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「つらさや悩みを吐き出してもらうことを大切に」 よりびと003 さとう なみ

「つらさや悩みを吐き出してもらうことを大切に」 よりびと003 さとう なみ

教員として働いていた頃、私は何度も保護者の方から教育相談を受けてきました。
その中でも、今の「よりびと」としての私の関わり方の原点になっている出来事があります。

今回は私が「よりびと」としてまずはつらさや悩みを吐き出してもらうことを大切にしようと心に決めたきっかけとなったエピソードについてご紹介します。

それは、「どうしていいかわからない」と立ち尽くしているお母さんと向き合った時間でした。
当時は教員として、今は一人の母として、立場は変わってもあの時に感じた「まず大切にすべきこと」は、今も変わっていません。

傾聴ラウンジ「ここより」ロゴ

投稿者プロフィール

さとうなみ
さとうなみよりびと
■待機時間:月・火・水・木・金の10時~13時
※祝日はお休みです

■年齢:30代

■ キャッチコピー:「あなたの気持ちにそっと寄り添う、優しい居場所」


■ 得意なテーマ

– 人間関係・子育ての悩み(家族/夫婦/友達/職場/子どもの発達/ママ友づきあいなど)
– 発達グレー&発達特性のある子の子育てのリアル
– ママ・パパのメンタル/気持ちのアップダウン
– 夫婦関係の悩みや心のモヤモヤ
– 自分の気持ちがわからない/整理したい
– ひとりで抱えられないときの聞き役

■ 聴き方・スタイル

– あなたが今どんな気持ちになっているのかを大切にします
– 話すペースも内容も、思ったままで大丈夫です
– 気持ちが軽くなるような穏やかな雰囲気作りはお任せください

■ 経験

– 元教員として10年間、発達特性のある子たちを含め多くの子どもたちや保護者の 相談に乗ってきました。
– 現在は私自身も発達特性のある子の母として日々奮闘中です!
– 「どうしてうちの子が…」という悩みは孤独もたくさん経験してきました。
– 夫婦関係でも日々悩み、家族の大切さや難しさを実感しています。
– 友人や家族からは「いつも話を聞いてもらえるからつい長話をしちゃう」とよく言われます。

■ 大切にしていること

– 何よりあなたの気持ちが軽くなることを一番に考えます
– 「ひとりじゃない」と感じてもらうことを意識します
– 話しやすく安心できる雰囲気を大切にします
– 上手く言葉が出なくても、涙が出てしまっても大丈夫です

■ 人柄・ユニークポイント

– 好きなもの:犬 / 韓国ドラマ / 甘いもの
– よく言われる性格:「優しい」「おもしろい」「話しやすい」「たまにぬけてる」 ※MBTI性格診断はISFJ(擁護者)です
– ちょっとしたこだわり: 1日1回は自分と子どもを甘やかす
– 聴き手としての密かな強み:当事者ママとしてのリアルな共感力


■ メッセージ

たくさん頑張っているからこそ悩むし苦しいんですよね。

リハートカウンセリング.comの傾聴ラウンジにたどり着いて下さったこのご縁を大切に、今ここから少しでも気持ちを軽くできるようお手伝いしていきます。

あなたからのお電話をお待ちしています。

目次

1.当時の状状況

相談にこられたお母さんは、わが子がクラスの中で心配な様子があり悩んでいるということでした。
学習についていくのが難しい、集団の輪に入れない、指示が通りづらい——。
周囲の子と比べてしまい、「もしかして発達に問題があるのではないか」と不安を抱えていました。

学校としては発達検査や専門機関の利用も選択肢に入る状況でしたが、私はその前に、まずお家での様子や、お母さん自身の気持ちを聞きたいと思いました。
なぜなら、お母さんの表情がとても疲れて見えたからです。

2.私の関わり方

仕事と子育てに追われ、毎日必死に頑張っている様子のお母さん。
決して多くを語るタイプではなく、「大丈夫です」「私が頑張れば…」と、自分を後回しにしているように感じました。

私は、評価や結論を急がず

「お家ではどんな様子ですかね?」
「一番大変だと感じるのは、どんな時でしょうか?」

と、答えを引き出そうとしない、やわらかい質問を少しずつ重ねていきました。

すると、しばらく沈黙したあとお母さんの口から

「どうしていいのかわからなくて…」
という言葉がこぼれ、涙が流れました。

そこからは、困りごとや不安、誰にも言えなかった気持ちが次々と溢れてきました。

私はただ頷きながら「ここでは全部出して大丈夫ですよ」と伝え、感情を止めずに受け止めることを何より大切にしました。

3. 相手の変化

お話を聞く中で、家庭の状況や負担の大きさが整理されてきました。

一度に全部を変えるのは難しい。だから私は、
「まずはこれだけやってみませんか?」と、今できそうなことを一つだけ提案しました。

それは、

「毎日10分でいいので、お子さんとゆっくり話す時間を取ること」

でした。

その日の出来事でも、ゲームの話でも、ほんの読み聞かせでもいい。
何でもいいのでその時間だけはお子さんとの時間にしてみてくださいと伝えました。

お母さんは涙を拭いながら、

「それなら…それならやれそうです」
「これまでも何かやらなければと思っているけど何をしていいのかわからなくて…
それだけのことでもいいんですね」

と、少し笑顔を見せてくれました。

“全部頑張らなきゃ”から、“これだけでいい”に変わった瞬間でした。

4.学んだ強み

この経験から、私は強く感じました。
どうしていいかわからなくなっている人に必要なのは、正解ではなく「吐き出す時間」だということ。

気持ちを言葉にし、整理し、
その上で「今できそうなことを一つだけ」見つける。
それだけで、人はまた前を向けるのだと学びました。

今の私が傾聴で大切にしている姿勢は、ここから生まれています。

5. 読者へのメッセージ

もし今、

「もうこれ以上頑張れない」
「どうしていいかわからない」

そんな気持ちを抱えているなら、まずは話してください。

解決しなくても大丈夫。整理できなくても大丈夫。
あなたの気持ちを出すこと自体に、意味があります。

6.利用案内

雑談でも、愚痴でも、まとまらない相談でも歓迎です。
あなたのペースを大切にしながら、気持ちを一緒に整理していく時間を提供します。

ひとりで抱えきれなくなったら、いつでも声をかけてくださいね。

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