自分らしさって何だろう?ということを考え、悩んでいる方は多いでしょう。カウンセリングを希望される方も、自分らしさが分からない、自分らしさがない、という内容を問題として挙げています。
では、そういった方はもともと自分らしさがないのでしょうか?そうではなく、自分らしさを出せなくなった理由があります。端的に説明すると、「自分は受け入れられない人間なんだ」と感じた時です。
特に多い原因が、子供の時のいじめです。言い方を変えると、いじめられる前までは自分らしく生きていたのです。そして、その自分らしく生きていることでいじめられる、自分を出してはいけないんだ、という刷り込みが入ります。
そして、月日が経つにつれて、自分らしさを意識することもなくなります。その結果、「自分らしさがない」となるのです。もう意識することもできない、無意識の奥深くに押しやられた状態です。
しかし、自分らしさが無意識の奥深くに追いやられていても、全く表に出てこないかというと、そうではありません。随所に出てきています。ただ、それが自分らしさだと認識できないのです。
まずは、自分らしさって何だろう?と意識することが大切です。意識することを続けると、もしかするとこれがそうかもしれない、と感じる瞬間に出会えます。
これを繰り返していくことで、自分らしさをぼんやりとイメージできるようになり、そしてはっきりと見えるようになります。その過程をサポートするのがカウンセラーです。
カウンセリングの中で、それがあなたの自分らしさですよ、と教えることはありません。ただ、自分らしさを一緒に探すことはできます。探す過程の中で、思い出したくないことについて考える機会も出てくるでしょう。
その時に1人だと怖いものです。しかし、カウンセラーがいれば、1人ではありません。一緒に探しに行く、その安心感がカウンセリングを受ける意義の1つです。