「ASD息子の気持ちに寄り添いほぐす関わりの中で」 よりびと004 小川 結愛

今日は、私が「ASD息子の気持ちをほぐす関わり」が得意だと実感したエピソードを、紹介したいと思います。ASDの息子は話したい気持ちはあるのに、うまく言葉にならなくてパニックになってしまう、話したいことがあるのにうまく伝えることができない不得意だったり…親としても本人も不安ですよね。そんな経験がある方に届けたい思いです。
投稿者プロフィール

- よりびと
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■待機時間:月・火・木・金・土の21時~24時
※祝日はお休みです
■年齢:40代
■ キャッチコピー:安心して、リラックスして話せる雰囲気を提供します
■ 得意なテーマ
– 人間関係の悩み・恋愛相談
– 介護の悩み、自宅介護の悩み、認知症の悩み
– ママの働き方の悩み、高齢出産
– 発達凸凹、発達しょうがい、発達に関する悩み
– 介護職の悩み、人間関係のモヤモヤ
– 家族関係の悩み
– カサンドラ症候群
– 身体のお悩み(疲れやすい、PMS、緊張しやすいなど)
– 頑張りすぎてしまう。ついつい、強がってしまう。無理して、大丈夫。がくちぐせ。
■ 聴き方・スタイル
– どんな話もまるっと受け止めます
– 相手のペースに合わせてゆっくり聴きます
– 話がまとまっていなくても大丈夫
– 否定せず、穏やかに受け止めます
– 沈黙も気まずくしないスタイルです
■ 経験
– これまで20年介護職の仕事をしています。
– 特別養護老人ホーム、認知症対応型グループホーム、老健、ディサービス、有料老人ホームの経験あり。常に、傾聴、共感、受容を大切にしています。現在は、特別養護老人ホームで、パートとして勤務。
– 介護福祉士、認知症実践者研修修了。
– 障がい者ケアホームでの経験もあり。
– 傾聴ボランティア・ハンドマッサージなどでも、高齢者と関わる。
– 自身も祖父の在宅介護の経験あり。9年程していました。
– パニック障害、過呼吸、バセドウ病の経験あり。パニック障害、過呼吸は完治。
– ジストニアの経験あり。薬継続中。
– 10歳、2歳の男の子のママ。
– 10歳児の子供が発達凸凹→小児精神科で、自閉症+ADHDあり。不登校経験あり。
– 療育支援センター→放課後ディサービスを利用している。普通に見えるがゆえの難しさに直面。
– 心理学、コーチング、アドラー流メンタルトレーナー、HSPカウンセラーなどの講座を受講。
■ 大切にしていること
– どんな話でも否定しません
– 話したくないことは無理に聞きません
– 気持ちが整理されていなくてもそのままで大丈夫
– 泣いても沈黙してもOK
– どんなお話もお聴きします
– 話したいように話せるように、あなたのペースに呼吸を合わせます
■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:鬼滅の刃 / 心理学、カラー&タロット占い / ラーメン、焼肉
– よく言われる性格:話やすい。温和。地に足がついている。やさしい。芯がある。愛のある人。
– ちょっとしたこだわり:自分時間を大事にしている。
– 聴き手としての密かな強み:どんな話にも寄り添います。私に話すことで、スッキリ出来ます。
■ メッセージ
ここでは、どんな話をしても大丈夫です。安心、安全の場を作ります。安心してお話ください。自分の感情を感じるお手伝いを致します。
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目次
1.当時の状況
ASDの息子は、「人に自分の言葉で伝える」ことが苦手です。保育園の頃は、人に話すことが苦手なので、帰宅後はなぜか機嫌が悪く、ものにあたったり、当たられたり。。。を繰り返したり、身体の痛みで訴えたり、登園拒否をしたり。
まだ発達障がいグレーゾーンと診断名はなく、私もどうしたらいいか困っていました。とはいえ、1年生を過ぎた頃から、成長するごとに、「僕はうまく人に伝えることができないんだよ。。」 と、話をしてくれる様になりました。あぁ、そうだったんだ。。と親としては、困りごとに早く気付いてあげれれば良かった。と思いました。
小2で、小児精神科に通い、ASD+ADHDであることが分かり、この子は、コミュニケーションが苦手なんだな。ということが分かりました。「何を話せばいいかわからない…」と不安感が大きくなり、度重なるクラス替えにより「友達ができない」とついに今年になり不登校になってしまいました。不登校のなりはじめは言葉にならない思いが強く、シクシクと泣き出し、玄関先から動けなくなるという状況が何日か続きました。3日ほど学校に行きましたが、そのまま不登校に突入しました。
2.あなたの関わり方
私はその泣いている息子に寄り添い、「大丈夫だよ。学校休んでもいいんだよ。無理しないでいいんだよ」と、息子のペースに合わせた声かけを心がけました。急かしたり、質問を重ねたりすると、さらに話せなくなってしまうことを知っているからです。
息子に、寄り添い、話をしてくれる時には、受容、共感、傾聴を心がけました。否定はしません。保育園の頃から、無理して皆に合わせようとして、過剰に適応してしまい、頑張りすぎて疲れてしまった息子。「今はゆっくり休んでいいんだよ」と。部屋から出てこず、ゲームや、パソコンに熱中していましたが、今はゆっくり待とうと。非言語コミュニケーションも大切にし、寄り添いました。
その中で、心が疲れ切って壊れてしまう前にSOSを出してくれてありがとう。大好き。と息子に伝えました。
3.相手の変化
少しずつ時間が経つにつれ、息子にも心境の変化が訪れ、「僕は人に伝えることができないんだよね。先生にも伝えられないんだよ。」と、私に話してくれるようになりました。「そうなんだね。ママに話してくれてありがとう。ママはどうしたらいいかな?」と伝えました。
「僕が伝えられないことはママが伝えてほしい。」と、自分の困っていることを少しづつ、話せる時に話をしてくれました。話したくない時には無理に聴かない、というのが私のスタイルです。無理に聴かず、息子の様子をみながら、話しやすい夜寝る前にゆっくり静かに親子の会話を楽しみました。時に不安だったり、過去のことだったり、今日たのしかったことだったり。
たわいもない話をする中で、「すごく怒られたことがあって、そこから、いい子で外ではいなくちゃいけないと思って。皆にあわせようとして、苦しく辛くなってしまった。」と心を開いて話してくれるようになりました。
学校とも連携をとり、まずは運動会の練習に参加したり、運動会に出たり、休みを繰り返したり、単発の授業にでたり。息子本人に聴いて、本人のペースにあわせて、徐々にまた学校に行けるようになりました。自己肯定感もあがってきて2ヶ月半で再登校出来るようになり、今では元気に学校に通えるようになりました。今は少しずつ馴染み、自分で伝える力もついてきています。
4. 学んだ強み
この経験から、私は“感情の安全地帯をつくること”が強みなのだと改めて感じました。言葉にならない気持ちを受け止め、沈黙を恐れず、相手のペースを大切にしながら寄り添うことで、人は自然と心を開き始めます。私自身がかつて「話したいのに話せない苦しさ」を経験してきたからこそ、その感覚に敏感でいられるのだと思います。
5.読者へのメッセージ
もし今、あなたの中にも整理できない気持ちがぐるぐるしていたり、モヤモヤ、イライラ、話したいのに言葉がまとまらない状態があっても、そのままで大丈夫です。泣きながらでも、沈黙しながらでも、ため息だけでも、すべてが“あなたの気持ち”です。無理に言葉にしようとしなくていいので、安心して話しに来てください。
6. 利用案内
雑談でも、愚痴でも、まとまらない相談でも歓迎します。あなたのペースを大切にしながら、ぜひお話しにきてくださいね。なんでも受けとめます。


