【相談事例9】60代女性:娘達から絶縁されて寂しい
ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。
こちらで挙げる相談事例は、特定の個人の相談内容とアプローチ内容、その結果を掲載しているものではなく、特定の個人のことと分からないように配慮した上で記載しています。
ただ、特定の個人のことにならないようにすると、どうしても不特定多数の方が「自分のことかも」と感じることがあるかもしれません。それだけ、個人的な背景を除けば相談内容自体は似ているものが多いためです。
リ・ハートにはこういう相談が多いんだ、というのを知ることで、自分自身の悩みを相談するのに適しているかどうかの判断にお役立て頂ければ幸いです。
投稿者プロフィール
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【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上
【主な相談内容】
1.ストレス管理とメンタルケア
・日々のストレスやプレッシャーにどう対応すれば良いか。
・仕事や家庭でのストレス解消法。
2.自己理解と自己成長
・自己肯定感を高めたい。
・自分の強みや価値観を明確にしたい。
3.人間関係の悩み
・職場や家庭でのコミュニケーションの改善。
・対人関係における不安や緊張感への対処法。
4.不安や恐怖の克服
・予期不安や強い緊張感に悩んでいる。
・パニック障害や全般性不安障害のケア。
5.うつ症状や気分の浮き沈み
・やる気が出ない、気分が落ち込みがち。
・抑うつ状態から抜け出したい。
6.人生の転機や変化への対応
・キャリアチェンジや子育てなど、ライフイベントへの適応。
・新しい環境への不安や戸惑い。
7.恋愛や夫婦関係の悩み
・パートナーシップの問題解決。
・自分の感情や価値観をどう伝えるべきか。
8.自己批判やネガティブ思考の改善
・自分を責めすぎる傾向を変えたい。
・過去のトラウマや後悔にとらわれず前向きに生きる方法。
9.家族関係や親子間の問題
・子育ての悩み。
・親や家族との関係性の見直し。
10.生きる意味や自己実現の探求
・人生の目的を再確認したい。
・自分らしい生き方を見つけるサポート。
【アプローチ方法】
1.傾聴を重視したカウンセリング
・クライアントの気持ちや考えを尊重し、安心して話せる場を提供します。
・言葉だけでなく表情や態度も大切に、深いレベルで共感することを心がけています。
2.クライアント中心療法
・クライアント自身の中にある解決の糸口を引き出すサポートを行います。
・「どうしたいか」「何を感じているか」を一緒に探るプロセスを大切にします。
3.認知行動療法(CBT)
・ネガティブな思考や行動パターンを明確にし、それを建設的なものに変えるお手伝いをします。
・小さな行動目標を設定し、実際の生活に役立つ具体的な変化を目指します。
4.ナラティブセラピー
・クライアント自身のストーリーを紡ぎ直し、ポジティブな視点で捉え直すプロセスを支援します。
・過去の経験を成長や学びとして活用する力を引き出します。
5.対話を通じた柔軟なサポート
・一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にアプローチを変えます。
・言葉だけでなく非言語的な表現(声のトーンや間合い、表情やしぐさなど)にも焦点を当てる場合があります。
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目次
相談プロファイル
○利用サービス:電話カウンセリング
○サービス利用期間:1回
○利用頻度:1回
○60代女性
○仕事:パート
○相談内容:娘が2人いて、2人とも結婚し子供がいる。突然2人の娘から、今後一切私達に関わらないでと絶縁宣言をされてしまう。孫におもちゃを買ってあげることを生きがいにパートをしていたが、これから何を生きがいに生きたら良いか分からない。それに、なぜ娘達が急に絶縁宣言してきたのか理解できない。今まで普通に喧嘩することはあったが、他の家庭と比べて大きな問題があったようには思わない。考えられる理由が知りたいのと、娘達と仲直りする方法はないか相談したい。
電話カウンセリングアプローチ
まず一通りご相談者様から話を聴き、その上で娘達との生活、接し方を過去に遡って質問し、思い出しながら回答。その中で判明したことが娘達からのSOSを見逃していたこと。
決定的な誰もが認識できるような大きな出来事があったわけではないが、娘達の気持ちを考えず、ご相談者自身が良かれと思ってしていたことが、娘達からするとして欲しくないことであって、それが積もりに積もって爆発した、という内容。
SOSというのは、娘達がして欲しくないことをやんわりと伝えるような場面があったが、ご相談者様が気づいていなかった。そして今振り返ると、そういえばあの時、となり、あの時に娘達の気持ちが離れていってしまっていたのではないか、というのに気づく。
できれば仲直りしたい、という気持ちは変わらず持っているが、同時に難しいのではないか、という現実も見えてくる。そこで、少し距離を取るように提案。思い続けている、反省している気持ちを持ち続けることで、いつか少しずつ関係が改善する時が来るかもしれない。期待はしないで待ちましょうと。
電話カウンセリングアプローチのポイント
母と娘は関係性が非常に難しく、母親の理想を娘に重ねる、いわゆる依存が続くと母娘双方にとって問題が発生しやすくなります。例えば社会性、一般的な人間関係が上手く築くことができなかったり、母親も娘も精神的な自立ができない状態が続いてしまいます。
今回のケースでは、娘達は結婚し家庭を持つことで、母親からの精神的な自立ができるようになったことから起きたものです。母親は以前と変わらず娘達から精神的な自立ができていないまま、この関係性が歪みを生み出しているのです。
子供には子供のIdentityがあり、それを認めながら子育てをしていくことが大切です。子供に依存した状態を続けると、最終的には母親が孤独になってしまう可能性が高いです。子供は成長する中で自分の世界を持つようになる可能性が高く、それが望ましいこととも言えます。
気づいた時にはもうすでに、というケースも多いですが、いつからでも遅くはありません。気づくことができたタイミングで、娘を1人の人間として認め、尊重し、自分から切り離すイメージをする、ここがポイントになります。
子供が親離れしていくことも大切ですが、同様に親が子離れすることも大切です。そして、親が適切なタイミングで子離れできれば、子供の精神的な成長のサポートにもなります。もちろん、家庭ごとに違いはありますので、悩みがある時にはカウンセリングなどで整理してみることをお勧めします。