カウンセリングを行う中で、クライエントの心に響く言葉をカウンセラーが発する事があります。この言葉にはマニュアルがありません。人によって心に響く言葉は違いますし、その人の状況によっても違います。
例えば同じ人に今日の今発すると心に響く言葉であっても、明日の同じ時間に発しても何でもない言葉になるかもしれないのです。
では、どういった言葉が心に響くのでしょうか?それは心を返す言葉になっている時です。自分自身の心がカウンセラーから返ってきた時、何か雪解けを感じる瞬間を味わうことができるでしょう。
その瞬間のためにカウンセリングを受ける、といっても過言ではありません。
カウンセラーは共感しながらクライエントの話を聴くことが最も大切なことですが、その中にある心を返せるようになるとクライエントの気づきをサポートできるようになります。これは座学で身につくものではありません。経験によって身につくものです。