パニック障害を妻に言えない男性の悩み|症状を伝えられない理由と向き合い方【相談事例】

「パニック障害の症状を、家族にうまく伝えられない」
そんな悩みを抱えている方は、実は少なくありません。
今回ご相談くださったのは、北海道にお住まいの30代男性の方。
奥さまとお子さんを支えながら働く中で、ある時期から不安や発作に悩まれるようになりました。
もともとは仕事のストレスから、パチンコに依存していた時期もあったそうです。
その後、依存からは離れられたものの、今度は息苦しさや過呼吸といった症状が現れるようになりました。
仕事中や家族と過ごす時間には出にくいのに、
一人でいる休日になると、ふと強い不安に襲われる。
「また発作が起きたらどうしよう」
そんな思いが頭から離れず、それでも
「男なのに情けない」「こんなこと言えない」と、誰にも弱音を吐けずにいました。
特に奥さまには、症状のことをうまく伝えられないまま。
理解してもらえないつらさと、伝えられない苦しさの間で、ひとり抱え込んでいる状態でした。
今回は、そんな「言えない苦しさ」を抱えた方の相談事例をもとに、
少しずつ気持ちが整理されていった過程をご紹介します。


投稿者プロフィール

- よりびと
-
■待機時間:月・火・木・金の10時30分~16時30分(水曜日は不定期)
※祝日は基本お休みです
※待機日時が変更されるケースがありますので、詳しくは待機カレンダーを確認ください。
■年齢:40代
■ キャッチコピー:わたしの経験を誰かの力に。「大丈夫だよ」に根拠を持たせます。
■ 得意なテーマ
– 不安障害、パニック障害、適応障害の症状について
– 不登校、登校拒否の相談。(保護者さん、お子さんどちらからでも大丈夫です。)
– 育児のお悩み全般
– 介護負担感
– 不妊治療の辛さ
– 家族との関係
– 人との関わり方
■ 聴き方・スタイル
– ご相談者様のペースに合わせて聴きます
– 話がまとまっていなくても大丈夫
– 否定せず、穏やかに受け止めます
– ご希望があればアドバイスします
– 我慢せず素直に感情を表してください
■ 経験
– 社会福祉士 精神保健福祉士 保育士取得。
– 回復期リハビリテーション病棟と介護保険病棟の医療ソーシャルワーカーとして5年、市役所障がい福祉課障がい認定調査員として5年の経験あります。
– 現在、保育士として骨盤サロンにて託児スタッフをしています。子育て支援センター臨時スタッフ経験あります。
– 不安障害、パニック障害、適応障害の経験あります。現在完治。
– アルツハイマー型認知症になった祖母の在宅介護経験、家族として施設入所支援経験があります。
– 自身の娘が聴覚過敏。HSP。不登校、登校拒否傾向にて心療内科通院中。不登校に対する学校とのやり取り経験あります。
– 自身も高校中退、大学入学資格検定試験を経験。心療内科通院・カウンセリング経験あります。
– 6年間の不妊治療を経験しました。体外受精にて妊娠。帝王切開にて出産。
–不妊治療ピアサポーター研修講義受講。
– 転勤帯同10年経験。
– 幼稚園、小学校で絵本の読み聞かせ6年目。
– アクセスバーズプラクティショナー取得。
■ 大切にしていること
– 自分の言葉で語ってもらえるように質問を工夫します。
– 素直に気持ちを表現していただけるようにします。
– 泣いても怒っても受け止めます。
– 調べられることがあれば調べます。
■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:宮古島の海/ 柴犬 / ウミガメ/耳そうじ/そのぎ茶/娘と美術館に行くこと/ピアノを弾くこと
– よく言われる性格:社交的。明るい。話しやすい。面倒見がよい。でも繊細。嫌いなことは努力しない(笑)。
– ちょっとしたこだわり:家の中の芳香剤をアロマオイルにしている。ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る。焼き芋も家で作ります。
– 聴き手としての密かな強み:医療ソーシャルワーカーとして染みついた面接技法。自分の経験。たくさんの辛い経験をしたからこそ、大丈夫という言葉に重りを付けることができます。
■ メッセージ
プロフィールをみていただいてありがとうございます。
一人で悩まず一緒に考えさせてくださいね。少しでも明日に変化が出るように、少しでも気持ちが軽くなるようにお手伝いします。お話しできることを楽しみにしております。
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目次
- ○ パニック障害なのに家族に言えない…そんな悩みありませんか?
- ・「男なのに弱音は言えない」と思ってしまう背景
- ・「理解してもらえない」という思いが強くなる理由
- ・「言えないまま一人で抱える」ことで起きること
- ○ 「言えない」のは本当に相手の問題だけなのか?
- ・「伝えたつもり」と「伝わっている」は違う
- ・「迷惑をかけたくない」がブレーキになる
- ・「理解してほしい」がプレッシャーになることもある
- ○ 「理解してもらう」より先に変えた小さな一歩
- ・「症状を説明する」から「今の状態を伝える」へ
- ・「できること」に目を向けたことで気持ちが軽くなった
- ・「一人で頑張る」から「頼ってもいい」へ
- ○ 「言えるようになったこと」が少しずつ日常を変えていく
- ・「具合が悪い」と伝えたことで関係が変わりはじめた
- ・専門的なサポートを取り入れたことで安心感が増した
- ・「完璧じゃなくていい」と思えたことが前に進む力になった
- ○ 読者へのメッセージ
パニック障害なのに家族に言えない…そんな悩みありませんか?
「しんどい」と言えばいいだけなのに、それがどうしても言えない。
そんな感覚に心当たりはありませんか。
今回ご相談くださった30代の男性も、まさにその状態でした。
息苦しさや過呼吸といった症状がありながらも、奥さまにはうまく伝えられず、一人で抱え込んでいました。
仕事中や子どもと過ごしているときは、症状はほとんど出ません。
だからこそ、「気のせいなのでは」と思ってしまう瞬間もある。
でも、休日に一人になると、ふとしたタイミングで不安が押し寄せてくる。
「また発作が起きたらどうしよう」
そんな思いが頭から離れず、落ち着かない時間が続いていました。
本当は、誰かにわかってほしい。
でも同時に、「情けないと思われたくない」「迷惑をかけたくない」という気持ちも強く、言葉にできないまま時間だけが過ぎていきます。
このように、症状そのものよりも
「言えないこと」がつらさを大きくしてしまうケースは少なくありません。
ここからは、なぜ人は“言えない状態”に陥ってしまうのか。
そして、その背景にある気持ちについて、少しずつ整理していきます。
「男なのに弱音は言えない」と思ってしまう背景
今回の男性は、「男なのに情けない」という言葉を何度も口にされていました。
これは決して特別な考えではなく、これまでの環境や価値観の中で自然と身についてきたものです。
「家族を支えるのが自分の役目」
「弱音を吐くのはよくないこと」
そんな思いが強いほど、つらさを感じても“なかったこと”にしようとしてしまいます。
特に、仕事をして家庭を支えている立場だと、
「自分がしっかりしないといけない」という責任感も大きくなります。
その結果、本当は苦しいのに
「これくらい大丈夫」
「まだ頑張れる」
と、自分に言い聞かせ続けてしまうのです。
でも、体に出ている症状は、無理をしているサインでもあります。
それを見ないふりを続けてしまうと、気づかないうちにしんどさは積み重なっていきます。
「言えない」の裏には、弱さではなく
むしろ“頑張りすぎてきた強さ”があることも多いのです。
「理解してもらえない」という思いが強くなる理由
男性は、「パニック発作は理解してもらえない」と感じていました。
実際、目に見えない症状は、周りに伝わりにくいものです。
見た目には普通に過ごしているように見えるため、
「本当にそんなにしんどいの?」と思われてしまうこともあります。
そうした経験が積み重なると、
「どうせ言ってもわかってもらえない」
という気持ちが強くなり、ますます言葉にしづらくなっていきます。
さらに今回は、これまで症状について詳しく話す機会がなかったこともあり、
どう伝えたらいいのかわからないという戸惑いもありました。
「理解してもらえない」という思いは、
実は“伝えきれていない不安”とセットになっていることも少なくありません。
相手が悪いわけでも、自分が悪いわけでもなく、
ただ“伝え方がわからないまま止まっている”状態になっていることもあるのです。
「言えないまま一人で抱える」ことで起きること
つらいことを言えないまま過ごしていると、
少しずつ心の余裕がなくなっていきます。
今回の男性も、発作そのものだけでなく、
「また起きるかもしれない」という不安に常に意識が向いていました。
そしてその不安を誰にも話せないことで、
気持ちの整理ができないまま、どんどん膨らんでいきます。
本来であれば、少し言葉にするだけでも
「そこまで怖くないかもしれない」と感じられることがあります。
でも、誰にも話さない状態が続くと、
頭の中だけで考え続けることになり、不安が現実以上に大きくなってしまうのです。
さらに、「つらい」と言えないことで、
周りからのサポートも受けにくくなります。
結果として、
「一人で何とかしないといけない」という状況が続いてしまいます。
だからこそ、“言えるようになること”は、
症状そのものと同じくらい大切な一歩になっていきます。
「言えない」のは本当に相手の問題だけなのか?
ここまで見てきたように、症状があっても家族に伝えられない状態は、決して珍しいことではありません。
そして多くの場合、「理解してもらえない」という思いが、その背景にあります。
今回の男性も、「パニック発作は理解されにくい」と感じていました。
実際にそうした側面はありますし、つらい体験だったと思います。
ただ、お話を丁寧に聴いていく中で、少しずつ見えてきたのは、
「本当に伝えきれていたのだろうか?」という視点でした。
これは責める意味ではなく、
“うまく伝えられていない状態”が続いている可能性に気づいていくプロセスです。
「言っても無駄」と感じているときほど、
実は“言葉にする前の段階”で止まってしまっていることもあります。
ここからは、相談の中で少しずつ見えてきた、
「言えない状態」の内側にあった気持ちやパターンについて整理していきます。
「伝えたつもり」と「伝わっている」は違う
男性はこれまで、「なんとなくしんどい様子」は見せていたものの、
症状について具体的に話すことはほとんどありませんでした。
たとえば、息苦しさがあっても
「ちょっと疲れてる」
「少し休むわ」
といった表現で済ませていたそうです。
こうした言い方は一見伝えているように見えますが、
相手からすると「少し疲れているんだな」という理解にとどまります。
つまり、“本当に困っている状態”までは伝わっていないのです。
そして、相手が深刻さに気づかないと、
「思ったより元気そうだな」
「大丈夫そうだな」
と受け取られてしまいます。
その結果、「やっぱり理解してもらえない」と感じてしまう。
でも実際には、
“伝え方が軽くなっていた”ことで、ズレが生まれていた可能性もあります。
大切なのは、「わかってほしい気持ち」と同じくらい
“どう伝えるか”にも目を向けることです。
「迷惑をかけたくない」がブレーキになる
男性が言葉にしていたのは、「迷惑をかけたくない」という気持ちでした。
奥さまも忙しい中で家事や育児を担っている。
だからこれ以上負担をかけたくない。
そんな思いから、自分のしんどさは後回しにしてしまっていました。
この気持ちはとても自然で、優しさから来ているものです。
ただ、その優しさが結果的に「言えない状態」を作ってしまうこともあります。
本当はつらいのに言わない。
でも、言わないことで相手には伝わらない。
すると、相手はいつも通り接するしかなくなり、
そのギャップに自分だけが苦しくなっていく。
さらに、「言わなかったのは自分なのに」と、
どこかで自分を責めてしまうこともあります。
「迷惑をかけたくない」という思いが強い人ほど、
無意識に自分のつらさを小さく扱ってしまう傾向があります。
でも、つらさを共有することは、
必ずしも“迷惑をかけること”ではありません。
むしろ、関係性を保つために必要なやりとりでもあります。
「理解してほしい」がプレッシャーになることもある
もうひとつ印象的だったのは、
「理解してもらえない」という言葉の奥に、
“わかってほしい気持ちの強さ”があったことでした。
本当はつらい状態を知ってほしい。
苦しさをわかってほしい。
その気持ち自体は、とても大切なものです。
ただ、「ちゃんと理解してほしい」と思うほど、
どう伝えればいいのか迷ってしまうことがあります。
うまく説明できなかったらどうしよう。
軽く受け止められたら余計に傷つくかもしれない。
そんな不安から、結果的に何も言えなくなってしまう。
つまり、「理解してほしい気持ち」が大きいほど、
言葉にするハードルも上がってしまうのです。
このとき大切なのは、
“完璧に理解してもらうこと”をゴールにしないことです。
まずは、「今つらい」という事実だけでも伝えてみる。
そこから少しずつ、お互いの理解を積み重ねていく。
そうした関わりの方が、結果的に
無理なく続いていくことが多いのです。
「理解してもらう」より先に変えた小さな一歩
ここまでのやりとりの中で、男性の中に少しずつ変化が見えてきました。
それは、「理解してもらえない」という前提から、少し視点を変えてみることでした。
これまでは、
「ちゃんとわかってもらわないといけない」
という思いが強く、そのハードルの高さが“言えない理由”にもなっていました。
でも実際には、相手にすべてを理解してもらうことは簡単ではありません。
特に目に見えない不調は、どうしても伝わりにくい部分があります。
そこで大切にしたのは、
“完璧に理解してもらうこと”ではなく、
“今の状態をシンプルに伝えること”でした。
「パニック障害をわかってもらう」ではなく、
「今ちょっと具合が悪い」と伝える。
この小さな変化が、男性の中で大きな一歩になっていきました。
ここからは、その変化がどのように起きていったのか、
実際のやりとりをもとに見ていきます。
「症状を説明する」から「今の状態を伝える」へ
男性はこれまで、
「どう説明すれば理解してもらえるのか」で悩んでいました。
パニック発作のことをどう伝えるか。
どこまで話せばいいのか。
うまく説明できなかったらどうしよう。
そう考えるほど、言葉にすること自体が難しくなっていました。
そこでお伝えしたのは、
“説明しようとしなくてもいい”という視点です。
たとえば、
「今ちょっと息苦しくて、しんどい」
「少し横になりたい」
それだけでも、十分に伝わることがあります。
専門的なことや原因を無理に話さなくても、
“今どういう状態か”が伝われば、相手は動きやすくなります。
実際に男性も、
「具合が悪いときは、そう言えばいいのか」と少し肩の力が抜けた様子でした。
伝えることのハードルを下げることで、
“言える可能性”がぐっと広がっていきます。
「できること」に目を向けたことで気持ちが軽くなった
これまで男性は、
「発作が起きないようにしないといけない」
という思いを強く持っていました。
でも、完全にコントロールすることが難しいからこそ、
うまくいかない自分を責めてしまうこともありました。
そこで一緒に整理したのは、
「何ができたら少し楽になるか」という視点です。
たとえば、
・しんどいときは無理をしない
・一人で抱え込まずに一言伝える
・疲れすぎないように過ごし方を調整する
こうした“できること”に目を向けていくと、
「全部なんとかしなきゃ」というプレッシャーが少しずつ和らいでいきます。
実際に男性も、
「発作をなくすことばかり考えていたけど、
楽になる方法を考えた方がいいのかもしれない」と話されていました。
完璧を目指すのではなく、
少しでも楽になる選択を積み重ねていくこと。
それが、結果的に安心感につながっていきます。
「一人で頑張る」から「頼ってもいい」へ
男性の中で大きかった変化のひとつが、
「頼ること」への捉え方でした。
これまでは、
「自分が頑張らないといけない」
「家族を守るのは自分の役目」
という思いが強く、つらさを抱え込むことが当たり前になっていました。
でも話を重ねる中で、
「しんどいときに一言伝えることは、頼ることでもある」
という考え方に触れたとき、少し表情がやわらいだのが印象的でした。
頼るというと、大きなことのように感じるかもしれません。
でも実際は、
「今ちょっとしんどい」
と伝えるだけでも、立派な一歩です。
また、男性は「子どもと遊んでいるときは症状が出にくい」と話されていました。
その一方で、疲れすぎてしまうこともあるため、
“無理をしすぎないこと”も大切なポイントとして共有しました。
さらに、公費医療の制度についても知らなかったため、
専門的なサポートを受けやすくなる情報もお伝えしました。
「全部一人でなんとかする」から、
「使えるものは使っていい」と思えるようになること。
それが、男性にとって少しずつ安心につながっていったように感じます。
「言えるようになったこと」が少しずつ日常を変えていく
相談を重ねる中で、男性には少しずつ変化が見られるようになりました。
大きな出来事があったわけではありません。
ただ、「今しんどい」と伝えること。
そして、「一人で抱え込まなくてもいい」と思えるようになったこと。
その小さな変化が、日常の過ごし方や気持ちの持ち方に、じわじわと影響していきました。
これまで男性は、
「発作をなくさなければいけない」
「家族に迷惑をかけてはいけない」
と、自分に厳しく向き合い続けてきました。
でも、“完璧にコントロールすること”を目指すのではなく、
“今できること”に目を向けるようになってから、少しずつ余裕が生まれていきます。
そして何より大きかったのは、
奥さまに対して、自分の状態を伝えられるようになったことでした。
ここからは、その後の変化や、男性が持ち帰られた大切な気づきについてご紹介します。
「具合が悪い」と伝えたことで関係が変わりはじめた
男性は、しんどいときに
「ちょっと具合が悪い」と奥さまに伝えてみることから始めました。
最初は勇気がいったそうです。
これまで言わずにきたことを口にするのは、それだけで大きな一歩です。
でも実際に伝えてみると、
思っていたよりも受け止めてもらえたという感覚があったそうです。
もちろん、すぐにすべてが理解されたわけではありません。
ただ、「何も言わない状態」とは明らかに違いがありました。
これまで奥さまは、状況がわからない中で接するしかありませんでしたが、
少しでも言葉にすることで、“気づけるきっかけ”が生まれます。
その積み重ねが、少しずつ関係性を変えていきます。
男性自身も、
「言ってもいいんだ」と感じられたことが、安心につながっていきました。
伝えることは、相手のためだけではなく、
自分自身を楽にするためでもあると気づかれていきました。
専門的なサポートを取り入れたことで安心感が増した
これまで男性は、心療内科に通いたいと思いながらも、
予約が取りにくいことから通院をやめてしまっていました。
その代わりに内科で薬をもらいながら、何とかやり過ごしている状態でした。
ただ、今回のやりとりの中で、
「改めてきちんと向き合ってみたい」という気持ちが出てきたこともあり、
再び専門的なサポートを受けることを選ばれました。
また、公費医療の制度についても知ることで、
「負担が減るなら続けられるかもしれない」という現実的な安心感も生まれました。
“知っているかどうか”で選択肢は大きく変わります。
一人で抱え込んでいたときには見えなかった方法も、
情報を知ることで「やってみよう」と思えることがあります。
男性にとっても、
「頼れるものがある」と感じられたことは、心の支えのひとつになっていきました。
「完璧じゃなくていい」と思えたことが前に進む力になった
相談の最後に、男性が話していた言葉がとても印象的でした。
「発作はまだあるけど、前より怖くなくなりました」
症状が完全になくなったわけではありません。
それでも、“向き合い方”が変わったことで、感じ方が変わっていきます。
これまでは、
「発作がある自分はダメだ」
と考えてしまっていましたが、
今は、
「そういうときもある」
と少し距離を取って捉えられるようになっていました。
そして何より、
「具合が悪いときは伝えていい」
「一人で抱えなくていい」
そう思えるようになったことが、男性にとって大きな変化でした。
つらさをゼロにすることだけがゴールではなく、
“つらいときにどう過ごせるか”も同じくらい大切です。
少しずつでも、自分に合った向き合い方を見つけていくこと。
それが、無理なく続けていける一歩になっていきます。
読者へのメッセージ
「つらいのに、うまく言えない」
そんな状態が続いていると、気づかないうちに一人で抱え込む時間が長くなってしまいます。
でも、本当は――
“うまく話せるようになってから”じゃなくて大丈夫です。
今回の方も、最初からきれいに言葉にできていたわけではありません。
それでも、少しずつ「今しんどい」と伝えることから変化が始まりました。
理解してもらうことを目指すより、
まずは“今の自分の状態をそのまま出してみること”。
それだけでも、心の負担は少し軽くなっていきます。
もし今、同じように
「言えない」「わかってもらえない」と感じているなら、
その気持ちを一人で抱えたままにしなくても大丈夫です。
傾聴ラウンジ「ここより」では、
まとまっていない気持ちや、言葉にならない思いも、そのまま安心して話せる場を大切にしています。
「うまく話せないけど聞いてほしい」
そんな状態からでも大丈夫です。
あなたのペースで、少しずつ整えていける時間があります。





