愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイント
ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。
今回は愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイントについてお話したいと思います。
家族や友人からの愚痴を聞くことがしんどいと感じている人は多いと思います。でも、しんどくても親しい人の愚痴は聞かなくてはと対応する人もいれば、愚痴を聞くことから逃げる人もいます。
仕事から帰ってきた旦那さんに対して、今日あった出来事を聞いてもらおうとすると、仕事で疲れてると聞く耳をもたない。珍しい光景ではないですよね。愚痴ではないかもしれませんが、人の話を聞くことは疲れる、という人は多いです。
こういった点も含めて、愚痴を聞くことが苦痛ではなくなるポイントを詳しく解説していきます。
投稿者プロフィール
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【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上
【主な相談内容】
・うつ病、パニック障害などの精神疾患との向き合い方
・周りの人には言えない恋愛相談
・仕事が長続きしない、キャリア形成に悩んでいる
・人間関係が上手くいかない
【アプローチ】
まずは話したいこと、聴いてほしいこと、頭に浮かんだことを自由にお話ください。どんな話でも否定しませんので、安心してありのままをお話くださいね。あなたの話を受け止めた上で、心の声をキャッチし一緒に向き合い、フィードバックしていきます。
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目次
- ○ 1.真剣に聞かない
- ○ 2.感情を自分の中に入れない
- ○ 3.責任を背負い込まない
- ○ まとめ
1.真剣に聞かない
人の話を聞くと疲れるのは、真剣に話を聞くからです。ドラマなどで仕事ができるサラリーマンは家庭で妻の話を聞かない、仕事で疲れているんだと妻の話を遮るシーンがありますよね。あれは仕事で真剣に話を聞く必要がある人の描写なのです。
つまり、仕事では会議であったり商談であったりで、上司やクライエントの話を真剣に聞き考えや意見、提案をしなくてはいけないシチュエーションが多く、話を聞く=疲れること、という構図が脳にインプットされてしまっているのです。
しかし、家庭でも妻の話は特に意見を求めていないケースも多いです。話を聞いてくれ、一緒に笑ったり怒ったり、感情を共有したいのです。となると、仕事の時のように真剣に聞く必要はないというのも分かりますよね。
ここで極端なテクニックを1つ紹介します。話の内容は聞かず、相手の声のトーンに合わせた相槌を打ってみてください。楽しそうに話している時はトーンを上げた相槌、怒りをぶつけてきているように話している時は声のトーンを下げます。これだけで会話が成立します。
全く話を聞いていないと流石に聞いてない、と思われてしまいますので、軽く音楽を聞くような感じで聞くと良いでしょう。
ちなみにですがこういったことを書くと、私が愚痴聞きをしている時にちゃんと話を聞いていないのではないかと思われるかもしれません。ご安心ください。ちゃんと聞いています。ちゃんと聞いても疲れないスキルを身につけています。
次ではちゃんと聞いても疲れないスキルをご紹介します。
2.感情を自分の中に入れない
人間は生きていく中で、自分自身に起きたことと人から聞いたことを記憶していきます。そして各々が経験値となり、必要な時に記憶から引っ張り出してきます。
皆さんはこの自分が経験したことと人から聞いたことを区別していますか?実は区別することを意識するだけで、愚痴を聞いてもしんどく感じなくなるのです。
愚痴を聞いてしんどくなるのは、人の愚痴の内容を自分の経験したことと同じように、出来事と感情を全て自分の中に入れてしまうためです。ではどうしたら良いか?出来事だけを自分の中に入れて感情は入れないようにするのです。
そんなことってできるのか?難しいことのように感じると思いますが、自分のことと人のことを区別できればそれほど難しくありません。自分が経験したことは、出来事に対して自分が感じたことがあるので感情がついている。人から聞いた話は自分が経験したわけではないので感情はない。
こうイメージするだけで、自分のことと人のことが脳の中で別部屋に入っているような感覚が生まれます。そんなことは実際にはありませんが、意識するとそのような感覚が生まれ、愚痴を聞いてもしんどいとは感じません。
私はカウンセリングの中では少し違ったことをしていて、キーワードで記憶しています。ご相談者様の感情などを一緒に記憶しているわけではなく、キーワードだけです。例えば「母親の病気」「高校生時代のいじめ」「なんとなく孤独を感じる」など事柄でも感じたことでもキーワードにしてしまいます。そして、キーワードが出てくるとキーワードと一緒に全ての出来事や感情が蘇ります。
これはカウンセリングスキルですので、皆さんは人の愚痴の感情を自分の中に入れないことを意識してみてくださいね。
3.責任を背負い込まない
人から話を聞くと何とかしてあげたいと思う人がいます。もちろん、できることはしてあげたら良いのですが、難しいことでも聞いてしまうと放って置けないとなると問題です。勝手に責任を背負い込んでしまい、自分に負担をかけてしまっています。
こうなると最悪自分が精神的に参ってしまうことがあります。愚痴を聞くのがしんどいのは、責任感が強すぎて自分に負担をかけてしまうためなのです。
こういった人は、愚痴や話を聞く際に、「自分にできることは話を聞くこと、話を聞くだけでも相手はスッキリする」と言い聞かせるようにしましょう。
聞くことの重要性を認識すると、聞くことをしてあげることで役に立ってると思うことができます。
私はカウンセリングをしている際に、カウンセラーの仕事を聞くこと、心の声を導き出すことと自分自身に言い聞かせています。特に同じような境遇の人のカウンセリングを行っている時は注意が必要ですね。同じような境遇の人だとついつい自分のことを話してしまいそうになることがあったためです。
聞くことの重要性を認識しているカウンセラーでも、話したくなる、助言したくなることがあるのです。聞くことに徹するのは難しいですが、自分の心を守ることにも繋がります。聞くことの重要性を認識、自分のためにしましょう。
まとめ
愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイントについて説明してきましたが、いかがでしたか?
簡単にまとめると「感情だけを相槌で返す」「相手の感情を自分の中に入れない」「聞くことだけでいい」です。
最も大事なのは自分の中に出来事と感情を両方入れないことです。両方入れると単純にしんどいです。
そして、聞くことってすごいことなんだと認識することです。聞くことができる自分はすごい、と思いましょう。そう思うことで聞くことしかできない、と感じることはなくなります。
愚痴を聞くことはちょっと工夫することで楽にできますし、人からも感謝されます。上記のようなことを意識して、ぜひ挑戦してみてくださいね。