ASDの夫との結婚生活で限界に…産後うつとカサンドラ症候群を経験した私の体験談

こんにちは、たんべさやかです。
ASDの特性を持つ夫との結婚生活の中で、私は「産後うつ」と「カサンドラ症候群」を経験しました。
結婚当初は、穏やかで幸せな日々を過ごしていたはずでした。
夫の特性についても理解しているつもりで、「きちんと言葉にすれば伝わる」と信じていました。
けれど、出産をきっかけに、夫婦関係は少しずつ変わっていきます。
育児という現実の中で、うまくかみ合わない違和感が積み重なり、気づけば心も体も追い詰められていました。
今回は、ASDの夫と暮らす中で私に起きた変化と、
夫婦関係の中で感じ続けた「伝わらない苦しさ」について、体験談としてお話しします。


投稿者プロフィール

- よりびと
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- 複雑な感情の言語化
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- 優しく愛情深く相槌を打ちます
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- どんな話も落ち着いて受け止めます
- 気持ちに寄り添い、共感するスタイルです
■ 経験
- 大手結婚情報誌の編集として、数多くのカップルの話に耳を傾けてきました。
- 自身は、夫と3年前に別居。共同親権法の施行を待って、離婚を見据え、子どもを夫と交代で協力して養育しています。
- 離婚が決まり、苦しかった時にオンラインカウンセリングに出会い、自分も人の力になりたいとメンタルケア心理士の資格を取得しました。
- 恋愛・婚活・結婚の悩みやパートナーとの関係、離婚や子育てなどのお悩みにお力になれたらと思っています。
- また、ペット(犬)情報誌の編集経験から、ペットの悩みにもお答えしていきたいです。
- 東京大学文学部卒。
■ 大切にしていること
- あなたの気持ちを否定せず、前向きになるお手伝いをします。
- 気持ちが整理されていなくても、そのまま話して大丈夫です。
- 悲しい気持ちや怒り、行き場のない悩みも受け止めます。
- 相談者のあなたと一緒に悩み、共感して受け止めます。
■ 人柄・ユニークポイント
- 好きなもの:ミュージカル /読書 / 料理/歌うこと/サイクリング
- よく言われる性格:「落ち着いている」「優しそう」「愛情深い」「発想力豊か」「博識」
- ちょっとしたこだわり:国産米が高い時期、ジャスミンライスを買ったらはまった
- 聴き手としての密かな強み:「声が優しく、安心できるといわれます」
■ メッセージ
人と人とのつながりが希薄になってさみしさを抱えるあなたに、少しでも温かい気持ちになってもらえるようなよりびとを目指します。どんな些細な事でも、口に出すことで気持ちが楽になるはず。一緒に少しでも前を向ける温かい時間を過ごしましょう!
目次
- ○ 結婚と妊娠、穏やかだったはずの夫婦生活
- ・「言葉にすれば伝わる」と信じていた私
- ・穏やかに見えていた結婚生活の中で
- ・妊娠という転機と見えていなかったズレ
- ○ 産後に広がった違和感と、かみ合わない日常
- ・「空気を読む」が通じないもどかしさ
- ・言葉で伝えようとするほどすれ違っていく
- ・衝突を避けるために選んだ「距離」
- ○ 限界に近づいていく心と、ひとり取り残される感覚
- ・娘の変化が突きつけてきた現実
- ・「理解しよう」とするほど孤独になる感覚
- ・心と体に現れはじめたサイン
- ○ 「関係を続けること」よりも大切だったものに気づいたとき
- ・「理解すればうまくいく」という思い込みを手放す
- ・自分の気持ちに目を向けるという選択
- ・同じ悩みを抱えている人へ伝えたいこと
- ○ 読者へのメッセージ
結婚と妊娠、穏やかだったはずの夫婦生活
結婚した当初、私は「この人となら穏やかな家庭を築いていける」と、疑いなく信じていました。
夫は表情を読むことが少し苦手で、人との距離感にも独特なところがありましたが、言葉でのやりとりはとても得意でした。
だからこそ私は、「ちゃんと伝えればわかり合える」と思っていたのです。
実際、結婚後の生活は大きな問題もなく、ゆったりとした時間が流れていました。
その年の夏には妊娠がわかり、体調の変化に戸惑いながらも、新しい命を迎える喜びに満たされていました。
夫も、言葉で表現する形ではありましたが、父親になることを楽しみにしている様子がありました。
その姿を見て、「きっと大丈夫」と、私はさらに安心していったのだと思います。
相手の特性を理解しようとすること、否定せず受け止めること。
それが関係をうまく続けていくために大切だと、当時の私は信じていました。
けれど、この「理解しようとする姿勢」だけでは乗り越えられない現実が、このあと少しずつ見えてくることになります。
「言葉にすれば伝わる」と信じていた私
夫は、曖昧な空気や行間を読むことが苦手でした。
けれどその代わりに、言葉でのやり取りはとても明確で、論理的に話すことができる人でした。
そのため私は、「きちんと言葉にして伝えれば、きっと分かり合える」と思っていました。
むしろ、自分のほうが相手に合わせて言語化すればいい、とさえ考えていたのです。
実際、それでうまくいっていると感じる場面もありました。
小さなすれ違いがあっても、丁寧に説明すれば納得してもらえる。
そうやって関係を調整していけているように思えていました。
私はどこかで、「理解できないのは自分の伝え方が足りないから」と捉えていたのかもしれません。
相手を責めるのではなく、自分の伝え方を工夫することで関係を保とうとしていました。
でも今振り返ると、それは「歩み寄り」ではなく、
一方向に頑張り続けていた状態だったのだと思います。
そのときの私は、まだそのことに気づいていませんでした。
穏やかに見えていた結婚生活の中で
結婚後の生活は、表面上とても穏やかでした。
大きな衝突もなく、日常は静かに過ぎていきました。
夫は感情表現が豊かなタイプではありませんでしたが、
決して冷たいわけではなく、自分なりのやり方で関係を築こうとしているようにも見えました。
私はそのペースに合わせることを意識していました。
無理に感情を引き出そうとせず、相手のスタイルを尊重する。
それがうまくいく秘訣だと思っていたからです。
どこかで違和感を覚えることがあっても、
「これも個性のひとつ」と受け止めるようにしていました。
相手の感じ方を否定せず、そのまま受け止める。
そんな関わり方を大切にしていたつもりでした。
ただ、その穏やかさは、
本当の意味での安心感だったのかというと、少し違っていたのかもしれません。
後になって、その違いに気づくことになります。
妊娠という転機と見えていなかったズレ
妊娠がわかったとき、私は純粋にうれしい気持ちでいっぱいでした。
新しい家族が増えることへの期待と、これからの生活への希望。
夫も、自分なりに喜んでいる様子はありました。
言葉として「楽しみだ」と伝えてくれることもあり、私は安心していました。
けれどその一方で、
「これから一緒に育児をしていく」という具体的なイメージについては、あまり共有できていなかったように思います。
私は、夫婦で協力しながら自然に育児をしていくものだと考えていました。
言葉にしなくても、お互いの動きを見ながら支え合える関係を想像していたのです。
でも、夫にとってはその「言葉にしない部分」こそが難しいところでした。
当時の私は、そのズレに気づいていませんでした。
むしろ、「きっと大丈夫」と楽観的に考えていたのです。
この小さな認識の違いが、後に大きなすれ違いへとつながっていくことになります。
産後に広がった違和感と、かみ合わない日常
出産後、私の生活は大きく変わりました。
これまでの穏やかな日常とは違い、子どものペースに合わせて動く毎日。
その中で、夫との関係にも少しずつ違和感が生まれていきました。
育児は、想像以上に「その場の判断」が求められます。
泣いたらどうするか、次に何を優先するか、
いちいち言葉にして確認している余裕はありません。
夫婦であれば、自然と相手の動きを見ながら、
「あ、今はこれだな」と役割を分担していくものだと思っていました。
けれど、夫とはそれがまったくかみ合いませんでした。
同じ場にいても、同じものを見ているはずなのに、
行動のタイミングも、優先順位も、すべてがずれていく。
私はそのたびに、「どうして?」と戸惑いながら、
言葉にして説明しようとしました。
でも、それが逆に夫を追い詰めてしまうことにもなっていたのです。
「空気を読む」が通じないもどかしさ
育児の場面では、「言わなくても分かる」がとても重要になります。
たとえば、子どもが泣き出したとき。
どちらが抱っこするか、ミルクを準備するか、
ほんの数秒で判断して動かなければいけません。
私はこれまでの仕事の経験もあり、
そういった「流れを読むこと」は自然にできているつもりでした。
けれど夫は、その場の空気や相手の意図を読み取ることが難しく、
一つひとつを言葉で確認しないと動けない様子でした。
私は次第に、「なんで気づいてくれないの?」という気持ちが強くなっていきます。
一方で夫にとっては、「言われていないのに動くこと」のほうが負担だったのだと思います。
お互いに悪気があるわけではないのに、
少しずつズレが積み重なっていきました。
そしてそのズレは、だんだんと無視できない大きさになっていきます。
言葉で伝えようとするほどすれ違っていく
私は、「言葉にすれば分かってもらえる」と思っていました。
だからこそ、できるだけ丁寧に、優しく、
夫に状況や気持ちを説明するようにしていました。
きつく言えば反発されるかもしれないと思い、
なるべく穏やかな伝え方を心がけていたのです。
けれど、どんなに言い方を工夫しても、
夫は途中で強く反応したり、怒り出したりすることが増えていきました。
その様子を見て、私はさらに慎重になります。
「どう伝えればいいのか」と悩みながら、言葉を選ぶようになりました。
でも、その積み重ねは、
「伝えること自体が怖い」という感覚にもつながっていきました。
本当は、分かり合いたくて話しているはずなのに、
話すほど距離が広がっていく。
そんな感覚に、少しずつ疲れていったのだと思います。
衝突を避けるために選んだ「距離」
ある時期から、夫は「自分が担当している間は口を出さないでほしい」と言うようになりました。
その言葉には、
「これ以上干渉されたくない」という強い意思が感じられました。
私は戸惑いながらも、衝突を避けるためにその要望を受け入れました。
夫が育児や家事をしている間は、
できるだけ関わらず、自室にいるようにする。
ときには、外に出て時間を過ごすこともありました。
本来であれば、家族で一緒に過ごすはずの時間。
それなのに、同じ空間にいながら距離を取ることが増えていきました。
「このほうがうまくいくなら」と自分に言い聞かせながらも、
どこかで強い違和感を抱えていました。
一緒にいるはずなのに、
一緒に過ごしている感覚がない。
その寂しさは、少しずつ心の中に積み重なっていきました。
限界に近づいていく心と、ひとり取り残される感覚
夫との関係は、少しずつではなく、ある時期から急激にしんどさを増していきました。
同じ家にいて、同じ子どもを育てているのに、
まるで別々の世界で生きているような感覚。
夫は娘に対しては愛情を向けていました。
その姿を見ると、父親としての優しさもちゃんとある人だと感じます。
けれど、そのすぐ隣にいる私に向けられる視線は、まったく違うものでした。
冷たく、拒絶するような態度。
時には敵意のように感じることもありました。
どうして同じ人が、こんなにも極端に態度を切り替えられるのか。
私には理解が追いつきませんでした。
本当は、家族として一緒に過ごしたい。
3人で笑っていたい。
そんな当たり前の願いが、叶わないもののように感じられていきました。
そして気づけば、私は家庭の中で「ひとり」になっていました。
娘の変化が突きつけてきた現実
一番つらかったのは、娘の変化でした。
まだ3歳の娘は、家庭の空気を敏感に感じ取っていました。
夫婦の間に流れる緊張や違和感を、言葉にできないまま受け取っていたのだと思います。
あるとき、夫とのやり取りの中で空気がピリついた瞬間、
娘は私の手を引いて部屋の外へ連れていき、そのままドアを閉めました。
その行動に、私は強い衝撃を受けました。
「私はここにいてはいけない存在なのかもしれない」
そんな感覚が、一気に押し寄せてきたのです。
夫の態度を、子どもはそのまま映し出します。
夫が私に向けていた距離や冷たさを、娘も自然と真似していたのだと思います。
それは誰が悪いという話ではなく、
ただ家庭の中で起きている現実でした。
でも、その現実はあまりにも苦しくて、
私はどう受け止めていいのか分からなくなっていきました。
「理解しよう」とするほど孤独になる感覚
私はこれまで、夫の特性を理解しようとしてきました。
感情をそのまま受け取らず、
「なぜこういう反応になるのか」と背景を考えるようにしていました。
相手を責めるのではなく、
できるだけ冷静に、丁寧に向き合おうとしていたのです。
けれど、その姿勢を続けるほど、
自分の気持ちが置き去りになっていく感覚がありました。
悲しい、つらい、寂しい。
そう感じているはずなのに、それをそのまま出すことができない。
「理解しなければいけない」という思いが強くなりすぎて、
自分の感情にふたをするようになっていきました。
気づけば、誰にも分かってもらえない場所に立っているような、
深い孤独を感じるようになっていました。
それは、ただの夫婦のすれ違いとは違う、
もっと説明のつかない苦しさでした。
心と体に現れはじめたサイン
そんな状態が続く中で、少しずつ心と体に変化が現れてきました。
眠れない、食欲がわかない、
理由もなく涙が出てくる。
何をしていても気持ちが晴れず、
常に重たいものを抱えているような感覚がありました。
それでも私は、「まだ大丈夫」と思おうとしていました。
もっと頑張れば、もう少し理解すれば、
関係は良くなるはずだと信じていたのです。
けれど、その頑張りは少しずつ限界に近づいていました。
あとから振り返ると、
この頃すでに心はかなり追い詰められていたのだと思います。
それでも当時の私は、
それを「つらい」と認めることすらできませんでした。
ただ、静かに、確実に、
心の余裕が削られていっていました。
「関係を続けること」よりも大切だったものに気づいたとき
気づいたとき、私は「これ以上続けるのは難しい」と感じていました。
夫のことを理解しようとしてきた時間も、
うまくやろうと努力してきた日々も、決して無駄だったとは思っていません。
それでも、どれだけ歩み寄ろうとしても、
埋まらない距離があることを認めざるを得ませんでした。
本当は、3人で穏やかに過ごしたかった。
その思いは、最後まで変わりませんでした。
けれど現実は、同じ空間にいながら心が通わない日々。
そして、その影響を娘にも与えてしまっているという事実。
私はようやく、「関係を続けること」そのものが正解ではないのかもしれない、と思うようになりました。
誰かにとっての正しさではなく、
自分と子どもにとっての安心を守ること。
それを優先していいのだと、少しずつ思えるようになっていきました。
「理解すればうまくいく」という思い込みを手放す
これまで私は、「理解すること」が何より大切だと思っていました。
相手の特性を知り、否定せず、受け止める。
そうすれば関係はうまくいくはずだと信じていたのです。
けれど実際には、理解するだけではどうにもならないこともありました。
相手の行動の理由が分かっても、
それによって自分が傷つくことが減るわけではありません。
むしろ、「仕方ない」と受け入れ続けることで、
自分の苦しさを見ないようにしてしまっていた部分もありました。
理解することと、我慢し続けることは違う。
その違いに気づいたとき、私は少しだけ楽になった気がしました。
すべてを分かろうとしなくてもいい。
分かり合えないままでも、自分を守っていい。
そう思えたことが、大きな転機になりました。
自分の気持ちに目を向けるという選択
それまでの私は、相手のことばかり考えていました。
どうすれば伝わるか、どうすれば怒らせないか。
そのことに意識が向きすぎて、自分の気持ちを後回しにしていたのです。
でも、少しずつ「自分はどう感じているのか」を見つめるようになりました。
本当はどうしたいのか。
何がつらいのか。
どこまでなら耐えられるのか。
そうやって一つひとつ確認していく中で、
自分の中にあった限界にも気づいていきました。
自分の気持ちを大切にすることは、
わがままではなく、生きていくために必要なこと。
その当たり前のことを、ようやく受け入れられるようになったのだと思います。
同じ悩みを抱えている人へ伝えたいこと
もし今、同じように「分かってもらえない苦しさ」を抱えている人がいたら、
伝えたいことがあります。
相手を理解しようとする姿勢は、とても大切です。
でも、それによって自分が苦しくなっているなら、少し立ち止まってもいいと思います。
関係を続けることだけが正解ではありません。
距離をとることも、離れることも、選択のひとつです。
そして何より、
あなたの感じているつらさは、ちゃんと意味のあるものです。
「気にしすぎ」「自分が弱いだけ」
そうやって片付けなくて大丈夫です。
誰にも分かってもらえないと感じるときほど、
自分自身だけは、自分の味方でいてほしいと思います。
あなたが安心して過ごせる場所は、
きっとどこかにあります。
読者へのメッセージ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今、
「どうして分かってもらえないんだろう」
「自分の感じているつらさは正しいのかな」
そんなふうに悩んでいる方がいたら、少しだけ立ち止まってほしいと思います。
人との関係の中で感じる違和感や孤独は、
決して気のせいではありません。
特に、相手を理解しようと頑張っている人ほど、
自分の気持ちを後回しにしてしまいがちです。
でも、本当は
「つらい」と感じているその気持ちこそ、
とても大切にしていいものです。
誰かに正しく理解されることも大事ですが、
まずは自分自身が、自分の気持ちを受け止めてあげること。
それだけでも、少し呼吸がしやすくなることがあります。
もしひとりで抱えるのがしんどいときは、
安心して話せる場所を頼ってもいいと思います。
傾聴ラウンジ「ここより」では、
否定されることなく、ただ話を聴いてもらえる時間を大切にしています。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
まとまっていなくても、そのままで大丈夫です。
「誰かに話していいんだ」と思えるだけで、
心は少しずつ軽くなっていきます。
あなたが安心して話せる場所のひとつとして、
必要なときに思い出していただけたらうれしいです。
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