職場の人間関係が怖くて過呼吸に…パニック障害になった私が「嫌われるのが怖い」から抜けた話

今回は、私自身が「職場の人間関係がしんどい…」をこじらせて、過呼吸やパニックみたいな症状まで出てしまった時の体験談を、一つ丁寧に書いてみようと思います。ふだんは笑って話せるのに、職場の空気や視線だけで胸がギュッとなって、「また嫌われたかも」「迷惑かけたかも」って頭の中がいっぱいになる。そんな状態が続くと、心だけじゃなく体も限界を知らせてくるんですよね。
この話は、根性で乗り切った成功談というより、“怖さ”の正体に気づいて、少しずつラクになっていった記録です。私は普段から、答えを急がずに、相手のペースに合わせてゆっくり聴くことを大事にしています。言葉がまとまらなくても、途中で黙ってしまっても大丈夫。この記事も同じように、当時の私の気持ちを否定せず、そのままの順番でたどっていきます。もし今、似たような苦しさを抱えている人がいたら、「ここなら無理しなくていいかも」と思えるヒントになれば嬉しいです。


投稿者プロフィール

- よりびと
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■待機時間:月・火・木・金・土の21時~24時
※祝日はお休みです
■年齢:40代
■ キャッチコピー:安心して、リラックスして話せる雰囲気を提供します
■ 得意なテーマ
– 人間関係の悩み・恋愛相談
– 介護の悩み、自宅介護の悩み、認知症の悩み
– ママの働き方の悩み、高齢出産
– 発達凸凹、発達しょうがい、発達に関する悩み
– 介護職の悩み、人間関係のモヤモヤ
– 家族関係の悩み
– カサンドラ症候群
– 身体のお悩み(疲れやすい、PMS、緊張しやすいなど)
– 頑張りすぎてしまう。ついつい、強がってしまう。無理して、大丈夫。がくちぐせ。
■ 聴き方・スタイル
– どんな話もまるっと受け止めます
– 相手のペースに合わせてゆっくり聴きます
– 話がまとまっていなくても大丈夫
– 否定せず、穏やかに受け止めます
– 沈黙も気まずくしないスタイルです
■ 経験
– これまで20年介護職の仕事をしています。
– 特別養護老人ホーム、認知症対応型グループホーム、老健、ディサービス、有料老人ホームの経験あり。常に、傾聴、共感、受容を大切にしています。現在は、特別養護老人ホームで、パートとして勤務。
– 介護福祉士、認知症実践者研修修了。
– 障がい者ケアホームでの経験もあり。
– 傾聴ボランティア・ハンドマッサージなどでも、高齢者と関わる。
– 自身も祖父の在宅介護の経験あり。9年程していました。
– パニック障害、過呼吸、バセドウ病の経験あり。パニック障害、過呼吸は完治。
– ジストニアの経験あり。薬継続中。
– 10歳、2歳の男の子のママ。
– 10歳児の子供が発達凸凹→小児精神科で、自閉症+ADHDあり。不登校経験あり。
– 療育支援センター→放課後ディサービスを利用している。普通に見えるがゆえの難しさに直面。
– 心理学、コーチング、アドラー流メンタルトレーナー、HSPカウンセラーなどの講座を受講。
■ 大切にしていること
– どんな話でも否定しません
– 話したくないことは無理に聞きません
– 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
– 泣いても沈黙してもOK
– どんなお話もお聴きします
– 話したいように話せるように、あなたのペースに呼吸を合わせます
■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:鬼滅の刃 / 心理学、カラー&タロット占い / ラーメン、焼肉、グッズ集め
– よく言われる性格:話やすい。温和。地に足がついている。やさしい。芯がある。愛のある人。
– ちょっとしたこだわり:自分時間を大事にしている。
– 聴き手としての密かな強み:どんな話にも寄り添います。私に話すことで、スッキリ出来ます。
■ メッセージ
ここでは、どんな話をしても大丈夫です。安心、安全の場を作ります。安心してお話ください。自分の感情を感じるお手伝いを致します。
目次
- ○ 職場の人間関係がしんどいだけ…のはずが、体が先に限界を出した話
- ・「嫌われたくない」が頭の中を占領すると、毎日が“警戒モード”になる
- ・「私が悪い」に寄りすぎると、相談できなくなって孤立が深まる
- ・過呼吸やパニックは「甘え」じゃなくて、体からの“これ以上は無理”のサイン
- ○ 「大丈夫なふり」を続けた結果、心も体もじわじわ削れていった
- ・朝が来るのが怖い:出勤前から始まる“予期不安”がしんどい
- ・職場での会話が怖い:何気ない一言を“攻撃”として受け取ってしまう
- ・家に帰っても休めない:頭の中の反省会が止まらず、回復が追いつかない
- ○ 怖かったのは職場じゃなくて、「嫌われた私」を受け止められないことだった
- ・「嫌われる=価値がない」みたいな思い込みが、心を追い詰めていた
- ・“いい人”でい続けるほど、感情が置き去りになって爆発する
- ・答えを急がず“気持ちを言葉にする”だけで、怖さは少し薄まっていく
- ○ 「嫌われない努力」を手放したら、呼吸が戻って“自分の人生”が戻ってきた
- ・「全員に好かれなくていい」を“頭じゃなく体”に落とし込む練習
- ・他人の機嫌を背負わない:境界線を作ると、人間関係はむしろラクになる
- ・怖さが出ても「戻ってこれる場所」を作る:傾聴とセルフケアで回復が安定する
- ○ 読者へのメッセージ
職場の人間関係がしんどいだけ…のはずが、体が先に限界を出した話
「職場の人間関係がつらい」って、よくある悩みの一つだと思ってました。
多少モヤモヤしても、ちゃんと仕事して、笑顔でやり過ごしていれば何とかなる。そう思っていたんです。
でも実際は、毎朝出勤前から胸がザワザワして、席に着くだけで息が浅くなる日が増えていきました。誰かの視線が気になって、「今の言い方まずかったかな」「嫌われたかも」と頭の中で反省会が止まらない。帰宅しても切り替えられず、眠りが浅くなって、次の日にまた同じことを繰り返す。
それでも「私が弱いだけ」「気にしすぎ」と自分に言い聞かせていたんですが、ある日、呼吸がうまくできなくなって、いわゆる過呼吸みたいな状態になりました。
ここでやっと、「気持ちの問題」だけじゃないんだ、と気づいたんです。
心が我慢していることって、体が先に“もう無理だよ”って教えてくれることがあります。この記事では、当時の私が何に怯えて、どこで苦しくなって、どうやって少しずつラクになっていったのかを、体験談として順番に書いていきます。
同じように「職場が怖い」「人が怖い」って感じている人がいたら、まずは“あなたが悪い”の前に、起きていることを一緒に整理するきっかけになれば嬉しいです。
「嫌われたくない」が頭の中を占領すると、毎日が“警戒モード”になる
人間関係でしんどい時って、相手が悪いとか、環境が悪いとか、もちろんそういう面もあります。
でも私の場合、もっと根っこにあったのは「嫌われたら終わり」みたいな感覚でした。
たとえば、上司の返事が短いだけで「怒ってる?」と焦る。
同僚が忙しそうにしているだけで「私のせいで機嫌悪い?」と考える。
何かミスをしたわけじゃなくても、空気がピリッとした瞬間に、勝手に自分が原因だと思ってしまうんですよね。
そうなると、職場にいる間ずっと“監視カメラの下”にいる気分になります。
言葉を選びすぎて疲れるし、相手の表情を読みすぎて消耗するし、家に帰っても頭の中の警報が鳴り止まない。
「うまくやろう」と頑張っているのに、結果的に心が休まらなくなる。これ、地味にきついです。
しかも厄介なのが、本人は真面目に“対策”しているつもりなこと。
失礼がないように気を配る、空気を壊さないように合わせる、迷惑をかけないように先回りする。
一見、ちゃんとしてる人に見えるかもしれません。でも内側では、ずっと緊張でパンパン。
この状態が続くと、心だけじゃなく体も疲れ切って、ある日ドンと症状が出たりします。
「私が悪い」に寄りすぎると、相談できなくなって孤立が深まる
しんどいのに、誰にも言えない。
これが当時の私にとって、一番つらかったところかもしれません。
職場の人間関係って、愚痴っぽく聞こえそうで怖いんですよね。
「気にしすぎじゃない?」って言われたら立ち直れないし、相手に伝わらなかったら恥ずかしい。
だから結局、「大丈夫です」って笑って終わらせてしまう。
でも本当は大丈夫じゃない。
心の中では、毎日同じことを反すうして、「また失敗した」「また嫌われる」って自分を責め続けてる。
誰にも見えない場所で、ずっと自分にダメ出ししている状態です。
こうなると、相談する力が削れていきます。
人に頼るのが下手になるというより、「頼ったら迷惑」「弱いと思われる」って感じて、口が開かなくなる。
そして孤立していく。孤立すると不安が増える。不安が増えるとさらに人が怖くなる。
このループって、本当に抜けにくいです。
ここで大事なのは、“正しさ”より“苦しさ”を扱うことだと思っています。
たとえ原因が自分の気にしすぎに見えたとしても、苦しいものは苦しい。
まずはそこを否定しないだけで、少し呼吸が戻ることがあります。
「自分のせい」に100%してしまう前に、起きていることを整理できる場所があるだけで、状況は変わり始めます。
過呼吸やパニックは「甘え」じゃなくて、体からの“これ以上は無理”のサイン
過呼吸っぽくなった時、正直めちゃくちゃ怖かったです。
息が吸えているのに足りない感じがして、手がしびれて、心臓がバクバクして、「このまま倒れるかも」と思いました。
でもあとから振り返ると、あれは体が出してくれたSOSだったんだと思います。
心は「まだ頑張れる」「頑張らなきゃ」って言い続けるけど、体は正直で、限界を超えると止めに入る。
だから、症状が出た自分を責めるより、「ここまで我慢してたんだな」って見てあげた方が回復が早いです。
この時にやりがちなのが、“原因探し”を急ぐこと。
「何が悪かった?」「どうすれば再発しない?」って考えるのは自然なんですが、苦しい渦中だと答えが出ません。
むしろ焦って、「ちゃんとしなきゃ」が強くなって、また緊張を上げてしまうこともあります。
私が少しラクになるきっかけになったのは、まず「怖かったね」「しんどかったね」と、自分の感覚をちゃんと受け止めたことでした。
解決策より先に、“今の自分の状態を理解する”って感じです。
呼吸が浅いなら、浅くなる理由がある。動悸が出るなら、そこまで緊張してた背景がある。
そうやって自分を責める向きから、理解する向きへ切り替えるだけで、体は少しずつ落ち着いていきます。
「大丈夫なふり」を続けた結果、心も体もじわじわ削れていった
過呼吸みたいな症状が出たからといって、次の日から急に休めるわけでも、職場の空気が変わるわけでもありませんでした。
むしろ私は、「迷惑をかけたくない」「弱いと思われたくない」が強くなって、前より“ちゃんとしなきゃ”が加速していったんです。
息が浅いのに深呼吸でごまかす。
動悸がするのに笑顔で取り繕う。
頭が真っ白になるのに「落ち着いてるふり」をする。
こういう“無理の上塗り”って、その場は乗り切れるんですよね。だから余計に止めづらい。
でも、体はちゃんと覚えています。毎日少しずつ緊張をため込むほど、職場に行く=危険、みたいな反応が強くなっていく。出勤前から胃が重い、電車の中で息苦しい、会社が近づくだけで手汗が出る。そんなふうに、仕事そのものより「そこにいること」が怖くなっていきました。
ここでつらいのは、周りからは普通に見えてしまうこと。
だから「気にしすぎ」と自分でも思ってしまうし、余計に言えない。
でも実際は、目に見えないところで、心と体のバランスが崩れていっていました。
ここでは、私がどんなふうに悪循環にハマっていったのかを、順番にたどっていきます。
朝が来るのが怖い:出勤前から始まる“予期不安”がしんどい
一番しんどかったのは、職場に着いてからよりも、実は「行く前」でした。
目が覚めた瞬間に、胸の奥がギュッとして、「今日も何か言われるかも」「うまく話せないかも」って不安が湧いてくる。まだ何も起きてないのに、体だけが先に緊張してるんです。
それが続くと、朝が“回復の時間”じゃなくなります。
本来なら寝て回復するはずなのに、寝ている間も浅い眠りで、夢の中でも職場のことを考えてる。
起きた瞬間に疲れている感じがして、そこからまた「今日も頑張らなきゃ」と気合で動く。
この時点で、もうエネルギーが残ってないんですよね。
さらに厄介なのが、出勤が近づくほど体が反応してしまうこと。
電車に乗ると息が苦しい、駅のホームでドキドキする、会社のビルが見えると手が冷たくなる。
「怖い」って気持ちを頭で否定しても、体は勝手に“危険アラーム”を鳴らしてくる。
だから「気のせいにしよう」とするほど、自分の中でズレが大きくなって、余計にしんどくなりました。
職場での会話が怖い:何気ない一言を“攻撃”として受け取ってしまう
職場って、ちょっとした雑談や報連相が日常ですよね。
でも私の中では、その一つ一つが「採点」みたいになっていました。
たとえば、相手の声が少し低いだけで「怒ってる?」
返事が短いだけで「嫌われた?」
同僚同士が楽しそうに話しているだけで「私だけ浮いてる?」
本当は相手の事情かもしれないのに、全部“自分の評価”に変換してしまうんです。
こうなると、会話が終わっても終わりません。
席に戻ってからも頭の中でリピートして、「あの言い方まずかった」「変に思われた」って反省会が止まらない。
しかも反省会って、だいたい結論がネガティブなんですよね。
「私はダメ」「また嫌われる」ってところに着地して、どんどん自信が削れていきます。
だから私は、話す時もずっと緊張しています。
言葉を選びすぎて喉がカラカラになるし、相手の目を見れないし、表情まで固まる。
すると相手から「元気ない?」と聞かれて、さらに焦る。
この“焦りの連鎖”が起きると、ますます人が怖くなってしまう。
会話って本来は助け合う手段なのに、私にとっては「自分が傷つく場」になっていきました。
家に帰っても休めない:頭の中の反省会が止まらず、回復が追いつかない
職場がしんどい時って、家に帰れば少しは落ち着く…と思いたいんですが、私は全然切り替えられませんでした。
むしろ家に帰ってからが本番みたいに、頭の中が静かになる分、反省会が強くなるんです。
「あの時こう言えばよかった」
「変な空気にしたかも」
「嫌われたらどうしよう」
気づけばスマホを見ながらも、テレビをつけながらも、心は職場に置きっぱなし。
体は家にいるのに、脳だけ出勤している感じでした。
この状態が続くと、回復する時間がなくなります。
睡眠の質が下がって、朝起きても疲れが取れない。
疲れているから感情の余裕がなくなって、ちょっとしたことで不安が増える。
不安が増えるから、また職場が怖くなる。
完全に“負のループ”です。
当時の私は、「仕事なんだから我慢」と思っていたけど、実際は我慢が積み重なって、心の容量がゼロになっていました。
そして容量がゼロになると、ちょっとした刺激でも体が反応します。
息が苦しい、動悸がする、手がしびれる。
これって弱さじゃなくて、回復が追いついていないサインなんですよね。
だからこそ、次では、私が「怖さの正体」に気づいていく流れを書いていきます。
怖かったのは職場じゃなくて、「嫌われた私」を受け止められないことだった
職場が怖い、会話が怖い、出勤が怖い。
ずっとそう思っていたけれど、ある時ふと、「本当に怖いのは場所じゃないのかも」と感じた瞬間がありました。
きっかけは小さな出来事でした。
相手の反応がそっけなく見えた日、いつも以上に胸が苦しくなって、頭の中が真っ白になって。
その時に出てきたのは「また嫌われた」じゃなくて、「嫌われたら私は終わりだ」という感覚だったんです。
ここで初めて、私は“人間関係の問題”として見ていたものが、実は「自分の価値」や「見捨てられ不安」と結びついていたことに気づきました。
つまり、職場そのものが怖いというより、職場で誰かに否定された(ように感じた)時に、自分の心が耐えられなくなる。だから必死に合わせるし、先回りするし、完璧にしようとする。そうやって守っていたのは、相手の機嫌じゃなくて、“自分が壊れないようにするための安心”だったんですよね。
この気づきは、痛いけど大事でした。
なぜなら、相手を変えるのは難しくても、自分の中の「嫌われたら終わり」という思い込みは、少しずつ見直せるからです。
ここから私は、「怖さの正体」をほどいていく方向に進み始めました。
「嫌われる=価値がない」みたいな思い込みが、心を追い詰めていた
私はずっと、嫌われたくないと思っていました。
でも正確には「嫌われるのが怖い」というより、「嫌われたら自分の価値がなくなる」みたいに感じていたんだと思います。
たとえば、誰かの機嫌が悪そうだと、それだけで自分の存在が否定された気がする。
ちょっとした注意をされただけで「私はダメだ」と一気に落ちる。
相手は仕事の話をしているだけかもしれないのに、心の中では“人格否定”に変換してしまう。
こういう思い込みって、本人の意志とは別に動きます。
だから「気にしないようにしよう」と思っても止まらない。
むしろ止めようとすると、「気にしてる自分は弱い」と二重に責めてしまって、さらに苦しくなる。
ここで大事だったのは、思い込みを力でねじ伏せるんじゃなくて、まず“そう感じてしまう自分”を理解することでした。
「嫌われたら終わりって感じるくらい、今まで頑張ってきたんだね」
この言葉を自分にかけられた時、少しだけ胸の圧がゆるんだんです。
思い込みは、過去の経験や環境で作られていることが多いです。
だから「今の職場」だけの問題に見えても、心の奥ではもっと昔からのテーマが動いている場合がある。
それに気づけたことが、私にとって大きな転機でした。
“いい人”でい続けるほど、感情が置き去りになって爆発する
私は「嫌われたくない」から、なるべく波風を立てないようにしていました。
頼まれたら断らない。空気が悪くなりそうなら自分が引く。相手の顔色を読んで先に動く。
いわゆる“いい人”ムーブです。
でもこれって、やればやるほど、自分の感情が置き去りになります。
本当は「それはしんどい」「それは嫌だ」って思っていても、言えない。
言えないまま我慢して、我慢して、我慢して…ある日、体が限界を出す。
過呼吸やパニックみたいな反応って、感情が弱いから起きるわけじゃなくて、感情を押し込みすぎた結果として起きることもあります。
言葉で言えなかった分、体が代わりに叫んでくれる、みたいな感じです。
私はここで初めて、「優しさ」と「自己犠牲」を混同していたことに気づきました。
相手を大事にすることと、自分を消すことは違う。
でも当時の私は、自分を消さないと関係が保てない気がしていたんですよね。
この気づきは苦かったけど、すごく現実的でした。
“いい人”をやめるというより、「自分の気持ちを無視しない練習」が必要なんだ、と方向が見えてきたからです。
答えを急がず“気持ちを言葉にする”だけで、怖さは少し薄まっていく
転機のあと、私がすぐに強くなれたわけではありません。
相変わらず職場は怖いし、会話も緊張するし、反省会もゼロにはならない。
でも、ひとつだけ大きく変わったのは、「怖さを整理するやり方」を知ったことでした。
それは、答えを出すことより先に、“気持ちを言葉にする”こと。
「怖い」
「嫌われたくない」
「見捨てられたくない」
「本当は安心したい」
こうやって、心の中にあるものをそのまま出していく。
最初は、こんなこと言ったところで何が変わるの?と思っていました。
でも不思議なことに、言葉にすると、気持ちが少し外に出て、客観視できる瞬間が出てくるんです。
すると「職場が怖い」という大きな塊が、「今日はこの人の反応が怖かった」「この場面で恥ずかしかった」みたいに細かく分かれていく。
細かくなると、呼吸が戻る。呼吸が戻ると、考えられる。考えられると、行動が選べる。
この流れが、回復にはすごく大事でした。
私は普段、相談を聴くときも同じスタンスです。
すぐに正解を出さずに、まずは“その人の感じたこと”を丁寧にすくい上げる。
言葉が詰まっても、途中で泣いても、止まってもいい。
気持ちが整理されていくと、自然と「じゃあ次どうする?」が見えてくるからです。
次では、私が「嫌われても大丈夫」に近づくために、どんなふうに距離感を作っていったのかを書いていきます。
「嫌われない努力」を手放したら、呼吸が戻って“自分の人生”が戻ってきた
「嫌われたら終わり」って思っていた頃の私は、毎日がサバイバルでした。
うまく話せたか、空気を壊してないか、迷惑をかけてないか。そんなチェックを一日中して、家に帰ってからも反省会。気がつくと、心も体もヘトヘトで、好きだったことすら楽しめなくなっていました。
でも転機を経て、少しずつわかったんです。
私が守ろうとしていたのは“人間関係”というより、「嫌われた自分を受け止められない怖さ」だったこと。だから、他人の評価で自分の価値が上下する前提になっていて、いつも不安が消えなかった。
ここから回復に向かった鍵は、劇的な成功体験じゃなくて、小さな“距離感”の積み重ねでした。
全員に好かれなくてもいい。
合わない人がいても「私が悪い」と決めつけない。
怖さが出ても、すぐに自分を責めずに「今、緊張してるな」と気づく。
この積み重ねが、少しずつ呼吸を戻してくれました。
もし今あなたが「職場が怖い」「人が怖い」と感じているなら、まずは戦い方を変えるより、疲れ方を減らすところからで大丈夫です。ここでは、私が実際にやって効果があったことを、できるだけわかりやすく書いていきます。
「全員に好かれなくていい」を“頭じゃなく体”に落とし込む練習
「全員に好かれなくていい」って、言葉としてはよく聞くし、私も何度も読んだことがありました。
でも当時の私は、頭では理解しても、体が全然納得してなかったんです。
誰かの反応が冷たいと、それだけで呼吸が浅くなる。胃がキュッとなる。つまり体は「好かれない=危険」って覚えている。
だから私がやったのは、いきなり強くなることじゃなくて、“小さく試す”ことでした。
たとえば、完璧な返事をやめてみる。
ちょっとだけ頼みごとを断ってみる。
無理に笑わず、普通の表情でいる時間を増やしてみる。
最初は怖いです。
「嫌われるかも」がよぎります。
でも、やってみると意外と世界は終わらない。相手は案外気にしてない。もし少し不機嫌になっても、それで私の人生が終わるわけじゃない。
この“終わらなかった体験”が、少しずつ体の記憶を塗り替えていきました。
大事なのは、成功より“確認”なんですよね。
「嫌われないように頑張る」から、「嫌われても大丈夫か確認する」に変える。
この発想に変わると、緊張がゼロにならなくても、怖さに飲み込まれにくくなります。
他人の機嫌を背負わない:境界線を作ると、人間関係はむしろラクになる
以前の私は、相手の機嫌が悪いと「私のせいかも」とすぐ背負っていました。
でもよく考えると、相手にも相手の事情があります。忙しい、疲れてる、家で何かあった、体調が悪い。
それなのに全部を自分の責任にしていたら、心がいくつあっても足りません。
ここで役に立ったのが、“境界線(線引き)”です。
難しい言葉に聞こえるけど、要は「ここから先は相手の課題」「ここまでは私の課題」って分ける感覚。
たとえば、私が失礼なことを言ったなら謝る。これは私の課題。
でも、私が普通に挨拶したのに相手が不機嫌だった場合、それは相手の課題かもしれない。
もちろん思いやりは大事だけど、相手の気分を100%コントロールするのは無理です。
私はこれを練習するとき、心の中でこう言うようにしました。
「今の反応は“相手の状態”かもしれない。私の価値とは別。」
たったこれだけでも、反省会が短くなります。
反省会が短くなると、家に帰って休める。休めると、次の日の不安が少し減る。
この連鎖が、体調の回復にもつながりました。
人間関係が苦しい人ほど、優しくて責任感が強いことが多いです。
だからこそ、背負いすぎない線引きは、冷たさじゃなく“自分を守る技術”だと思っています。
怖さが出ても「戻ってこれる場所」を作る:傾聴とセルフケアで回復が安定する
回復していく中で実感したのは、「怖さをゼロにする」より、「怖さが出ても戻ってこれる」が大事だということでした。
人間なので、また不安になる日もあります。職場で嫌なことがあれば揺れます。
でもその時に、以前みたいに一気に崩れないための“戻り方”を持っているかどうかが、安心感を左右します。
私が意識したのは、まず気持ちを否定しないこと。
「また不安になってる。ダメだ」ではなく、
「そりゃ不安になるよね。今は緊張してるんだね」って言ってあげる。
これ、地味だけど本当に効きました。
そして、言葉にする習慣。
紙に書くでもいいし、スマホのメモでもいい。
「何が怖い?」
「一番嫌なシーンは?」
「本当はどうしたい?」
こうやって聴くように自分に問いかけると、感情が整理されて、呼吸が戻りやすくなります。
私はカウンセリングでも、答えを急がず、まず“その人の中にある言葉になっていない気持ち”を丁寧にすくうことを大事にしています。
すぐに正論を言われると、心はさらに固まってしまうから。
逆に、ちゃんと聴いてもらえると、感情がほどけて、自然と「じゃあ次はこうしてみようかな」が出てくる。
もし今、同じように苦しい人がいたら、まずは一人で抱え込まないでほしいです。
怖さが出ても戻ってこれる場所は、作れます。
その一歩は、気持ちを“ちゃんと聴く”ことから始まります。
読者へのメッセージ
ここまで読んでくれたあなたへ。
もし今、「職場が怖い」「人の目が気になって息が苦しい」「嫌われたくなくて頑張りすぎてしまう」…そんな状態なら、まず伝えたいのは、あなたが弱いわけじゃないってことです。
むしろ、ここまで耐えてきた人ほど、真面目で優しくて、周りを大事にできる人が多いです。
だからこそ、気づかないうちに自分の限界を超えてしまう。
体が反応したり、眠れなくなったり、過呼吸みたいになったりするのは、「甘え」じゃなくて“これ以上は無理だよ”というサインだったりします。
それでも私たちは、つい答えを急いでしまいます。
「どうすれば治るの?」
「気にしない方法は?」
「強くならなきゃ」
でも、苦しさの渦中にいる時ほど、必要なのは“正解”より先に「今の気持ちをそのまま置ける場所」だったりします。
私はいつも、すぐに結論を出すより、言葉にならない気持ちをゆっくりすくい上げることを大切にしています。
途中で黙ってしまってもいいし、うまく話せなくても大丈夫。
「そんなふうに感じてたんだね」と一緒に整理していくうちに、不思議と呼吸が戻って、次の一歩が見えてくることが多いからです。
もし今、ひとりで抱え込んでいるなら、傾聴ラウンジ「ここより」を思い出してください。
ここよりは、“アドバイスされる場所”というより、「話していい」「そのままでいい」を体験できる場所として作っています。
職場のこと、人間関係のこと、パニックや不安のこと。まとまってなくても大丈夫です。
頑張ってきた分だけ、回復には“安心してほどける時間”が必要です。
あなたのペースで、少しずつでいい。
「今の自分の気持ち」をちゃんと聴いてあげるところから、一緒に始めていきましょう。





