日本人の特性として、答えを欲しているというのがあります。これには2通りあり、1つは白黒はっきりさせたい、もう1つは答えを与えてくれるのを待っている、というものです。今回の話は後者ですね。
答えを与えてくれるのを待っている、というのは日本の文化がそうさせていると言えます。義務教育では皆同じ勉強をし「テストに出るぞ」と言われれば暗記します。
言われた通りに行っていれば、良い高校に行くことができ、そして一流大学に入学することができます。更には、就職した後も上司の指示通りの行動すると評価が高くなります。
そして自分が出世し上司になった時にも、更に上の上司からの指示を部下に伝えるだけ、これが美徳のようになっています。
否定的な書き方をしましたが、決して悪いことではありません。調子が良い時はそれでどんどん成長していきますし、人間関係などのトラブルも少ないでしょう。
しかし、問題なのは調子が悪くなった時です。自分で打開できないんですよね。もっというと打開しようとする人間がいないということです。
今、こういったところがやっと変わってきつつあります。しかし、変化には悩みもつきものです。その中で精神的にきつい状況に陥ってしまう方も増えています。
心療内科やカウンセリングで対処することになりますが、基本的なスタンスは、「答えは自分の中にある」です。そう言われても見つからない、しんどいと感じてしまう方は、今は答えを探す時ではないかもしれません。
抵抗がなくなった時に、「答えは自分の中にある」とつぶやくようにすると、見えていなかったものが見えてくるかもしれません。