突然ですが、メンタルヘルスは何のためにあるのでしょうか?
職員の心の健康のため?会社の評判・イメージのため?
どちらも間違っていないですが、最も大切なことは、「職員の業績がアップすること」です。メンタルヘルスを行うことによって、個人個人の最大限のパフォーマンスが発揮されるようになり、その結果個人の業績がアップし、会社の業績もアップするのです。
しかし、現在の日本では、まだまだリスク管理の意味合いが強くなっています。リスク管理とは「負の回避」ですので、会社側はあまり乗り気ではありません。例えばシステムなどのリスク管理であれば、業務に大きく影響することがすぐに予想できるため、真剣に取り組みます。
これがメンタルヘルスの場合、業務に影響するかどうかが見えにくく、メンタルヘルスを行うことによって業績がアップするイメージも持てていません。これが、なかなか浸透しない理由なのではないかと思います。
そして、カウンセラーが企業の業績にフォーカスしてメンタルヘルスを提案していないことも原因として考えられます。今の流れでは、メンタルヘルスはとにかく安く、最低限に留めておく、という発想になるでしょう。カウンセラーがメンタルヘルスで業績がアップすることを示さなくてはいけません。もしかすると、メンタルヘルスはカウンセラーの領域ではなく、コンサルティングの中の1部なのかもしれませんね。
上記の内容は企業向けですが、個人に関しても同じことが言えます。メンタルヘルスを行うことによって業績がアップするのであれば行いたいが、そのイメージができないのです。掛かる費用をデメリットとするのであれば、デメリットから得られるメリット、つまり業績アップの方が大きければ利用しますよね。
そういったものを示せるカウンセラーでありたいと思っています。