愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイント
ご訪問ありがとうございます。
リ・ハート代表カウンセラーの佐藤です。
今回は愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイントについてお話したいと思います。
家族や友人からの愚痴を聞くことがしんどいと感じている人は多いと思います。でも、しんどくても親しい人の愚痴は聞かなくてはと対応する人もいれば、愚痴を聞くことから逃げる人もいます。
仕事から帰ってきた旦那さんに対して、今日あった出来事を聞いてもらおうとすると、仕事で疲れてると聞く耳をもたない。珍しい光景ではないですよね。愚痴ではないかもしれませんが、人の話を聞くことは疲れる、という人は多いです。
こういった点も含めて、愚痴を聞くことが苦痛ではなくなるポイントを詳しく解説していきます。
投稿者プロフィール
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【経歴】
・キャリアカウンセラー15年
・心理カウンセラー10年
※相談件数10,000件以上
【主な相談内容】
1.ストレス管理とメンタルケア
・日々のストレスやプレッシャーにどう対応すれば良いか。
・仕事や家庭でのストレス解消法。
2.自己理解と自己成長
・自己肯定感を高めたい。
・自分の強みや価値観を明確にしたい。
3.人間関係の悩み
・職場や家庭でのコミュニケーションの改善。
・対人関係における不安や緊張感への対処法。
4.不安や恐怖の克服
・予期不安や強い緊張感に悩んでいる。
・パニック障害や全般性不安障害のケア。
5.うつ症状や気分の浮き沈み
・やる気が出ない、気分が落ち込みがち。
・抑うつ状態から抜け出したい。
6.人生の転機や変化への対応
・キャリアチェンジや子育てなど、ライフイベントへの適応。
・新しい環境への不安や戸惑い。
7.恋愛や夫婦関係の悩み
・パートナーシップの問題解決。
・自分の感情や価値観をどう伝えるべきか。
8.自己批判やネガティブ思考の改善
・自分を責めすぎる傾向を変えたい。
・過去のトラウマや後悔にとらわれず前向きに生きる方法。
9.家族関係や親子間の問題
・子育ての悩み。
・親や家族との関係性の見直し。
10.生きる意味や自己実現の探求
・人生の目的を再確認したい。
・自分らしい生き方を見つけるサポート。
【アプローチ方法】
1.傾聴を重視したカウンセリング
・クライアントの気持ちや考えを尊重し、安心して話せる場を提供します。
・言葉だけでなく表情や態度も大切に、深いレベルで共感することを心がけています。
2.クライアント中心療法
・クライアント自身の中にある解決の糸口を引き出すサポートを行います。
・「どうしたいか」「何を感じているか」を一緒に探るプロセスを大切にします。
3.認知行動療法(CBT)
・ネガティブな思考や行動パターンを明確にし、それを建設的なものに変えるお手伝いをします。
・小さな行動目標を設定し、実際の生活に役立つ具体的な変化を目指します。
4.ナラティブセラピー
・クライアント自身のストーリーを紡ぎ直し、ポジティブな視点で捉え直すプロセスを支援します。
・過去の経験を成長や学びとして活用する力を引き出します。
5.対話を通じた柔軟なサポート
・一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にアプローチを変えます。
・言葉だけでなく非言語的な表現(声のトーンや間合い、表情やしぐさなど)にも焦点を当てる場合があります。
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目次
- ○ 1.真剣に聞かない
- ○ 2.感情を自分の中に入れない
- ○ 3.責任を背負い込まない
- ○ まとめ
1.真剣に聞かない
人の話を聞くと疲れるのは、真剣に話を聞くからです。ドラマなどで仕事ができるサラリーマンは家庭で妻の話を聞かない、仕事で疲れているんだと妻の話を遮るシーンがありますよね。あれは仕事で真剣に話を聞く必要がある人の描写なのです。
つまり、仕事では会議であったり商談であったりで、上司やクライエントの話を真剣に聞き考えや意見、提案をしなくてはいけないシチュエーションが多く、話を聞く=疲れること、という構図が脳にインプットされてしまっているのです。
しかし、家庭でも妻の話は特に意見を求めていないケースも多いです。話を聞いてくれ、一緒に笑ったり怒ったり、感情を共有したいのです。となると、仕事の時のように真剣に聞く必要はないというのも分かりますよね。
ここで極端なテクニックを1つ紹介します。話の内容は聞かず、相手の声のトーンに合わせた相槌を打ってみてください。楽しそうに話している時はトーンを上げた相槌、怒りをぶつけてきているように話している時は声のトーンを下げます。これだけで会話が成立します。
全く話を聞いていないと流石に聞いてない、と思われてしまいますので、軽く音楽を聞くような感じで聞くと良いでしょう。
ちなみにですがこういったことを書くと、私が愚痴聞きをしている時にちゃんと話を聞いていないのではないかと思われるかもしれません。ご安心ください。ちゃんと聞いています。ちゃんと聞いても疲れないスキルを身につけています。
次ではちゃんと聞いても疲れないスキルをご紹介します。
2.感情を自分の中に入れない
人間は生きていく中で、自分自身に起きたことと人から聞いたことを記憶していきます。そして各々が経験値となり、必要な時に記憶から引っ張り出してきます。
皆さんはこの自分が経験したことと人から聞いたことを区別していますか?実は区別することを意識するだけで、愚痴を聞いてもしんどく感じなくなるのです。
愚痴を聞いてしんどくなるのは、人の愚痴の内容を自分の経験したことと同じように、出来事と感情を全て自分の中に入れてしまうためです。ではどうしたら良いか?出来事だけを自分の中に入れて感情は入れないようにするのです。
そんなことってできるのか?難しいことのように感じると思いますが、自分のことと人のことを区別できればそれほど難しくありません。自分が経験したことは、出来事に対して自分が感じたことがあるので感情がついている。人から聞いた話は自分が経験したわけではないので感情はない。
こうイメージするだけで、自分のことと人のことが脳の中で別部屋に入っているような感覚が生まれます。そんなことは実際にはありませんが、意識するとそのような感覚が生まれ、愚痴を聞いてもしんどいとは感じません。
私はカウンセリングの中では少し違ったことをしていて、キーワードで記憶しています。ご相談者様の感情などを一緒に記憶しているわけではなく、キーワードだけです。例えば「母親の病気」「高校生時代のいじめ」「なんとなく孤独を感じる」など事柄でも感じたことでもキーワードにしてしまいます。そして、キーワードが出てくるとキーワードと一緒に全ての出来事や感情が蘇ります。
これはカウンセリングスキルですので、皆さんは人の愚痴の感情を自分の中に入れないことを意識してみてくださいね。
3.責任を背負い込まない
人から話を聞くと何とかしてあげたいと思う人がいます。もちろん、できることはしてあげたら良いのですが、難しいことでも聞いてしまうと放って置けないとなると問題です。勝手に責任を背負い込んでしまい、自分に負担をかけてしまっています。
こうなると最悪自分が精神的に参ってしまうことがあります。愚痴を聞くのがしんどいのは、責任感が強すぎて自分に負担をかけてしまうためなのです。
こういった人は、愚痴や話を聞く際に、「自分にできることは話を聞くこと、話を聞くだけでも相手はスッキリする」と言い聞かせるようにしましょう。
聞くことの重要性を認識すると、聞くことをしてあげることで役に立ってると思うことができます。
私はカウンセリングをしている際に、カウンセラーの仕事を聞くこと、心の声を導き出すことと自分自身に言い聞かせています。特に同じような境遇の人のカウンセリングを行っている時は注意が必要ですね。同じような境遇の人だとついつい自分のことを話してしまいそうになることがあったためです。
聞くことの重要性を認識しているカウンセラーでも、話したくなる、助言したくなることがあるのです。聞くことに徹するのは難しいですが、自分の心を守ることにも繋がります。聞くことの重要性を認識、自分のためにしましょう。
まとめ
愚痴を聞いてもしんどくならない3つのポイントについて説明してきましたが、いかがでしたか?
簡単にまとめると「感情だけを相槌で返す」「相手の感情を自分の中に入れない」「聞くことだけでいい」です。
最も大事なのは自分の中に出来事と感情を両方入れないことです。両方入れると単純にしんどいです。
そして、聞くことってすごいことなんだと認識することです。聞くことができる自分はすごい、と思いましょう。そう思うことで聞くことしかできない、と感じることはなくなります。
愚痴を聞くことはちょっと工夫することで楽にできますし、人からも感謝されます。上記のようなことを意識して、ぜひ挑戦してみてくださいね。