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アダルトチルドレン【生きにくさの理由】

アダルトチルドレン【生きにくさの理由】

ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。

今回は「アダルトチルドレン」についてお話していきたいと思います。

ご相談者の中で、自分はアダルトチルドレンではないかと言われている人は多くいます。アダルトチルドレンの定義は2つあり、1つはアルコール依存症の親のもとで育った人、もう1つは機能不全家族のもとで育った人です。日本では主に後者の意味で使われている言葉です。

近年ではネット環境において様々な情報を手軽に検索することができますので、アダルトチルドレンについて専門家よりも詳しいのではないかという人もいます。ただ、アダルトチルドレンについて詳しい知識を身につけても、現状が大きく変わることはありません。

なぜかという理由と、どのようなアプローチによって生きにくさを解消していくのかという点について詳しく解説していきますので、興味のある人は最後までお付き合いください。

投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上

【主な相談内容】
1.ストレス管理とメンタルケア
・日々のストレスやプレッシャーにどう対応すれば良いか。
・仕事や家庭でのストレス解消法。

2.自己理解と自己成長
・自己肯定感を高めたい。
・自分の強みや価値観を明確にしたい。

3.人間関係の悩み
・職場や家庭でのコミュニケーションの改善。
・対人関係における不安や緊張感への対処法。

4.不安や恐怖の克服
・予期不安や強い緊張感に悩んでいる。
・パニック障害や全般性不安障害のケア。

5.うつ症状や気分の浮き沈み
・やる気が出ない、気分が落ち込みがち。
・抑うつ状態から抜け出したい。

6.人生の転機や変化への対応
・キャリアチェンジや子育てなど、ライフイベントへの適応。
・新しい環境への不安や戸惑い。

7.恋愛や夫婦関係の悩み
・パートナーシップの問題解決。
・自分の感情や価値観をどう伝えるべきか。

8.自己批判やネガティブ思考の改善
・自分を責めすぎる傾向を変えたい。
・過去のトラウマや後悔にとらわれず前向きに生きる方法。

9.家族関係や親子間の問題
・子育ての悩み。
・親や家族との関係性の見直し。

10.生きる意味や自己実現の探求
・人生の目的を再確認したい。
・自分らしい生き方を見つけるサポート。

【アプローチ方法】
1.傾聴を重視したカウンセリング
・クライアントの気持ちや考えを尊重し、安心して話せる場を提供します。
・言葉だけでなく表情や態度も大切に、深いレベルで共感することを心がけています。

2.クライアント中心療法
・クライアント自身の中にある解決の糸口を引き出すサポートを行います。
・「どうしたいか」「何を感じているか」を一緒に探るプロセスを大切にします。

3.認知行動療法(CBT)
・ネガティブな思考や行動パターンを明確にし、それを建設的なものに変えるお手伝いをします。
・小さな行動目標を設定し、実際の生活に役立つ具体的な変化を目指します。

4.ナラティブセラピー
・クライアント自身のストーリーを紡ぎ直し、ポジティブな視点で捉え直すプロセスを支援します。
・過去の経験を成長や学びとして活用する力を引き出します。

5.対話を通じた柔軟なサポート
・一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にアプローチを変えます。
・言葉だけでなく非言語的な表現(声のトーンや間合い、表情やしぐさなど)にも焦点を当てる場合があります。

目次

1.アダルトチルドレンという言葉が使われるようになった理由その1

アダルトチルドレンの詳しい説明はウィキペディアのリンクを貼っておきますので、そちらでご確認ください。

アダルトチルドレンという言葉が日本で使われるようになったのは1990年代以降と結構最近のことです。アダルトチルドレンは診断名ではなく、生きづらさという問題を解決するための自覚用語として広まっていきました。つまり、自分はアダルトチルドレンだという自覚をすることで、自分自身の生きにくさの原因を把握することができる、そういった用語になっているのです。

身体的症状がある病気は病名がついて原因が分かるため、対応することができます。しかし、日々の生活の中で生きにくいと感じる、様々なシチュエーションで感じるため説明も上手くできない、原因が全く分からないのでどうしたら良いか分からないという状況になってしまうと、その事自体が大変な苦しみだろうと想像できますよね。

生きにくさの原因が機能不全家族で育った、つまりアダルトチルドレンなんだと自覚することで、少なくとも原因が分かったというスッキリ感を得ることはできます。

2.アダルトチルドレンという言葉が使われるようになった理由その2

機能不全家族というと、虐待やネグレクトなどの明確な健全な家族ではありえない環境があったことをイメージされると思いますが、家族のあり方の多様化が進むにつれて機能不全家族の定義も多様化してきている傾向があります。

例えば、近年言われている表現を使うと毒親ですね。虐待やネグレクトはしていないが、正常な家庭環境とは言い難い環境で育っているケースにおいて、アダルトチルドレンではないかという自覚がされるようになってきています。

アダルトチルドレンに関しては、機能不全家族の定義が非常に難しく、近年では機能不全家族の解釈が広がっているように思います。アダルトチルドレンは多くの人がなりうる可能性があるもの、つまり機能不全家族というのも珍しくないものという認識になってきていることから、広く使われるようになってきていると言えます。

3.アダルトチルドレンであることを自覚した上で

上記で述べたように、アダルトチルドレンの定義は明確ではなく、疾患名でもありません。自分自身の生きにくさの原因がアダルトチルドレンであることを自覚することで、一定のスッキリ感を得て前向きになることができる、これがアダルトチルドレンという言葉の存在意義です。

そして、自覚した上でどのように改善していくのかがその次のステップです。リ・ハートの電話カウンセリングでは、まずは今現在の問題について話したいことをそのまま話してもらうようにしています。話の内容が起こった時の感情に共感しながら話を聴くことを、心理カウンセラーとして行っています。共感しながら話を聴くことで、話しやすくなります。まずは話したいことを全部話しきることが大切です。

その上で話を聞いた中で気になるポイントについて質問をしていきます。なぜ質問をするかというと、内容を詳しく知りたいからではありません。質問によって更に深く自分自身に起きていることに対して向き合うことができるためです。そして、向き合う中で問題点が過去の家庭環境にあった、このことが今のこういう点に繋がっているのではないか、と気づくことがあります。そこから認知を修正していくためのアプローチスタートです。

アダルトチルドレンによる問題は機能不全家族の程度によって、大きく異なります。もちろん、現状を改善していくためにかかる時間も、個人差とともに育った家庭環境の複雑さも大きく影響しています。

また、焦って過去の家庭環境と向き合おうとしても、向き合える状況になっていないと効果がありません。向き合える下地作りが大切なのです。アダルトチルドレンの問題は時間をかけてゆっくりと向き合い続けていくことが重要と言えますね。

4.まとめ

リ・ハートの電話カウンセリング

今回は「アダルトチルドレン」についてお話しましたが、いかがでしたか?自分自身がアダルトチルドレンではないか?と感じている人は多いと思います。しかし、実際にアダルトチルドレンだったとしてもどうしたら良いんだ?となってしまい、行動できていない人も多いでしょう。

また、アダルトチルドレンかもしれないと自分で思うだけでは、なかなか病院に行くのも躊躇われるところでもありますよね。そういった時に電話カウンセリングを利用頂くと、自分自身の状態を整理することができ、今後どのように生きていくか考えることができるようになります。

特効薬はありませんが、状態に合わせて最善を尽くす電話カウンセリングを行っていますので、迷っている人は是非1度リ・ハートの電話カウンセリングを受けてみてください。お待ちしています。

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