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「部下の不満を知ってショック…上司として自信を失ったときの考え方|職場の人間関係を整理した相談事例」

「部下の不満を知ってショック…上司として自信を失ったときの考え方|職場の人間関係を整理した相談事例」

部下との関係で、思いがけず心が揺れることがあります。
特に、相手からの言葉や態度の中に「自分への不満」を感じたとき、「自分は上司としてうまくやれているのだろうか」と不安になる人は少なくありません。

今回ご紹介するのは、関西在住・50代男性の庄司さん(仮名)の相談事例です。庄司さんはZoomで話をしてくださった方で、職場では上司として部下のマネジメントを任されていました。年末の職場行事で「ありがとうカード」を送り合う文化があり、その中で部下から添えられた手紙を読んだとき、思いもよらない言葉が書かれていたといいます。身に覚えのない不満を知り、「自分の関わり方は間違っていたのではないか」と戸惑いを感じたことがきっかけでした。相談事例_ヒアリングシート3

話を聞いていくと、庄司さんの中には怒りというよりも、困惑やもやもやした気持ちが強く残っていました。「上司としてもっと上手く対応できたのではないか」「部下との信頼関係が崩れてしまうのではないか」と、頭の中で同じ考えを繰り返してしまい、仕事にも集中しにくくなっていたそうです。

人間関係の悩みは、誰かに話すだけでも少しずつ整理されていきます。ここでは、庄司さんが部下との関係に悩みながらも、自分の気持ちや立場をどう整理していったのか、その過程を紹介していきます。

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投稿者プロフィール

Blanc(ブラン) 玲
Blanc(ブラン) 玲よりびと
※海外在住のためZoomでの対応となります。(カメラのオンオフは自由)

■待機時間:月・火・木・金の17時~24時、日の18時~24時

■年齢:30代

■ キャッチコピー:安心して思うままに、なんでも話せる時間。


■ 得意なテーマ
– もやもやしている気持ちの整理
– 誰にも言えない話の受け止め
– 人間関係の悩み・恋愛相談
– とにかく話を聴いてほしいとき
– 感情の吐き出し

■ 聴き方・スタイル

– あなたの気持ちに寄り添い、丁寧に聴きます。
– どんな思いも置いていけるよう、安心感を大切にしています。
– 沈黙も含め、思いのままの話を受け止めます。

■ 経験

– 10年間にわたる海外生活(留学・国際結婚・海外でのキャリア)や政府機関での勤務経験を通じて、多様な文化や価値観の中で生きる人々と向き合ってきました。異なる背景を持つ相手の立場を正確に理解し、気持ちに寄り添いながらコミュニケーションをとる姿勢を大切にしています。
– 職場では中間管理職として、上層部とチームの間で橋渡し役を務め、日常的にメンバーからの相談や悩みに対応してきました。責任やプレッシャーを抱える人たちの声を受け止め、状況を整理しながら支えてきた経験があります。
– 精神疾患や発達障害(ADHD、ディスレクシア)、自閉スペクトラムを抱える家族と長く関わる中で、当事者として感じる苦しさも、支える側が抱える不安や負担にも触れてきました。その経験は、心の声を丁寧に受け止める姿勢や、誰にも言えない気持ちに寄り添う感覚を育ててくれたと感じています。
– 5年間にわたり個人の相談に関わり続け、身近な人たちの人生の変化や心の揺れに向き合ってきました。どんな気持ちも否定せず、相手が安心して話せる空間をつくることを意識して関わってきました。
– 心理学・傾聴の学習経験があります。

■ 大切にしていること

– 安心して話しやすい雰囲気を作るよう心がけています。
– 話してくれるお話をすべて丁寧に聴きます。
– 話す人の気持ちに寄り添い、信頼を積み重ねます。

■ 人柄・ユニークポイント

– 好きなもの:海 / ピラティス / 料理 / 犬 /読書(海外古典文学)
– よく言われる性格:話しやすい、ポジティブ、落ち着いている
– ちょっとしたこだわり:黒い服が好きで、気付くと全身黒コーデになっています。
– 聴き手としての密かな強み:話す人のペースやトーンに合わせて柔軟に寄り添うことができます。


■ メッセージ

ここは決して批判も評価もされず、思う存分話せる場所です。
私は「話を聴く」という行為が、ただ耳を傾けるだけではなく、相手の世界にそっと入り込むような深い姿勢だと考えています。誰かに吐き出すことで少し軽くなる気持ちや、言葉にして初めて整理できる思いに寄り添える存在でありたいと思っています。
あなたが安心して本音を置いていける、そんな小さな休憩所のような場になれたら嬉しいです。

目次

部下の手紙に書かれていた「不満」に戸惑った上司の悩み

職場で部下を持つ立場になると、「人との関係」に悩む場面は少なくありません。
仕事の内容だけではなく、相手の気持ちや期待、コミュニケーションの取り方など、さまざまな要素が関係してくるからです。

今回お話をしてくださった庄司さん(仮名)は、関西に住む50代の男性です。職場では上司として部下をまとめる立場にあり、日頃から部署の仕事が円滑に進むよう気を配っていました。そんな庄司さんの気持ちが大きく揺れた出来事が、年末の職場行事で起こります。

その職場では、年末になると「ありがとうカード」を送り合う文化がありました。日頃の感謝の気持ちを伝えるためのものです。庄司さんも部下からカードを受け取り、そこに添えられていた手紙を読んだとき、思いがけない言葉を目にしました。

そこには、庄司さんに対する不満のような内容が書かれていたのです。
しかも、その内容は庄司さん自身には身に覚えのないことばかりでした。

「どうしてこんなふうに思われているんだろう」
「自分は上司として、何か大きな間違いをしていたのだろうか」

そんな思いが頭に浮かび、心の中がざわついたといいます。
怒りというより、戸惑いや困惑の方が強かったそうです。

それまで普通に仕事をしていたつもりだっただけに、「自分の関わり方は正しかったのか」という疑問が、庄司さんの中に残り続けることになりました。

身に覚えのない不満を知ったときの戸惑い

庄司さんが一番驚いたのは、「自分では思い当たらないこと」が書かれていたことでした。

手紙の内容には、部下が親切心で行った仕事に対して感謝されなかったと感じていることや、労いの言葉が欲しかったという思いが書かれていたそうです。
しかし庄司さんにとっては、そのような不満を持たれているとはまったく想像していませんでした。

「そんなふうに思っていたなんて、全然知らなかった」

その言葉が頭の中に何度も浮かんできたといいます。
自分が気づかないところで、相手は不満を感じていたのかもしれない。そう考えると、今までの関わり方そのものに自信が持てなくなってしまいました。

職場の人間関係では、こうした「認識のズレ」が起こることは珍しくありません。
同じ出来事でも、受け取り方は人によって違うからです。

ただ、いきなりそれを突きつけられると、多くの人は戸惑います。
庄司さんもまさに、その状況に直面していたのでした。

上司としてうまくやれていないのではという不安

手紙を読んだあと、庄司さんの頭の中ではさまざまな考えが浮かんできました。

「自分は上司として、ちゃんとできていないのではないか」
「部下との関係をうまく作れていないのかもしれない」

上司という立場にいる人ほど、こうした思いを抱きやすいものです。
部下の言葉や態度を、自分の評価と結びつけて考えてしまうからです。

庄司さんはこれまで、部下と特別に関係が悪いと感じたことはありませんでした。むしろ、同じ部署で働いてきたこともあり、気心の知れた関係だと思っていたそうです。

だからこそ、手紙の内容を読んだときの衝撃は大きかったといいます。

「自分が思っている関係と、相手が感じている関係は違っていたのかもしれない」

そう考えると、これまでのやり取りまで気になり始めてしまいました。
人は一度不安を感じると、過去の出来事まで振り返ってしまうものです。

庄司さんも、以前の会話や仕事の場面を思い出しては、「あのときの対応が良くなかったのではないか」と考えるようになっていきました。

仕事中も頭から離れないモヤモヤ

庄司さんは、この出来事について自分の上司にも相談してみました。
しかし、具体的な解決策が示されたわけではありませんでした。

「相手の受け取り方の問題もあるかもしれないね」

そんな言葉をもらったものの、庄司さんの中ではまだ整理がついていませんでした。
むしろ、考えれば考えるほど、気持ちは複雑になっていったといいます。

仕事をしていても、ふとした瞬間にその手紙の内容を思い出してしまう。
「あの言葉はどういう意味だったのだろう」と、頭の中で何度も考えてしまう。

そのうち、肩の張りや軽い頭痛も感じるようになり、気分も少し落ち込んでいきました。

人間関係の悩みは、すぐに答えが出るものではありません。
特に「自分が悪かったのかどうか分からない」とき、人はどう考えればいいのか分からなくなってしまいます。

庄司さんもまさに、その状態でした。
部下との関係を壊したくはない。でも、どう向き合えばいいのか分からない。

そんな気持ちを抱えながら、庄司さんは自分の中で出来事を整理しようとしていました。

頭の中で考え続けてしまう職場の人間関係の悩み

人間関係の悩みは、出来事そのものよりも「その後に考え続けてしまう時間」の方がつらくなることがあります。
庄司さんも、まさにその状態でした。

部下からの手紙を読んだあと、「なぜそんなふうに思われているのだろう」という疑問が頭から離れなくなってしまったそうです。
自分なりに思い返してみても、思い当たることはほとんどありません。それでも、何度も出来事を振り返ってしまう。すると、今まで気にしていなかった些細な会話や態度まで気になり始めてしまいます。

「もしかして、あのときの言い方がよくなかったのだろうか」
「部下はあの場面で不満を感じていたのだろうか」

こうして考え始めると、思考はどんどん広がっていきます。
本来は一つの出来事だったはずなのに、気づけば自分の上司としての能力や、これまでの仕事のやり方まで疑うようになってしまうのです。

庄司さんも、頭の中で出来事を整理しようと何度も考えていました。しかし、考えているうちに答えが見つかるどころか、むしろ気持ちは複雑になっていったといいます。
仕事に集中しようとしても、ふとした瞬間にそのことを思い出してしまう。そんな状態が続いていました。

「自分のマネジメントが間違っていたのでは」と感じてしまう

部下との関係に悩んだとき、多くの上司が最初に考えるのは「自分の関わり方が悪かったのではないか」ということです。

庄司さんも同じでした。
これまで部下との関係は悪くないと思っていたからこそ、今回の手紙の内容を知ったとき、「自分が気づかないところで相手を不満にさせていたのかもしれない」と感じてしまったのです。

上司という立場にいると、「部下の不満=自分の責任」と考えてしまいやすいものです。
もちろん、上司として改善できることがある場合もあります。しかし、すべての感情や出来事を自分の責任として抱え込んでしまうと、心はどんどん疲れてしまいます。

庄司さんも、「上司としてもっと上手く対応できたのではないか」と考え続けていました。
そしてその思いは、次第に「自分はマネジメントに向いていないのではないか」という不安にまで広がっていったそうです。

しかし実際には、部下との関係はこれまで大きな問題があったわけではありません。
ただ一つの出来事がきっかけで、自分の評価そのものまで疑うようになってしまっていたのです。

相手の気持ちを理解しようとするほど迷ってしまう

庄司さんは、部下の立場になって考えようともしていました。

「もしかしたら、自分が気づかないうちに助けてもらっていたのかもしれない」
「感謝の言葉を伝えられていなかったのかもしれない」

こうして相手の気持ちを想像することは、人間関係においてとても大切なことです。
ただ、その想像が行き過ぎると、今度は「自分がすべて悪いのではないか」という方向に考えが傾いてしまうことがあります。

庄司さんも、「部下の期待に応えるべきだったのだろうか」と考え始めていました。
しかし同時に、「そこまで求められていたとは思わなかった」という思いもあります。

つまり、庄司さんの中では
「相手の気持ちを理解したい」という思いと
「自分には思い当たることがない」という感覚が
ぶつかり合っていたのです。

こうした状態になると、人はなかなか気持ちの整理がつきません。
どちらの考えも間違っているとは言えないからです。

一人で考え続けると気持ちが重くなる

人は悩みを抱えたとき、「自分で考えて解決しよう」とすることが多いものです。
庄司さんも、まずは自分の中で整理しようとしていました。

出来事を思い返したり、部下の言葉の意味を考えたり、どう対応すればよかったのかを想像したり。
頭の中で何度も状況を振り返っていたそうです。

しかし、同じことを考え続けていると、気持ちはだんだん疲れてしまいます。
考えることで整理できることもありますが、同じ場所をぐるぐる回るような思考になってしまうこともあるからです。

庄司さんも、次第に肩の張りや軽い頭痛を感じるようになっていました。
体が緊張していることに、自分でも気づいていたそうです。

人間関係の悩みは、とても個人的なものに感じられます。
だからこそ、「誰かに話していいのだろうか」と迷う人も少なくありません。

庄司さんも最初は、「この程度のことで悩むのは大げさかもしれない」と感じていたと話していました。
それでも、頭の中に残り続けるモヤモヤは、少しずつ心の負担になっていったのです。

部下の感情と自分の役割を分けて考えるという視点

庄司さんの話をゆっくり聞いていく中で、まず大切にしたのは「出来事をそのまま言葉にしてもらうこと」でした。
人はモヤモヤした気持ちを抱えているとき、頭の中ではいろいろ考えていても、言葉として整理できていないことが多いものです。

庄司さんも最初は、「何が引っかかっているのか」をうまく説明できない様子でした。
ただ、部下の手紙を読んだときの驚きや戸惑い、そして「自分は上司としてどう振る舞うべきだったのか」という迷いについて、少しずつ話していくうちに、気持ちの輪郭が見えてきました。

話を聞いていると、庄司さんはとても誠実に部下と向き合おうとしている方でした。
だからこそ、「相手が不満を感じているかもしれない」という事実を重く受け止めてしまっていたのです。

ただ、整理していく中で見えてきたことがありました。
それは、部下の感情と上司としての役割は、必ずしも同じものではないということです。

相手がどんな気持ちを抱くかは、その人自身の価値観や期待によっても変わります。
それをすべて自分の責任として抱え込んでしまうと、心の負担はどんどん大きくなってしまいます。

庄司さんも、この視点を少しずつ持てるようになったことで、出来事の見え方が変わり始めていきました。

部下が求めていた「感謝」と仕事の役割の違い

話を整理していくと、部下が感じていた不満の多くは「感謝や労いの言葉」に関係していました。

部下は、部署の仕事を助けようとして行動したことに対して、もう少し言葉で認めてもらいたかったのかもしれません。
しかし庄司さんにとっては、それは「当然の業務の一部」として受け止めていた部分もありました。

つまり、ここには価値観の違いがあったのです。

職場では、同じ出来事でも人によって意味の受け取り方が違います。
ある人にとっては「当たり前の仕事」でも、別の人にとっては「頑張ったこと」と感じられることがあります。

その違いが言葉として伝えられないまま積み重なると、今回のような不満につながることがあります。

ただ、このことは必ずしも「どちらかが間違っている」という話ではありません。
単に期待の方向が違っていただけ、という場合も多いのです。

庄司さんもこの話を聞いたとき、「そういう受け取り方もあるのか」と少し驚いた様子でした。

相手の感情をすべて背負わなくてもいい

人間関係で悩む人の多くは、相手の気持ちを大切にしようとする人です。
庄司さんもまさにそうでした。

「部下が嫌な思いをしていたなら、自分が改善しなければいけない」

そんな思いが強くあったのです。
ただ、ここで一つ大切な視点があります。

それは、相手の感情はその人自身のものでもあるということです。

もちろん、仕事の中で改善できることがあれば考える価値はあります。
しかし、すべての感情を自分の責任として抱える必要はありません。

例えば、同じ言葉を聞いても、人によって受け取り方は違います。
誰かが傷ついたからといって、それが必ずしも相手の意図だったとは限らないのです。

庄司さんもこの話を聞いたとき、「すべてを自分の責任として考えていたかもしれない」と静かに話していました。

事実と感情を分けて整理してみる

もう一つ大切にしたのは、「事実」と「感情」を分けて考えることでした。

人は感情が強く動いているとき、出来事の解釈も感情に引っ張られてしまうことがあります。
すると、本来は別のものだったはずの出来事が、すべて同じ意味に感じられてしまうのです。

庄司さんの場合も、部下の手紙を読んだあと、
「自分のマネジメントが間違っていたのではないか」
「信頼されていないのではないか」
と考えるようになっていました。

しかし、事実として起きていたのは
部下が不満を書いた手紙を送ったという出来事だけです。

そこにどんな意味を感じるかは、人によって変わります。

このように整理していくと、庄司さんの表情も少しずつ落ち着いていきました。
「出来事そのもの」と「自分が感じている意味」を分けて考えることで、頭の中のモヤモヤが少し軽くなっていったようでした。

こうして話を重ねていくうちに、庄司さんは少しずつ出来事を客観的に見られるようになっていきました。
部下との関係そのものを否定するのではなく、「どう受け止めればいいのか」という視点が少しずつ見えてきたのです。

職場の人間関係に振り回されないためにできること

庄司さんは、出来事を一つずつ言葉にしながら整理していく中で、少しずつ表情が落ち着いていきました。
最初に話し始めた頃は、「どうしてこんなことを書かれたのだろう」という戸惑いが強く、上司としての自分の評価まで疑うような気持ちがあったといいます。

しかし、話を重ねながら出来事を振り返っていくと、少し違った見え方が生まれてきました。
部下の手紙は確かに庄司さんに向けられたものでしたが、それがすべて庄司さんの責任というわけではないということ。
そして、相手の感情と自分の行動をすべて同じものとして考える必要はないということです。

人間関係の悩みは、出来事そのものよりも「どう受け止めるか」で大きく重さが変わります。
庄司さんも、最初は部下の言葉を自分の評価として受け止めていました。しかし整理していくうちに、出来事を少し距離を置いて見ることができるようになりました。

すると、不思議なことに気持ちも少し軽くなっていきました。
「全部を背負わなくてもいいのかもしれない」
そう感じられるようになったことで、仕事に対する気持ちも落ち着いていったのです。

部下の感情をそのまま自分の評価に結びつけない

職場で部下を持つ立場にいると、どうしても相手の反応を自分の評価と結びつけてしまうことがあります。

部下が不満を感じていれば、自分の関わり方が悪かったのではないかと考えてしまう。
逆に、部下が満足していれば、自分のマネジメントがうまくいっていると思う。

もちろん、上司として振り返ることは大切です。
しかし、すべての感情を自分の評価として受け止めてしまうと、心の負担はとても大きくなります。

庄司さんも最初は、「部下の不満=自分の失敗」と感じていました。
ただ、出来事を整理していく中で、少し違う見方ができるようになっていきました。

部下が感じたことは、その人の価値観や期待によって生まれた感情でもあります。
必ずしも、すべてが自分の行動だけで生まれたものではないのです。

そう考えることで、庄司さんは必要以上に自分を責めなくなりました。

できることとできないことの境界線を持つ

職場の人間関係で疲れてしまう人の多くは、「相手の期待に応えなければいけない」と感じていることが多いものです。

庄司さんも、部下の手紙を読んだあと、
「もっと違う関わり方をするべきだったのではないか」
と何度も考えていたそうです。

ただ、どんな仕事でも「できること」と「できないこと」があります。
そして、人の気持ちを完全にコントロールすることは誰にもできません。

相手がどう感じるかは、その人自身の価値観や経験によっても変わります。
どれだけ丁寧に関わっていても、すべての期待に応えることは難しいものです。

庄司さんもこのことに気づいたとき、「自分が背負いすぎていたのかもしれない」と話していました。

上司としてできることは、仕事の役割を果たしながら、必要なコミュニケーションを取ることです。
それ以上の部分まで抱え込む必要はありません。

この境界線を意識するだけでも、心の負担はずいぶん変わってきます。

人に話すことで見えてくることがある

庄司さんが最後に話してくれた言葉の中で、とても印象に残っているものがあります。

「自分の中でずっと考えていたときは、答えが見えなかったんです。でも話してみると、少しずつ整理できました」

人は悩みを抱えているとき、頭の中で同じことを何度も考え続けてしまうことがあります。
しかし、その思考はぐるぐる回るだけで、なかなか前に進まないことも多いものです。

そんなとき、出来事を言葉にして外に出してみると、今まで見えていなかった視点に気づくことがあります。
庄司さんも、出来事を順番に話していくうちに、少しずつ自分の気持ちを客観的に見られるようになっていきました。

最初は戸惑いとモヤモヤでいっぱいだった出来事も、整理していくことで「どう受け止めればいいのか」が見えてきます。

職場の人間関係は、簡単に答えが出るものではありません。
それでも、気持ちを一つずつ言葉にしていくことで、少しずつ心の整理がついていくことがあります。

読者へのメッセージ

職場で部下を持つ立場になると、仕事の内容以上に「人との関係」で悩む場面が増えることがあります。
相手の言葉や態度の意味を考えすぎてしまったり、「自分の関わり方が悪かったのではないか」と自分を責めてしまったりすることもあるでしょう。

庄司さんのように、身に覚えのない言葉に戸惑うこともあります。
そんなとき、多くの人が一人で考え続けてしまいます。
しかし、人間関係の悩みは頭の中だけで整理しようとすると、同じところをぐるぐる回ってしまうことも少なくありません。

誰かに話してみると、「そんな見方もあるのか」と新しい視点に気づくことがあります。
自分では気づかなかった考え方や、少し距離を置いた見方が見えてくることもあります。

私自身もこれまで、職場の人間関係やマネジメントについて悩んだ経験があります。
だからこそ、誰かが悩みを言葉にするときは、まずその気持ちを否定せずに聞くことを大切にしています。
話しているうちに、自分の中にある考えが自然と整理されていくことが多いからです。

もし今、職場の人間関係や部下との関わり方でモヤモヤした気持ちを抱えているなら、一人で抱え込まなくても大丈夫です。
言葉にしてみるだけでも、心が少し軽くなることがあります。

傾聴ラウンジ 「ここより」 では、こうした人間関係の悩みや仕事のモヤモヤを、安心して話せる場所を用意しています。
「こんなことを話していいのかな」と思う内容でも大丈夫です。

もしよければ、あなたの今の気持ちも聞かせてください。

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