心の棚卸
ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。
今回は【心の棚卸】というテーマでお話していきたいと思います。12月は1年の振り返りや反省、来年の目標を立てたりしますよね。つまり、12月は様々なことを整理し、次のステップについて考えることに向いている時期だと言えます。12月というだけでそういう気分になるわけですから。
こういった時期を有効活用しない手はありません。【心の棚卸】も一緒に行なってしまいましょう。いつもよりもスムーズに心と向き合うことが出来ます。ここでは私が行なっている【心の棚卸】を例として解説し、どのように【心の棚卸】を行なっていったら良いかをお伝えしていきたいと思います。気になる人は最後までお付き合いください。
投稿者プロフィール
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【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上
【主な相談内容】
1.ストレス管理とメンタルケア
・日々のストレスやプレッシャーにどう対応すれば良いか。
・仕事や家庭でのストレス解消法。
2.自己理解と自己成長
・自己肯定感を高めたい。
・自分の強みや価値観を明確にしたい。
3.人間関係の悩み
・職場や家庭でのコミュニケーションの改善。
・対人関係における不安や緊張感への対処法。
4.不安や恐怖の克服
・予期不安や強い緊張感に悩んでいる。
・パニック障害や全般性不安障害のケア。
5.うつ症状や気分の浮き沈み
・やる気が出ない、気分が落ち込みがち。
・抑うつ状態から抜け出したい。
6.人生の転機や変化への対応
・キャリアチェンジや子育てなど、ライフイベントへの適応。
・新しい環境への不安や戸惑い。
7.恋愛や夫婦関係の悩み
・パートナーシップの問題解決。
・自分の感情や価値観をどう伝えるべきか。
8.自己批判やネガティブ思考の改善
・自分を責めすぎる傾向を変えたい。
・過去のトラウマや後悔にとらわれず前向きに生きる方法。
9.家族関係や親子間の問題
・子育ての悩み。
・親や家族との関係性の見直し。
10.生きる意味や自己実現の探求
・人生の目的を再確認したい。
・自分らしい生き方を見つけるサポート。
【アプローチ方法】
1.傾聴を重視したカウンセリング
・クライアントの気持ちや考えを尊重し、安心して話せる場を提供します。
・言葉だけでなく表情や態度も大切に、深いレベルで共感することを心がけています。
2.クライアント中心療法
・クライアント自身の中にある解決の糸口を引き出すサポートを行います。
・「どうしたいか」「何を感じているか」を一緒に探るプロセスを大切にします。
3.認知行動療法(CBT)
・ネガティブな思考や行動パターンを明確にし、それを建設的なものに変えるお手伝いをします。
・小さな行動目標を設定し、実際の生活に役立つ具体的な変化を目指します。
4.ナラティブセラピー
・クライアント自身のストーリーを紡ぎ直し、ポジティブな視点で捉え直すプロセスを支援します。
・過去の経験を成長や学びとして活用する力を引き出します。
5.対話を通じた柔軟なサポート
・一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にアプローチを変えます。
・言葉だけでなく非言語的な表現(声のトーンや間合い、表情やしぐさなど)にも焦点を当てる場合があります。
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目次
1.心が動いた出来事を整理する
1年間仕事やプライベートで活動している中で、心が動いた出来事は数多くあると思います。ある出来事に対して喜びを感じた、怒りを感じたなどいろいろだと思います。
【心の棚卸】とは心が動いた出来事をポジティブに動いたのかネガティブに動いたのかに分け、更にポジティブの中であれば、「楽しい」「嬉しい」「安らいだ」「リフレッシュできた」、ネガティブの中であれば「憂鬱」「イライラ」「怒り」「落ち着かない」など細かな感情に分類していきます。
例えば私の場合、自分の中で重要なポジティブワードとして「自信を持つことができた」があります。逆に自分の中で重要なネガティブワードに「自信がない」があります。つまり、自分の中でのポジティブとネガティブは表裏一体になっていることが多いのです。
その中で、「自信を持つことができた」出来事と「自信がない」中で行なっていた出来事を振り返っていきます。すると、いろいろな「自信をん持つことができた」出来事や「自信がない」中で行なっていた出来事が思い浮かんできます。
次に「自信を持つことができた」出来事はなぜ自信を持つことに繋がったのか、「自信がない」中で行なった出来事はなぜ自信がなかったのかを振り返ります。すると、「自信を持つことができた」成功事例を活かして、「自信がない」中で行なった出来事に対してどうすれば自信を持つことが出来るのかが見えてくる場合があります。
例えば、ダイエットを1年間継続することができた、という成功事例から「自信を持つことができた」とします。ではなぜ継続することができたのかを考えた場合に、理屈を理解しシンプルに無理なく行うことができたから、だったとします。
そして、「自信がない」中で行なっていたのがテニスの試合でのフォアハンド。試合になるとコート内に打ったボールが入らない、なので打てなくなり返すだけになってしまう、というネガティブな状況があった場合に、なぜ試合になるとコート内に打ったボールが入らないのか、その理屈を考えます。
すると、足が止まってしまって練習の時の打点に入れていないことが分かりました。身体に近すぎたりボールを手だけで迎えに行ってしまったり。そして、理屈を理解した上で球出し練習会に参加し感覚を固めました。そして、実際に試合で打てた時、「自信を持つことができた」出来事に変わっていきます。
少しマイナーな内容であったため、事例として分かりにくかったかもしれません。ただ、大事なのは成功事例で得た成功法則を失敗事例に当てはめることです。これが【心の棚卸】で最も重要なことと言えるでしょう。
2.【心の棚卸】は全てが自分軸
人の成功体験から学ぼうというケースが多いと思いますが、これは出来る場合と出来ない場合があります。なぜかというと、人の成功体験はあくまで参考にしかならないためです。自分に起こったことではないため、その人の成功体験がそのまま自分に当てはまるのかどうか分かりません。また、自分自身がそれを受け入れることが出来るかどうかも不透明です。
しかし、【心の棚卸】は全てが自分自身に起きたことに対して行なっています。いわゆる自分軸上で起きた様々なポジティブなこと、ネガティブなことについて整理し、自分軸上で成功体験の活かし方を考えることができます。
もちろん、他の人の成功体験から学び取り入れることも大切ですが、その前に【心の棚卸】を行ない自分自身の成功体験を最大限に活用することをお勧めします。
3.【心の棚卸】は焦らずのんびりと
12月で今年が終わってしまうから、12月中に【心の棚卸】を済ませないと。こう考える人も多いと思います。実際に大掃除などは今年の汚れは今年のうちに、というのが原則ですよね。
しかし、【心の棚卸】に関しては12月だからしないといけないというものではありません。12月というのはただのきっかけに過ぎません。いろいろなものを整理したり綺麗にしたりするタイミングなので、心もついでにやってしまいましょう、という程度です。
そして、【心の棚卸】をしようとしたけども気が向かなかった、一向に進まない、という場合は無理に行う必要はありません。時間がある時に思い出せることから思い出して振り返れば良いのです。また、【心の棚卸】に気が向かないということは、心と向き合いたくないシグナルが出ている可能性もあります。向き合いたくない、これが今のあなたの心のあり方なのかもしれません。
こういった時には自分1人では【心の棚卸】は出来ませんし、出来たとしても辛い作業になってしまいます。心理カウンセラーにあなたの心に寄り添いながら、一緒に振り返ってもらうと良いでしょう。こういった状態で【心の棚卸】を行うとびっくりするくらいスッキリしますよ。
4.まとめ
【心の棚卸】について実体験も含めながら説明してきましたが、いかがでしたか?
まず大前提として、本来【心の棚卸】は心が軽くなったりスッキリしたりするもので、気持ちの良いものです。なので、皆さんにお勧めしていきたいと思っています。
ただ、【心の棚卸】が辛い作業になってしまう人もいます。心に向き合うことで憂鬱になったり、怒りや悲しみを感じてしまう人もいるためです。そういった人は上記でも触れたように、カウンセリングを活用して【心の棚卸】を心理カウンセラーと一緒に進めていくと良いですね。
自分のペースでゆっくりと【心の棚卸】を終えたその先には、心も身体も軽くなって走り出したい自分がいるはずです。