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ママ友グループに入れないのがつらい…幼稚園の人間関係で孤立を感じた相談事例

ママ友グループに入れないのがつらい…幼稚園の人間関係で孤立を感じた相談事例

お子さんが幼稚園に通い始めると、ママ友との関係に悩むこともありますよね。

今回ご紹介するのは、関東にお住まいの30代女性、Aさんの相談事例です。
相談方法は対面で、相談テーマは「ママ友関係」でした。

Aさんは、お子さんが幼稚園に通い出した頃から、ママ友グループの中で孤立しているように感じることが増えていきました。

きっかけは、自分の子どもだけが、他のママ友のお子さんたちと同じ習い事をしていないことでした。

他のご家庭のお子さんたちは同じ習い事をしているため、送迎などで親子で会う機会が多く、自然と仲が深まっていく。
その一方で、Aさんは幼稚園の行事で会っても共通の話題が少なく、輪に入れないことがつらくなっていきました。

「どうしてうちの子だけ違うの?」
「本当は同じ習い事をさせたかった」
「グループの中で孤立しないようにしたかった」

そんな思いを、Aさんはひとりで抱えていました。

お話を伺う中で大切にしたのは、まず安心して気持ちを吐き出してもらうことです。
すぐに答えを出そうとせず、Aさんのもやもやや不安、涙が出るほどつらかった気持ちを、そのまま丁寧に受け止めていきました。

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田中はる
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■ 待機時間:月・火・水・木・金 11時~15時/19時~21時(月曜は隔週)
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※待機日時が変更されるケースがありますので、詳しくは待機カレンダーを確認ください。

■ 年齢:40代

■ キャッチコピー:安心できる雰囲気でゆっくり丁寧にお聴きします。

■ 得意なテーマ

- ペットロス・グリーフケア(死別や離別による悲嘆反応)
- 身近な人間関係の悩み(親子・配偶者やパートナー・女性同士など)
- とにかく話を聴いてほしいとき

■ 聴き方・スタイル

- お相手のペースに合わせてゆっくり聴きます
- 話がまとまっていなくても大丈夫
- 否定せず、穏やかに受け止めます
- 沈黙も気まずくしないスタイルです

■ 経験

- 自分自身のペットロスとグリーフの経験によりグリーフケアを学び、対象別自助グループ傾聴ボランティアに参加(ペット・配偶者やパートナー・子ども・親・きょうだいを亡くされた方々が参加する会)
- 死別経験(妊娠後期流産・義父・義母・父・愛犬)
- 病気で介護状態になった父の身元引受人の経験
- 結婚生活20年以上
- 犬の飼育経験
- 子育て経験
- 両親の離婚や母の再婚により複雑な家庭環境で過ごした経験
- 資格・認定:認定傾聴カウンセラー/グリーフケア心理カウンセラー/ペットロス専門士/グリーフ専門士/グリーフケア・アドバイザー/心のサポーター/かかわり愛サポーター

■ 大切にしていること

- どんなお話も否定しません
- 話したくないことは無理に聞きません
- 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
- 泣いても沈黙してもOK

■ 人柄・ユニークポイント
- 好きなもの:犬/お花/映画やドラマ鑑賞
- よく言われる性格:「やさしい」「落ち着いている」「話しやすい」「頼もしい」
- ちょっとしたこだわり:自分時間を大切にしてコーピングを増やすこと
- 聴き手としての密かな強み:「お相手の気持ちを受け止め共感すること」

■ メッセージ

今おひとりで抱えているつらいお気持ちや社会では理解されにくいことなど、どのようなお話でも大丈夫です。うまく言葉にならなくても泣いてしまっても問題ありません。あなたのペースで、安心してお話しくださいね。

目次

幼稚園のママ友グループに入れない…同じ習い事をしていないことで孤立を感じたAさんの相談事例

お子さんが幼稚園に通い始めると、子ども同士の関係だけでなく、保護者同士のつながりにも気をつかう場面が増えていきますよね。

今回ご紹介するのは、関東にお住まいの30代女性、Aさんの相談事例です。
相談方法は対面で、テーマは「ママ友関係」でした。

Aさんが悩み始めたのは、お子さんが幼稚園に通い出した頃からです。

ママ友グループの中で、他のお子さんたちは同じ習い事をしていました。
そのため、送迎などで親子で会う機会が自然と増え、保護者同士もどんどん親しくなっていったそうです。

一方で、Aさんのお子さんは、向き不向きやタイミングの関係で同じ習い事をすることができませんでした。
そのこと自体は仕方のないことだと頭ではわかっていても、幼稚園の行事で会ったときに、自分だけ共通の会話がなく、輪に入れない感覚がとてもつらかったと話してくださいました。

「どうしてうちの子だけ違うの?」
そんな気持ちが、Aさんの中で何度も浮かんでいたそうです。

私はまず、Aさんが安心してその気持ちを話せるように、急いで答えを出そうとせず、もやもやや不安をそのまま受け止めることを大切にしました。

ママ友グループの中で「自分だけ違う」と感じるつらさ

ママ友関係の悩みは、はっきりしたトラブルがなくても苦しくなることがあります。

誰かに嫌なことを言われたわけではない。
仲間外れにされたと決まったわけでもない。
それでも、周りの人たちが自分の知らない話で盛り上がっていたり、親子で一緒に過ごす時間が増えていたりすると、「私だけ入れていないのかも」と感じてしまうことがあります。

Aさんの場合も、他のママたちのお子さんが同じ習い事をしていたことで、自然と会話のきっかけが増えていました。

「昨日の練習どうだった?」
「次の送迎、何時に行く?」
「この前、子どもたち楽しそうだったね」

そんな何気ない会話の中に入れないことが、Aさんにとっては大きな寂しさにつながっていました。

本当は、自分の子どもにも同じ習い事をさせたかった。
グループの中で孤立しないようにしたかった。
でも、子どもの向き不向きやタイミングもあり、思うようにはいきませんでした。

親として子どもに無理をさせたいわけではない。
けれど、自分だけ取り残されていくような感覚もつらい。

その間で揺れていたAさんの気持ちは、とても自然なものだと感じました。

幼稚園の行事で会話に入れない時間がしんどくなる

Aさんが特につらいと感じていたのは、幼稚園の行事でママ友グループと顔を合わせる時間でした。

普段なら少し距離を置くことができても、行事の日はそうはいきません。
同じ場所に集まり、子どもの様子を見ながら、保護者同士で会話をする場面が出てきます。

そのとき、周りのママたちは習い事の話や子ども同士の話で盛り上がっている。
けれどAさんは、その話題に入るきっかけが見つからない。

笑ってその場にいるものの、心の中では「何を話せばいいんだろう」「今、私だけ浮いているのかな」と感じていたそうです。

こういう時間は、ほんの数十分でも長く感じるものです。

家に帰ってからも、その場面を思い返してしまうことがあります。
「あのとき、何か言えばよかったのかな」
「変に思われていないかな」
「やっぱり、うちだけ違うからだ」

Aさんも、一人になるとそのことばかり考えてしまい、もやもやが続いていたと話してくださいました。

私はそのお話を聴きながら、まず「気にしすぎですよ」と片づけないことを大切にしました。
人間関係のつらさは、外から見ると小さく見えることでも、本人にとっては毎日の心を重くするものだからです。

安心して言葉にしてもらうことで、Aさんの中にあった不安や涙が少しずつ整理されていきました。

「どうしてうちの子だけ?」という思いの奥にあった本音

Aさんの中で何度も浮かんでいた言葉は、「どうしてうちの子だけ違うの?」というものでした。

この言葉だけを見ると、習い事ができなかったことへの不満のように見えるかもしれません。
でも、ゆっくりお話を聴いていくと、その奥にはもっと深い気持ちがありました。

本当は、子どもを責めたいわけではない。
他のママたちを悪く思いたいわけでもない。
ただ、自分だけがグループの外側にいるようで寂しかった。
親子で取り残されていくように感じて、不安だった。

Aさんは、そんな気持ちを抱えていました。

ママ友関係では、「子どものためにうまくやらなきゃ」と思う方も多いです。
だからこそ、自分の寂しさや苦しさを後回しにしてしまうことがあります。

でも、つらいものはつらい。
寂しいものは寂しい。
まずはその気持ちを否定しないことが、とても大切だと私は思っています。

Aさんのお話を聴く中でも、すぐに「気にしないようにしましょう」とは言いませんでした。
完全に気にしないのは難しいからです。

その代わりに、今どこが一番しんどいのか、何ができて何ができないのかを一緒に整理していきました。

するとAさんは、「そういう考え方もあるんですね」と少し表情をゆるめてくださいました。
そこから、ママ友グループだけに意識を向けすぎず、少しずつ視野を広げていく流れが生まれていきました。

同じ習い事をしていないだけなのに、ママ友との距離が広がっていく不安

Aさんが強くつらさを感じていたのは、「同じ習い事をしていない」というひとつの違いが、ママ友関係全体の距離につながっているように見えたことでした。

他のママたちは、子ども同士が同じ習い事に通っているため、幼稚園以外でも顔を合わせる機会がありました。送迎の時間に話したり、練習の様子を共有したり、ちょっとした相談をしたり。そうした小さな積み重ねの中で、自然と親しさが深まっていったように見えたそうです。

一方でAさんのお子さんは、向き不向きやタイミングの関係で、同じ習い事を始めることができませんでした。

頭では「仕方がない」とわかっていても、幼稚園の行事でママ友たちが楽しそうに話している姿を見ると、「私だけ話に入れない」「うちだけ違う」と感じてしまう。そんな時間が続くうちに、Aさんの中では不安やもやもやがどんどん大きくなっていきました。

私は、Aさんの話を急かさずに聴きながら、その不安の奥にある「本当は仲良くしたかった」「親子で孤立したくなかった」という気持ちを一緒に整理していきました。

習い事の話題についていけないことで感じた疎外感

ママ友同士の会話は、特別な内容ではなくても、そこに入れないだけで心細くなることがあります。

Aさんの場合、他のママたちの間では、子どもたちが通っている習い事の話が自然に出ていました。「昨日どうだった?」「次の予定はいつだっけ?」「先生がこんなことを言っていたよね」など、何気ない会話です。

でも、Aさんのお子さんは同じ習い事をしていないため、その話題に入ることができませんでした。

ただ黙って聞いているしかない時間が続くと、だんだん自分だけがその場にいないような感覚になってしまいます。実際には同じ場所にいるのに、会話の中には入れていない。そんな小さなズレが、Aさんにとっては大きな寂しさになっていました。

ママ友関係は、子どもを通じてつながることが多いからこそ、子どもの行動範囲が違うだけで、親同士の距離にも影響しているように感じやすいものです。

Aさんも、「本当はうちの子も同じ習い事をしていたら、私も自然に話せたのかもしれない」と感じていました。

私はその気持ちを、無理に前向きな言葉でまとめようとはしませんでした。
まずは「話に入れないのがつらかった」という感覚を、そのまま大切に扱うことが必要だと思ったからです。

「子どものため」と「自分の気持ち」の間で揺れるつらさ

Aさんは、自分の子どもに無理をさせたいわけではありませんでした。

同じ習い事ができなかったのには、お子さんの向き不向きやタイミングがありました。親として、その子に合わないことを無理にさせるのは違うと感じていたのだと思います。

けれどその一方で、「もし同じ習い事をしていたら、ママ友グループの中で孤立しなかったかもしれない」という思いもありました。

ここが、Aさんにとってとても苦しいところでした。

子どもの気持ちやペースを大事にしたい。
でも、自分だけがママ友の輪に入れないのはつらい。
子どもに合わせた選択をしたはずなのに、その結果として自分が孤立しているように感じてしまう。

このように、親としての思いと、自分自身の寂しさがぶつかると、気持ちはとても複雑になります。

Aさんも、「こんなことで悩むのは変なのかな」と感じていたようでした。けれど私は、そうは思いませんでした。

子どもを大切に思う気持ちと、自分も安心できる場所がほしいという気持ちは、どちらも自然なものです。どちらかを否定しなくてもいいのです。

お話を聴きながら、Aさんが自分の気持ちに少しずつ気づけるように、「本当はどうしたかったのか」「何が一番悲しかったのか」を一緒に見つめていきました。

一人になると考えすぎてしまう心の疲れ

Aさんは、幼稚園でママ友グループと会っているときだけでなく、家に帰って一人になったあとも、そのことを何度も考えてしまっていました。

「あのとき、私だけ浮いていたのかな」
「何か話せばよかったのかな」
「これからもっと距離が広がってしまうのかな」

そんなふうに、頭の中で同じ場面を繰り返してしまうことがあったそうです。

人間関係の悩みは、その場だけで終わらないことがあります。相手の言葉や表情、自分の振る舞いをあとから何度も思い出して、どんどん不安がふくらんでしまうのです。

Aさんも、一人になるとそのことばかり考えてしまい、もやもやが続いていました。不安感が出たり、涙が出たりすることもあったと話してくださいました。

私は、Aさんに「考えすぎないようにしましょう」とは言いませんでした。考えないようにしようとすると、かえってそのことが頭から離れなくなることもあるからです。

まずは、考えてしまうほどつらかったのだと受け止めること。
そして、その考えの中にある「事実」と「不安でふくらんでいる部分」を少しずつ分けていくこと。

Aさんのお話を丁寧に聴いていく中で、ママ友グループのことを100%意識していた状態から、少しずつ別の方向にも目を向けられる準備ができていきました。

ママ友グループだけに意識が向いていた気持ちを、少しずつほどいていく

Aさんのお話を聴いていると、つらさの中心には「ママ友グループに入れないこと」だけでなく、「このままずっと孤立してしまうのではないか」という不安があるように感じました。

幼稚園の行事で会話に入れない。
他のママたちは習い事の話で盛り上がっている。
自分だけ話題についていけず、笑ってその場にいるしかない。

そんな経験が重なると、気持ちはどんどん狭いところに向かっていきます。

Aさんも、頭では「同じ習い事ができなかったのは仕方がない」とわかっていました。けれど心の中では、「どうしてうちの子だけ違うの?」「私だけ取り残されているのでは?」という思いが何度も浮かんでいたそうです。

私はまず、その気持ちを否定せずに聴くことを大切にしました。

無理に前向きな言葉でまとめたり、「気にしないほうがいいですよ」と急いで答えを出したりはしませんでした。
Aさんが安心して本音を話せるように、もやもや、不安、寂しさを一つずつ言葉にしてもらいました。

その中で見えてきたのは、「できること」と「どうしても変えにくいこと」を分けて考える必要がある、ということでした。

ママ友グループの関係をすぐに変えることは難しくても、自分の意識の向け方や、話せる相手の範囲は少しずつ広げていけるかもしれない。
そこからAさんの気持ちは、少しずつ別の方向へ動き始めました。

「完全に気にしない」は難しいから、少しずつ意識をずらしていく

ママ友関係で悩んでいるとき、「気にしないようにしよう」と思っても、なかなかうまくいかないことがあります。

特に幼稚園のように、行事や送り迎えで顔を合わせる機会がある場合、完全に距離を置くのは簡単ではありません。
Aさんも、ママ友グループのことを考えないようにしようとしても、行事の予定が近づくたびに不安になっていました。

だから私は、「気にしないようにする」ではなく、「意識を少しずつずらしていく」という考え方を一緒に整理していきました。

たとえば、今はママ友グループのことを100%考えてしまっているとします。
それをいきなり0%にするのは、とても難しいです。

でも、100%を80%にする。
次は70%にする。
そのくらいなら、少し現実的に感じられます。

Aさんにも、「完全に気にしない自分」を目指すのではなく、「気になるけれど、他のことにも目を向けられる自分」を目指していく形でお話しました。

気になる気持ちがあること自体は、悪いことではありません。
それだけAさんが、幼稚園での人間関係を大切に考えていたということでもあります。

ただ、その気持ちが大きくなりすぎると、自分の心が疲れてしまいます。
だからこそ、無理に消すのではなく、少しだけ横に置く練習が必要でした。

「気にしてしまう私」を責めない。
そのうえで、今日できそうな小さな行動を選ぶ。

この考え方が、Aさんにとって少し気持ちを軽くするきっかけになっていきました。

ママ友グループ以外にも話せる人がいるかもしれない

Aさんは、最初のうちはママ友グループの中に入れるかどうかを、とても大きな問題として感じていました。

もちろん、そのグループと関係が悪くなりたいわけではありません。
幼稚園生活はまだ続きますし、行事で顔を合わせることもあります。
だから、できれば自然に話せる関係でいたいと思うのは当然です。

ただ、お話を整理していく中で、少しずつ「そのグループだけがすべてではないかもしれない」という視点も出てきました。

幼稚園には、同じグループ以外の保護者もいます。
あいさつ程度の関係だった人と、少しだけ話してみることもできます。
また、違う習い事先で新しいつながりができる可能性もあります。

最初から深い関係を作ろうとしなくてもいいのです。

「今日はあいさつだけしてみる」
「行事のときに近くにいた人に一言声をかけてみる」
「子どもの様子について、短く話してみる」

そのくらいの小さな一歩でも、人との距離は少しずつ変わっていきます。

Aさんにとって大切だったのは、「ママ友グループに入れない私はダメだ」と考えすぎないことでした。

人間関係には、相性やタイミングがあります。
同じ習い事をしているから親しくなることもあれば、別のきっかけで話しやすくなる相手もいます。

私は、Aさんが今あるグループだけに自分の居場所を決めつけすぎないように、一緒に視野を広げていきました。

するとAさんも、「他の人と少し話してみるのもありかもしれない」と、ぽつりと話してくださいました。
その言葉には、少しだけ力が戻ってきたように感じました。

つらい気持ちを否定しないことで、見えてくるものがある

Aさんのお話を聴いていて、私が特に大切にしたかったのは、つらい気持ちを急いで消そうとしないことでした。

ママ友関係の悩みは、人によっては「そんなに気にしなくてもいいのに」と見えるかもしれません。
でも、毎日子どもを通して関わる相手だからこそ、少しの距離感や会話の違いが心に残ることがあります。

Aさんも、最初は「こんなことで悩んでいる自分が嫌だ」と感じているようでした。

けれど、話していくうちに見えてきたのは、Aさんが本当は人間関係を大切にしたかったということでした。
自分の子どもにも楽しく過ごしてほしい。
自分も保護者同士の中で安心していたい。
できれば孤立せず、自然に話せる関係でいたい。

その思いがあったからこそ、会話に入れない時間がつらかったのです。

私は、Aさんの言葉を一つずつ受け止めながら、「その気持ちはおかしくない」と感じてもらえるように関わりました。

気持ちを否定しないで見つめると、少しずつ整理が進みます。
「全部がつらい」と感じていたものが、「行事で会話に入れない時間が特につらい」「習い事の話題になると苦しくなる」など、具体的に見えてくるからです。

具体的に見えてくると、次にできることも考えやすくなります。

Aさんも、「そういう考え方もあるんですね」と少し表情をやわらげてくださいました。
つらさを無理に押し込めるのではなく、まず安心して言葉にすること。そこから、少しずつ新しい見方が生まれていきました。

ママ友関係のつらさは、少しずつ視野を広げることで軽くなっていく

Aさんは最初、ママ友グループのことをほとんど一日中考えてしまうほど、気持ちがそこに向いていました。

幼稚園の行事で会ったときに、また会話に入れなかったらどうしよう。
他のママたちが習い事の話で盛り上がっていたら、また自分だけ取り残されたように感じるかもしれない。
そんな不安が強く、ひとりになると同じことを何度も考えてしまっていたそうです。

でも、お話を重ねる中でAさんは、ママ友グループを「まったく気にしない」ことを目指すのではなく、少しずつ意識を別の方向にも向けていくことを選びました。

100%そのことで頭がいっぱいだった状態から、80%、70%と少しずつ減らしていく。
そのぶん、他の保護者と話してみたり、違う習い事先で新しいつながりを作ってみたり、自分とお子さんに合う場所を探していく。

私は、Aさんが自分のつらさを否定せずに話してくださったことが、とても大切な一歩だったと感じています。

ママ友関係で悩むことは、決して珍しいことではありません。
そして、すぐにすっきり解決しなくても大丈夫です。

「今の自分はつらいんだな」と気づくこと。
「でも、今のグループだけがすべてではないかもしれない」と少し視野を広げてみること。

その小さな変化が、Aさんの心を少しずつ軽くしていきました。

100%気にしていた気持ちを、80%、70%へとゆるめていく

Aさんにとって、ママ友グループの存在はとても大きなものでした。

幼稚園で顔を合わせるたびに、会話に入れるかどうかが気になる。
他のママたちが楽しそうに話していると、自分だけ外側にいるように感じる。
家に帰ってからも、その場面を何度も思い出してしまう。

こうした状態が続くと、心の中でママ友関係の割合がどんどん大きくなっていきます。

Aさんも、最初はそのことで頭がいっぱいになっていました。
けれど、完全に気にしないようにするのは難しいものです。

だから私は、「気にしない自分」を無理に目指さなくてもいいと考えました。

大切なのは、気になる気持ちをゼロにすることではなく、少しずつ割合を小さくしていくことです。

たとえば、今は100%ママ友グループのことを考えてしまっている。
それをいきなり10%にするのではなく、まずは80%くらいにしてみる。
慣れてきたら70%くらいにしてみる。

そのくらいの変化でも、心には余白が生まれます。

Aさんも、すぐに大きく変わったわけではありません。
でも、「全部をそこに向けなくてもいいのかもしれない」と感じられるようになったことで、少しずつ気持ちの置き場所が変わっていきました。

ママ友関係が気になる自分を責めるのではなく、「今は気になるよね」と受け止める。
そのうえで、今日できる小さなことに目を向ける。

その積み重ねが、Aさんにとって大事な回復の流れになっていきました。

グループ以外の人と話してみることで見えた新しいつながり

Aさんは、お話を整理していく中で、ママ友グループ以外の人とも少しずつ話してみることを考えるようになりました。

これまでは、同じ習い事をしているママ友グループに入れるかどうかが、とても大きな問題になっていました。
もちろん、そのグループと無理に距離を置く必要はありません。
幼稚園生活の中では顔を合わせる機会もありますし、自然に話せる関係でいられたら、それは安心につながります。

ただ、そのグループだけを自分の居場所だと思いすぎると、少し会話に入れなかっただけで、とても苦しくなってしまいます。

そこでAさんは、幼稚園の中で別の保護者にあいさつをしてみたり、行事のときに近くにいた人と短く話してみたりすることを意識するようになりました。

また、お子さんに合う別の習い事先で、新しいママ友を作ってみることも選択肢に入りました。

最初から深く仲良くなる必要はありません。
「こんにちは」とあいさつする。
「今日、子どもたち楽しそうですね」と一言話してみる。
そのくらいの小さな関わりでも、人との距離は少しずつ変わっていきます。

Aさんにとって大切だったのは、「今のグループに入れない私はひとりぼっち」と決めつけないことでした。

人とのつながりは、ひとつだけではありません。
相性の合う人、話しやすい人、同じように少し距離を感じている人が、別の場所にいることもあります。

視野が少し広がることで、Aさんの中にも「他にも話せる人がいるかもしれない」という安心感が生まれていきました。

つらい気持ちを否定しないことが、次の一歩につながる

Aさんの変化の中で、私が特に大切だと感じたのは、つらい気持ちをなかったことにしなかった点です。

ママ友関係の悩みは、周りに話しづらいこともあります。
「そんなことで悩んでいるの?」と思われそうで、なかなか言葉にできない方もいるかもしれません。

でも、幼稚園の行事で会話に入れないこと。
他のママたちが親しくなっていく様子を見ること。
自分だけ置いていかれているように感じること。

そうした出来事が続けば、つらくなるのは自然なことです。

Aさんも最初は、自分の気持ちをどこかで責めているように見えました。
けれど、お話をしていく中で、「私は孤立したくなかったんだ」「本当は安心して話せる場所がほしかったんだ」と、自分の本音に少しずつ気づいていきました。

気持ちを言葉にすると、問題が少し整理されます。

全部が苦しいように感じていたものが、
「習い事の話題についていけないのがつらい」
「幼稚園の行事で輪に入れない時間がしんどい」
「子どもに無理をさせたいわけではないけれど、自分も寂しかった」
というように、少しずつ形を持って見えてくるからです。

形が見えてくると、次にできることも考えやすくなります。

Aさんは、自分の気持ちを否定せず、少しずつ視野を広げていくことを持ち帰ってくださいました。

ママ友関係で悩んでいるのは、あなただけではありません。
うまく話せない日があっても、輪に入れない時間があっても、それだけで自分を責めなくて大丈夫です。

まずは、胸の中にあるもやもやを誰かに話してみる。
そこから、少しずつ心の余白が戻ってくることがあります。

読者へのメッセージ|ママ友関係のもやもやを、ひとりで抱え込まないために

ママ友関係の悩みは、はっきり誰かに傷つけられたわけではなくても、心にずっと残ることがあります。

「私だけ輪に入れていない気がする」
「子どものためにも、うまくやらなきゃ」
「こんなことで悩むなんて、気にしすぎなのかな」

そんなふうに、自分の気持ちを後回しにしてしまう方も少なくありません。

でも、つらいと感じているなら、それはちゃんと大切にしていい気持ちです。
ママ友グループに入れない寂しさや、幼稚園の行事で会話に入れない不安は、毎日の中で少しずつ心を疲れさせてしまうことがあります。

今回のAさんのように、まずは安心して話せる場所で、自分の気持ちを言葉にしてみるだけでも、頭の中が少し整理されることがあります。

すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
「今、何がつらいのか」
「本当はどうしたかったのか」
「これから少し楽になるために、何ができそうか」

そんなことを、ゆっくり一緒に見つめていけたらと思っています。

ママ友関係で悩んでいるのは、あなただけではありません。
話してみようかなと思ったタイミングで、無理のない形でつながってください。

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