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学校からの電話がつらい母親へ|思春期の子どもの問題で一人で抱え込まない考え方

学校からの電話がつらい母親へ|思春期の子どもの問題で一人で抱え込まない考え方

学校から電話がかかってくるたびに、胸がドキドキしてしまう。

「また先生に謝らなきゃいけないのかな」
「私の育て方が悪かったのかな」
「もう学校からの電話に出るのがつらい」

そんなふうに感じながらも、母親だから自分が対応しなければと、ひとりで抱えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、関東にお住まいの40代女性・Jさんの相談事例です。

Jさんは、中学生の息子さんについて学校から頻繁に電話がかかってくるようになり、毎回先生に謝ることがつらくなっていました。

息子さん本人は、同級生とふざけているだけという軽い感覚でしたが、学校側からは注意の連絡が続き、Jさんは電話が来るたびに動悸がしたり、眠りが浅くなったりしていたそうです。

お話を伺う中で、まず大切にしたのは、すぐに解決策を出すことではなく、Jさんが抱えてきたみじめさやつらさを、そのまま安心して話していただくことでした。

話がまとまっていなくても大丈夫です。

「しっかり子育てしてきたのに、どうしてこうなるの?」
「私が悪いの?」

そんな気持ちを否定せず、Jさんのペースでゆっくりお聴きしながら、少しずつ心の中を整理していきました。

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■ 年齢:40代

■ キャッチコピー:安心できる雰囲気でゆっくり丁寧にお聴きします。

■ 得意なテーマ

- ペットロス・グリーフケア(死別や離別による悲嘆反応)
- 身近な人間関係の悩み(親子・配偶者やパートナー・女性同士など)
- とにかく話を聴いてほしいとき

■ 聴き方・スタイル

- お相手のペースに合わせてゆっくり聴きます
- 話がまとまっていなくても大丈夫
- 否定せず、穏やかに受け止めます
- 沈黙も気まずくしないスタイルです

■ 経験

- 自分自身のペットロスとグリーフの経験によりグリーフケアを学び、対象別自助グループ傾聴ボランティアに参加(ペット・配偶者やパートナー・子ども・親・きょうだいを亡くされた方々が参加する会)
- 死別経験(妊娠後期流産・義父・義母・父・愛犬)
- 病気で介護状態になった父の身元引受人の経験
- 結婚生活20年以上
- 犬の飼育経験
- 子育て経験
- 両親の離婚や母の再婚により複雑な家庭環境で過ごした経験
- 資格・認定:認定傾聴カウンセラー/グリーフケア心理カウンセラー/ペットロス専門士/グリーフ専門士/グリーフケア・アドバイザー/心のサポーター/かかわり愛サポーター

■ 大切にしていること

- どんなお話も否定しません
- 話したくないことは無理に聞きません
- 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
- 泣いても沈黙してもOK

■ 人柄・ユニークポイント

- 好きなもの:犬/お花/映画やドラマ鑑賞
- よく言われる性格:「やさしい」「落ち着いている」「話しやすい」「頼もしい」
- ちょっとしたこだわり:自分時間を大切にしてコーピングを増やすこと
- 聴き手としての密かな強み:「お相手の気持ちを受け止め共感すること」

■ メッセージ

今おひとりで抱えているつらいお気持ちや社会では理解されにくいことなど、どのようなお話でも大丈夫です。うまく言葉にならなくても泣いてしまっても問題ありません。あなたのペースで、安心してお話しくださいね。

目次

学校からの電話がつらい母親へ|先生からの連絡に動悸がするほど追い詰められていたJさん

学校から電話がかかってくるたびに、胸がドキドキする。

画面に学校の番号が表示されるだけで、体がこわばってしまう。

そんな経験をしているお母さんは、決して少なくないと思います。

今回ご紹介するのは、関東にお住まいの40代女性、Jさんの相談事例です。

Jさんは、中学生の息子さんについて、学校の先生から頻繁に電話がかかってくるようになり、だんだんと気持ちが追い詰められていました。

息子さんは、同級生とふざけているだけという軽い感覚だったそうです。

けれど学校側から見ると、その言動は見過ごせないものとして受け止められ、担任の先生などから何度も連絡が入るようになりました。

そのたびにJさんは、母親として先生に謝り、電話を切る。

最初は「親として対応しなければ」と思っていたものの、回数が増えるにつれて、「また謝らなきゃいけない」「もう電話に出たくない」と感じるようになっていきました。

お話を伺う中で強く伝わってきたのは、怒りよりも、みじめさや孤独感でした。

「しっかり子育てしてきたのに、どうしてこうなるの?」
「私が悪いの?」

Jさんは、そんな言葉を何度も心の中で繰り返していたそうです。

私はまず、学校対応の正解を急いで探すよりも、Jさんがどれほど一人で抱えてきたのかを、丁寧に聴くことを大切にしました。

問題を解決する前に、つらかった気持ちを置ける場所が必要だと感じたからです。

学校からの電話が来るたびに「また謝らなきゃ」と感じていた

Jさんにとって、学校からの電話は、ただの連絡ではありませんでした。

電話が鳴るたびに、「また息子が何かしたのかもしれない」「また先生に謝らなければいけない」と感じてしまうものになっていました。

本来、学校からの電話は情報共有のためのものでもあります。

けれど、何度も注意や報告が続くと、受け取る側の気持ちは少しずつ削られていきます。

Jさんも、最初のうちは先生の話をきちんと聞き、母親として謝り、家で息子さんに話をしていたそうです。

でも、思春期の息子さんを家で簡単にコントロールすることはできません。

話し合っても本人には本人の感覚があり、「ふざけていただけ」という思いもあります。

学校の受け止め方と、息子さん本人の感覚。

その間に立たされるJさんは、だんだんと身動きが取れないような気持ちになっていました。

先生に対しては申し訳ない。

でも、毎回自分だけが謝り続けるのもしんどい。

息子さんに注意しても、すぐに変わるわけではない。

夫にも話したいけれど、仕事が忙しく、日中の対応はなかなか頼みにくい。

そうした状況の中で、Jさんは「母親だから自分が受けなければ」と思い込み、学校からの電話を一人で背負っていました。

私は、Jさんの話を聴きながら、まずその負担の大きさを一緒に確認していきました。

「電話がつらい」と感じるのは、決して甘えではありません。

何度も謝る立場に置かれ続ければ、心が疲れてしまうのは自然なことです。

「私の育て方が悪かったの?」という思いがJさんを苦しめていた

Jさんが何度も口にしていたのは、「私が悪いのでしょうか」という思いでした。

息子さんの学校での言動について電話が来るたびに、Jさんは自分の子育てを責めるようになっていました。

「しっかり子育てしてきたつもりだった」
「悪いことは悪いと伝えてきた」
「それなのに、どうしてこうなってしまったんだろう」

そんな気持ちが積み重なり、Jさんの中にはみじめさが広がっていました。

学校の先生に謝るたびに、自分が母親として責められているように感じていたのかもしれません。

もちろん、子どもの行動について親が関わる場面はあります。

けれど、子どもが中学生になると、親がすべてを管理することは難しくなります。

小さい頃のように、親の言葉だけで行動を変えられる時期ではありません。

友達との関係、思春期特有の悪ふざけ、自分では深刻に考えていない言動。

そうしたものが重なって、学校でトラブルのように見えることもあります。

Jさんの場合も、息子さん本人は同級生とふざけている感覚でした。

一方で、学校側はその言動を問題として受け止めていました。

このズレの中で、Jさんだけが「親の責任」として重く受け止めすぎていたように感じました。

私は、Jさんの子育てを評価するような聴き方ではなく、「どんな思いでここまで向き合ってきたのか」を大切にしました。

責めるためではなく、Jさん自身が「私は何もしてこなかったわけではない」と思い出せるように。

母親だからといって、子どものすべての行動を一人で背負わなくていい。

その視点を、少しずつ一緒に整理していきました。

眠りが浅くなるほど、心と体が限界に近づいていた

Jさんのつらさは、気持ちだけに出ていたわけではありません。

学校から電話が来るたびに動悸がする。

夜も眠りが浅い。

そんな体の反応も出ていました。

心が強いストレスを感じているとき、体は正直に反応します。

頭では「電話に出なきゃ」「ちゃんと対応しなきゃ」と思っていても、体は先に緊張してしまいます。

電話の着信音や学校の番号を見るだけで、胸が苦しくなることもあります。

Jさんも、先生からの連絡が増えるにつれて、電話そのものが怖いもののように感じられていました。

「また学校から電話がかかって来ると思うとドキドキします」

この言葉には、Jさんがどれだけ張りつめた状態で毎日を過ごしていたのかが表れていました。

だからこそ私は、すぐに「こう対応しましょう」と方法だけを伝えるのではなく、まずJさんの心と体が限界に近づいていることを一緒に見ていきました。

学校から電話が来たからといって、必ずその瞬間に出なければいけないわけではありません。

緊急の内容でなさそうな場合は、深呼吸してから折り返してもいい。

留守電が入っていない場合や、すぐに対応が必要な様子でなければ、少し気持ちを落ち着けてから動いてもいい。

それだけでも、電話に振り回される感覚は少し和らぎます。

Jさんに必要だったのは、「完璧な母親としてすぐ対応すること」ではなく、「自分の心を守りながら対応すること」でした。

一人で抱え続けるほど、心も体も疲れてしまいます。

まずは、つらいと感じている自分を責めないこと。

そこから少しずつ、Jさんの気持ちの整理が始まっていきました。

ひとりで抱え込んでいた学校対応|母親だから全部背負わなければいけないと思っていたJさん

Jさんのお話を伺っていると、学校からの電話そのものがつらいというだけでなく、「母親なのだから自分が何とかしなければ」という思いが、とても強くなっていることが伝わってきました。

息子さんの学校での言動について連絡が来るたびに、Jさんは先生の話を聞き、謝り、家で息子さんに話をしていました。

けれど、思春期の息子さんは、親が言ったからといってすぐに行動を変えられる年齢ではありません。

本人には「友達とふざけていただけ」という感覚があり、学校側の受け止め方とは少しズレがありました。

その間に立たされたJさんは、先生にも申し訳ない、息子にもどう伝えたらいいかわからない、夫にもすぐには頼れないという状態の中で、気持ちをどこにも置けずにいました。

特につらかったのは、電話のたびに謝って終わることでした。

一度や二度であれば、何とか気持ちを立て直せたかもしれません。

けれど、回数が増えていくと、「また私が謝るのか」「もう謝りたくない」という気持ちが出てくるのは自然なことです。

私は、Jさんがどれだけ責任感を持って対応してきたのかを、まず一緒に振り返りました。

そのうえで、母親だからといって、学校対応も息子さんへの声かけも、気持ちの整理も、すべて一人で背負わなくていいのではないか。

そんな視点を、Jさんのペースに合わせながら少しずつ確認していきました。

学校と息子さんの間で板挟みになっていた

Jさんは、学校の先生から電話を受けるたびに、まずは謝ることを繰り返していました。

先生からすれば、学校で起きていることを保護者に伝える必要があります。

一方で、Jさんからすれば、その電話は「また自分が責められる時間」のように感じられていました。

息子さん本人は、同級生とふざけているだけという軽い感覚でした。

悪意を持って何かをしているつもりではない。

けれど学校側から見ると、その言動は注意が必要なものとして受け止められていました。

このズレは、親にとってとても苦しいものです。

子どもの言い分もわかる。

でも学校の先生の立場も無視できない。

どちらの話も聞かなければいけない中で、Jさんはまるで自分だけが責任を取らされているような気持ちになっていました。

家で息子さんに話をしても、思春期の子どもに親の言葉がすぐ届くとは限りません。

強く言いすぎると反発されることもありますし、やさしく伝えても軽く流されてしまうこともあります。

そのたびにJさんは、「私はちゃんと伝えられていないのかな」「母親として足りないのかな」と、自分を責める方向へ向かっていました。

私は、その板挟みのつらさを丁寧に聴いていきました。

Jさんが困っているのは、息子さんを大切に思っていないからではありません。

むしろ、息子さんのことも、学校との関係も大事にしようとしているからこそ、苦しくなっていたのだと思います。

どちらか一方を責めるのではなく、Jさんが間に立ち続けて疲れてしまっていること。

そこに気づくことが、まず大切な一歩でした。

「母親なら対応できて当然」という思い込みに気づいていく

Jさんの中には、「母親なら学校からの電話にきちんと対応できて当然」という思いがありました。

電話が来たらすぐ出る。

先生に迷惑をかけたなら謝る。

家で息子さんに話をする。

同じことが続けば、さらに強く注意する。

そうやって、できることを一つひとつやってきたJさんでしたが、それでも状況がすぐに変わるわけではありませんでした。

すると今度は、「私の対応が悪いのかもしれない」「私の育て方が間違っていたのかもしれない」と、自分に矢印が向いていきます。

お話の中でも、Jさんは「しっかり子育てしてきたのにどうしてこうなる?私が悪いの?」という思いを抱えていました。

この言葉には、責任感の強さと同時に、誰にも言えなかった苦しさがにじんでいました。

私は、Jさんが自分を責める前に、ここまでどれだけ対応してきたのかを一緒に見ていきました。

何もしてこなかったわけではありません。

電話を受け、先生の話を聞き、息子さんとも向き合い、毎回謝りながら何とかしようとしてきました。

それでも変わらないことがあるのは、Jさんの努力が足りないからとは限りません。

思春期の子どもの行動には、親の関わりだけでは動かしきれない部分があります。

友達関係、その場の空気、本人の受け止め方、学校側の基準。

いろいろな要素が重なります。

母親だから全部わかるはず。

母親だから全部止められるはず。

母親だから全部謝るべき。

そうした思い込みに少しずつ気づいていくことで、Jさんは「一人で抱えすぎていたかもしれません」と話されるようになりました。

その言葉が出てきたことは、とても大きな変化でした。

電話にすぐ出ない選択も、自分を守るために必要だった

Jさんにとって、学校からの電話はすぐに対応しなければいけないものになっていました。

着信があれば、たとえ心臓がドキドキしていても出る。

出られなかったときは、すぐに折り返さなければと焦る。

そのたびに気持ちが乱れ、電話が終わったあともぐったりしてしまう。

そんな状態が続いていました。

そこで私は、学校からの電話への向き合い方について、少し視点を変えて整理していきました。

もちろん、緊急の連絡であれば早めの対応が必要なこともあります。

けれど、留守電が入っていなかったり、すぐに命や安全に関わる内容ではなさそうだったりする場合には、少し呼吸を整えてから折り返してもいいのではないかとお伝えしました。

電話が鳴った瞬間に出ることだけが、誠実な対応とは限りません。

動悸がしている状態で無理に出ると、先生の話を落ち着いて聞けなかったり、必要以上に自分を責めてしまったりすることもあります。

一度深呼吸をする。

水を飲む。

メモを用意する。

「何を確認するか」を少しだけ整理してから折り返す。

それだけでも、電話に飲み込まれる感覚は変わってきます。

また、毎回Jさん一人が対応しなくてもいいことも確認しました。

夫が日中すぐに電話に出られないとしても、後日対応できる場面があるかもしれません。

当日の対応が難しい場合でも、学校とのやり取りについて夫婦で共有し、「今回は夫から折り返してもらう」と決められる日があるだけで、Jさんの負担は少し軽くなります。

自分を守るために間を置くこと。

一人で受けず、家族と分けること。

それは逃げではなく、長く向き合っていくための大切な工夫でした。

「私が全部対応しなきゃ」から少し離れる|学校対応を一人で背負わないために整理したこと

Jさんのお話を伺っていく中で、少しずつ見えてきたのは、学校からの電話そのものだけでなく、「母親として自分が全部受け止めなければいけない」という思いが、Jさんを追い詰めていたということでした。

学校から電話が来る。

先生の話を聞く。

謝る。

家で息子さんに話をする。

それでもまた学校から電話が来る。

この繰り返しの中で、Jさんはだんだんと「私が何をしても変わらない」「また私が謝るしかない」と感じるようになっていました。

けれど、思春期の子どもの言動は、親が言葉をかけたからといって、すぐに変えられるものばかりではありません。

息子さん本人には、同級生とふざけているだけという感覚がありました。

一方で、学校側には学校側の見方やルールがあります。

その間に立って、毎回お母さんだけが謝り続けるのは、かなり大きな負担です。

私は、Jさんが「対応できていない母親」なのではなく、むしろずっと対応し続けてきたからこそ疲れているのだと感じました。

そこで、学校からの電話にどう向き合うかだけでなく、Jさん自身の心をどう守るか、家族でどう負担を分けるかを一緒に整理していきました。

大切なのは、学校対応を放り出すことではありません。

ひとりで全部背負う形を、少しずつ変えていくことです。

Jさんが自分を責めるだけで終わらないように、「できること」と「一人では難しいこと」を分けながら、無理のない対応を考えていきました。

学校からの電話にすぐ出られなくても、悪い母親ではない

Jさんにとって、学校からの着信はとても重たいものでした。

電話が鳴った瞬間に胸がドキドキし、「また何かあったのかな」「また謝らなきゃいけないのかな」と、気持ちが一気に緊張してしまう。

それでもJさんは、母親としてきちんと対応しなければと思い、無理をして電話に出ようとしていました。

けれど、動悸がしている状態で電話に出ると、先生の話を落ち着いて聞くことが難しくなることもあります。

相手の言葉を必要以上に重く受け止めてしまったり、まだ詳しい事情がわからないうちから「すみません」と謝り続けてしまったりすることもあります。

もちろん、学校からの連絡を無視するという意味ではありません。

ただ、すぐに命や安全に関わる緊急の内容ではなさそうな場合や、留守電が入っていない場合には、少し気持ちを落ち着けてから折り返してもいいのではないかとお伝えしました。

たとえば、着信に気づいたら、まず深呼吸をする。

水を一口飲む。

メモを用意する。

「何が起きたのか」「学校として何を求めているのか」「家庭で確認することは何か」を聞けるように、少しだけ心の準備をする。

それだけでも、電話に飲み込まれる感覚は変わります。

Jさんは、電話にすぐ出られないことを「逃げている」と感じていたかもしれません。

でも、自分の心を整えてから対応することは、逃げではありません。

むしろ、落ち着いて話を聞くための大切な準備です。

母親だから、いつでもすぐに完璧に対応しなければいけない。

そんなふうに自分を追い込まなくても大丈夫です。

学校と向き合うためにも、まず自分の心と体を守ることが必要なのだと思います。

夫に学校対応を頼ることは、責任を押しつけることではない

Jさんは、これまで学校からの電話をほとんど一人で受け止めてきました。

もちろん、夫が無関心だったというより、仕事が忙しく、日中すぐに学校へ折り返すことが難しい現実がありました。

学校の先生が勤務している時間帯と、夫が対応できる時間帯が合わない。

夜になれば夫から電話をかけることはできるけれど、その時間には先生が学校にいない。

こうしたすれ違いがあると、結局その場で対応できるJさんが受けるしかない、という流れになりやすくなります。

ただ、日中の電話に出られないからといって、夫がまったく関われないわけではありません。

私はJさんと一緒に、夫に頼れる部分を少しずつ整理していきました。

たとえば、学校から電話があった内容を夜に共有する。

次に同じような連絡が来た場合、家庭としてどう返すかを夫婦で決めておく。

必要なときには、夫から学校へ一度連絡を入れてもらう。

当日の対応は難しくても、後日の確認や先生への共有を夫が担うことはできるかもしれません。

大切なのは、学校対応を「母親だけの役割」にしないことです。

Jさんが夫に頼ることは、責任を押しつけることではありません。

息子さんのことは、夫婦で考えていいことです。

Jさんが一人で謝り、一人で悩み、一人で息子さんに声をかけ続ける形が続けば、心の負担はどんどん大きくなります。

夫にすべてを代わってもらえなくても、「一緒に考えてもらう」「一部を担ってもらう」だけで、孤独感は少し変わります。

実際にJさんも、夫に相談し、代わりに学校対応できる時はしてもらうことにしました。

それは小さな変化のようでいて、Jさんにとっては大きな一歩だったと思います。

「親の育て方が悪い」と決めつけず、今できる関わり方を考える

学校から子どものことで連絡が続くと、親はどうしても自分の育て方を責めてしまいます。

Jさんも、「しっかり子育てしてきたのにどうしてこうなる?私が悪いの?」という思いを抱えていました。

何度も先生に謝るうちに、まるで自分の子育てそのものを否定されているように感じていたのかもしれません。

でも、思春期の子どもの言動を、すべて親の育て方だけで説明することはできません。

中学生になると、友達との関係、その場の雰囲気、目立ちたい気持ち、ふざけすぎてしまう感覚など、いろいろな要素が行動に影響します。

本人は軽い気持ちでも、周りから見ると行きすぎていることもあります。

親が大切に育ててきたことと、学校で起きていることは、必ずしも一直線につながっているわけではありません。

もちろん、家庭でできる声かけや確認はあります。

息子さんに、相手がどう感じるかを一緒に考えてもらうこと。

学校での様子を頭ごなしに責めるのではなく、何が起きていたのかを聞くこと。

先生からの話と息子さん本人の話を分けて受け止めること。

こうした関わりは大切です。

ただ、それでもすぐに変わらないことはあります。

そのたびに「私の育て方が悪かった」と自分を責め続けると、Jさん自身がどんどん苦しくなってしまいます。

私は、Jさんが自分を責めるよりも、「今できることは何か」「一人で抱えなくていい部分はどこか」を一緒に見つけていくことを大切にしました。

思春期の期間だけの悪ふざけの場合もあります。

必ずしも、親の育て方が悪かったと決めつけなくてもいい。

そう考えられるだけで、Jさんの表情は少しやわらいでいきました。

責任を放棄するのではなく、自分を責めすぎずに関わり続ける。

そのバランスを探していくことが、Jさんにとって大切な整理になっていきました。

母親だからといって一人で責任を抱えなくていい|Jさんが持ち帰った大切な気づき

Jさんは、お話をする中で、少しずつ「自分が全部背負わなければいけない」という思いから距離を取れるようになっていきました。

学校から電話が来るたびに、先生に謝り、息子さんに話をし、また同じようなことが起きると自分を責める。

その繰り返しの中で、Jさんはずっと一人で頑張ってきました。

でも、思春期の子どもの言動は、親がどれだけ真剣に向き合っていても、すぐに変えられないことがあります。

友達との関係、その場の空気、本人の受け止め方、学校側の見方。

いくつもの要素が重なって、親だけではコントロールしきれない場面も出てきます。

だからといって、親が何もしなくていいということではありません。

ただ、「全部自分の責任だ」と抱え込まなくてもいいのです。

Jさんは、夫にも相談し、代わりに学校対応できる時はしてもらうことにしました。

もちろん、夫は毎日仕事が忙しく、日中すぐに対応することは難しい状況でした。

それでも、学校からの連絡内容を共有したり、必要な時に夫から折り返してもらったりすることで、Jさんだけが抱える形を少しずつ変えていくことができました。

また、学校から電話が来た時も、すぐに出なければいけないと自分を追い込むのではなく、緊急ではなさそうな場合には、深呼吸をしてから折り返すという選択肢も確認しました。

Jさんにとって大切だったのは、完璧な母親になることではありませんでした。

自分を責めすぎず、ひとりで抱えすぎず、できる形で息子さんと学校に向き合っていくこと。

その視点を持てたことで、Jさんの表情は少しやわらぎ、「一人で抱えすぎていたかもしれません」と話されるようになりました。

つらい気持ちを話せたことで、少しだけ心が軽くなった

Jさんは最初、学校からの電話について話すだけでも、とても苦しそうな様子でした。

「また学校から電話がかかって来ると思うとドキドキします」

その言葉には、毎日の中でずっと緊張していたことが表れていました。

電話が来るかもしれない。

また先生に謝らなければいけないかもしれない。

また息子さんに話をしなければいけないかもしれない。

そんな不安を抱えながら過ごすのは、とても疲れることです。

Jさんは、母親としてきちんとしなければという思いが強かった分、自分のつらさを後回しにしていました。

でも、本当は「もう謝りたくない」「電話が怖い」「私ばかりが責められている気がする」という気持ちもありました。

そうした気持ちは、外に出さずに抱え続けるほど、心の中で大きくなっていきます。

私は、Jさんが話す言葉を急いでまとめたり、正しい方向へ直そうとしたりするのではなく、まずはそのまま聴くことを大切にしました。

みじめさも、不安も、怒りに近い気持ちも、母親としての罪悪感も、どれか一つが正しくて、どれか一つが間違っているわけではありません。

何度も謝り続けてきたからこそ、そう感じるのは自然なことです。

Jさんは話していくうちに、「吐き出せて少しだけ楽になってきた」と感じられるようになりました。

状況がすぐにすべて解決したわけではありません。

学校からの電話が完全になくなったわけでもありません。

それでも、自分の中にたまっていた気持ちを言葉にできたことで、少しだけ呼吸がしやすくなったのだと思います。

つらさを話すことは、弱さではありません。

むしろ、これ以上一人で抱え込まないための大切な一歩です。

夫と学校対応を分けることで、孤独感が少しやわらいだ

Jさんが持ち帰った大きな変化の一つは、夫にも相談し、学校対応を一部お願いすることでした。

それまでは、学校から電話が来ると、Jさんが受ける。

先生に謝る。

家で息子さんに話す。

その流れが当たり前のようになっていました。

もちろん、夫は仕事が忙しく、日中に学校へ折り返すことが難しい現実があります。

夜になれば夫から連絡できることもありますが、その時間帯には先生が勤務時間外で学校にいないこともあります。

そのため、すべてを夫に代わってもらうことは簡単ではありませんでした。

でも、学校対応を「全部代わってもらう」か「全部自分がやる」かの二択にしなくてもいいのです。

たとえば、学校からどんな電話があったのかを夫に共有する。

次に同じような連絡が来た時、家庭としてどう対応するか一緒に考える。

夫が対応できる時は、夫から学校へ折り返してもらう。

息子さんへの声かけも、Jさんだけでなく夫から伝えてもらう。

こうした小さな分担だけでも、Jさんの孤独感は変わっていきます。

大切なのは、Jさんが「私だけが責任を取らなければ」と思い続けないことです。

学校からの電話は、母親だけが受け止めるものではありません。

息子さんのことは、家族で考えていいことです。

夫がすぐに動けない日があっても、「一緒に考えてくれる人がいる」と感じられるだけで、心の重さは少し変わります。

Jさんも、夫に話したことで、自分がどれだけ一人で抱えていたのかに気づいていきました。

そして、学校対応を少し分けることは、責任逃れではなく、これからも家庭として向き合っていくための工夫なのだと整理していきました。

一人で背負い続けるより、少しずつ分けていく。

その選択が、Jさんの心を守ることにつながっていきました。

子どもの問題をすべて親の育て方のせいにしなくていい

学校から子どものことで連絡が続くと、親はどうしても自分を責めてしまいます。

「私の育て方が悪かったのかな」
「もっと厳しくしておけばよかったのかな」
「ちゃんと教えてきたつもりなのに、どうしてこうなるんだろう」

Jさんも、まさにその思いに苦しんでいました。

先生に謝るたびに、自分の子育てが否定されているように感じていたのかもしれません。

けれど、子どもの行動をすべて親の育て方だけで説明することはできません。

特に中学生の時期は、友達との関係や、その場のノリ、思春期特有の勢いが行動に出ることがあります。

本人は軽い気持ちでも、周りから見ると行きすぎているように見えることもあります。

学校側が注意する必要がある場面もあれば、家庭で話し合う必要がある場面もあります。

ただ、それと「親が悪い」と決めつけることは別です。

Jさんの息子さんも、本人としては同級生とふざけているだけという感覚でした。

学校側はその言動を許せないものとして受け止めていました。

このズレをどう扱うかは大切ですが、そのすべてをJさん一人の責任にしてしまうと、Jさんの心が持たなくなってしまいます。

親としてできることはあります。

息子さんの話を聞くこと。

学校で何が起きたのか確認すること。

相手がどう感じたのかを一緒に考えること。

必要であれば学校ともやり取りをすること。

でも、できることをしていても、すぐに変わらないことはあります。

そのたびに「私の育て方が悪かった」と責め続けなくてもいいのです。

思春期の期間だけの悪ふざけの場合もあります。

時間をかけて、本人が少しずつ気づいていくこともあります。

Jさんが持ち帰ったのは、母親としての責任を捨てることではありません。

母親だからといって、一人で全部の責任を感じなくてもいいということでした。

自分を責めすぎず、必要な人と分け合いながら、できる範囲で向き合っていく。

それが、Jさんにとっても、息子さんとの関係にとっても、大切な一歩になっていきました。

学校からの電話に疲れたお母さんへ|一人で抱え込む前に気持ちを話してみませんか

学校から電話が来るたびに、胸がドキドキする。

「また謝らなきゃいけないのかな」「私の育て方が悪かったのかな」「母親なんだから、私が何とかしなきゃ」

そんなふうに、学校対応や子どものことで一人で悩みを抱えているお母さんは少なくありません。

でも、母親だからといって、すべての責任を一人で背負わなくていいのだと思います。

思春期の子どもの言動には、友達関係やその場の空気、本人の受け止め方など、親だけではコントロールしきれない部分もあります。

もちろん、親としてできることはあります。

けれど、できることをしていてもすぐに変わらない時、「私が悪い」と自分を責め続けてしまうと、心がどんどん疲れてしまいます。

今回のJさんも、学校からの電話に動悸がするほど追い詰められていましたが、お話をする中で「一人で抱えすぎていたかもしれません」と少しずつ気づいていきました。

つらい気持ちは、整理できてから話す必要はありません。

まとまっていなくても、泣いてしまっても、同じ話を何度しても大丈夫です。

「学校からの電話が怖い」「もう謝り続けるのがつらい」「子どものことで自分を責めてしまう」

そんな気持ちがある方は、一度、安心できる場所で話してみませんか。

ご相談の予約は、LINE公式アカウントの友だち追加から簡単に行えます。

今すぐうまく言葉にできなくても大丈夫です。

一人で抱え込む前に、まずは話せる場所につながることから始めてみてください。

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