カウンセリングを受けたいという方の多くは、まずは心の中に溜まっている負の感情を吐き出したいと思っている。この時点ではカウンセリングというよりも愚痴聞きに近い感じになる。
そして、一通り負の感情を吐き出すと、少しすっきりとした感じになり、冷静さを取り戻すことができる。冷静になった上でカウンセラーと一緒に一連の流れを再度振り返ってみると、自分にも非があった、もしくは改善の余地があったことに気づくことが多い。
人間関係は、お互いに少しずつ歩み寄れば上手くいくことが多いが、それができないことが多いのも事実。自分が歩み寄れば自然と相手も歩み寄る、という信頼関係があるかどうかによって決まってくる。
自分が行えば返ってくる、といった見返りを期待しているわけではない、という人も多いと思うが、そうならない時に「自分はしてるのに」と思って不満を感じ、それがどんどん膨れ上がっていく。そして爆発寸前でカウンセリングを受けるのだ。
ただ、この過程の中で「こうしておけば相手も歩み寄ってくれたかもしれない」、というものも多々ある。人間関係が上手くいかない時には、まずは自分にベクトルを向けて、自分ができることをやってみる方が良いかもしれない。
「自分は変えられるが、他人を変えることはできない」、頭に入れておくようにしよう。