「幼稚園児の紙パンツから布パンツへの移行に大切な安心感」 よりびと002 まぐ えみい

今回は、なかなか紙パンツから布パンツに移行できない5歳の子のお父様からのご相談を紹介します。なぜ、紙パンツから布パンツに変えられないのかの理由が明らかになり、お子さんに対して何をしてあげなくてはいけないのか道が開けた事例でした。わたしにお悩みを話していただくことで、少しでもお悩みが解決する道が見えてくるといいなと考えています。
投稿者プロフィール

- よりびと
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■待機時間:月・火・木・金の10時~15時(水曜日は不定期)
※祝日はお休みです
■年齢:40代
■ キャッチコピー:わたしの経験を誰かの力に。「大丈夫だよ」に根拠を持たせます。
■ 得意なテーマ
– 不安障害、パニック障害、適応障害の症状について
– 不登校、登校拒否の相談。(保護者さん、お子さんどちらからでも大丈夫です。)
– 育児のお悩み全般
– 介護負担感
– 不妊治療の辛さ
– 家族との関係
– 人との関わり方
■ 聴き方・スタイル
– ご相談者様のペースに合わせて聴きます
– 話がまとまっていなくても大丈夫
– 否定せず、穏やかに受け止めます
– ご希望があればアドバイスします
– 我慢せず素直に感情を表してください
■ 経験
– 社会福祉士 精神保健福祉士 保育士取得。
– 回復期リハビリテーション病棟と介護保険病棟の医療ソーシャルワーカーとして5年、市役所障がい福祉課障がい認定調査員として5年の経験あります。
– 現在、保育士として骨盤サロンにて託児スタッフをしています。子育て支援センター臨時スタッフ経験あります。
– 不安障害、パニック障害、適応障害の経験あります。現在完治。
– アルツハイマー型認知症になった祖母の在宅介護経験、家族として施設入所支援経験があります。
– 自身の娘が聴覚過敏。HSP。不登校、登校拒否傾向にて心療内科通院中。不登校に対する学校とのやり取り経験あります。
– 自身も高校中退、大学入学資格検定試験を経験。心療内科通院・カウンセリング経験あります。
– 6年間の不妊治療を経験しました。体外受精にて妊娠。帝王切開にて出産。
– 転勤帯同10年経験。
– 幼稚園、小学校で絵本の読み聞かせ6年目。
– アクセスバーズプラクティショナー取得。
■ 大切にしていること
– 自分の言葉で語ってもらえるように質問を工夫します。
– 素直に気持ちを表現していただけるようにします。
– 泣いても怒っても受け止めます。
– 調べられることがあれば調べます。
■ 人柄・ユニークポイント
– 好きなもの:宮古島の海/ 柴犬 / ウミガメ/耳そうじ/そのぎ茶/娘と美術館に行くこと/ピアノを弾くこと
– よく言われる性格:社交的。明るい。話しやすい。面倒見がよい。でも繊細。嫌いなことは努力しない(笑)。
– ちょっとしたこだわり:家の中の芳香剤をアロマオイルにしている。ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る。焼き芋も家で作ります。
– 聴き手としての密かな強み:医療ソーシャルワーカーとして染みついた面接技法。自分の経験。たくさんの辛い経験をしたからこそ、大丈夫という言葉に重りを付けることができます。
■ メッセージ
プロフィールをみていただいてありがとうございます。
一人で悩まず一緒に考えさせてくださいね。少しでも明日に変化が出るように、少しでも気持ちが軽くなるようにお手伝いします。お話しできることを楽しみにしております。
目次
1.当時の状況
「なかなか紙パンツが取れないのです。来年小学校入学なのに大丈夫でしょうか?」とのご相談でした。体が大きいため夜間尿量が多く漏れてしまうこともあるとのこと。病院に行って検査もしたそうです。IQも正常で、多尿については受診もしていて夜尿症は否定的でしたが、念のために尿量を減らす薬を飲んでいるとのことでした。
2.私の関わり方
私はお子さんの普段の様子について伺うことから始めました。知的障害もなく他の病気もないとしたら、普段の生活の中にヒントがあると思ったからです。家族構成や他のお子さんたちとの関係、親御さんから見たお子さんのご様子、幼稚園での生活についてなど伺っていると、先生との関係性やトイレの状況などがわかってきました。
「もしかしたら、お子さん、精神的に傷つくことを言われたりしませんでしたか?」と質問しました。
3. 相手の変化
お父さんは思い出したかのように沢山状況を話してくれました。
汚れてしまった下着を交換してほしいと先生に頼んだら、心無い返事が返ってきたことがあり、結局下着を変えてもらえずに帰宅させられて皮膚もただれてしまったことがあったとのこと。傷ついてしまいそれ以来紙パンツが手放せなくなってしまったということでした。
よくよく話を聴いてみると、幼稚園には布パンツで通っていて日中はあまりトイレには行っていないようなのです。しかし、どうしても我慢できなくなった時にはトイレに行けているということもわかりました。そして家に帰ってきて紙パンツに履き替えると大量に排尿があることもわかりました。
家に帰ってきて紙パンツを履かせると排尿できるときいた時、そのことがお子さんの安心感なのだとわかりました。緊張した状態で幼稚園に通い、トイレも我慢し、家に帰って紙パンツを履くということがお子さんにとっての安心感につながっているのではないかと話しました。
今後の対応について聴かれたので、無理に紙パンツから変えようとしないこと、幼稚園も無理せず休みたいときは休ませること、まだ園長先生に相談されていなかったので園長先生に報告すること、小学校の就学前検診の時に必ず相談すること、小学校にも直接相談できることをお伝えしました。
心理面については児童精神科を探して受診することを視野に入れてもよいかもしれないと提案しました。わたしは紙パンツからの卒業は心の問題が解決されるのと同時にできるのではないかと考えました。
4.学んだ強み
わたしはいろいろな場面を想像してお話を伺うことが多いです。特にお子さんのご相談の場合、様々な要因が重なっていることがあります。質問の言葉を少し工夫するだけでご相談者様の言葉を引き出すことができる、そういった強みを再確認することができる事例でした。ソーシャルワーカーとしての経験、障がい認定調査員の経験はいつもわたしの強みになっています。
5.読者へのメッセージ
もし、相談してみたいことがあるのだけど何から話してよいかわからないとしても、お気軽にご連絡ください。一緒に整理して考えましょう。
6.利用案内
今回は、よくある紙パンツが外れない裏にも様々な理由が隠れていることがある、といった事例を書いてみました。育児、介護など人と関わることは嬉しさもある反面、疲労感や不安感などを強く感じることは多々あると思います。自分の家族のことだからと一人で悩まずに話してください。




