ストレスは原因が分かっていることが大切です
ストレスを感じている時に、その原因が何なのか分かっていることが大切です。しかし、ストレスとは目に見えるものではありません。多くの方がストレスの原因を分かっているようで分かっていないのです。
例えば、会社に行きたくないという状況があったとします。その時にちょうど責任の重いプロジェクトを任されていて、その重圧だろうと思っていたとします。
自分には無理だと思ってそのプロジェクトを断った、これで仕事も今まで通りできるだろうと思ったが、余計に会社に行きたくなくなった、というケースです。こういったものは案外多いんですよね。
もし仮に、そのプロジェクトがストレスではなくて、プロジェクトに関わっているスタッフとの人間関係であったとするとどうでしょう。自分から退いたわけですが、その結果自分が負けた、逃げたという認識をしてしまう可能性があります。
そして、自分はダメな人間だ、と思うようになり、それが大きなストレスになっているというわけです。
ストレスの原因は、大まかなところは把握しやすいのですが、本当の原因を見つめることができていないことが多いです。それは自分のことを知らないからなんですよね。知らないと、問題に対する着眼点がズレてしまいます。
自分の性格から特性を把握しよう
ストレスに感じることを大きく4つに分けると、「量」「質」「外」「内」になります。これだけだと意味が分かりにくいですよね。特に後ろの2つが。
「量」と「質」は何となくイメージできると思います。例えば残業が3時間あることにストレスを感じるのか、それとも非効率な職場環境によって無駄な残業が発生していることにストレスを感じるか、ということです。
残業が多いのがストレスだ、となると、多くは前者の対応をします。つまり、残業を少なくするのです。しかし、「質」にストレスを感じる方は、他の人が無意味な残業をしているのもストレスになります。こう考えると、職場が合わないとなってしまうのです。
この場合の対処法は、効率的なやり方に変えていくか、それとも退職もしくは部署異動をするか、という選択肢になります。
「外」と「内」というのはストレスを自分以外から感じるのか、それとも自分から感じるのか、ということです。
極端な例を出すと、部下のミスにはイライラするが、自分のミスは全く気にならない、これは「外」です。逆に、部下のミスは全く気にならないが、自分のミスは許せない、というのが「内」です。
この組み合わせですね。「量」で「内」、「量」で「外」、「質」で「内」、「質」で「外」の4パターンです。これを意識すると、本当のストレスの原因に気づくことができます。
掘る場所をざっくり決めて、見つかるまで掘る
上記で説明した内容を簡単にまとめると、こんな表現になります。闇雲に掘っても原因は出てきません。ある程度掘る場所を定めることが大切です。そのために、まずは自分がどういった人間なのかを見つめる必要があります。
その手助けとなるのがカウンセリングです。カウンセリングを受ける中で、自分の本質に気づくとストレスに対する対処法も見えてきます。