し距離を置くべきなのか、それとも今まで通り過ごすべきなのか。頭の中で何度も考えているうちに、夫婦関係だけではなく、仕事や家事、育児をしている時間まで気持ちが重くなってしまうこともあります。

けれど、心が疲れているときに大きな答えを出そうとすると、「この先ずっとこうだったらどうしよう」「もう関係を修復できないのでは」と、考えが未来へ広がりすぎてしまうことがあります。そんなときは、これからの夫婦関係を決めることよりも、まず自分が少し安心できる時間を取り戻すことを考えてみてもよいでしょう。

私たちは、夫婦関係を大切にすることと、自分自身を大切にすることは反対ではないと考えています。むしろ、自分の気持ちを置き去りにしたまま関係だけを何とかしようとすると、いつか心が疲れ切ってしまうことがあります。

「今すぐ答えを出さなくてもいい」「今日は少し自分のことを考えてみよう」。そう思えるだけでも、心に小さな余白が生まれます。その余白の中で、相手に伝えたいことや、自分がこれから大切にしたいことが、少しずつ見えてくることがあります。

夫婦の問題をすべて一度に解決しようとしなくてもいい

夫婦関係が苦しくなると、「きちんと話し合わなければ」と思うことがあります。これまで感じてきた不満、家事や育児のこと、会話のこと、相手の態度、自分が傷ついた出来事。伝えたいことがたくさんあるほど、「一度ちゃんと全部話したほうがいい」と考えるかもしれません。

けれど、長い時間をかけて積み重なったすれ違いを、一度の話し合いですべて解決するのは簡単ではありません。

むしろ、伝えたいことが多すぎる状態で話し始めると、「あのときもそうだった」「そもそもあなたはいつも」と過去の出来事まで次々に出てきて、お互いに何について話しているのか分からなくなることがあります。最後には疲れてしまい、「やっぱり話しても無駄だった」と感じてしまうこともあるでしょう。

だからこそ私たちは、今、一番つらいことを一つだけ選んでみることも大切だと考えています。

たとえば、「夕食中にスマートフォンを見ていること」そのものより、「話しかけてもこちらを見てもらえないと寂しい」という気持ちが一番大きいのであれば、まずはそこから考えてみます。

「全部分かってほしい」ではなく、「今日はこれだけ伝えてみよう」と小さくする。それだけでも、心の負担は少し軽くなります。

夫婦関係は、一度の完璧な話し合いで変えなければならないものではありません。短い会話を重ねたり、自分の気持ちを少しずつ言葉にしたりしながら、これからの関係を見ていくこともできます。

今できる小さなことから考えるほうが、かえって自分の本音を見失わずに済むことがあります。

夫婦以外にも、自分の気持ちを休ませられる場所を持っておく

夫婦関係に悩んでいると、頭の中の多くを相手のことで占められてしまうことがあります。

「今日は普通に話せるかな」
「また機嫌が悪かったらどうしよう」
「昨日の言葉はどういう意味だったんだろう」

相手と一緒にいない時間まで考え続けてしまうと、心が休まる時間が少なくなります。

そんなときに大切にしたいのが、夫婦の問題からいったん離れて、自分自身に戻れる時間を持つことです。

好きな飲み物を飲みながら一人で過ごす時間でもかまいません。散歩をする、好きな音楽を聴く、友人と他愛のない話をする、読みたかった本を読むなど、「夫婦関係について考えなくてよい時間」を意識して作ってみます。

これは、問題から逃げることではありません。

疲れている心を休ませる時間があるからこそ、「私は本当に何を望んでいるんだろう」と落ち着いて考えられるようになることがあります。

私たちは、夫婦になったからといって、自分の安心や楽しみをすべて相手との関係の中だけで満たそうとしなくてもよいと考えています。

家庭以外にも話せる人がいる。自分だけの楽しみがある。ほっとできる場所がある。そのような小さな支えがあるだけで、夫婦関係を少し違った距離から見られることがあります。

「夫婦関係をどうするか」を考える前に、まず「私は最近ちゃんと休めているかな」と自分に聞いてみる。その問いも、自分の心を守るためにはとても大切です。

一人で考えるほど分からなくなるときは、まとまらないまま誰かに話してみる

夫婦のことは、身近な人ほど相談しにくい悩みの一つです。

親に話せば相手への印象が悪くなりそう。友人に相談すると「そんな人なら離婚したら?」と言われそう。反対に、「どこの夫婦もそんなものだよ」と軽く流されるのもつらい。そのため、誰にも話せないまま、一人で何度も同じことを考えている方もいるでしょう。

でも、一人で考え続けていると、気持ちはなかなか整理できないことがあります。

頭の中だけでは、「夫婦関係が苦しい」「でも離婚したいわけじゃない」「私が悪いのかな」「でもやっぱりつらい」と、同じところを行ったり来たりしてしまうからです。

そんなときは、答えを出すためではなく、自分の気持ちを知るために誰かに話してみるという方法があります。

「離婚したいわけじゃないんだけど、最近一緒にいるのがしんどくて」
「何が嫌なのか自分でもまだ分からない」
「相手にも良いところがあるから、余計に整理できなくて」

そのくらいから話し始めてもかまいません。

言葉にしていくうちに、「私は別れたいんじゃなくて、もっと気持ちを分かってほしかったんだ」「家事のことより、一人で頑張っているように感じるのがつらかったんだ」と、それまで気づかなかった本音が見えてくることがあります。

私たちは、誰かに話す時間は「正しい答えを教えてもらう時間」でなくてもよいと考えています。

ただ話して、受け止めてもらい、自分の言葉を自分の耳でも聞いてみる。その過程そのものが、絡まっていた気持ちを少しずつほどいてくれることがあります。

離婚するのか、このまま続けるのか。その答えは、今すぐ決めなくてもかまいません。

まずは、「私は本当はどうしたいのだろう」「どんな関係なら、もう少し安心して過ごせるのだろう」と、自分自身の気持ちを確かめていくこと。それが、夫婦関係だけではなく、自分のこれからを大切に考えていくための一歩になります。

夫婦関係の答えがまだ出ていなくても、そのままの気持ちを話してみませんか

夫婦関係の答えがまだ出ていなくても、そのままの気持ちを話してみませんか

「離婚したいわけではない。でも、このままも苦しい」。

夫婦関係について悩んでいるとき、必ずしも「どうしたいのか」がはっきりしているとは限りません。

「もっと話を聞いてほしいのかもしれない」
「少し距離を取りたい気もする」
「本当は関係を良くしたい。でも、また傷つくのも怖い」
「自分が我慢すれば済むのかなと思う日もある」

そんなふうに、いくつもの気持ちが混ざっていることもあります。

そして、夫婦のことだからこそ、友人や家族には話しづらいものです。相談した途端に「離婚したほうがいい」「もっと話し合えばいい」と結論を言われてしまうと、「そこまで決めたいわけじゃないんだけど……」と、かえって話せなくなってしまうこともあるでしょう。

**傾聴ラウンジ「ここより」**は、今すぐ夫婦関係の答えを出すための場所ではありません。

「離婚するべきか」を決める前に、

「私は何にこんなに疲れているんだろう」
「本当は何を分かってほしかったんだろう」
「私はこの人と、どんな関係でいたかったんだろう」

そんな、まだ整理できていない気持ちをゆっくり話していただけます。

うまく説明できなくても大丈夫です。

「夫婦関係が最近しんどくて……」
「離婚までは考えていないんですが……」
「自分でも何がつらいのか分からなくて……」

そこから話し始めていただいてかまいません。

誰かに話していくうちに、

「相手が嫌いなのではなく、ずっと気持ちを分かってもらえないことが寂しかった」
「離婚したいのではなく、今の関わり方を変えたかった」
「自分でも気づかないうちに、かなり無理をしていた」

と、自分の中にあった思いが少しずつ言葉になることがあります。

傾聴ラウンジ「ここより」では、結論を急がず、あなたのペースでお話をお聴きします。

ご予約も難しい手続きはありません。
公式サイトからLINE公式アカウントを追加していただき、予約フォームから希望する日時を選ぶことで簡単にご予約いただけます。

相談する内容を事前にきれいにまとめる必要もありません。

「何から話せばいいか分からない」という状態のままでも大丈夫です。

一人で考え続けて、同じところを何度も行ったり来たりしているとき。
まずは誰かに話しながら、「私は本当はどうしたいのだろう」を見つける時間として、「ここより」を使ってみてください。

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