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仕事に行きたくない…退職願も出せないほど限界なときの対処法|30代女性の相談事例

仕事に行きたくない…退職願も出せないほど限界なときの対処法|30代女性の相談事例

仕事に行きたくない。
でも、「辞めます」とも言えない。
退職願を書くことさえできない――。

そんな状態になるまで、あなたはどれだけ無理を重ねてきたのでしょうか。

今回ご紹介するのは、30代女性・Aさんのご相談です。
仕事では上の立場を任され、責任も大きい環境でした。

人間関係や仕事内容に悩みながらも、周囲に心配をかけまいと踏ん張ってきたそうです。
けれど、ある日とうとう職場に行けなくなりました。

動悸、強い疲労感、涙。
「もう行きたくない。でも退職願も自分では出せない」

電話口でそう話すAさんの声は、途中で何度も沈黙に変わりました。

辞めたいのに辞められない。
休んでいる自分を責めてしまう。

本当は「楽になりたい」と思っているのに、そこへ踏み出す勇気が持てない――。

同じように、限界まで頑張ってしまう方は少なくありません。

今回は、退職願も出せないほど追い込まれたAさんが、どのように自分を守る選択をしていったのか。
そのプロセスをお伝えします。

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投稿者プロフィール

小川 結愛
小川 結愛よりびと
■待機時間:月・火・木・金・土の21時~24時
※祝日はお休みです

■年齢:40代

■ キャッチコピー:安心して、リラックスして話せる雰囲気を提供します


■ 得意なテーマ

– 人間関係の悩み・恋愛相談
– 介護の悩み、自宅介護の悩み、認知症の悩み
– ママの働き方の悩み、高齢出産
– 発達凸凹、発達しょうがい、発達に関する悩み 
– 介護職の悩み、人間関係のモヤモヤ
– 家族関係の悩み
– カサンドラ症候群
– 身体のお悩み(疲れやすい、PMS、緊張しやすいなど)
– 頑張りすぎてしまう。ついつい、強がってしまう。無理して、大丈夫。がくちぐせ。

■ 聴き方・スタイル

– どんな話もまるっと受け止めます
– 相手のペースに合わせてゆっくり聴きます
– 話がまとまっていなくても大丈夫
– 否定せず、穏やかに受け止めます
– 沈黙も気まずくしないスタイルです

■ 経験

– これまで20年介護職の仕事をしています。
– 特別養護老人ホーム、認知症対応型グループホーム、老健、ディサービス、有料老人ホームの経験あり。常に、傾聴、共感、受容を大切にしています。現在は、特別養護老人ホームで、パートとして勤務。
– 介護福祉士、認知症実践者研修修了。
– 障がい者ケアホームでの経験もあり。
– 傾聴ボランティア・ハンドマッサージなどでも、高齢者と関わる。
– 自身も祖父の在宅介護の経験あり。9年程していました。
– パニック障害、過呼吸、バセドウ病の経験あり。パニック障害、過呼吸は完治。
– ジストニアの経験あり。薬継続中。
– 10歳、2歳の男の子のママ。
– 10歳児の子供が発達凸凹→小児精神科で、自閉症+ADHDあり。不登校経験あり。
– 療育支援センター→放課後ディサービスを利用している。普通に見えるがゆえの難しさに直面。
– 心理学、コーチング、アドラー流メンタルトレーナー、HSPカウンセラーなどの講座を受講。

■ 大切にしていること

– どんな話でも否定しません
– 話したくないことは無理に聞きません
– 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
– 泣いても沈黙してもOK
– どんなお話もお聴きします
– 話したいように話せるように、あなたのペースに呼吸を合わせます

■ 人柄・ユニークポイント

– 好きなもの:鬼滅の刃 / 心理学、カラー&タロット占い / ラーメン、焼肉、グッズ集め
– よく言われる性格:話やすい。温和。地に足がついている。やさしい。芯がある。愛のある人。
– ちょっとしたこだわり:自分時間を大事にしている。
– 聴き手としての密かな強み:どんな話にも寄り添います。私に話すことで、スッキリ出来ます。


■ メッセージ

ここでは、どんな話をしても大丈夫です。安心、安全の場を作ります。安心してお話ください。自分の感情を感じるお手伝いを致します。

目次

仕事に行けない…退職願も出せないほど心がすり減った日々

「仕事に行きたくない」と思うだけなら、まだ踏ん張れる人も多いです。
でもAさんは、そこを通り越していました。
職場のことを考えただけで動悸がして、体が重く、涙が出てしまう。電話口では言葉が途切れ、沈黙が続くこともありました。

Aさんは30代の女性。仕事では上の立場で動いていて、周りから頼られることも多かったそうです。責任を抱えるほど、弱音を吐くタイミングはなくなっていきます。「私がやらなきゃ」「迷惑をかけたくない」と頑張り続けた結果、心も体も限界を迎えてしまいました。

そして何よりつらかったのは、「辞めたいのに辞められない」状態。
もう行きたくないのに、退職願を出す気力すら出ない。連絡するのも怖い。そうして休んでしまった自分を責めてしまう…。Aさんの中で、疲れと不安がぐるぐる回っていました。

ここから先は、Aさんがどんなふうに追い込まれていったのか、そして「今の自分を守るために何ができるか」を、ひとつずつ整理していきます。

責任ある立場ほど「つらい」と言えなくなる

Aさんは仕事で上の立場にいて、周りの人の動きを見ながら判断したり、フォローに回ったりすることが多かったそうです。こういう役割って、外から見ると「できる人」に見える反面、しんどさを抱え込みやすいんですよね。

なぜかというと、「自分が崩れたら回らなくなる」という感覚が強くなるから。
本当は疲れているのに、「今休んだら迷惑がかかる」「弱いと思われたくない」と自分にブレーキをかけてしまいます。

Aさんもまさにそれで、仕事内容や人間関係に悩みがあっても、すぐに助けを求めるのが難しかった様子でした。頑張りすぎる人ほど、つらさを“気合い”で乗り越えようとしてしまいます。だけど心と体は、ちゃんとサインを出してくるんですよね。

動悸、強い疲労感、涙、言葉が出なくなる沈黙。
これは「甘え」じゃなくて、「もうこれ以上は無理だよ」というSOS。責任感が強い人ほど、そのSOSを無視してしまいがちですが、まずは“今の状態”を正しく見てあげることが大事です。

「つらいと言えない」は、優しさと真面目さの裏返し。
でも、限界を超えるまで我慢する必要はありません。

「辞めたいのに辞められない」状態が心をさらに追い詰める

Aさんが口にしたのは、「退職願も自分では出せないほど、しんどい」という言葉でした。
これ、かなり切実です。辞める意思はあるのに、そこに向かう行動が取れない。頭では分かっているのに体が動かない。そんな状態になると、人は自分を責めやすくなります。

「なんで自分はこんなに弱いんだろう」
「辞めるって言うだけなのにできない」
「休んでしまった私はダメだ」

こういう言葉が頭の中でリピートし始めると、気持ちはどんどん沈んでいきます。しかも職場への連絡、上司との会話、退職の手続きって、メンタルが落ちているときほどハードルが高い。やらなきゃと思うほど怖くなる。

だから「辞めたいのに動けない」は、意志が弱いんじゃなくて、すでにエネルギー切れに近い状態なんです。スマホの充電が1%なのに、動画編集しようとしているみたいなもの。そりゃ無理が出ます。

この段階では、まず“正しい順番”に戻すのが大切。
退職の話の前に、休む。眠る。食べる。落ち着く。
気持ちを整える土台を作らないと、判断も行動も難しくなります。Aさんの状態は、「まず休んでいい」ラインを明らかに超えていました。

涙や沈黙が出るのは「弱さ」じゃなくて自然な反応

Aさんとのやり取りでは、涙が出たり、沈黙が続いたりする場面がありました。
こういうとき、本人は「ちゃんと話せなくてすみません」と謝ってしまうことが多いんです。でもね、涙や沈黙って、心が一生懸命に耐えてきた証拠でもあります。

言葉にしようとすると、胸の奥がぎゅっと詰まる。
頭では説明しようとしても、感情が追いつかない。
そんなとき、体は涙として外に出したり、沈黙で“守り”に入ったりします。これは自然な反応で、むしろ「今まで無理してきたんだな」と分かる大事なサインです。

Aさんの場合も、頑張りすぎて、抱え込みすぎて、もう言葉より先に体が反応していました。
だからこそ、急いで解決策を探すより前に、「いま一番つらいところ」をそのまま出してもらうことが必要でした。

「退職願も出せないほど、しんどいんですね」
この一言で、人は少し呼吸が戻ることがあります。説明や説得じゃなく、“分かってもらえた”という感覚が、固まった心をゆるめるんです。

涙や沈黙を「ダメなこと」にしない。
まずはそこから。Aさんが次の一歩を考えられるようになる土台は、この“安心して出せる時間”の中で少しずつ作られていきました。

「頑張りすぎたのかも…」と気づいたとき、少しだけ心がほどけた

Aさんは「もう仕事に行きたくない。でも退職願も出せない」と話しながら、何度も言葉を止めました。
涙が出たり、沈黙になったり。そこには“説明できないほどの疲れ”がありました。

ここで大事だったのは、すぐに答えを出すことよりも、「今まで何が起きていて、どこが一番しんどかったのか」を一緒に整理していくことでした。
人って限界のときほど、頭の中がごちゃごちゃしていて、原因も優先順位も分からなくなります。だからこそ、気持ちをほどくように、少しずつ言葉にしていきます。

話を重ねるうちにAさんの中から出てきたのは、「私、頑張りすぎてたのかもしれない」という気づきでした。
責任ある立場、周りに頼られる役割、断れない性格。全部が重なって、気づけば心と体の残量がゼロに近い。

それに気づいた瞬間、Aさんの表情(声の雰囲気)がほんの少し変わりました。
自分を責めるだけの時間から、「そうだったんだ」と理解する時間へ。
この“理解”が入ると、次にできることが少しずつ見えてくるんですよね。

しんどさの正体は「人間関係」だけじゃなく、積み重なった疲れ

Aさんは最初、「人間関係がつらい」「仕事内容もしんどい」と話していました。もちろんそれも大きい。
でも、話を深めていくと、原因はひとつじゃなくて“積み重なり”だったことが見えてきました。

例えば、嫌なことが起きた日に限って、相談できる相手がいない。
休めるはずの休日も、仕事のことが頭から離れない。
気を遣いすぎて、家に帰るとぐったりして何もできない。

こういう状態が続くと、ひとつの出来事がトドメになって、突然動けなくなります。周りから見ると「急に休んだ」に見えるけど、本人の中ではずっと前から限界に向かっていた感じ。
Aさんも、「休んでしまった」という出来事の前に、心の中ではずっと“無理”が積み上がっていました。

ここでポイントなのは、原因探しを「犯人探し」にしないことです。
上司が悪い、同僚が悪い、私が悪い…ってやると、余計に疲れます。
そうじゃなくて、「どんな負荷が重なっていたか」を地図みたいに並べていく。

するとAさんも、「あれもこれも抱えてたんだな」「そりゃ動けなくなるわ…」と、少しずつ自分への見方が変わっていきました。
自分を責めるより、“状況を理解する”ほうが回復に近いんですよね。

「優しすぎる」「断れない」が、自分を追い込むスイッチになる

Aさんの話を聞いていて強く感じたのは、「優しさ」が大きな武器である一方、しんどさのスイッチにもなりやすいということでした。
優しい人って、相手の気持ちを先に考えるし、場を壊したくないし、頼まれると断りづらい。

それ自体はすごく素敵なんです。
ただ、職場って“優しい人に仕事が集まりやすい”場所でもあります。
「この人ならやってくれる」「文句言わない」って思われて、気づいたら負担が偏っていく。

Aさんも、上の立場として周りを支える場面が多かったそうです。
その中で「助けて」と言うのが難しくなり、限界を超えても踏ん張ってしまった。
そして倒れたあとに、「ちゃんとできない私はダメだ」と自分を責めてしまう。これ、優しい人がハマりやすいループです。

ここで大事なのは、優しさをやめることじゃありません。
優しさを“自分にも向ける練習”をすること。

たとえば、
「今の私は疲れてるから、今日の連絡は明日に回す」
「退職願のことを考える前に、まず寝る」
そんな小さな許可を自分に出すだけでも、心の圧が少し下がります。

Aさんが「頑張りすぎてたのかも」と言えたのは、自分を責める視点から一歩離れられたサインでした。

「今すぐ辞めたい」の裏にある本音は、“安心して休みたい”だった

Aさんは繰り返し、「今すぐ仕事を辞めたい」と言っていました。
この言葉って強いので、つい「じゃあ退職の手続きを…」と話を進めたくなります。
でも、限界のときの「辞めたい」は、実は“休みたい”“安心したい”の叫びであることが多いんです。

Aさんも、仕事を考えるだけで動悸がして、涙が出て、沈黙になる。
この状態で退職の段取りを全部ひとりでやるのは、かなりハードです。
だからまず、「いま一番欲しいものは何だろう?」というところに立ち返りました。

すると見えてきたのは、
「責められない場所で息をしたい」
「怖い連絡をしなくてもいい状態になりたい」
「心と体を休ませたい」
という本音でした。

本音が見えると、次の一手が変わります。
“気合いで退職願を書く”ではなく、
“自分を守れるやり方を選ぶ”にシフトできるからです。

Aさんが少し希望を持てたのも、「やらなきゃ」ではなく「守っていい」方向に舵を切れたから。
「休むことを先にしていい」
「ひとりで抱えなくていい」
こうした前提が整うと、心は少しずつ回復のモードに入っていきます。

「辞めたい」と言う自分を責めなくて大丈夫。
その言葉の奥には、あなたを助けるヒントが隠れていることが多いです。

「自分で退職願を出せない」なら、別のルートで自分を守っていい

Aさんが一番苦しんでいたのは、「辞めたいのに、自分では動けない」ことでした。
頭では“退職願を出せば終わる”と分かっている。でも体がついてこない。上司に連絡するだけで心臓がバクバクして、涙が出る。沈黙になる。そういう状態でした。

ここで起きがちなのが、「できない自分」を責める流れです。
でも実際は、責めるほど回復は遠のきます。だって、今のAさんは“気持ちの問題”じゃなくて、“エネルギー切れ”に近い状態だったから。スマホの電池が0%なのに、「動け!」って叩いても動かないのと同じです。

だから発想を変えました。
「自分で全部やらなきゃ」から、「今の自分を守れるやり方でいい」へ。
その中で出てきたのが、退職代行という選択肢でした。

Aさんは最初、少し戸惑っていました。
「そんな方法を使っていいのかな」
「逃げって思われないかな」
でも、ここで大事なのは“他人の評価”より“自分の安全”です。仕事を続けて壊れてしまったら、元に戻すのにもっと時間がかかってしまう。だからこそ、早めに手を打つことが必要でした。

退職代行=最後の手段、ではありません。
「自分を守るための手段のひとつ」
その捉え方に変わったとき、Aさんの声に少しだけ“次の一歩”の温度が戻ってきました。

「退職代行」はズルじゃない。限界の人が使う“安全な出口”

退職代行って聞くと、「大げさ」「逃げ」「強い人が使うもの」みたいなイメージを持つ方もいます。
でも実際は、その逆で、限界で動けない人ほど“安全に抜けるため”に必要になることがあります。

Aさんのように、職場のことを考えるだけで動悸が出る、涙が出る、連絡が怖い。
この状態で上司に退職を伝えるのは、精神的にかなりハードです。しかも、職場によっては引き止めや説得、罪悪感を刺激する言葉が飛んでくることもあります。そうなると、さらにしんどくなってしまう。

退職代行の良いところは、「本人が直接やり取りをしなくていい」こと。
連絡の負担を手放せるだけでも、心の消耗が一気に減ります。
Aさんも、そこが大きかったんですよね。「退職願を出す」以前に、「連絡する」こと自体が壁になっていたから。

そして、これは“根性がないから”ではなく、今の自分の状態に合った方法を選んだだけ。
骨折してる人が松葉杖を使うのと同じで、必要なサポートを使っていいんです。

「自分で言わなきゃダメ」って思い込みは、真面目な人ほど強いです。
でも、限界のときはルールを変えていい。
自分を守るための出口を、ちゃんと用意してあげることが大事です。

「辞めるかどうか」より先に、「回復の順番」を取り戻す

Aさんは「今すぐ辞めたい」と言っていました。
ただ、その言葉の奥には「今の地獄みたいな状態から抜けたい」という切実さがありました。だからこそ、ここで焦って“退職の手続き”だけに集中すると、逆にしんどさが増えることがあります。

大事なのは、回復の順番。
まず休む。寝る。食べる。呼吸を整える。
その土台が少し戻るだけで、判断力や行動力も戻ってきます。

Aさんの場合も、「ゆっくり休んだ方がいい」という提案を入れました。
休むって、意外と勇気がいるんですよね。
真面目な人ほど、「休んでいる間に迷惑が…」「このままダメになったら…」って不安が膨らむから。

でも、休まないと回復しません。
体が出しているサイン(動悸、疲労感、涙)を無視して動き続けると、さらに深く落ちてしまうことがあります。

だからAさんには、まず「今日やることを減らす」から始めました。
退職の話は“やる気が戻ってから”でもいい。
今は「自分の命綱」を優先する。
この方針に切り替えたことで、Aさんは「次に何をしたらいいか」が少し見えてきた様子でした。

辞める・辞めないの前に、回復の順番を取り戻す。
これが、転機を作る大事な土台になります。

「逃げてもいい」は、甘やかしじゃなく“現実的な選択”

「逃げてもいい」って言うと、なんだか無責任に聞こえる人もいるかもしれません。
でもAさんの状況を見れば、それは甘やかしではなく、すごく現実的な選択でした。

だって、Aさんはすでに仕事に行けないほど追い込まれていた。
退職願も出せないほど心がすり減っていた。
ここで無理やり踏ん張らせるのは、火事の中に戻れと言うようなものです。

逃げる=負け、ではありません。
逃げる=回復のための撤退、です。
撤退って、実は強い判断なんですよね。状況を見て、自分の身を守る動きだから。

Aさんも、最初は「こんな方法を使ったら弱いと思われるかも」と不安がありました。
でも、そこを越えたときに出てきたのが、「自分を否定しなくていい」という感覚でした。

沈黙や涙も、受け止めてもらえた安心感があった。
その安心感があると、人は“次の一歩”を考えられるようになります。
「自分を責める時間」から「自分を守る選択をする時間」に切り替わるんです。

結果としてAさんは退職代行にお願いし、別の職場に転職。
今は「楽しく働けている」と報告をくれました。

逃げてもいい。
それは弱さじゃなくて、今まで頑張ってきた証。
そして、未来を取り戻すためのちゃんとした選択肢なんです。

「もう無理」を認めた先に、ちゃんと“次の場所”はあった

Aさんは、仕事が嫌になり休んでしまったところからご相談が始まりました。
「もう行きたくない。でも退職願も自分では出せない」
その言葉どおり、動悸や強い疲労感があり、涙と沈黙が増えていく状態でした。

でも、そこで一番大事だったのは「もっと頑張る方法」を探すことではありませんでした。
むしろ逆で、「もう無理」をちゃんと認めて、自分を守る方向へ舵を切ること。
“限界のサイン”を見て見ぬふりしないことが、次の一歩のスタートになりました。

退職代行という手段を使うこと、ゆっくり休むこと、そして「逃げてもいい」と自分に言ってあげること。
Aさんは少しずつ、「責める」から「守る」へと視点を変えていきました。

その結果、Aさんは退職代行にお願いし、別の職場へ転職。
いまは楽しく働いていると報告をいただいています。
人生が止まったように感じる瞬間があっても、そこで終わりではない。
むしろ、立ち止まれたからこそ見つかる“次の場所”があります。

「限界を認める=終わり」じゃない。回復のスタートライン

「もう無理」って言うと、なんだか人生の負けみたいに感じる人がいます。
特にAさんのように、責任感が強くて頑張り屋さんだと、「ここで折れたらダメだ」と思いやすい。
でも実際は、限界を認めることって“終わり”じゃなくて“回復のスタート”なんですよね。

たとえば、体が熱を出したら休むのは当たり前。
心も同じで、動悸が出たり涙が止まらなかったり、言葉が出なくなるなら、それは休むべきサインです。
ここで無理をすると、回復までの距離が伸びてしまうことがあります。

Aさんは最初、休んでいる自分を責めていました。
「迷惑をかけてしまった」「ちゃんとできない私はダメ」
でも、その責めが強いほど、エネルギーは削られていきます。

だから、まずは責める矢印を少しだけ外へ。
「ここまで頑張ってきたから、今こうなったんだよね」
こういう見方が入ると、心は少し緩みます。

限界を認めるって、弱さじゃありません。
状況を冷静に見て、自分を守る判断ができたということ。
その判断ができた人から、少しずつ回復が始まります。

「ひとりでやらなきゃ」を手放すと、世界が少し広がる

Aさんが一番苦しんでいたポイントのひとつが、「退職願も出せないほどしんどいのに、全部自分でやらなきゃいけない」感覚でした。
この“ひとりで背負うモード”って、真面目な人ほど強いです。

でも、弱っているときに大きな手続きや交渉を自力でやるのは、かなり難しい。
まして、連絡するだけで心がザワザワして涙が出るなら、なおさらです。

ここで役に立つのが、「人の手を借りる」という発想。
Aさんの場合は退職代行がそれでした。
この選択ができたことで、職場とのやり取りの負担が減り、心の消耗がぐっと下がりました。

人の手を借りるって、実は“自分を大事にする技術”でもあります。
頑張り屋さんほど、助ける側に回り慣れていて、頼るのが下手になりがち。
でも、今は助けてもらう番があっていいんです。

「自分で言えない私は弱い」じゃなくて、
「今の私は回復が先。だから方法を変える」
こう考えられるようになると、世界が広がります。

ひとりで抱えない。
それだけで、次の選択肢が見えてくることは本当に多いです。

転職後の「楽しく働けている」は、頑張り直しじゃなく“整え直し”の結果

Aさんからいただいた報告は、「違う職場に転職して、楽しく働いている」というものでした。
この一言、すごく大きいですよね。
ただ、ここで誤解してほしくないのは、Aさんが“気合いで復活した”わけじゃないということです。

Aさんがしたのは、頑張り直しというより“整え直し”。
限界を認めて休む。
自分で抱え込まない方法を選ぶ。
そして「逃げてもいい」と自分を否定しない。
その積み重ねが、次の環境での安定につながっていきました。

環境が変わると、同じ人でも驚くほど楽になることがあります。
人間関係の距離感、仕事量、役割の偏り、評価のされ方。
こういう要素が少し違うだけで、心の負担は大きく変わります。

もし今、あなたが「辞めたいのに言えない」「動けない」と感じているなら、まずは自分を責めるのをやめてみてください。
それは怠けではなく、限界のサインかもしれません。

次の場所は、ちゃんとあります。
そしてそこに行く道は、ひとつじゃありません。
あなたが少しでも安全に、少しでも楽に進めるルートを選んでいいんです。

読者へのメッセージ

ここまで読んでくれたあなたへ。

もし今、「仕事に行きたくない」「辞めたいのに言えない」「退職願を書く気力がない」って状態なら、まず伝えたいです。
それは甘えじゃないし、弱さでもありません。
それだけ頑張ってきたから、心と体が止まろうとしているだけです。

つらいときほど、人は自分を責めがちです。
「迷惑をかけた」「ちゃんとできない自分はダメ」って。
でも、責めた分だけ回復が遅くなることもあります。

だから今は、答えを急がなくて大丈夫。
言葉が出ない日があってもいいし、涙が出てもいい。
沈黙が続くのも、あなたが必死に耐えてきた証です。

ひとりで抱え込まなくていいですよ。
辞める手続き、連絡、今後のこと…頭の中でぐるぐるしているなら、いったん“整理する場所”を持つだけで、次の一歩が見えやすくなります。

傾聴ラウンジ「ここより」では、否定せずに話を聴くことを大切にしています。
うまく話せなくても大丈夫。途中で黙ってしまっても大丈夫。
「いま何が一番しんどいのか」を、あなたのペースでほどいていける場所です。

「相談するほどじゃないかも」と思っている人ほど、実は限界ギリギリだったりします。
もし少しでも「ひとりで抱えるのがしんどい」と感じたら、傾聴ラウンジ「ここより」を頼ってみてください。

あなたがあなたを守る選択をしていい。
その一歩を、ここから一緒に作っていけたらと思っています。

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