「ガクチカがない…」と就活が怖くなった大学生へ|自己肯定感を取り戻し“等身大の強み”で内定に近づいた相談事例

真っ白なエントリーシートを前にして、手が止まってしまったことはありませんか。
「自分には語れることなんて何もない」
そんな言葉が頭の中でぐるぐる回り、就活サイトを開くことすら怖くなる。
今回お話を聞かせてくれたのは、関東に住む20代の大学生・Rさん(仮名)。
大学3年の秋、周りがインターンや内定の話をし始めた頃から、「自分だけが取り残されている」という感覚に強く苦しむようになったそうです。SNSで流れてくる内定報告を見るたびに、「自分は社会から必要とされていないのではないか」と胸が締めつけられる。そんな日々が続いていました。
Zoomでお話しした最初の時間、Rさんは「中身が空っぽなんです」と何度も言いました。
ただ、その言葉の奥には、焦りや不安だけではなく「本当は自信を持って働きたい」という静かな願いも感じられました。
私は急いで答えを出そうとはせず、まずはその気持ちを一つひとつ丁寧に聴いていきました。
うまく言葉にならなくても大丈夫。沈黙があっても大丈夫。
そうやって、Rさんが自分のペースで話していくうちに、少しずつ見えてきたものがありました。
それは、Rさん自身が「当たり前すぎて価値がない」と思い込んでいた日常の中に、実はその人らしさがたくさん隠れていたということです。
今回の記事では、「ガクチカがない」と自信を失っていた大学生が、等身大の自分を言葉にできるようになるまでの実際の相談事例を紹介します。
もし今、
「自分には何もない」と感じている人がいたら。
その気持ちの奥にあるものを、少しだけ一緒に見つめてみませんか。


投稿者プロフィール

- よりびと
-
■待機時間:10時~19時(土日祝を含む週5日程度のシフト制)
※シフトは2週間単位で掲載します
■年齢:20代後半
■ キャッチコピー:あなたの心の声をそのまま受け止める、安心の止まり木です。
■ 得意なテーマ
– もやもやしている気持ちの整理
– 誰にも言えない話の受け止め
– 人間関係の悩み・恋愛相談
– とにかく話を聴いてほしいとき
– 感情の吐き出し
■ 聴き方・スタイル
– 話す準備ができるまでじっくりと待ちます。
– 言葉の裏にある感情を丁寧に拾い上げます。
– 否定的な判断を挟まず、お話を丸ごと受け入れます。
– 解決策は求められるまで出しません。聴くことに徹します。
■ 経験
– 臨床心理学を学び、人格特性やストレスの対処法について研究していました。
– 認定心理士、証券外務員1種、FP等の資格を持ち、専門的な知識でサポートします。
– オンライン上の相談サービスで年齢や性別、国籍を問わず様々な相談を受けました。
– 守秘義務を徹底し、年間40件以上の相談を継続的に担当していました。
■ 大切にしていること
– 否定ゼロ。あなたの全てを受け入れます。
– 話したくないことは無理に聞きません。
– 対等な立場で傾聴します。
– 泣いても沈黙してもOK。決して急かしません。
■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:音楽 / ゲーム / ラーメン / 犬・猫
– よく言われる性格:温かみがある / 話しやすい / 誠実
– ちょっとしたこだわり:旅行先の地域で一番おいしいラーメンを探しています。
– 聴き手としての密かな強み:言葉の温度から、微細な感情の変化を読み取ります。
■ メッセージ
感情が溢れたり、話が前後しても気にしないでください。あなたの伝えたい気持ちを丁寧に見つけ出します。まずは気持ちの全てを預けて、心をそっと休ませてあげましょう。
目次
- ○ 「ガクチカがない」と感じて就活が怖くなるとき
- ・周囲と比べるほど「自分には何もない」と感じてしまう理由
- ・「中身が空っぽ」と感じるときに起きている心の状態
- ・「本当はこうなりたい」という気持ちの存在
- ○ 「中身が空っぽ」という言葉の奥にあった本当の気持ち
- ・「すごい経験がないとダメ」という思い込み
- ・「当たり前すぎて気づかない」自分らしさ
- ・安心して話す中で見えてくるもの
- ○ 就活の見方を変えたとき、心の重さが少し軽くなる
- ・「企業に選ばれる」だけが就活ではない
- ・自然に話せるエピソードをひとつ見つける
- ・自分を大きく見せなくても伝わるもの
- ○ 等身大の自分で向き合えたとき、就活の景色が少し変わった
- ・無理に自分を飾らなくなった面接
- ・不採用の結果を受け止められるようになった理由
- ・「何者でもない自分」で大丈夫という気づき
- ○ 今、就活に不安を感じているあなたへ
「ガクチカがない」と感じて就活が怖くなるとき
就職活動の話題が増え始める大学3年の秋。
周りの友人が「学生時代に力を入れたこと」、いわゆるガクチカを語り始めると、急に焦りを感じる人は少なくありません。
今回お話を聞かせてくれたのは、関東に住む20代の大学生・Rさん(仮名)です。
ゼミの友人がインターンの成果を語り、SNSには内定報告が流れてくる。そんな環境の中で、Rさんは「自分には何もない」と思うようになりました。
エントリーシートを書こうとパソコンを開いても、手が止まってしまう。
面接で「あなたの強みは?」と聞かれることを想像するだけで、胸が苦しくなる。
次第に就活サイトを見ること自体が怖くなり、友人と会うことも避けるようになっていきました。
Rさんが一番つらかったのは、「嘘の自分を演じないと社会に受け入れてもらえない」という感覚だったそうです。
本当は、自信を持って働きたい。
無理に自分を大きく見せなくても、認めてくれる場所を見つけたい。
そんな気持ちはあるのに、「自分には語れるものがない」という思い込みが、次の一歩を踏み出すことを難しくしていました。
就活の悩みを抱える人の中には、Rさんと同じように「自分には何もない」と感じてしまう人が少なくありません。
でも、丁寧に話を聞いていくと、多くの場合その言葉の奥には別の思いが隠れていることがあります。
周囲と比べるほど「自分には何もない」と感じてしまう理由
就活が始まると、多くの人が自然と周囲と自分を比べてしまいます。
友人がリーダー経験を話していたり、インターンで成果を出していたりすると、「自分は何もしてこなかった」と感じてしまうことがあります。
Rさんもまさに同じ状態でした。
ゼミには優秀な友人が多く、「すごい経験」を持っている人ばかりに見えていたそうです。
SNSを開けば、内定の報告やインターンの話題が目に入る。
そのたびに、「自分は社会から必要とされていないのではないか」という感覚が強くなっていきました。
本当は人それぞれ歩んできた道が違うだけなのですが、就活の場面ではどうしても「成果」や「実績」が目立ちやすくなります。
その結果、目立つ経験がない人ほど、自分を過小評価してしまうことがあるのです。
けれども、誰かと比べて見劣りするように感じる経験でも、その人の中には必ず積み重ねてきたものがあります。
ただ、それに気づく余裕がなくなってしまうと、「何もない」という言葉だけが頭の中で大きくなってしまうのです。
「中身が空っぽ」と感じるときに起きている心の状態
Rさんは話の中で、「自分の中身は空っぽなんです」と何度も言いました。
この言葉は、就活の悩みを抱えている人からよく聞く言葉でもあります。
ただ、多くの場合、本当に何もないわけではありません。
むしろ、頑張ってきたことや続けてきたことが「当たり前すぎて価値がない」と思い込んでいるケースが多いのです。
Rさんもアルバイトを長く続けていましたし、趣味もありました。
けれど本人は、それを「就活で話せるほどのものではない」と感じていました。
そして、「もっとすごい経験を持っていないと評価されない」と思い込むほど、自分を否定する気持ちが強くなっていきます。
すると、エントリーシートを書くことが苦しくなり、面接のことを考えるだけで不安が大きくなる。
やがて就活そのものを避けるようになってしまうこともあります。
「中身が空っぽ」という言葉の奥には、
自信のなさや焦り、そして「期待に応えられないかもしれない」という怖さが隠れていることが少なくありません。
「本当はこうなりたい」という気持ちの存在
Rさんの話を聞いていると、「自分には何もない」という言葉の奥に、もう一つの気持ちが見えてきました。
それは、「自信を持って働きたい」という願いです。
ただ、Rさんは無理に自分を大きく見せることには抵抗がありました。
派手なエピソードを作るよりも、
「自分はこれでいいんだ」と思える状態で働きたい。
そして、自分を認めてくれる場所を見つけたい。
そんな思いが、言葉の端々から伝わってきました。
就活の悩みを抱えている人の多くは、「評価されたい」という気持ちと同時に、「無理をしたくない」という気持ちも持っています。
だからこそ、「すごい実績がないと評価されない」と感じてしまうと、苦しさが強くなってしまうのです。
けれど、話をゆっくり整理していくと、
その人が本当に望んでいる働き方や価値観が少しずつ見えてくることがあります。
Rさんの場合も、ここから少しずつ「自分らしさ」に目を向けていく時間が始まりました。
そして、その視点が変わったとき、就活への向き合い方にも変化が生まれていきます。
「中身が空っぽ」という言葉の奥にあった本当の気持ち
Rさんが最初に話してくれた言葉は、とても印象的でした。
「自分の中身って、空っぽなんです。」
そう言いながら、Rさんは少し笑っていましたが、その笑顔の奥には強い不安がにじんでいました。
就活の話題になると、「自分は何もしてこなかった」「語れることがない」という言葉が頭の中で繰り返される。
エントリーシートを書こうとしても手が止まり、パソコンを開くだけで胸がドキドキしてしまう。
そんな状態が続くと、人は次第に「自分そのものに価値がないのではないか」と感じるようになってしまいます。
ただ、話をゆっくり聞いていくと、本当に何もない人はほとんどいません。
多くの場合、「自分には価値がない」という思い込みが強くなりすぎて、これまでの経験を正しく見られなくなっているだけなのです。
私は急いで励まそうとはせず、まずRさんが感じている焦りや不安を、そのまま言葉にしてもらうことを大切にしました。
無理に前向きな言葉を探さなくてもいい。
うまくまとまらなくてもいい。
そうやって安心して話せる時間の中で、Rさんの中にある気持ちが少しずつ見えてきました。
すると、「中身が空っぽ」という言葉の奥には、まったく違う思いが隠れていたことがわかってきたのです。
「すごい経験がないとダメ」という思い込み
Rさんの話を聞いていると、ある共通した考え方が見えてきました。
それは、「就活ではすごい経験がないと評価されない」という思い込みです。
ゼミの友人はリーダー経験があり、インターンでも活躍している。
SNSでは海外留学や起業経験の話が流れてくる。
そんな話を見聞きするたびに、Rさんは「自分とは別の世界の人たちだ」と感じていたそうです。
その結果、アルバイトや日常の経験を振り返っても、「こんな話では評価されない」と思い込んでしまっていました。
就活の場では「成果」や「実績」が強調されることが多いため、どうしても派手な経験が価値のあるものに見えてしまいます。
ですが、企業が本当に知りたいのは、必ずしも大きな実績だけではありません。
その人がどんな考え方をしているのか。
どんな姿勢で物事に向き合ってきたのか。
そうした部分に目を向ける企業も少なくありません。
ただ、「すごい経験が必要だ」という思い込みが強くなると、自分の経験を最初から価値のないものとして扱ってしまうのです。
「当たり前すぎて気づかない」自分らしさ
話を続けていく中で、Rさんのこれまでの日常についても聞いていきました。
すると、長く続けているアルバイトの話や、趣味の話が少しずつ出てきました。
Rさんはその話をするとき、
「こんな話、就活では意味ないと思うんですけど…」
と、どこか申し訳なさそうに言いました。
でも、そのエピソードを詳しく聞いていくと、そこにはRさんらしさがしっかり表れていました。
例えば、アルバイトでは特別な役職があるわけではないものの、後輩が困っていると自然に声をかけていたそうです。
忙しい時間帯でも周りを見て動くことができる。
小さな変化に気づき、人のことを気にかける。
こうした姿勢は、本人にとっては当たり前すぎて価値を感じにくいものです。
けれど、その「当たり前」の中に、その人の人柄が表れていることも多いのです。
自分では普通だと思っている行動こそ、その人らしさのヒントになっていることがあります。
安心して話す中で見えてくるもの
人は、自分のことを否定されるかもしれないと感じると、本音を話すのが難しくなります。
特に就活の悩みは、「頑張っていないと思われるのではないか」と不安になることも多いものです。
そのため、Rさんも最初は言葉を選びながら話していました。
ですが、焦って答えを出そうとせず、ゆっくり話を聞いていくうちに、少しずつ表情が柔らいでいきました。
沈黙があっても大丈夫。
うまく言葉にならなくても大丈夫。
そうした時間の中で、Rさんはこれまでの出来事を少しずつ思い出していきました。
そしてあるとき、こんな言葉が出てきました。
「何者かにならなきゃって思うほど、本当の自分が消えていく感じがしていました。」
この言葉を聞いたとき、Rさんが抱えていた苦しさの正体がはっきり見えてきました。
それは「実績がないこと」ではなく、
「自分を否定し続けていたこと」だったのです。
ここから、Rさんの就活の見方が少しずつ変わっていくことになります。
就活の見方を変えたとき、心の重さが少し軽くなる
Rさんの話を聞いていく中で、ひとつの大きな思い込みが見えてきました。
それは、「企業に選ばれる人間にならなければいけない」という考え方です。
就活では、どうしても「評価される側」という意識が強くなります。
企業に気に入られるように、自分を良く見せなければならない。
すごい経験を語らなければならない。
そんなプレッシャーの中で、Rさんは「今の自分では足りない」と感じ続けていました。
けれど、話を整理していく中で、少しずつ別の見方が浮かび上がってきました。
それは、就活は一方的に選ばれるだけの場ではなく、「自分に合う場所を探す時間でもある」という考え方です。
企業と学生は、どちらかが上でどちらかが下という関係ではありません。
働く場所を探している人と、一緒に働く仲間を探している会社。
本来は、その両方が「合うかどうか」を確かめる場でもあります。
この視点に気づいたとき、Rさんの表情は少し変わりました。
「評価されるための自分」を作るのではなく、「自分らしくいられる場所」を探す。
そう考え始めたことで、就活に対する怖さが少しずつほどけていきました。
「企業に選ばれる」だけが就活ではない
就活をしていると、「企業に選ばれなければいけない」という意識が強くなりがちです。
その結果、学生はどうしても「評価される側」として振る舞うようになります。
少しでも良く見せようとしたり、周りの人のエピソードを参考にして、自分の話を盛ろうとしたりすることもあります。
Rさんも同じでした。
「この話じゃ弱い気がする」
「もっとすごいエピソードにしないとダメですよね」
そんな言葉を何度も口にしていました。
ですが、企業が本当に知りたいのは、作られたエピソードではありません。
その人がどんな考え方をしているのか。
どんな場面で力を発揮するのか。
そうした部分を知ることで、一緒に働くイメージが持てるかどうかを見ています。
就活を「評価される試験」とだけ考えると、とても苦しくなります。
けれど「お互いの相性を確かめる時間」と考えると、少しだけ見方が変わってくることがあります。
自然に話せるエピソードをひとつ見つける
Rさんは「語れることが何もない」と言っていましたが、話を聞いていくといくつもの経験がありました。
ただ、そのすべてを就活用に整えようとすると、かえって言葉が出なくなってしまいます。
そこで提案したのは、とてもシンプルな方法でした。
「一番自然に話せるエピソードを、ひとつだけ言葉にしてみましょう。」
無理に複数の経験を作ろうとしなくてもいい。
背伸びをした話をする必要もない。
まずは、自分が一番落ち着いて話せる出来事を思い出してみる。
Rさんの場合は、長く続けているアルバイトの話でした。
特別な役職があるわけではありません。
大きな成果を出したわけでもありません。
でも、後輩が困っているときに声をかけたり、忙しい時間帯でも周囲を見て動いたりしていたことがありました。
その経験を丁寧に言葉にしていくと、「自分の行動にも意味があったのかもしれない」と感じ始めたのです。
自分を大きく見せなくても伝わるもの
就活では、「すごい人に見せなければいけない」と感じる人が少なくありません。
そのため、本来の自分とは少し違う話し方をしてしまうこともあります。
ですが、面接の場では意外とそうした違和感が伝わることがあります。
話の内容よりも、その人の言葉の温度や雰囲気が印象に残ることも多いからです。
Rさんも最初は、「もっと立派な話をしないといけない」と思っていました。
ですが、自分の経験をそのままの言葉で話してみると、不思議と緊張が少し和らいだそうです。
「すごいことを話そう」と思うほど言葉が出なくなりますが、
「自分の経験をそのまま伝えよう」と考えると、自然と話しやすくなることがあります。
大きな実績がなくても、誠実に続けてきたことは必ずあります。
そして、その姿勢は意外と相手に伝わるものです。
Rさんも、この感覚を少しずつ実感するようになっていきました。
ここから、就活への向き合い方にも小さな変化が生まれていきます。
等身大の自分で向き合えたとき、就活の景色が少し変わった
Rさんと話を重ねていく中で、大きく変わったのは「自分をどう見ているか」という視点でした。
最初に会ったとき、Rさんは「中身が空っぽ」と何度も言っていました。
エントリーシートを書くことも怖く、面接で強みを聞かれることを想像するだけで胸が苦しくなる。
「このままではどこにも受からない気がする」
そんな不安が、心の中で大きく膨らんでいたのです。
ですが、これまでの経験を丁寧に振り返り、言葉にしていく中で、Rさんの中に少しずつ変化が生まれていきました。
特別な実績がなくても、続けてきたことがある。
自分では当たり前だと思っていた行動にも、その人らしさが表れている。
そうした気づきが増えていくと、「何もない」という感覚は少しずつ薄れていきます。
やがてRさんは、面接でも無理に自分を大きく見せようとしなくなりました。
背伸びをしたエピソードではなく、自分の経験をそのままの言葉で話す。
その変化は、Rさんの表情や声にもはっきりと表れていました。
就活が急に楽になるわけではありません。
不採用の通知が届けば、やはり落ち込むこともあります。
それでも、Rさんは以前のように「自分には価値がない」と思い込むことは少なくなりました。
ここからは、Rさんが就活の中で感じた変化について紹介していきます。
無理に自分を飾らなくなった面接
Rさんが最初に変化を感じたのは、面接での話し方でした。
以前は、「もっとすごい経験を話さないといけない」と思っていたため、言葉を選びすぎてしまうことが多かったそうです。
その結果、頭の中が真っ白になってしまい、本来伝えたかったことがうまく言えないこともありました。
ですが、自分の経験をそのまま話すようになってから、少しずつ面接の雰囲気が変わっていきました。
アルバイトでの出来事や、周りを見ながら行動してきたこと。
特別な成果ではなくても、自分が大切にしてきた姿勢を伝えるようになったのです。
すると、面接官が興味を持って質問してくれることも増えました。
「それはどうしてそうしようと思ったんですか?」
「そのとき周りの人はどう感じていたと思いますか?」
そんな会話が生まれると、Rさん自身も落ち着いて話せるようになったと言います。
自分を大きく見せようとするよりも、自分の言葉で話す方が自然に伝わる。
Rさんはそのことを、実際の面接を通して少しずつ実感していきました。
不採用の結果を受け止められるようになった理由
就活をしていると、どうしても避けられないのが不採用の結果です。
以前のRさんは、不採用の通知が届くたびに「やっぱり自分はダメなんだ」と感じていました。
それは、自分の価値そのものを否定されたように思えたからです。
ですが、就活の見方が少し変わってからは、不採用の受け止め方にも変化がありました。
「自分がダメだった」というよりも、
「その会社とは相性が合わなかったのかもしれない」
そう考えられるようになったのです。
もちろん、落ち込まないわけではありません。
結果を見ると、やはり気持ちは沈みます。
それでも、「すべてを否定されたわけではない」と思えるようになると、次の行動が少しだけ軽くなります。
Rさんも、「前よりも気持ちの切り替えができるようになった」と話していました。
就活の結果は、その人の価値を決めるものではありません。
そのことを少しずつ実感できたことが、Rさんにとって大きな変化だったようです。
「何者でもない自分」で大丈夫という気づき
就活の悩みを抱えている人の多くが、「もっと特別な人にならなければいけない」と感じています。
大きな実績が必要。
人より優れた経験が必要。
そう思えば思うほど、今の自分が足りないように感じてしまいます。
Rさんも、まさにその状態でした。
「何者かにならないといけない」
その思いが強くなるほど、本来の自分を否定する気持ちも大きくなっていたのです。
ですが、話を整理していく中で、Rさんはこんな言葉を口にしました。
「実績がなくても、自分の話を聞いてもらえるんですね。」
この言葉には、安心したような表情が重なっていました。
特別な人でなくてもいい。
派手な経験がなくてもいい。
これまで過ごしてきた時間の中には、その人なりの歩みがあります。
もし今、
「自分には語れることがない」と感じている人がいたら。
まずは、自分の日常を少しだけ振り返ってみてください。
当たり前だと思っていた経験の中に、
あなたらしさが静かに隠れているかもしれません。
今、就活に不安を感じているあなたへ
「自分には語れることがない」
「周りと比べて、自分だけ何もしていない気がする」
就活の時期になると、こうした気持ちを抱える人は少なくありません。
SNSには華やかな経験が並び、友人の内定報告が目に入る。
そんな環境の中にいると、自分だけが取り残されているように感じてしまうこともあります。
でも、これまで多くの方の話を聞いてきて感じるのは、
「本当に何もない人」はほとんどいないということです。
ただ、自分では当たり前だと思っているだけで、
その人の中にはちゃんと積み重ねてきたものがあります。
続けてきたアルバイト。
人との関わり方。
何気ない日常の中で大切にしてきた姿勢。
そうしたものは、本人にとっては特別ではないため、価値がないように感じてしまうことがあります。
けれど、話をゆっくり整理していくと、そこにその人らしさが見えてくることがよくあります。
もし今、
「何を話せばいいかわからない」
「自分の強みが見つからない」
そんなふうに感じているなら、一度立ち止まって、自分のこれまでの時間を振り返ってみてください。
焦って答えを出そうとしなくても大丈夫です。
言葉にならない気持ちがあっても大丈夫です。
少しずつ整理していく中で、
「自分ってこういう人だったのかもしれない」
と感じる瞬間が訪れることがあります。
傾聴ラウンジ「ここより」では、
そうした思いや悩みを安心して話せる時間を大切にしています。
うまく話そうとしなくても大丈夫。
答えをすぐに見つけようとしなくても大丈夫です。
ただ、あなたの言葉をそのまま聞きながら、
一緒に気持ちを整理していく場所です。
もし今、就活のことで心がいっぱいになっているなら、
一人で抱え込まずに、少しだけ言葉にしてみませんか。
あなたがこれまで過ごしてきた時間の中には、
きっと、まだ気づいていない大切なものがあるはずです。




