義父の嫌味がつらい…「役立たずな嫁」と言われた妻が、義実家との距離を見直した相談事例

義理の家族との関係は、近いようでいて、とても気をつかうものです。
今回ご相談くださったのは、高知にお住まいの30代女性、北村さんです。
相談方法はズームで、テーマは「義父との関係」でした。
北村さんは、結婚式が終わったころから義父の言葉に傷つくことが増えていきました。
近くに住んでいることもあり、義実家との関わりを完全になくすことは難しい状況です。
それでも、義父から否定的なことを言われたり、近所に悪口を言いふらされたり、直接「市内で一番役立たずな嫁」と言われたりする日々は、北村さんの心を少しずつ苦しめていました。
本当は距離を置きたい。
できるなら会いたくない。
でも、子育てでは助けてもらっている部分もあり、「逆らえない」「私が我慢していればいい」と思ってしまう。
義実家へ行こうとすると動悸がして、涙が出ることもありました。
この相談事例では、そんな北村さんが、安心して気持ちを話す中で「自分が悪いわけではない」と気づき、義実家との関わり方を少しずつ見直していった過程をお伝えします。


投稿者プロフィール

- 心理カウンセラー
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■ 一言キャッチコピー
「ストレス・人間関係・自己肯定感の悩みに寄り添い、“考え方のクセ”を整える心理カウンセラー」
■ 経歴・実績
・心理カウンセラーとして活動
・ストレス、不安、うつ傾向、人間関係の悩みなど幅広く対応
・オンラインを中心にカウンセリングを提供
・人材紹介会社にてキャリアコンサルタントとして転職相談に従事
■ 保有資格
・産業カウンセラー
■ 主な相談内容
・ストレス・メンタル不調(不安・うつ・気分の落ち込み)
・人間関係の悩み(職場・家族・恋愛)
・自己肯定感の低さ・自己否定
・HSP気質・繊細さによる生きづらさ
・仕事の悩み・キャリアの迷い
■ カウンセリングの特徴(強み)
・安心して話せる「否定しないカウンセリング」
・ストレスや不安の原因を一緒に整理
・自分でも気づきにくい“考え方のクセ(認知の歪み)”に気づくサポート
・日常で実践できる具体的な対処法の提案
■ アプローチ方法
・クライアント中心療法(来談者中心療法)
・認知行動療法(CBT)をベースに、思考の偏り(認知の歪み)に気づき、整理するサポート
・感情・思考・行動のつながりを一緒に見える化
■ カウンセラーになったきっかけ
子どもの頃から、自分の気持ちや「嫌だ」という思いをうまく言えない環境で育ちました。
その影響もあり、大人になってからも、自分の考えを伝えることに難しさを感じることがありました。
人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして転職相談に関わる中で、
さまざまな悩みを抱える方のお話を聴く機会が増えていきました。
その中で、自分がこれまで感じてきた以上に、深い苦しさや生きづらさを抱えている方が多くいることを実感しました。
「一人で抱え込んでいる方の力になりたい」
そう思うようになったことが、心理カウンセラーを目指すきっかけです。
■ 大切にしていること
・安心して本音を話せる場づくり
・否定せず、そのままを受け止めること
・一人ひとりの価値観やペースを尊重すること
■ メッセージ
ストレスや不安、人間関係の悩みの多くは、
自分でも気づかない“考え方のクセ”が影響していることがあります。
一緒にそのパターンに気づき、少しずつ整理していくことで、
気持ちは確実に楽になっていきます。
「こんなことで相談していいのかな?」という段階でも大丈夫です。
安心して話せる場所としてご利用ください。
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目次
- ○ 義父の言葉に傷つきながら、笑顔で耐えていた毎日
- ・「役立たずな嫁」と言われても、言い返せなかった理由
- ・義実家へ行く前に動悸がするほど、心は限界に近づいていた
- ・「私が我慢すればいい」と思うほど、自分の気持ちが見えなくなる
- ○ 「助けてもらっているから言えない」が、北村さんを苦しめていた
- ・子どもを預かってもらっていることで、断る選択肢が見えなくなっていた
- ・「嫁だから我慢するもの」という思い込みが、苦しさを大きくしていた
- ・味方がいると感じられて、初めて本音が出てくることがある
- ○ 「私が悪いわけではない」と気づいたとき、関わり方を見直す余白が生まれた
- ・悲しみの奥にあった怒りを、安心して言葉にしていく
- ・義理の家族でも、傷つく言葉を我慢し続けなくていい
- ・直接ぶつかるより、夫を通して距離を調整する方法を考えた
- ○ 義実家との距離を見直したことで、北村さんは自分を責めすぎなくなった
- ・夫に間に入ってもらうことで、ひとりで抱え込まなくてよくなった
- ・分かってもらえない相手に、分かってもらおうとしすぎなくていい
- ・義実家との距離を取ることは、家族を壊すことではない
- ○ 義実家との関係に疲れたら、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です
義父の言葉に傷つきながら、笑顔で耐えていた毎日
結婚式が終わったころから、北村さんの日常には、少しずつ重たい影が落ちるようになりました。
高知に住む30代女性の北村さんは、夫と子ども、そして近くに住む義父母との関係の中で、ずっと言葉にできない苦しさを抱えていました。相談方法はズーム。テーマは「義父との関係」です。
義父から否定的なことを言われる。
近所に悪口を言いふらされる。
直接、「市内で一番役立たずな嫁」と言われる。
そんな言葉を受けても、北村さんはその場で言い返すことができませんでした。悲しいのに、悔しいのに、笑顔でいようとしてしまう。なぜなら、子どもを預かってもらうこともあり、「助けてもらっている以上、逆らえない」と感じていたからです。
本当は義父と距離を置きたい。
会いたくない。
でも、義実家との距離が近く、子育ての手助けもあるため、完全に離れることは難しい。
「私が我慢していればいい」
そう自分に言い聞かせるほど、北村さんの心と体は限界に近づいていました。義実家へ行こうとすると動悸がする。涙が出る。それでも、嫁として笑顔でいなければならない気がしていたのです。
「役立たずな嫁」と言われても、言い返せなかった理由
北村さんが一番つらかったのは、義父からの言葉そのものだけではありませんでした。
もちろん、「市内で一番役立たずな嫁」と言われることは、とても傷つくことです。誰かの人格を否定するような言葉を、家族という近い関係の人から向けられるのは、簡単に流せるものではありません。
けれど北村さんは、その場で怒ることができませんでした。言い返したい気持ちがなかったわけではありません。むしろ心の中では、「なんでそこまでひどいことを言われなくてはいけないんだろう」と、悲しさや悔しさが何度も浮かんでいました。
それでも言えなかったのは、義父母に子どもを預かってもらうことがあったからです。
助けてもらっている。
だから文句を言ってはいけない。
嫌なことを言われても、我慢するしかない。
そんなふうに考えてしまうと、自分のつらさを後回しにしてしまいます。相手の言葉に傷ついているのに、「でも助けてもらっているから」と、自分の気持ちにふたをしてしまうのです。
身近な家族関係ほど、「嫌なら離れればいい」と簡単にはいきません。特に子育て中は、誰かの手を借りなければ回らない場面もあります。
だからこそ北村さんは、義父の言葉に傷つきながらも、関係を壊さないように笑顔で耐えていました。その笑顔は、平気だからではありません。これ以上こじらせないために、自分を守る余裕もないまま身につけた、精一杯の対応だったのだと思います。
義実家へ行く前に動悸がするほど、心は限界に近づいていた
北村さんのしんどさは、気持ちだけでなく体にも表れていました。
義実家へ行こうとすると、動悸がする。
涙が出る。
それでも行かなければならない。
これは、ただ「義実家が苦手」という軽いものではありません。心がずっと緊張状態になっていて、体が先に反応していたのだと思います。
人は、傷つく場所に向かうとき、自然と身構えます。今日も何か言われるかもしれない。近所にまた悪口を言われているかもしれない。義父の前で、うまく笑えるだろうか。そんな不安を抱えたまま向かうのは、とても大きな負担です。
それでも北村さんは、「行きたくない」とはなかなか言えませんでした。
義実家との距離が近いこと。
子どもを預かってもらうことが多いこと。
夫や家族との関係を悪くしたくないこと。
いろいろな事情が重なって、「会いたくない」という本音を押し込めていたのです。
でも、体は正直です。頭では「我慢しなきゃ」と思っていても、心が限界に近づくと、涙や動悸という形でサインを出します。
北村さんの場合も、義実家へ行く前の体の反応は、「もうこれ以上、ひとりで抱え続けるのは苦しいよ」というサインだったのかもしれません。
つらい場面で笑顔を続けている人ほど、自分の限界に気づきにくいことがあります。北村さんも、ずっと頑張ってきたからこそ、自分の苦しさを後回しにしていたのだと思います。
「私が我慢すればいい」と思うほど、自分の気持ちが見えなくなる
北村さんの頭の中には、何度も繰り返される言葉がありました。
「私が我慢していればよい」
この言葉は、一見すると家族のために頑張っているようにも見えます。波風を立てないために、自分が飲み込めばいい。夫や子どもに迷惑をかけないために、自分さえ耐えればいい。そう思ってしまう人は少なくありません。
でも、「私が我慢すればいい」が続くと、少しずつ自分の気持ちがわからなくなっていきます。
本当は嫌だった。
本当は傷ついた。
本当は会いたくなかった。
そういう素直な気持ちよりも、「でも助けてもらっているから」「嫁だから」「家族だから」という考えが先に立ってしまうのです。
北村さんも、本当は義父と距離を置きたいと思っていました。できるなら会いたくない。けれど、子育てで助けてもらっている現実があるため、その本音を出すことに罪悪感がありました。
けれど、家族になったからといって、何を言われても耐えなければならないわけではありません。義理の親子になったとしても、ひどい言葉に傷つくのは自然なことです。
まず大切なのは、「私は傷ついていたんだ」と気づくことです。
北村さんにとって最初に必要だったのは、正しい答えを急いで探すことではなく、ずっと押し込めてきた悲しさや悔しさを、安心できる場所で少しずつ言葉にしていくことだったのだと思います。
「助けてもらっているから言えない」が、北村さんを苦しめていた
北村さんが抱えていた苦しさは、義父からのきつい言葉だけではありませんでした。
本当は会いたくない。
距離を置きたい。
でも、子どもを預かってもらうことがある。
この「助けてもらっている」という事実が、北村さんの心をさらに縛っていました。
義父から否定的なことを言われたり、近所に悪口を言いふらされたりしても、「お世話になっているから」「子どものことを考えると関係を悪くできないから」と、言い返せずにいました。
つらいことをされているのに、相手に感謝しなければいけないような気がする。
嫌だと思っているのに、頼らざるを得ない場面がある。
このような関係は、心の中に大きな混乱を生みます。
「義父の言葉はひどい」と感じる自分と、「でも助けてもらっているのだから我慢しなきゃ」と思う自分。その間で、北村さんはずっと揺れていました。
お話を伺う中で大切にしたのは、すぐに正解を出すことではなく、北村さんが感じてきた悲しさや苦しさを、ひとつずつ言葉にしていくことでした。
「なんでそこまでひどいことを言われなくてはいけないんだろう」
その言葉が出てきたとき、北村さんの中で、少しずつ本音が見え始めていたように感じます。
子どもを預かってもらっていることで、断る選択肢が見えなくなっていた
北村さんにとって、義実家との関係を難しくしていた大きな理由のひとつが、子育てのサポートでした。
子どもを預かってもらえることは、子育て中の親にとって本当に助かることです。少しの時間でも手が離れることで、家のことができたり、仕事や用事を済ませられたり、気持ちに余裕ができることもあります。
だからこそ、助けてもらっている相手に対して「会いたくない」「距離を置きたい」と思う自分を、北村さんは責めてしまっていました。
けれど、助けてもらっていることと、ひどい言葉を我慢し続けることは、本来は別の話です。
子どもを見てもらったからといって、人格を否定されても黙っていなければならないわけではありません。
お世話になっているからといって、近所に悪口を言われても傷ついていないふりをする必要はありません。
でも当事者になると、そこを分けて考えるのは簡単ではありません。
「預かってもらえなくなったら困る」
「夫にも迷惑をかけるかもしれない」
「義実家との関係が悪くなったら、子どもにも影響があるかもしれない」
そんな不安があると、自分の気持ちよりも、今の生活を壊さないことを優先してしまいます。
北村さんも、断るという選択肢がまったくなかったわけではありません。ただ、心の中ではその選択肢が見えにくくなっていたのだと思います。
まずは「断れない自分が弱い」のではなく、「断りづらい事情が重なっていた」と見ること。そこから少しずつ、気持ちの整理が始まっていきました。
「嫁だから我慢するもの」という思い込みが、苦しさを大きくしていた
義実家との関係で悩むとき、多くの人の心に浮かびやすいのが「嫁だから」という言葉です。
嫁だからうまくやらなければいけない。
嫁だから多少の嫌味は流さなければいけない。
嫁だから義父母を立てなければいけない。
北村さんも、はっきり口にしなくても、どこかでそう感じていたのかもしれません。
義父からひどい言葉を言われても、笑顔でいようとしてしまう。悲しくても、その場の空気を壊さないようにする。相手の機嫌を損ねないように、自分の感情を後回しにする。
それは、北村さんが何も感じていなかったからではありません。むしろ、傷ついているからこそ、これ以上悪くならないように必死だったのだと思います。
でも、「嫁だから」という言葉が強くなりすぎると、ひとりの人としての気持ちが置き去りになります。
家族になったからといって、何を言われても受け入れなければならないわけではありません。義理の親子になったとしても、もともとは別々の人生を歩んできた他人同士です。
考え方も、距離感も、言葉の受け取り方も違って当然です。
もちろん、関係を大事にしようとする気持ちは悪いものではありません。けれど、自分だけが傷つき続ける形で成り立つ関係なら、一度立ち止まって見直してもいいのです。
北村さんに必要だったのは、「嫁としてもっと頑張ること」ではなく、「私はどこまでなら関われるのか」を考えることでした。
味方がいると感じられて、初めて本音が出てくることがある
北村さんは、最初から怒りをはっきり出せていたわけではありませんでした。
最初に強く出ていたのは、悲しさでした。義父から否定されること、悪口を言われること、それでも義実家に行かなければならないこと。その全部がつらくて、心の中ではずっと泣いているような状態だったのだと思います。
だからこそ、お話を伺うときには、まず「ここでは否定されない」「味方がいる」と感じてもらうことを大切にしました。
つらかったことを話したときに、
「でも助けてもらっているんでしょ」
「あなたも何かしたんじゃないの」
「家族なんだから我慢しなきゃ」
そんなふうに返されてしまうと、人はそれ以上話せなくなります。
北村さんに必要だったのは、正論で急かされることではなく、まず傷ついた気持ちをそのまま出せる時間でした。
話していくうちに、北村さんの言葉には少しずつ変化がありました。
「私が悪いのかな」から、
「なんでそこまでひどいことを言われなくてはいけないんだろう」へ。
悲しさの奥にあった怒りが、ようやく外に出てきたのです。
怒りというと、悪いもののように思われることもあります。でも、自分を傷つけられたときに怒りが出るのは、とても自然な反応です。
北村さんが怒りを言葉にできたことは、自分の心を取り戻していく大切な一歩だったのだと思います。
「私が悪いわけではない」と気づいたとき、関わり方を見直す余白が生まれた
北村さんのお話を伺っていく中で、少しずつ大きな変化が見えてきました。
最初は、「私が我慢していればいい」と自分を抑える言葉が多く出ていました。
でも、義父から言われたこと、近所に悪口を言われていたこと、義実家へ行こうとすると動悸がすることをひとつずつ話していくうちに、北村さんの中にあった本音が少しずつ形になっていきました。
「なんでそこまでひどいことを言われなくてはいけないんだろう」
この言葉には、悲しさだけでなく、これまで飲み込んできた怒りも含まれていました。
家族になったからといって、どんな言葉でも受け止めなければいけないわけではありません。義理の親子になったとしても、傷つく言葉を我慢し続ける必要はないのです。
北村さんは、「自分が悪いからこんな扱いを受けている」のではなく、「相手の言葉が自分を傷つけていた」と少しずつ整理できるようになりました。
そこから、義実家との関わり方を変えるために、何ができるのかを一緒に考えていきました。
悲しみの奥にあった怒りを、安心して言葉にしていく
北村さんは、最初から義父への怒りをはっきり出せていたわけではありません。
むしろ最初に強く出ていたのは、「悲しい」という気持ちでした。否定的なことを言われても、近所に悪口を言われても、直接ひどい言葉をぶつけられても、北村さんはその場で怒るより先に、深く傷ついていました。
けれど、悲しみの奥には、ずっと押し込めていた怒りがありました。
「どうして私だけが我慢しなきゃいけないの」
「なぜそこまで言われなきゃいけないの」
「助けてもらっているからって、何を言われてもいいわけじゃない」
そうした気持ちは、悪いものではありません。
むしろ、自分を守るために必要な感情でもあります。
お話の中では、北村さんがその怒りを安心して出せるように、否定せず、急かさず、言葉にならない部分もそのまま受け止めていくことを大切にしました。
怒りを出すことは、誰かを攻撃することとは違います。
自分がどれだけ傷ついていたのかに気づくことです。
北村さんも、少しずつ「私はつらかったんだ」「本当は嫌だったんだ」と言えるようになっていきました。表情も、最初のこわばった様子から、だんだんと明るさが戻っていきました。
それは問題がすぐに消えたからではなく、自分の気持ちを押し殺さなくてもいいと感じられたからだと思います。
義理の家族でも、傷つく言葉を我慢し続けなくていい
北村さんにとって、大きな整理のポイントになったのは、「義理の家族とはいえ、もともとは他人同士である」ということでした。
結婚すると、相手の家族とも関わりが生まれます。
だからといって、急に何でも受け入れられる関係になるわけではありません。
価値観も違う。
距離感も違う。
言葉の選び方も違う。
だからこそ、合わない部分が出てくるのは自然なことです。
もちろん、相手を大切にしようとする気持ちは必要です。けれど、それは自分が何を言われても黙って耐えることとは違います。
北村さんは、「義父だから」「子どもを預かってもらっているから」「嫁だから」という理由で、自分のつらさを後回しにしていました。
でも、家族になったからといって、人格を否定される言葉を受け入れる必要はありません。
「市内で一番役立たずな嫁」と言われて傷つくのは当然です。
義実家に行く前に動悸がするほど苦しくなるのも、心が弱いからではありません。
心が「もう限界に近いよ」と知らせてくれていたのです。
そのことに気づけたことで、北村さんは少しずつ「私が全部悪いわけではない」と思えるようになりました。
自分を責める視点から、自分を守る視点へ。
この切り替わりが、次の行動を考える大切な土台になっていきました。
直接ぶつかるより、夫を通して距離を調整する方法を考えた
義父との関係を見直すといっても、北村さんがすぐに直接言い返したり、義実家との関係を完全に切ったりすることは現実的ではありませんでした。
子どもを預かってもらうこともあります。
義実家との距離も近い。
夫との関係もあります。
だからこそ、「どうしたら一番安全に、少しでも負担を減らせるか」を一緒に考えていきました。
そこで出てきたのが、夫に間に入ってもらう方法です。
義父からひどいことを言われたことを、まず夫に話す。
義実家に行く回数を減らせないか相談する。
子どもを預けるときも、北村さんが直接お願いするのではなく、夫から頼んでもらう。
このように、北村さんが義父と直接やり取りする場面を少し減らしていく工夫を考えました。
大切なのは、「全部を一気に変えよう」としないことです。
義実家との関係は、感情だけで動くとこじれやすいこともあります。だからこそ、北村さん自身がこれ以上傷つかないように、現実的にできる範囲から距離を調整していくことが必要でした。
距離を取ることは、冷たいことではありません。
自分の心を守りながら、関係を続けるための方法でもあります。
北村さんにとって、夫を通して関わる形を考えられたことは、「我慢するしかない」から抜け出す大きな一歩になりました。
義実家との距離を見直したことで、北村さんは自分を責めすぎなくなった
北村さんは、お話を重ねる中で「義実家だから分かり合わなければいけない」「嫁だから我慢しなければいけない」という考えから、少しずつ離れていきました。
もちろん、義父の言葉や態度がすぐに変わったわけではありません。相変わらず悪口を言っている様子もありました。けれど北村さんの中では、「この人に理解してもらおうと頑張り続けなくてもいいのかもしれない」という気づきが生まれていきました。
家族になったとはいえ、義理の親子はもともと別々の価値観を持つ他人同士です。無理に心を開こうとしなくてもいい。すべてを分かってもらおうとしなくてもいい。傷つく関係なら、適度な距離を保つことも大切です。
北村さんは夫に間に入ってもらい、義実家へ行く回数を減らすことにしました。子どもを預けるときも、自分から直接お願いするのではなく、夫から頼んでもらう形に変えていきました。
「もう気にしない」と思えるようになったのは、我慢がうまくなったからではありません。
自分を守るための関わり方を選べるようになったからです。
夫に間に入ってもらうことで、ひとりで抱え込まなくてよくなった
北村さんにとって、大きな変化のひとつは、夫に状況を話せたことでした。
これまでは、義父からひどいことを言われても、「私が我慢していればいい」と自分の中にしまい込んでいました。けれど、それでは苦しさがどんどん積み重なっていきます。
そこで北村さんは、義父から言われた言葉や、義実家へ行く前に動悸がするほどつらいことを、夫に伝えることにしました。
義実家との関係は、夫の家族との関係でもあります。だからこそ、北村さんひとりが全部を背負う必要はありません。
子どもを預けることがあるからこそ、義実家との関わりを完全になくすのは難しい。けれど、だからといって北村さんだけが傷つく形で続ける必要もありません。
夫に間に入ってもらうことで、義実家へ行く回数を減らすことができました。子どもを預けるときも、北村さんが直接お願いするのではなく、夫から頼んでもらう形にしました。
これは小さな変化に見えるかもしれません。けれど、北村さんにとっては大きな一歩でした。
「私が全部対応しなきゃ」から、
「夫を通してもいい」へ。
この切り替えによって、北村さんの心の負担は少しずつ軽くなっていきました。家族の問題をひとりで抱え込まなくていいと気づけたことが、自分を守る力につながっていったのだと思います。
分かってもらえない相手に、分かってもらおうとしすぎなくていい
北村さんは、義父との関係について考える中で、「理解してもらえない関係なんだ」と割り切るようになっていきました。
これは、あきらめとは少し違います。
自分を守るための現実的な見方です。
本当は、家族になった相手とは穏やかに関わりたいものです。義父にも分かってほしい。ひどい言葉をやめてほしい。悪口を言わないでほしい。そう思うのは自然なことです。
でも、相手が変わるかどうかは、こちらだけでは決められません。
どれだけ丁寧に接しても、どれだけ我慢しても、相手が同じ言動を続けることがあります。そのときに、「もっと私が頑張れば変わるはず」と思い続けると、自分ばかりが疲れてしまいます。
北村さんも、義父を変えようとするより、「この人とは近づきすぎない方がいい」と考えるようになりました。
悪口を言っている様子があっても、すべてを受け止めに行かない。
自分から必要以上に関わりに行かない。
義実家のことは夫を通して対応する。
そうやって距離を置くことで、北村さんは少しずつ自分の心を守れるようになっていきました。
分かってもらえない相手に、分かってもらおうとしすぎなくていい。
その気づきは、北村さんにとってとても大きな安心につながったのだと思います。
義実家との距離を取ることは、家族を壊すことではない
義実家との距離を取ると聞くと、「冷たいことをしているのでは」と感じる人もいるかもしれません。
でも、距離を取ることは、必ずしも関係を壊すことではありません。むしろ、これ以上傷つかないために、関係を続けられる形に整えることでもあります。
北村さんの場合も、義実家との関係を完全に断ったわけではありません。子どもを預ける必要がある場面もありますし、夫の家族としてのつながりもあります。
だからこそ、無理に近づきすぎない形を選びました。
義実家へ行く回数を減らす。
子どものことは夫から頼んでもらう。
義父の言葉を真正面から受け止めすぎない。
こちらから必要以上に介入しない。
こうした工夫によって、北村さんは「全部我慢する」以外の選択肢を持てるようになりました。
家族だから仲良くしなければいけない。
嫁だから耐えなければいけない。
助けてもらっているから傷ついても黙っていなければいけない。
そんなふうに思い込んでいると、自分の心がどんどん置き去りになります。
大切なのは、無理に理想の家族像に合わせることではありません。自分と子ども、そして夫との生活を守るために、どんな関わり方なら続けられるのかを考えることです。
北村さんが選んだ距離の取り方は、自分を大切にしながら暮らしていくための、現実的でやさしい選択だったのだと思います。
義実家との関係に疲れたら、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です
義父母との関係で悩んでいると、「家族なんだからうまくやらなきゃ」「助けてもらっているから我慢しなきゃ」と、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。
特に子育て中は、義実家に頼らざるを得ない場面もありますよね。
だからこそ、嫌なことを言われても強く言えなかったり、距離を置きたいと思う自分に罪悪感を持ってしまったりすることもあると思います。
でも、家族になったからといって、傷つく言葉をずっと受け止め続けなくてはいけないわけではありません。
「会いたくない」
「言われたことが忘れられない」
「義実家に行く前から気持ちが重くなる」
そんな気持ちがあるなら、それはあなたがわがままだからではなく、心がもうたくさん頑張ってきたサインかもしれません。
無理に仲良くしようとしなくても大丈夫です。
まずは、自分が何に傷ついているのか、どこまでなら関われそうなのかを、ゆっくり整理していくことから始めてみてください。
誰かに話すことで、「私が全部悪いわけじゃなかったんだ」と気づけることもあります。
義実家との距離感、夫への伝え方、自分を守る関わり方を一緒に整理したい方は、LINE公式アカウントから友だち追加していただくと、ご予約まで簡単に進めます。
ひとりで我慢し続ける前に、あなたの気持ちを少し外に出す時間を作ってみてください。
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