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推し活がつらい・疲れた人へ|SNS比較と課金で苦しくなった時の抜け出し方【相談事例】

推し活がつらい・疲れた人へ|SNS比較と課金で苦しくなった時の抜け出し方【相談事例】

なんとなくスマホを開いて、気づけばSNSを見続けてしまう。
タイムラインには、推しのために時間もお金も惜しまない人たちの投稿が並んでいて、見れば見るほど胸がざわつく。

「これくらいできて当たり前なのかな」
「私の好きは、まだ足りないのかな」

そんなふうに、自分の気持ちよりも周りの熱量ばかりが気になって、いつの間にか“好き”がプレッシャーに変わってしまうこと、ありませんか。

今回お話を聞かせてくれたのは、関東に住む20代の女性・Rさん。
きっかけは、推しの人気が一気に高まり、ファン同士の間で“どれだけ応援しているか”が見える形で比べられるようになったことでした。

無理をしてチケットを取り続けたり、SNSの反応に一喜一憂したり。
本当は「ただ好きでいたい」だけなのに、その気持ちがどんどん苦しくなっていく――そんな状態に悩んでいました。

今回は、そんなRさんのケースをもとに、
推し活がつらくなってしまう背景と、少しずつ自分のペースを取り戻していくヒントをお話ししていきます。

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投稿者プロフィール

渡辺桜
渡辺桜よりびと
■待機時間:10時~19時(土日祝を含む週5日程度のシフト制)
※シフトは2週間単位で掲載します

■年齢:20代後半

■ キャッチコピー:あなたの心の声をそのまま受け止める、安心の止まり木です。


■ 得意なテーマ

– もやもやしている気持ちの整理
– 誰にも言えない話の受け止め
– 人間関係の悩み・恋愛相談
– とにかく話を聴いてほしいとき
– 感情の吐き出し

■ 聴き方・スタイル

– 話す準備ができるまでじっくりと待ちます。
– 言葉の裏にある感情を丁寧に拾い上げます。
– 否定的な判断を挟まず、お話を丸ごと受け入れます。
– 解決策は求められるまで出しません。聴くことに徹します。

■ 経験

– 臨床心理学を学び、人格特性やストレスの対処法について研究していました。
– 認定心理士、証券外務員1種、FP等の資格を持ち、専門的な知識でサポートします。
– オンライン上の相談サービスで年齢や性別、国籍を問わず様々な相談を受けました。
– 守秘義務を徹底し、年間40件以上の相談を継続的に担当していました。

■ 大切にしていること

– 否定ゼロ。あなたの全てを受け入れます。
– 話したくないことは無理に聞きません。
– 対等な立場で傾聴します。
– 泣いても沈黙してもOK。決して急かしません。

■ 人柄・ユニークポイント

– 好きなもの:音楽 / ゲーム / ラーメン / 犬・猫
– よく言われる性格:温かみがある / 話しやすい / 誠実
– ちょっとしたこだわり:旅行先の地域で一番おいしいラーメンを探しています。
– 聴き手としての密かな強み:言葉の温度から、微細な感情の変化を読み取ります。


■ メッセージ

感情が溢れたり、話が前後しても気にしないでください。あなたの伝えたい気持ちを丁寧に見つけ出します。まずは気持ちの全てを預けて、心をそっと休ませてあげましょう。

目次

推し活がしんどい…SNS比較で自己肯定感が下がる理由

気づけば、スマホを手に取る時間が増えている。
推しの情報を追いかけるはずだったのに、いつの間にか気になっているのは「他のファンがどれだけ応援しているか」。

豪華なグッズ、遠征の記録、熱量の高い投稿。
それらを見ているうちに、少しずつ心が追いつかなくなっていく。

「自分はまだ足りないのかもしれない」
「もっと頑張らないと、ファンとして認められない気がする」

そんな思いが積み重なっていくと、本来は楽しいはずの推し活が、どこか苦しいものに変わっていきます。

Rさんも同じように、最初はただ純粋に「好き」という気持ちで推しを応援していました。
けれど、SNSの中で見える“誰かの熱量”が基準になったことで、自分の気持ちが置いていかれてしまったのです。

ここでは、そんな状態に陥りやすい理由を、少しずつ整理していきます。

「好き」よりも「周りの目」が気になってしまう理由

SNSの特徴は、「見える化」です。
どれだけお金を使ったか、どれだけ時間をかけたか、どれだけ反応をもらえたかが、数字や投稿としてはっきり見えてしまいます。

本来、誰かを好きになる気持ちはとても個人的なもの。
比べる必要も、評価されるものでもありません。

それなのにSNSの中では、自然と「どっちがすごいか」「どっちが熱心か」という空気が生まれやすくなります。

Rさんも、他のファンの投稿を見るたびに、
「自分はまだ足りない」と感じるようになっていきました。

すると、気づかないうちに基準が「自分の気持ち」ではなく「他人の行動」へとすり替わってしまいます。

この状態が続くと、「好きだからやる」ではなく
「やらないといけない」に変わっていく。

それが、しんどさのスタート地点になりやすいのです。

無理をしてでも応援しないといけないと思ってしまう

「推しは推せるときに推せ」
よく聞く言葉ですが、この言葉にプレッシャーを感じてしまう人も少なくありません。

Rさんの場合も、「行ける公演は全部行かないと後悔する」と思い、無理な遠征を続けていました。
本当はしんどくても、「ここでやめたらファン失格かもしれない」という気持ちがブレーキをかけてくれなかったのです。

さらにSNSでは、同じように全力で応援している人たちが目に入ります。
それを見ることで、「自分も同じくらいやらなきゃ」と思ってしまう。

でもここで少し立ち止まって考えてみたいのは、
その行動は「本当に自分が望んでいることかどうか」です。

疲れているのに動く、無理をしてお金を使う。
それが積み重なると、心も体も少しずつ余裕を失っていきます。

好きなはずの存在に対して、しんどさを感じるようになってしまうのは、とても自然な流れとも言えます。

SNSの反応が「自分の価値」に見えてしまうとき

投稿した内容にどれだけ「いいね」がつくか。
それが気になってしまうのも、今の時代では珍しいことではありません。

Rさんも、推しの誕生日に時間をかけて準備した投稿が思ったほど伸びなかったとき、強い落ち込みを感じていました。

「こんなに頑張ったのに」
「誰にも届いていない気がする」

そう感じてしまう背景には、「反応=自分の価値」という結びつきがあります。

でも実際には、SNSの反応はタイミングやアルゴリズム、フォロワーの状況など、さまざまな要因に左右されるものです。

それでも人は、数字を見るとどうしても意味づけをしてしまう。
そしてその意味が、自分を傷つける方向に働くこともあります。

だからこそ大切なのは、「反応」と「自分の気持ち」を切り離して考えること。

誰かにどう見られるかではなく、
自分がどう感じているかに少しずつ意識を戻していくことが、しんどさをほどく第一歩になります。

“愛が足りない”プレッシャーと無理な課金が止まらない背景

「好きな気持ちはあるのに、なぜか苦しい」
そんな状態が続くと、多くの人は「自分の気持ちが弱いのかな」と考えてしまいがちです。

でも実際には、気持ちの問題というよりも、置かれている環境や思い込みが影響していることが少なくありません。

Rさんも、最初はただ純粋に推しを応援していました。
けれど、周りのファンの行動やSNSの空気に触れ続ける中で、「これくらいやらないと認められない」という感覚が強くなっていきました。

その結果、無理をしてでもチケットを取る、生活費を削ってグッズを買うといった行動が増えていきます。
本当は止まりたいと思っているのに、なぜか止まれない。

そこには、「好きだからやっている」というよりも、
「やらないと不安になる」という状態が生まれていました。

ここでは、その背景にある心理の動きをもう少し丁寧に見ていきます。

「頑張らないと認められない」という思い込み

ファンの世界には、はっきりとしたルールがあるわけではありません。
それでも、なんとなく「これくらいはやるべき」という空気が流れていることがあります。

たとえば、全公演に行く人がいたり、高額なグッズを揃えていたり。
そういった姿を見ているうちに、「あれが普通なんだ」と感じてしまうことがあります。

Rさんも、「これくらいやらなきゃファンを名乗れない」という言葉が頭の中で繰り返されるようになっていました。

でも、本来「好き」という気持ちに、正解や基準はありません。
それなのに、周りの行動が基準になってしまうと、自分のペースが見えなくなってしまいます。

そして気づけば、「好きだからやりたい」ではなく、
「やらないと不安」「やらないと認められない」に変わっていく。

この思い込みはとても自然に生まれるものですが、気づかないまま続けてしまうと、心の負担はどんどん大きくなっていきます。

不安を埋めるための行動が、さらに不安を生む

不安な気持ちを感じたとき、人はそれを打ち消そうとして行動します。
たとえば、「足りない気がする」と思えば、もっと頑張ろうとする。

Rさんも、「これで大丈夫かな」という不安を埋めるように、無理な課金や遠征を続けていました。

一時的には安心感が得られることもあります。
でもその安心は長くは続かず、また次の不安がやってきます。

「もっとやらなきゃ」
「これだけじゃ足りないかもしれない」

こうして、不安を埋めるための行動が、さらに不安を大きくしてしまうという循環が生まれていきます。

この状態になると、「やめたら楽になる」と頭ではわかっていても、
やめること自体が怖くなってしまいます。

だからこそ大事なのは、「行動を増やすこと」ではなく、
「不安の正体に気づくこと」。

その視点が少しずつ持てるようになると、無理を続ける流れに変化が生まれていきます。

「推しのため」と思っていた行動が苦しさにつながるとき

推しを応援したい気持ちは、とても自然であたたかいものです。
誰かを好きになること自体が、人生を豊かにしてくれることもたくさんあります。

ただ、その気持ちが強いからこそ、無理をしてしまうこともあります。

Rさんは、「推しのためにできることは全部やりたい」と思っていました。
でもその行動が、いつの間にか自分自身を追い詰めてしまっていたのです。

「本当はしんどい」
「でもやめたら申し訳ない」

そんな葛藤の中で、自分の気持ちを後回しにし続けると、
心の余裕はどんどん削られていきます。

ここで大切なのは、「推しのため」と「自分のため」を分けて考えることです。

自分が苦しくなるほどの応援を、推しが望んでいるかどうか。
そう問いかけてみると、少し見え方が変わってくることがあります。

誰かを好きでいるためには、まず自分が無理をしていないこと。
そのバランスに気づくことが、次の一歩につながっていきます。

「好き」がしんどくなったときに見直したい視点

ここまで読んで、「わかる」と感じた方もいれば、
「でもどうすればいいかわからない」と感じている方もいるかもしれません。

実際、Rさんも同じ状態でした。
頭では「このままじゃしんどい」とわかっているのに、行動を変えるのが怖い。
やめたら置いていかれる気がするし、今までの自分を否定することにもなる気がする。

そんな揺れる気持ちを、無理に正そうとはせず、
まずはそのままの言葉で話してもらうところから、少しずつ整理が始まりました。

「それだけ好きだったんですよね」
「ここまで頑張ってきたんですね」

そうやって、良い・悪いで判断せずに気持ちを受け止めていくと、
少しずつ「本当はどうしたいのか」が見えてきます。

大きく何かを変えるのではなく、
ほんの少し視点を変えること。

それが、苦しさをゆるめるきっかけになることがあります。

「比べる前の自分」に戻ってみる

Rさんが話してくれた中で印象的だったのは、
「最初はただ楽しかったんです」という言葉でした。

推しに出会った頃は、誰かと比べることもなく、
ただ曲を聴いたり、動画を見たりするだけで満たされていた。

でも、いつの間にか「周りと同じくらいやらなきゃ」という気持ちが強くなり、
その純粋な楽しさが薄れていったのです。

ここで一度立ち止まって、「比べる前の自分」を思い出してみる。
それは、とても大切なヒントになります。

どんなときに楽しかったのか。
どんな距離感が心地よかったのか。

誰かの基準ではなく、自分の中にあった感覚に戻っていくことで、
「これくらいでいい」というラインが少しずつ見えてきます。

それは決して後退ではなく、自分らしさを取り戻すプロセスです。

「やらない選択」を自分に許してみる

これまで頑張ってきた人ほど、「やめる」ことに抵抗があります。
Rさんも、「ここでやめたら意味がなくなる気がする」と話していました。

でも、少し視点を変えると、
「やらないことを選ぶ」というのも一つの行動です。

たとえば、全部の公演に行かなくてもいい。
全部の投稿に反応しなくてもいい。

最初は不安が出てきます。
「これで大丈夫かな」と何度も考えてしまうかもしれません。

それでも、小さく「やらない」を試していくことで、
少しずつ「やらなくても大丈夫だった」という感覚が積み重なっていきます。

この積み重ねが、自分のペースを取り戻す土台になります。

無理に全部変える必要はなくて、
ほんの一部からでもいい。

その一歩が、思っている以上に大きな変化につながることがあります。

「推しとの関係」をシンプルに戻す

SNSや周りの影響が強くなると、
推しとの関係に“他人”が入り込んでしまいます。

「みんなはどうしてるか」
「どう見られているか」

そういった視点が増えるほど、
本来のシンプルな関係が見えにくくなります。

Rさんも、「推しの笑顔より、いいねの数を見ていた気がする」と気づいたとき、
少しハッとした表情を見せていました。

そこで提案したのは、とてもシンプルなことです。

SNSに投稿することを前提にせず、
ただ曲を聴く時間をつくる。

スマホを少し離して、
自分と推しだけの時間を感じてみる。

そうすると、「あ、これが好きだったんだ」と、
忘れていた感覚が少しずつ戻ってくることがあります。

誰かに見せるためではなく、
自分が感じるための時間。

その時間を取り戻すことで、
推しとの関係も、少しずつやさしい形に変わっていきます。

比べない推し活へ|自分のペースを取り戻すために

ここまで読んで、「少しわかるかも」と感じた方もいるかもしれません。
でも同時に、「頭ではわかるけど、やっぱり不安は消えない」と感じている方も多いと思います。

Rさんも、すぐに気持ちが切り替わったわけではありません。
ときどきSNSを見て焦ることもあり、「また前みたいに戻ってしまうかも」と不安になることもありました。

それでも、ひとつ違っていたのは、
「今の自分の状態に気づけるようになったこと」でした。

無理をしそうになったときに、「あ、今ちょっと頑張りすぎてるかも」と立ち止まれる。
それだけでも、以前とは大きな違いです。

大切なのは、完璧に変わることではなく、
少しずつ“自分に戻っていく感覚”を持てること。

推しは、あなたを苦しめる存在ではなく、
本来は日常を明るくしてくれる存在のはずです。

その関係を取り戻していくために、できることを一緒に見ていきましょう。

「自分の基準」を少しずつ作り直していく

これまで「周りの基準」で動いてきた人にとって、
いきなり自分のペースを持つのは難しく感じるかもしれません。

Rさんも最初は、「どこまでやればいいのかわからない」と戸惑っていました。

だからこそ大切なのは、小さな基準を自分で決めてみることです。

たとえば、
「今月はこの範囲で楽しむ」
「無理を感じたら一度立ち止まる」

そんなシンプルなもので大丈夫です。

最初は不安も出てきます。
「これで足りてるのかな」と考えてしまうこともあると思います。

でも、そのたびに「これは自分で決めた基準」と思い出すことで、
少しずつ軸が外側から内側へと戻っていきます。

大事なのは、正しいかどうかではなく、
自分が納得できるかどうか。

その感覚を積み重ねていくことが、安心感につながっていきます。

「離れる時間」があるからこそ楽しめる

ずっと同じものを見続けていると、
どんなに好きなものでも、少しずつ疲れを感じることがあります。

Rさんも、SNSを見続けることで情報に追われ、
気づけば「楽しむ」という感覚が薄れていました。

そこで取り入れたのが、「あえて離れる時間」をつくることです。

最初は不安がありました。
「情報を逃すんじゃないか」
「置いていかれるんじゃないか」

でも実際にやってみると、
少し距離を置いたあとに触れる推しの情報が、以前よりも新鮮に感じられたそうです。

好きなものと長く付き合っていくためには、
ずっと近くにいることだけが正解ではありません。

少し離れて、また戻る。
そのリズムがあることで、「好き」がやさしく続いていくこともあります。

あなたの「好き」は、あなたのままでいい

Rさんが最後に話してくれた言葉の中に、こんなものがありました。

「全通しなくても、私は私のままでファンでいていいんだと思えました」

この言葉には、とても大切な意味が詰まっています。

誰かと同じでなくてもいい。
誰かより多くできなくてもいい。

あなたの感じている「好き」は、
それだけで十分価値のあるものです。

SNSの中では、どうしても比較が起こりやすいですが、
本来その気持ちは、誰かに評価されるものではありません。

少し疲れてしまったときは、
「どう見られるか」ではなく「どう感じているか」に目を向けてみてください。

もし一人で整理するのが難しいときは、
誰かと一緒に言葉にしていくことで、見えてくるものもあります。

あなたの「好き」が、またあたたかく感じられるものに戻っていくように。
そのペースは、あなたが決めていいものです。

読者へのメッセージ

もし今、推し活がしんどいと感じているなら、
それは「好きじゃなくなったから」ではなく、
それだけ大切にしてきたからこそ起きていることかもしれません。

無理をしてしまうのも、比べてしまうのも、
ちゃんと向き合ってきた証でもあります。

だからこそ、まずは「ここまで頑張ってきた自分」を、
少しだけそのまま認めてあげてほしいなと思います。

「本当はどうしたいんだろう」
「どんな距離感なら心地いいんだろう」

そんなふうに、自分の気持ちをゆっくり言葉にしていく時間は、
思っている以上に心を軽くしてくれます。

もし一人で整理するのが難しいときは、
誰かに話しながら気持ちをほどいていく方法もあります。

傾聴ラウンジ「ここより」では、
今感じていることを否定せずに、そのままの言葉で話せる時間を大切にしています。

無理に変わろうとしなくて大丈夫。
今の気持ちから一緒に整理していくことで、
少しずつ「自分のペース」が見えてくることもあります。

あなたの「好き」が、また安心して感じられるものに戻っていくように。
そのきっかけとして、必要なときに思い出してもらえたらうれしいです。

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