発達グレーゾーンの子育てで「進級が不安なママへ」|先の心配が止まらないときの向き合い方

新年度が近づくこの時期、「このままで大丈夫かな」と不安になることはありませんか。
今回ご紹介するのは、関東にお住まいの30代女性・Sさんのご相談です。小学生のお子さんを育てている中で、いわゆる発達グレーゾーンの特性があり、日々の学校生活に少しずつ難しさを感じてこられました。
特に、学年末が近づき「もうすぐ進級」と意識し始めた頃から、不安が強くなっていったといいます。今の学年でも授業についていくのに時間がかかったり、集団行動で遅れてしまったりすることがある中で、「学年が上がったら、もっと大変になるのでは」と考えてしまうようになったそうです。
本当は「無理なく学校生活を送ってほしい」「自分も先のことばかり心配せずにいたい」と思っているのに、気づけばまだ起きていない未来のことに心が引っ張られてしまう——そんな状態が続いていました。


投稿者プロフィール

- よりびと
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■年齢:30代
■ キャッチコピー:「あなたの気持ちにそっと寄り添う、優しい居場所」
■ 得意なテーマ
– 人間関係・子育ての悩み(家族/夫婦/友達/職場/子どもの発達/ママ友づきあいなど)
– 発達グレー&発達特性のある子の子育てのリアル
– ママ・パパのメンタル/気持ちのアップダウン
– 夫婦関係の悩みや心のモヤモヤ
– 自分の気持ちがわからない/整理したい
– ひとりで抱えられないときの聞き役
■ 聴き方・スタイル
– あなたが今どんな気持ちになっているのかを大切にします
– 話すペースも内容も、思ったままで大丈夫です
– 気持ちが軽くなるような穏やかな雰囲気作りはお任せください
■ 経験
– メンタル心理カウンセラー資格を取得。
– 元教員として10年間、発達特性のある子たちを含め多くの子どもたちや保護者の 相談に乗ってきました。
– 現在は私自身も発達特性のある子の母として日々奮闘中です!
– 「どうしてうちの子が…」という悩みは孤独もたくさん経験してきました。
– 夫婦関係でも日々悩み、家族の大切さや難しさを実感しています。
– 友人や家族からは「いつも話を聞いてもらえるからつい長話をしちゃう」とよく言われます。
■ 大切にしていること
– 何よりあなたの気持ちが軽くなることを一番に考えます
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– 話しやすく安心できる雰囲気を大切にします
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■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:犬 / 韓国ドラマ / 甘いもの
– よく言われる性格:「優しい」「おもしろい」「話しやすい」「たまにぬけてる」 ※MBTI性格診断はISFJ(擁護者)です
– ちょっとしたこだわり: 1日1回は自分と子どもを甘やかす
– 聴き手としての密かな強み:当事者ママとしてのリアルな共感力
■ メッセージ
たくさん頑張っているからこそ悩むし苦しいんですよね。
リハートカウンセリング.comの傾聴ラウンジにたどり着いて下さったこのご縁を大切に、今ここから少しでも気持ちを軽くできるようお手伝いしていきます。
あなたからのお電話をお待ちしています。
目次
- ○ 進級が近づくと強くなる不安「このままで大丈夫?」
- ・「まだ起きていないこと」に心を持っていかれてしまう理由
- ・比べてしまうことで、さらに不安が大きくなる
- ・不安が続くと、気持ちも体も落ち着かなくなる
- ○ 不安の正体に気づいたとき、見え方が少し変わる
- ・「今」と「未来」が混ざると、苦しさが大きくなる
- ・できていることに目を向けると、見え方が変わる
- ・不安を消そうとしないことで、気持ちが楽になる
- ○ 見方を少し変えるだけで、心の負担は軽くなっていく
- ・「半歩先」で考えると、不安に飲み込まれにくくなる
- ・「できていること」を積み重ねると、安心感が育っていく
- ・「不安があってもいい」と思えたとき、気持ちは軽くなる
- ○ 不安があっても大丈夫と思えると、毎日は少しずつ楽になる
- ・未来を考えることと、今を大切にすることは両立できる
- ・小さな成長に気づくことが、自分の安心にもつながる
- ・ひとりで抱えすぎなくていいという視点
- ○ 読者へのメッセージ
進級が近づくと強くなる不安「このままで大丈夫?」
新年度が近づくと、少しずつ空気が変わっていきますよね。
クラス替えや進級の話題が出るたびに、「うちの子は大丈夫かな」と心がざわつくことはありませんか。
今回のSさんも、まさにそんなタイミングで不安が大きくなっていきました。
今の学年でも、授業についていくのに時間がかかることがあったり、集団行動で少し遅れてしまうことがあったり。日常の中では乗り越えられていることも多いけれど、「この先どうなるんだろう」と考えたときに、急に怖くなってしまう——そんな状態でした。
本当は、子どもがその子なりのペースで学校生活を送れていれば、それでいいはずなんです。
でも、「学年が上がる=求められることが増える」という現実があると、どうしても先のことを想像してしまう。
まだ起きていない未来なのに、まるで今すぐ目の前にある問題のように感じてしまう。
そして気づけば、「今の安心」よりも「これからの不安」に意識が向いてしまう。
これは、決して特別なことではなく、多くの方が経験する自然な心の動きです。
ただ、その状態が続くと、気持ちが休まらなくなってしまうのも事実です。
ここからは、Sさんがどんなふうに不安を感じていたのか、もう少し具体的に見ていきながら、同じような悩みを抱える方にヒントになるポイントをお伝えしていきます。
「まだ起きていないこと」に心を持っていかれてしまう理由
Sさんが一番しんどいと感じていたのは、「まだ起きていない未来」に気持ちが引っ張られてしまうことでした。
「ついていけなくなったらどうしよう」
「周りの子との差が広がったらどうしよう」
そんな考えが頭の中で繰り返されると、実際には何も起きていなくても、不安だけがどんどん膨らんでいきます。
人の心は、未来を予測する力があるからこそ、不安も感じやすくなります。
特に子育てでは、「守らなきゃ」「ちゃんと育てなきゃ」という思いが強いほど、その傾向が出やすくなります。
Sさんも、子どものことを大切に思っているからこそ、少しの変化や違和感を見逃さず、「この先も大丈夫かな」と考えるようになっていました。
ただ、その優しさや責任感が強いほど、「まだ起きていない未来」に心を奪われやすくなってしまうんです。
結果として、今目の前で起きている「できていること」や「うまくいっていること」に目を向ける余裕がなくなってしまう。
このバランスの崩れが、不安をさらに強くしていく原因のひとつになっていました。
比べてしまうことで、さらに不安が大きくなる
もうひとつ、Sさんが苦しさを感じていた理由のひとつが、「他の子と比べてしまうこと」でした。
同じクラスの子、同じ学年の子。
周りを見ると、できていることが自然と目に入ってきます。
「もうこんなことできるんだ」
「うちの子はまだ難しいのに」
そう感じた瞬間に、不安は一気に大きくなります。
本来、子どもの成長は一人ひとりペースが違って当たり前です。
それでも、学校という集団の中にいると、どうしても「平均」や「基準」が見えてしまう。
そして、その基準に当てはめてしまうことで、「遅れているのでは」と感じやすくなってしまうんです。
Sさんも、「比べたくない」と思いながらも、気づけば周りと比べてしまう自分に戸惑っていました。
でも、比べてしまうのは悪いことではありません。
それだけ周りをよく見ているし、子どものことを大切に思っている証でもあります。
ただ、その視点が「不安を強める方向」にだけ働いてしまうと、心がどんどん疲れてしまう。
だからこそ、「比べていることに気づくこと」が、とても大切な一歩になります。
不安が続くと、気持ちも体も落ち着かなくなる
Sさんは、「特に何もしていないのに、不安がふっとよぎる」と話していました。
家事をしているとき、ふとした瞬間。
子どもが学校に行っている間。
何気ない日常の中で、不安が浮かんでは消える。
こうした状態が続くと、気持ちが休まらなくなっていきます。
「考えすぎないようにしよう」と思っても、気づけばまた考えてしまう。
頭ではわかっていても、心がついてこない。
そんな感覚に、しんどさを感じている方も多いのではないでしょうか。
不安は、無理に消そうとすると、かえって強くなりやすいものです。
だからこそ、「なくすこと」よりも「どう付き合うか」が大切になってきます。
Sさんも最初は、不安をどうにかしようと頑張っていました。
でも、その頑張りがさらに負担になってしまっていた部分もありました。
ここで大切なのは、「不安がある自分」を否定しないことです。
不安を感じるのは、それだけ大事に思っているから。
そう捉えられるようになると、少しずつ気持ちの持ち方が変わっていきます。
不安の正体に気づいたとき、見え方が少し変わる
お話をじっくりうかがっていく中で、Sさんの中にある不安の流れが少しずつ見えてきました。
それは、「現実に起きていること」よりも、「これから起きるかもしれないこと」に意識が強く向いている状態でした。
今の学年でも、たしかに大変な場面はある。
でも同時に、できていることや乗り越えてきたことも、ちゃんと積み重なっています。
それなのに、「この先もっと大変になるかもしれない」と考えた瞬間、今の安心が一気に見えなくなってしまう。
まるで未来の不安が、今の現実を上書きしてしまうような感覚です。
Sさん自身も、「まだ大丈夫なのに、先のことばかり考えて苦しくなってしまう」と言葉にされていました。
ここで大切にしたのは、不安をなくすことではなく、「その不安がどこから来ているのか」を一緒に見ていくことでした。
不安の正体が少し見えてくると、「ただ漠然と怖い」状態から、「あ、こういう理由で不安になっていたんだ」と気づけるようになります。
その気づきが、気持ちを少し落ち着かせるきっかけになっていきました。
「今」と「未来」が混ざると、苦しさが大きくなる
Sさんのお話の中で印象的だったのは、「今」と「未来」が頭の中でつながりすぎてしまっていたことでした。
たとえば、「今、少し遅れることがある」
そこから、「だから次の学年ではもっとついていけなくなるかもしれない」と自然に想像が広がっていく。
この流れ自体は、とても自然なものです。
ただ、この2つが強く結びつきすぎると、「まだ起きていない未来」が、まるで確定したことのように感じられてしまいます。
そうなると、今の出来事も「不安の証拠」のように見えてしまうんです。
本当は、今できていることもたくさんあるはずなのに、そこにはなかなか目が向かなくなる。
気づけば、不安を裏付ける情報ばかりが目に入るようになってしまいます。
ここで少しずつ意識したのは、「今起きていること」と「まだ起きていないこと」を分けて考えることでした。
「今、実際に起きていることは何か」
「それは事実なのか、それとも予測なのか」
この視点を持つだけでも、頭の中が少し整理されていきます。
できていることに目を向けると、見え方が変わる
話を重ねていく中で、Sさんの中に少しずつ変化が出てきました。
最初は「ついていけないかもしれない」という不安に意識が向いていましたが、少しずつ「できていること」にも目が向くようになっていったんです。
「時間はかかるけど、理解できていることもある」
「遅れることはあるけど、最後までやりきれている」
そうした事実に気づいたとき、Sさんの表情が少しやわらいだのが印象的でした。
私たちは、不安を感じているときほど、「足りない部分」や「できていないこと」に意識が向きやすくなります。
でも、同じ現実の中に「できていること」も必ず存在しています。
それに気づけるかどうかで、感じ方は大きく変わってきます。
「できていることもあるんですよね」
この一言が出てきたとき、Sさんの中で視点が少し変わり始めていました。
完璧でなくてもいい。
ゆっくりでも進んでいるなら、それも立派な成長です。
そう思えるようになると、不安の重さが少しずつ軽くなっていきます。
不安を消そうとしないことで、気持ちが楽になる
もうひとつ大切にしていたのは、「不安をなくそうとしすぎないこと」でした。
不安が出てくるたびに、「こんなこと考えちゃダメだ」と抑え込もうとすると、かえってその思いは強くなりやすいものです。
Sさんも、「考えないようにしよう」として、逆に頭から離れなくなることがありました。
そこで少しずつ、「不安がある状態でもいい」と考えていく方向にシフトしていきました。
不安が出てきたら、無理に消そうとするのではなく、「あ、今不安を感じてるな」と気づく。
そして、「でも今は大丈夫な時間だな」と現実に戻ってくる。
この繰り返しが、少しずつ気持ちを落ち着かせていきます。
不安がゼロになることはありません。
でも、不安に振り回されすぎない状態はつくっていけます。
Sさんも、「不安はあるけど、ずっとそのままじゃなくていいんですね」と話されていました。
その感覚が持てるようになると、気持ちの余白が少しずつ広がっていきます。
見方を少し変えるだけで、心の負担は軽くなっていく
ここまでお話を整理していく中で、Sさんの中には少しずつ変化が生まれていきました。
最初は、「どうしたら不安がなくなるか」に意識が向いていました。
でも、不安を完全になくそうとすると、どうしても難しく感じてしまうものです。
そこで大切にしたのは、「不安がある中で、どう過ごせるか」という視点でした。
未来のことを考えるのは自然なこと。
でも、それによって今の自分や子どもの状態が見えなくなってしまうと、苦しさが大きくなってしまいます。
だからこそ、「今ここ」に意識を戻す練習を少しずつ取り入れていきました。
ほんの小さなことでもいい。
「今日できたこと」「今うまくいっていること」に目を向ける時間を増やしていく。
それだけでも、心の中のバランスは少しずつ変わっていきます。
Sさんも、「全部を変えなくてもいいんですね」と話されていました。
大きな変化ではなく、小さな視点のズレを整えていくことで、気持ちはちゃんと楽になっていきます。
「半歩先」で考えると、不安に飲み込まれにくくなる
Sさんにお伝えした中で、特にしっくりきていたのが「半歩先」という考え方でした。
これまでは、「来年どうなるか」「もっと先でどうなるか」と、かなり先の未来まで一気に考えてしまっていました。
でも、そこまで先のことは、どうしても予測が難しいものです。
わからないからこそ、不安も大きくなりやすい。
そこで、「一歩先」ではなく「半歩先」を意識してみる。
たとえば、「次のテストはどうかな」くらいの距離感です。
このくらいの近さであれば、現実とつながりやすく、必要以上に不安が膨らみにくくなります。
未来を考えること自体をやめる必要はありません。
ただ、その距離感を少しだけ近づけることで、気持ちの負担がぐっと減ることがあります。
Sさんも、「それなら考えられそうです」と話されていて、実際に取り入れていく中で、不安に引っ張られる時間が少しずつ減っていきました。
「できていること」を積み重ねると、安心感が育っていく
もうひとつ意識していったのが、「できていること」に目を向ける習慣です。
不安が強いときほど、人は「できていないこと」や「足りない部分」に意識が向きやすくなります。
でも実際には、その裏側に「できていること」も必ず存在しています。
たとえば、「時間はかかるけど理解できている」
「遅れることはあるけど最後までやりきれている」
こうした一つひとつを言葉にしていくことで、「思っていたよりも大丈夫かもしれない」という感覚が少しずつ育っていきます。
大きな成功でなくて大丈夫です。
むしろ、小さな積み重ねのほうが、安心感につながりやすいものです。
Sさんも、日常の中で「今日できていたこと」に意識を向けるようになってから、「不安だけじゃなくて、安心も感じられるようになってきました」と話されていました。
安心は、急に手に入るものではなく、こうした積み重ねの中で育っていくものなんです。
「不安があってもいい」と思えたとき、気持ちは軽くなる
最後に大きかった変化は、「不安があることを受け入れられるようになったこと」でした。
最初の頃は、「この不安をどうにかしたい」「なくしたい」という思いが強くありました。
でも、不安という感情は、人が大切なものを守ろうとしているときに自然と生まれるものです。
完全に消そうとするほど、かえって意識に残りやすくなります。
そこで、「不安があってもいい」と少しずつ考えられるようになると、気持ちの緊張がゆるんでいきます。
「また不安になってるな」
そう気づいても、「ダメだ」と否定するのではなく、「それだけ大事に思ってるんだな」と受け止める。
この違いは、とても大きいものです。
Sさんも、「不安はあるけど、それにずっと支配される感じが減りました」と話されていました。
不安がゼロにならなくてもいい。
その中で、自分なりに落ち着ける場所を見つけていく。
その感覚が持てるようになると、日々の過ごし方も少しずつ変わっていきます。
不安があっても大丈夫と思えると、毎日は少しずつ楽になる
ここまでのやり取りを通して、Sさんの中で大きく変わったのは、「不安がなくなったこと」ではありませんでした。
むしろ、不安はこれからも出てくるものだと理解した上で、「その不安にどう向き合うか」が少しずつ変わっていったことが、とても大きな変化でした。
進級という出来事そのものは、避けることができません。
環境が変わることも、求められることが増えていくことも、現実としてあります。
だからこそ、「不安にならないようにする」ことよりも、「不安が出てきたときに、どう戻ってこれるか」が大切になってきます。
Sさんも、最初は未来のことを考えるたびに気持ちがいっぱいになっていましたが、少しずつ「今に戻る感覚」を持てるようになっていきました。
そして、「今日できていることを大切にしていい」と思えたとき、表情がふっとやわらいだのが印象的でした。
不安は消すものではなく、付き合い方を見つけていくもの。
そう思えるようになると、毎日の感じ方が少しずつ変わっていきます。
未来を考えることと、今を大切にすることは両立できる
「未来のことを考えないほうがいいのかな」
そう感じる方もいるかもしれません。
でも、未来を考えること自体は悪いことではありません。
むしろ、子どものことを大切に思っているからこそ、自然に出てくるものです。
大切なのは、「未来を考えること」と「今を見失うこと」を同じにしないことです。
Sさんも、最初は未来の不安に引っ張られて、「今どうか」という視点が抜けやすくなっていました。
でも、「今、実際にできていること」に意識を戻す練習をしていく中で、「今もちゃんと大丈夫な部分がある」と感じられるようになっていきました。
未来を考えながらも、今をちゃんと見る。
このバランスがとれるようになると、不安に飲み込まれにくくなっていきます。
どちらかをやめる必要はありません。
両方を少しずつ持っていけるようになることが、気持ちの安定につながっていきます。
小さな成長に気づくことが、自分の安心にもつながる
子どもの成長は、目に見えやすいものばかりではありません。
特にグレーゾーンの特性がある場合は、ゆっくりとした変化の中で積み重なっていくことも多いです。
そのため、「できていないこと」ばかりに目がいくと、「何も変わっていないように感じる」こともあります。
でも実際には、小さな変化がたくさん積み重なっています。
Sさんも、「時間はかかるけど、できることは増えている」と気づいたとき、子どもを見る目が少しやわらかくなっていきました。
そして同時に、「ちゃんと見守れている自分」にも気づいていきました。
子どもの変化に気づくことは、そのまま自分の安心にもつながります。
大きな成長を探そうとしなくて大丈夫です。
ほんの少しの変化に気づけたとき、それは十分に大切な一歩です。
ひとりで抱えすぎなくていいという視点
子育ての不安は、とても個人的なものに感じやすいですよね。
「自分がどうにかしなきゃ」と思うほど、抱え込みやすくなります。
Sさんも、「ちゃんとしなきゃ」「自分が支えなきゃ」という思いが強く、その分だけ不安も大きくなっていました。
でも、話をする中で、「ひとりで全部抱えなくていい」という視点が少しずつ入っていきました。
誰かに話すことで整理されることもありますし、自分では気づかなかった見方に出会うこともあります。
それは、弱さではなく自然なことです。
「頼る」というよりも、「一緒に考える」という感覚に近いかもしれません。
Sさんも、「話してみて、自分の考え方に気づけました」と話されていました。
不安をひとりで抱え続ける必要はありません。
少しでも外に出していくことで、気持ちはゆっくりと整っていきます。
そしてその積み重ねが、これからの日々を少しずつ楽にしてくれます。
読者へのメッセージ
ここまで読んでくださってありがとうございます。
もし今、「このままで大丈夫かな」と感じているなら、きっとそれは、子どものことを大切に思っているからこそ出てくる気持ちです。
不安があること自体が、ダメなことではありません。
ただ、その不安にずっと引っ張られ続けると、心が疲れてしまいます。
だからこそ、ときどきでいいので「今できていること」に目を向けてみてください。
完璧じゃなくていい。
ゆっくりでも、ちゃんと進んでいる部分はきっとあります。
そして、もし一人で考えていると苦しくなってしまうときは、誰かと一緒に整理する時間を持つのもひとつの方法です。
話すことで、自分では気づかなかった視点や、少し楽になれる考え方が見えてくることもあります。
傾聴ラウンジ「ここより」では、否定せずに気持ちを受け止めながら、今の状態を一緒に整理していく時間を大切にしています。
無理に答えを出さなくても大丈夫です。
まずは「話してみる」ことからでも、少しずつ気持ちは動いていきます。
ひとりで抱え続けなくていい。
そんな場所として、必要なときに思い出していただけたらうれしいです。





