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義母の過干渉がしんどい…嫁姑の距離感に悩むママがラクになる考え方

義母の過干渉がしんどい…嫁姑の距離感に悩むママがラクになる考え方

義母からの「善意のアドバイス」が増えてきて、気づけば毎日どっと疲れてしまう――。
引っ越しをして距離が近くなったことで、育児や家のことにまで口を出される場面が増え、「ありがたいはずなのに、しんどい」と感じている方も多いのではないでしょうか。断りたいのに言えない、言うと悪者みたいで罪悪感が湧く…。でもそのモヤモヤは、あなたが冷たいわけでも心が狭いわけでもなく、ただ“距離感”が合っていないだけかもしれません。

今回は、義母の過干渉に悩んだAさんのエピソードを通して、「嫁姑の関係を壊さずにラクになる考え方」と、気持ちを整理するための傾聴の関わり方をお話しします。

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投稿者プロフィール

さとうなみ
さとうなみよりびと
■待機時間:月・火・水・木・金の10時~13時
※祝日はお休みです

■年齢:30代

■ キャッチコピー:「あなたの気持ちにそっと寄り添う、優しい居場所」


■ 得意なテーマ

– 人間関係・子育ての悩み(家族/夫婦/友達/職場/子どもの発達/ママ友づきあいなど)
– 発達グレー&発達特性のある子の子育てのリアル
– ママ・パパのメンタル/気持ちのアップダウン
– 夫婦関係の悩みや心のモヤモヤ
– 自分の気持ちがわからない/整理したい
– ひとりで抱えられないときの聞き役

■ 聴き方・スタイル

– あなたが今どんな気持ちになっているのかを大切にします
– 話すペースも内容も、思ったままで大丈夫です
– 気持ちが軽くなるような穏やかな雰囲気作りはお任せください

■ 経験

– 元教員として10年間、発達特性のある子たちを含め多くの子どもたちや保護者の 相談に乗ってきました。
– 現在は私自身も発達特性のある子の母として日々奮闘中です!
– 「どうしてうちの子が…」という悩みは孤独もたくさん経験してきました。
– 夫婦関係でも日々悩み、家族の大切さや難しさを実感しています。
– 友人や家族からは「いつも話を聞いてもらえるからつい長話をしちゃう」とよく言われます。

■ 大切にしていること

– 何よりあなたの気持ちが軽くなることを一番に考えます
– 「ひとりじゃない」と感じてもらうことを意識します
– 話しやすく安心できる雰囲気を大切にします
– 上手く言葉が出なくても、涙が出てしまっても大丈夫です

■ 人柄・ユニークポイント

– 好きなもの:犬 / 韓国ドラマ / 甘いもの
– よく言われる性格:「優しい」「おもしろい」「話しやすい」「たまにぬけてる」 ※MBTI性格診断はISFJ(擁護者)です
– ちょっとしたこだわり: 1日1回は自分と子どもを甘やかす
– 聴き手としての密かな強み:当事者ママとしてのリアルな共感力


■ メッセージ

たくさん頑張っているからこそ悩むし苦しいんですよね。

リハートカウンセリング.comの傾聴ラウンジにたどり着いて下さったこのご縁を大切に、今ここから少しでも気持ちを軽くできるようお手伝いしていきます。

あなたからのお電話をお待ちしています。

目次

義母の「善意」がしんどくなる日が来た――距離が近づいたことで起きた変化

「助かるはずなのに、なんでこんなに疲れるんだろう…」
Aさんがそう感じ始めたのは、引っ越しをきっかけに義母との距離が一気に近くなってからでした。

最初は「近くにいてくれて安心」「手伝ってもらえてありがたい」と思っていたんです。育児って正解がないし、毎日バタバタで心も体も余裕がなくなるから、経験者がそばにいるのは心強い。
でも、いつからかその“心強さ”が、“監視されているような息苦しさ”に変わっていきました。

「それはこうしたほうがいいよ」
「赤ちゃんがかわいそう」
「あなたのやり方だと後々困るよ」

そんな言葉が、励ましではなく“ダメ出し”に聞こえてしまう日が増えていったんですね。
しかも、義母は悪気があるわけじゃない。むしろ善意。だからこそAさんは言えませんでした。
「やめてほしい」なんて言ったら、感謝が足りない嫁だと思われそう。嫌われたくない。揉めたくない。
その結果、モヤモヤと罪悪感だけが溜まっていき、「私が我慢すればいい」と自分の気持ちを後回しにしてしまったのです。

ここからAさんは、“嫁姑問題”というよりも「距離感のズレ」が心を疲れさせていることに気づいていきます。

最初はありがたかった…でも少しずつ「自由がなくなる」感覚に

Aさんが最初に感じたのは、シンプルに「助かる」という気持ちでした。
家事の途中で子どもが泣けば手が止まるし、寝不足で頭も回らない。そんな時、義母が「見てるよ」「ご飯作っておいたよ」と手を貸してくれるのは本当に救いだったんです。

でも、助かりながらも、少しずつ違和感が積み重なっていきました。
たとえば、やり方を変えようとすると「それよりこっちがいいよ」とすぐ修正される。
子どもがぐずると「抱っこの仕方が違うんじゃない?」と口が出る。
服装や寝かせ方、食事のペースまで、細かいところにコメントが入る。

こういう時って、表面上は“アドバイス”なんだけど、受け取る側の心には「私のやり方はダメなのかな…」が残ります。
しかも、それが毎日になると“選べない状態”になるんですよね。

Aさんも、「自分で決める」より「怒られない方を選ぶ」ようになっていました。
すると、家の中なのにリラックスできない。
ちょっとしたことでも義母の反応を気にしてしまう。
結果として、疲れが抜けなくなっていったんです。

大事なのは、Aさんが弱いわけでも、義母が悪い人なわけでもないこと。
ただ、距離が近いほど“気軽な口出し”が増えやすいということ。
そして、その口出しが続くほど、自分の生活なのに自分の感覚が薄れていくんです。

「嫌だ」と思うほど罪悪感が増える…嫁の心に起きやすい葛藤

Aさんが一番しんどかったのは、義母の言葉そのものよりも、「嫌だと思ってしまう自分」に対する罪悪感でした。

義母は手伝ってくれている。
悪気はない。
むしろ孫のことを思って言ってくれている。
…そう考えると、「嫌だ」「やめてほしい」って思う自分が悪者みたいに感じてしまうんですね。

これ、すごく多いです。
“嫁姑の距離感”の問題って、ただのイライラじゃなくて、罪悪感とセットで苦しくなりやすいんです。

Aさんも、心の中でこんなふうに考えていました。

「私がもっと大人なら気にならないはず」
「ありがたいのに文句を言うなんて最低かも」
「私の感じ方が間違ってるのかな」

でもね、ここが大切なポイントで――
“善意”でも、受け取る側が苦しいなら、それはちゃんとストレスになります。
むしろ善意だからこそ、「断る=人としてダメ」みたいな気持ちに引っ張られてしまう。

そして我慢が続くと、心が限界に近づいて、ある日急に爆発することもあります。
言葉が強くなってしまったり、涙が止まらなくなったり。
そうなってから「自分は情けない」とさらに自分を責めてしまうケースも少なくありません。

だからAさんには、まず「嫌だと思うのは自然な反応ですよ」と伝えるところから始めました。
嫌だと思うのは、感謝不足ではなく、“自分の境界線が守られていないサイン”なんです。

距離が近いほど起きやすい「境界線のあいまいさ」…ここがしんどさの正体

義母との関係がうまくいかなくなると、「性格が合わない」「相性が悪い」と思いがちなんですが、Aさんの話を丁寧に聞いていくと、ポイントはそこじゃありませんでした。

しんどさの正体は、境界線があいまいになっていることでした。

たとえば、実家や義実家が遠いと、会う頻度が少ないぶん、口出しがあっても“イベント”で済むことが多いんです。
でも距離が近いと、生活に入り込む回数が増える。
回数が増えると、家庭の中の“決定権”が誰のものか、曖昧になっていきます。

Aさんの場合も、家のことは本来夫婦で決めたいのに、義母の提案が“前提”になってしまっていました。
断る理由を毎回考えるのもしんどい。
角が立たない言い方を探すのもしんどい。
その結果、「じゃあもういいや」と受け入れてしまう。

でもこれを続けると、心の中ではじわじわと「私はこの家の主役じゃないのかな…」という感覚が育ってしまうんです。
この感覚が続くと、自己肯定感が削られていきます。
家にいるのに落ち着かない。
子どもと向き合いたいのに、義母の目が気になる。

Aさんには、まず“気持ちを整理する時間”を作りました。
結論を急がず、「何が嫌だったのか」「どんな時に一番苦しくなるのか」を丁寧に言葉にしていく。
それが、私の傾聴スタイルの基本です。

自分の本音が見えてくると、次にやるべきことも自然に見えてきます。
この段階で大事なのは、正しい答えを出すことではなく、Aさん自身が「私の感覚を信じていいんだ」と思えるようになることでした。

我慢すればするほど苦しくなる――「いい嫁でいたい」が心を追い詰めていった

Aさんは、義母の言葉にモヤっとしても、すぐに飲み込んでいました。
「言い返すのは失礼だよね」
「悪気はないんだから」
「私が気にしすぎなのかも」

そうやって自分の気持ちにフタをして、できるだけ波風を立てないように頑張っていたんです。

でも、我慢って“その場では静かに収まる”ように見えて、心の中ではちゃんと積み重なります。
ちょっとした言い方や視線、何気ない一言が、あとから何度も思い出されてしまう。
頭では「気にしない」と言い聞かせても、体は正直で、疲れやすくなったり、イライラが増えたり、涙が出てきたりします。

Aさんもまさにその状態でした。
義母が家に来る予定があるだけでソワソワしてしまう。
電話が鳴ると心臓がドキッとする。
それなのに、「こんなふうに思う自分が悪い」とまた罪悪感を抱く。

“嫌だと思う気持ち”と“感謝しなきゃという気持ち”がぶつかり合って、心の中でずっとケンカしているような状態です。
そしてAさんは気づかないうちに、**「いい嫁でいよう」**という気持ちに自分を縛られていきました。

ここから、Aさんの苦しさはさらに深まっていきます。

「断ったら嫌われる」不安が大きくなり、言いたいことが言えなくなる

Aさんが一番怖かったのは、義母を怒らせることでした。
義母が怒ると夫との関係にも影響が出るかもしれない。
家族の空気が悪くなるかもしれない。
そう考えると、どうしても言えなくなってしまうんですね。

たとえば、義母が「これ買ってきたから使って」と育児グッズを持ってきてくれる。
本当は自分で選びたいし、もう間に合っている。
でも「いりません」と言うのはすごく気を使う。

だからAさんは「ありがとうございます!」と笑って受け取り、家で使わないまま収納にしまう…なんてことが増えていきました。
これって、優しさでもあるんだけど、同時に自分の気持ちを置き去りにしてしまう行動でもあります。

そして、こういう小さな「言えなかった」が積み重なると、
“自分の人生を自分で選べていない感覚”がじわじわ増えていきます。

さらにやっかいなのが、義母が「私はあなたのためを思って言ってる」と言えば言うほど、断りづらくなること。
善意の言葉が、Aさんにとっては「拒否したら悪者」という圧になってしまう。

ここで大切なのは、断れない自分を責めないことです。
Aさんは弱いわけじゃない。
ただ「関係を壊したくない」という思いが強いだけ。
だからこそ、その思いを理解しながら、少しずつ“自分の気持ちの優先順位”を取り戻していく必要がありました。

我慢が続くと「怒り」ではなく「無力感」が増えることがある

Aさんは最初、義母に対して「イラッとする」こともありました。
でも不思議なことに、時間が経つほど怒りは出にくくなり、代わりに増えていったのが無力感でした。

「どうせ言っても変わらない」
「私が頑張っても意味がない」
「もう何も感じたくない」

こういう気持ちが出てくると、心はかなり疲れています。
怒りって、実はエネルギーがある証拠なんですよね。
でも、怒ることすら諦めてしまうと、心は“シャットダウン”に近い状態になります。

Aさんも「何か言われても、はいはいって流してます」と話していました。
一見、大人な対応に見えるけど、その裏で感情が凍っている感じがあったんです。

こうなると、家事や育児へのモチベーションも落ちやすいし、
「自分はダメだ」「母親として失格だ」と自己否定にもつながりやすい。

ここで、よりびとの傾聴スタイルとして大事にしたのは、
Aさんの“本当の気持ち”を急いで変えようとしないことでした。

「それは嫌だったよね」
「しんどいって感じるの、当然だよ」
「ここまで頑張ってきたんだね」

こういう言葉を丁寧に返しながら、Aさんの中で止まっていた感情が少しずつ動き始めました。
無力感の下には、ちゃんと怒りも悲しみもある。
まずはそこに気づけることが、回復の第一歩になっていきます。

「いい嫁」でいようとするほど、自分の本音がわからなくなる

Aさんは「私はちゃんとした嫁でいたい」と何度も言っていました。
これ、すごく健気で素敵な気持ちなんです。
でも、同時に危険でもあります。

“いい嫁”って、基準が曖昧なんですよね。
義母が満足したらいい嫁?
夫が穏やかならいい嫁?
揉めなければいい嫁?

その基準で頑張り続けると、気づけば「私は本当はどうしたい?」が見えなくなります。
Aさんもまさにそうでした。

「嫌だけど、嫌って言っていいのかわからない」
「私がワガママなのかも」
「どう感じてるのか、もう自分でもよくわからない」

この状態になると、判断力が落ちて、さらに義母の言葉に影響されやすくなります。
自信がなくなると、人は“声の大きい人の意見”を正解にしやすいからです。

だからAさんには、まず「本音を言葉にする練習」をしていきました。
大きな決断じゃなくていいんです。

たとえば、
「今日は来てほしくなかった」
「その言い方はちょっと傷ついた」
「私は私のやり方でやってみたい」

こういう気持ちを、まずは安全な場所で声に出す。
否定されない形で受け止めてもらう。
そうすると、少しずつ「私には感じる権利がある」と思えるようになります。

Aさんにとってまず必要だったのは、義母との関係をどうするか以前に、
“自分の心の声を取り戻す時間”だったんですね。

「義母を変える」より「距離感を整える」へ――関係を壊さずラクになる道が見えてきた

Aさんが少しずつ自分の本音を言葉にできるようになってくると、不思議な変化が起きました。
それは「義母をどうにかしなきゃ」という気持ちが、少しずつ薄れていったことです。

これまでAさんは、義母の言葉や行動が変われば楽になると思っていました。
でも実際は、義母を変えようとするほど疲れるんですよね。
相手には相手の価値観があって、善意でやっている場合ほどこちらの気持ちは伝わりにくい。
だからこそ、Aさんは「変える」ではなく、「整える」に方向を切り替えていきました。

ここでいう“整える”は、冷たく突き放すことではありません。
「受け取るものは受け取る。でも、入れすぎない」
「感謝は伝える。でも、決めるのは自分」
そんなふうに、関係を切らずに距離を調整することです。

Aさんが目指したのは、義母と戦うことでも、無理に仲良くすることでもなく、
“自分の家庭を守りながら、義母とも穏やかに関われる距離”を作ることでした。

そしてこの段階から、具体的な言い方や関わり方が少しずつ形になっていきます。

「境界線」を作るのは冷たさじゃない――家庭を守るための“ルール”づくり

Aさんが最初に取り組んだのは、義母との間に「境界線」を作ることでした。
境界線って聞くと、「拒絶」みたいに感じる人もいるんですが、実は逆です。
境界線があるからこそ、人は安心して関係を続けられます。

たとえば、毎週のように突然訪問されるのがしんどい場合。
ここで「来ないでください!」と言うと角が立ちやすい。
でも、「来る前に連絡をもらえると助かります」と伝えるだけで、かなり変わります。

Aさんも「いきなり来られると予定が崩れてバタバタしてしまう」と感じていたので、
まずは“突然”をなくすことから始めました。

ポイントは、相手を責めずに「自分の状況」を主語にすること。
「やめて」ではなく「こうしてくれると助かる」
これだけで空気はかなり柔らかくなります。

さらにAさんの場合は、“子育ての決定権は夫婦にある”というラインも明確にしていきました。
義母が何か提案してくれたら「教えてくれてありがとうございます」と一度受け止めて、
その上で「夫とも相談して決めますね」と返す。

これ、すごく効果があります。
義母の善意を否定しないまま、決定権を自分たちに戻せるからです。

境界線って、相手を遠ざけるためじゃなく、
“ちょうどいい関係”を作るための仕組みなんです。

「言い返す」じゃなくて「伝え方を変える」――角を立てずに距離を取る言葉

Aさんが悩んでいたのは、義母に何か言われた時の返し方でした。
強く言えば関係が壊れそう。
黙っていたら自分がしんどい。
その間でずっと揺れていたんですね。

ここで大事なのは、「言い返す」必要はないということ。
戦うモードに入ると、相手も防衛したくなります。
だからAさんには、“やんわり止める言い方”を一緒に練習しました。

たとえば、
義母「それはこうしたほうがいい」
Aさん「なるほど…!参考にします。私は一回このやり方でやってみますね」

この返し方って、義母の意見を一応受け取っているので角が立ちにくい。
でもAさんの意思もちゃんと守れています。

また、
義母「赤ちゃんがかわいそう」
Aさん「そう思うと心配になりますよね。私も一番いい形を探してる途中です」

こう返すと、義母の不安を否定せずに、
“私が決めてる最中”という立場を作れます。

さらに効果的なのが「一旦持ち帰る言葉」。
「今すぐ決めない」というだけで、心理的な圧がかなり減ります。

「夫と相談します」
「今週は様子見します」
「また必要な時は相談させてください」

Aさんもこの言い方を使い始めてから、
義母の言葉に振り回される感覚が少しずつ減っていきました。

伝え方って、相手を変える魔法じゃないけど、
自分の心を守る“クッション”になります。
そのクッションがあるだけで、人間関係はびっくりするほどラクになります。

夫を「仲介役」にすることで、嫁姑のストレスが軽くなることがある

Aさんは「夫に言ってもいいのかな…」という迷いもありました。
嫁姑の問題って、夫に言うと「うちの親を悪く言わないで」と受け取られる不安がありますよね。
だからこそAさんはずっと一人で抱えていました。

でも、Aさんが本音を整理できたタイミングで、
夫に“責めない伝え方”で共有していくことにしました。

ポイントは「義母が悪い」ではなく「私は今こう感じている」という伝え方です。

「お義母さんのこと嫌いじゃないんだよ」
「でも口出しが続くと、自信がなくなって苦しくなる」
「私は家庭のことを自分たちで決めたい」

こう言われると、夫も防衛モードに入りにくい。
むしろ“守るべきことが見える”んです。

Aさんの夫も最初は戸惑いながらも、
「じゃあ連絡は俺が受けるようにする」
「来る頻度は少し調整しよう」
といった形で動けるようになりました。

義母とのやり取りって、嫁が直接やるほど負担が大きくなりやすいんですよね。
だから“夫がワンクッション入る”だけで、かなり心理的にラクになります。

それに、義母も息子から言われる方が受け入れやすいことが多い。
Aさんが悪者にならずに、距離感を整えることができます。

Aさんにとってこの段階は、
「私が一人で頑張る」から
「夫婦で家庭を守る」に切り替わった大きな転機でした。

距離を取ったら関係が壊れる…じゃなかった――「ちょうどいい関わり方」で心が軽くなった

Aさんは最初、「距離を取る=冷たい嫁になる」「義母との関係が悪くなる」と思い込んでいました。
だからこそ、しんどくても我慢して、波風を立てないように頑張ってきたんですよね。

でも、境界線を整えて、伝え方を変えて、夫にも協力してもらうようになってから、Aさんの中で大きな実感が生まれました。
それは、距離を取ることは“拒絶”ではなく、“関係を続けるための工夫”だったということです。

義母の言葉を全部受け止めなくていい。
善意を否定しなくていい。
ただ、自分の家庭の主導権を手放さずに、必要な分だけ関わればいい。

そう思えるようになった頃、Aさんは義母の言葉に反応しすぎなくなっていきました。
「また言ってる…」と飲み込むのではなく、
「私は私で決める」と静かに戻ってこれる感覚です。

心が軽くなると、育児も家のことも少し余裕が出てきます。
そして不思議なことに、Aさんが無理をしなくなったことで、義母との関係も前より落ち着いていきました。

ここからは、Aさんが実際に得た“ラクになった感覚”をまとめていきます。

「罪悪感が減った」だけで、心がこんなにラクになるんだと気づけた

Aさんが一番変化を感じたのは、義母に対する“罪悪感”が減ったことでした。
以前は、断ること=悪いこと。
嫌だと感じること=冷たいこと。
そんなふうに思っていたから、ずっと心が緊張していたんです。

でも、傾聴の中でAさんは少しずつ気づいていきました。
嫌だと思うのは自然な反応で、
それは義母を否定しているわけじゃなく、
「自分のペースを守りたい」っていう大事な気持ちなんだ、ということに。

罪悪感って、あるだけで体力を削ってきます。
夜寝る前に思い出してモヤモヤしたり、
相手の言葉を何度も反芻してしまったり、
「私が悪いのかな」と自分を責めたり。

でも罪悪感が減ると、頭の中の独り言が静かになります。
Aさんも、「考えすぎる時間が減りました」と話していました。
これって、精神的な余白が戻ってきた証拠なんですよね。

それに、罪悪感が減ると、相手に対しても必要以上にピリピリしなくなります。
「また言われた…!」と攻撃的に受け取るのではなく、
「心配してるんだろうな」くらいで止められるようになる。

Aさんは「前より義母の言葉が刺さらない」と言っていました。
これは、Aさんが強くなったというより、
自分の気持ちの扱い方が上手になったんだと思います。

義母と“仲良くしなきゃ”を手放したら、ちょうどいい関係が作れた

Aさんは以前、「義母と仲良くしないといけない」と思っていました。
仲良くできないのは、自分の努力不足。
距離を取りたいと思うのは、人として未熟。
そんなふうに考えていたんです。

でも本当は、仲良しを目指さなくてもいいんですよね。
人と人って、距離が近すぎると疲れることがあります。
それは家族でも同じです。

Aさんが目指したのは、“仲良し”ではなく、
**“穏やかにやっていける関係”**でした。

たとえば、義母が何かしてくれたら感謝は伝える。
でも、育児の決定は夫婦で行う。
訪問の頻度は事前に調整する。
必要な時は頼るけど、全部は頼らない。

こういう“ちょうどいい線引き”ができるようになると、
関係が逆に安定することが多いんです。

Aさんも「義母と完全に分かり合えなくてもいいと思えたら、気が楽になりました」と言っていました。
わかり合う努力って、やりすぎると自分がすり減ります。
だからこそ、“折り合い”で十分。

この感覚を持てると、嫁姑問題はガラッと変わります。
「どうしたら仲良くできるか」ではなく、
「どうしたら自分が安心して暮らせるか」を軸にできるようになるからです。

「私の家庭は私が守る」その軸ができたら、育児にも自信が戻ってきた

距離感を整えたことで、Aさんが最後に取り戻したのは、育児への自信でした。
義母の言葉が多いと、どうしても「自分のやり方が間違ってるのかな」と揺れますよね。
経験者が隣にいるほど、自分が未熟に感じてしまう。
Aさんも「母親として自信がなくなっていった」と言っていました。

でも、境界線ができて、言い方も整えて、夫とも協力できるようになったことで、
Aさんの中に“軸”が戻ってきました。

「私は私の家庭を作っている」
「子どもを育てているのは私と夫」
「迷ってもいいけど、決めるのは私たち」

この軸があると、義母の言葉が“正解”ではなく、“一つの意見”に変わります。
すると、必要な時だけ参考にすればいい。
全部を背負わなくていい。

Aさんは、「義母の言葉に振り回されていた時は、育児が怖かった」と話していました。
でも今は「試しながら、自分で決めていける感じがある」と言っていました。
これって、親としてすごく大切な感覚です。

育児は、誰かの正解をなぞるものじゃなくて、
家庭ごとの正解を作っていくもの。
そのプロセスに自分が戻れたことが、Aさんにとって一番の回復でした。

読者へのメッセージ

ここまで読んでくださってありがとうございます。
もしあなたが今、「義母の過干渉がしんどい」「ありがたいのに苦しい」「こんなふうに思う私は冷たいのかな…」と悩んでいるなら、まず伝えたいのは――その感覚はとても自然だということです。

距離が近いほど、善意ほど、断りづらくなる。
その中で毎日頑張っているだけで、あなたは十分えらいです。
そして、我慢し続けることだけが優しさではありません。
あなたの心と家庭を守るために、境界線を作ることは“関係を壊す行為”ではなく、むしろ長く続けるための工夫です。

もし今すぐ何かを変えられなくても大丈夫。
まずは「私は本当はどうしたい?」「何が一番しんどい?」と、自分の気持ちに目を向けてみてください。
その小さな一歩が、あなたの生活を少しずつラクにしてくれます。

一人で抱え込んで苦しくなっているなら、言葉にして整理することも大切です。
“正しい答え”を急がなくていい。
あなたの気持ちがちゃんと尊重される形で、ちょうどいい距離感を一緒に見つけていきましょう。

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