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HSPの人が抱える問題とアプローチ

HSPの人が抱える問題とアプローチ

HSPは、Highly Sensitive Person(過敏性の人)の略称で、高い感受性を持つ人を指します。HSPは、神経系が敏感で、音や光、匂いなどの刺激に強く反応し、ストレスや感情の変化にも敏感になりやすい傾向があります。このような性格の人は、普通の人よりも環境や人間関係に敏感で、疲れやすいといった特徴があります。HSPは、20%から30%の人々がこのタイプに該当すると言われています。

投稿者プロフィール

佐藤 公俊
佐藤 公俊心理カウンセラー
【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上

【主な相談内容】
1.ストレス管理とメンタルケア
・日々のストレスやプレッシャーにどう対応すれば良いか。
・仕事や家庭でのストレス解消法。

2.自己理解と自己成長
・自己肯定感を高めたい。
・自分の強みや価値観を明確にしたい。

3.人間関係の悩み
・職場や家庭でのコミュニケーションの改善。
・対人関係における不安や緊張感への対処法。

4.不安や恐怖の克服
・予期不安や強い緊張感に悩んでいる。
・パニック障害や全般性不安障害のケア。

5.うつ症状や気分の浮き沈み
・やる気が出ない、気分が落ち込みがち。
・抑うつ状態から抜け出したい。

6.人生の転機や変化への対応
・キャリアチェンジや子育てなど、ライフイベントへの適応。
・新しい環境への不安や戸惑い。

7.恋愛や夫婦関係の悩み
・パートナーシップの問題解決。
・自分の感情や価値観をどう伝えるべきか。

8.自己批判やネガティブ思考の改善
・自分を責めすぎる傾向を変えたい。
・過去のトラウマや後悔にとらわれず前向きに生きる方法。

9.家族関係や親子間の問題
・子育ての悩み。
・親や家族との関係性の見直し。

10.生きる意味や自己実現の探求
・人生の目的を再確認したい。
・自分らしい生き方を見つけるサポート。

【アプローチ方法】
1.傾聴を重視したカウンセリング
・クライアントの気持ちや考えを尊重し、安心して話せる場を提供します。
・言葉だけでなく表情や態度も大切に、深いレベルで共感することを心がけています。

2.クライアント中心療法
・クライアント自身の中にある解決の糸口を引き出すサポートを行います。
・「どうしたいか」「何を感じているか」を一緒に探るプロセスを大切にします。

3.認知行動療法(CBT)
・ネガティブな思考や行動パターンを明確にし、それを建設的なものに変えるお手伝いをします。
・小さな行動目標を設定し、実際の生活に役立つ具体的な変化を目指します。

4.ナラティブセラピー
・クライアント自身のストーリーを紡ぎ直し、ポジティブな視点で捉え直すプロセスを支援します。
・過去の経験を成長や学びとして活用する力を引き出します。

5.対話を通じた柔軟なサポート
・一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にアプローチを変えます。
・言葉だけでなく非言語的な表現(声のトーンや間合い、表情やしぐさなど)にも焦点を当てる場合があります。

目次

1.HSPの特徴

以下に、HSP(Highly Sensitive Person)の主な特徴をいくつか挙げてみます。

①過敏性: HSPは、神経系が敏感で、音や光、匂いなどの刺激に強く反応する傾向があります。また、感情の変化にも敏感で、ストレスに弱く、怒りや悲しみなどの強い感情を感じやすい傾向があります。

②繊細性: HSPは、普通の人よりも繊細で、他人の気持ちや環境の変化に敏感になりやすい傾向があります。また、芸術や文化に興味を持ち、感性が豊かであることが多いです。

③思考深さ: HSPは、物事を深く考え、洞察力があります。また、自分自身の内面や他人の内面を掘り下げることが好きで、哲学的な考え方や精神的な成長に興味を持つことが多いです。

④社交性の低さ: HSPは、社交的でない傾向があります。新しい人と出会うことや、大勢の人がいる場にいることが苦手で、人間関係の維持や構築が難しい場合があります。

⑤エンパシーの高さ: HSPは、他人の感情や状況に敏感で、共感しやすい傾向があります。そのため、他人の悩みや問題を共有することが多く、助けることを好むことがあります。

以上が、HSPの主な特徴です。ただし、HSPの人々は全てが同じというわけではなく、人によって程度や表れ方が異なることがあります。

2.HSPの特徴について思うこと

HSPの一般的な特徴は上記のようになりますが、実際にHSPと思われる人のカウンセリングを行った際に感じたことを補足として綴りたいと思います。

HSPは特徴の中で気になるのは、社交性の部分ですね。社交的ではないとなっていますが、性格的に社交的ではない人が多いというわけではありません。ただ、感受性豊かで他人の行動や発言から多くのことを感じ取ってしまい、精神的に疲れてしまうケースが多いです。

つまり、人と関わりたくないというよりも、関わりたいけどもいろんなことを考えてしまって疲れるから関わらないようにしよう、となってしまいます。ただ単に社交的でない、人が集まる場が嫌いというのであれば避けることである程度対処ができますが、本質的には人と関わるのが嫌いではない、というところがジレンマとなります。

実際にエンパシーの高さ、他人の悩みや問題を共有し助けることを好むという側面も持ち合わせていますので、多くのことを感じ取り過ぎることがなければ、本来は人と関わるのが好きな人が多いはずです。

3.HSPで悩む人

HSP(Highly Sensitive Person)の人々は、環境や人間関係に敏感であるため、以下のような問題に悩むことがあります。

①過剰なストレス: HSPは、ストレスに弱く、過剰な刺激によって疲れやすく、不安やパニック症状を引き起こすことがあります。

②社交的な状況での不安: HSPは、新しい人と出会うことや、大勢の人がいる場にいることが苦手で、社交不安障害や引きこもりにつながることがあります。

③情緒の不安定さ: HSPは、感情に敏感であるため、怒りや悲しみなどの強い感情を感じやすく、不安定になりがちです。また、他人の感情に敏感すぎるため、自分と他人の感情を区別することができないことがあります。

④疲れやすさ: HSPは、刺激に敏感であるため、疲れやすく、長時間の社交的な活動や外出が困難な場合があります。

⑤自己否定: HSPは、周囲から理解されず、過敏すぎると感じられることが多いため、自己否定的になりがちです。また、自分の感受性を抑えようとするため、自分自身を否定することがあります。

HSPは、自分自身の感受性を理解し、それを受け入れることが大切です。また、自分自身の限界を認め、ストレスを減らす方法を見つけることが必要です。心理療法やセラピー、ストレスマネジメントのスキルを習得することで、HSPが自分らしく生きるためのサポートを受けることができます。

4.HSPに対してリ・ハートでのアプローチ

HSPに対してリ・ハートでは、まずは現在の悩みを全て吐き出してもらうようにしています。実際の悩みの中から、どのようなことに対して特に感受性が豊かになっているのか、そして過去に遡っていきます。

自分自身の過去の出来事を振り返る中で、より具体的に自分自身が抱えている問題が見えてくるようになります。そして、感じたことに対してなぜそう感じたのか、更には他にどのような可能性があるのかを一緒に考えるようにしています。

HSPに悩む人は、豊かな感受性でネガティブな感情をキャッチしてしています。そこに他にもどのようなことが考えられるか、または他にどのような言い方があるかなどを一緒に考え、ゆっくりと1つずつ回答を出し、引き出しを増やしていくようにします。

感じるものを感じないようにすることはなかなか難しいものです。であれば、感じたものを自分がどのように捉えるか、そしてその種類はたくさんあることに気づくと、少し気持ちに余裕が持てるようになります。

こういったことは訓練の積み重ねになりますので、定期的なカウンセリングを受けることで徐々に生きにくさを解消していくことができるようになります。

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