「無理をしないようにしてください」
カウンセリングを受けても病院で診察を受けても、よく耳にする言葉かもしれません。しかし、「無理をしない」ということを実践している方はほとんどいないでしょう。
特に「無理をするな」と人から言われる人ほど、無理しないことができない傾向にあります。極端な話、「無理しないことができないからここにいる」わけです。この点をどう解消するかがポイントと言えるでしょう。
よく「無理」をする人は、「今無理しているな」というのが分かっていません。「えっ、感じるよ」という方もいると思いますのが、それは「無理した後」です。つまり、「無理している」のを後からくる疲労によって感じるのです。
そういうものなんじゃないの?という方もいるかもしれません。確かにそうですが、終わってしまうと対処のしようがないのです。
「無理」している時に「今無理しているな」と気づくことができれば、「無理」を自分なりにコントロールすることができ、結果としてストレスフリーなることができます。
●ストレスは「無理」したことの蓄積でどんどん大きくなる
これを意識するだけでも随分と生活が変わります。ポイントは過去形です。あとでふと「疲れたな」「しんどいな」「こんなのやっぱり無理だったんだ」と思った瞬間に、どっと疲れがきますよね。
これが身体的な疲労なら問題ありませんが、心の疲労であればストレスが増大した状態になっています。しかし、こうなったことに気づき、ストレス発散をすれば全く問題はありません。
「無理」したことの蓄積でストレスがどんどん大きくなるイメージがあれば、すぐにストレス発散をしようとします。これが心と脳のメカニズムですね。
まずは「無理」に気づくことです。「無理」している時に気づくことができるようになれば、上記のイメージはできるようになります。1つ1つ段階を踏んで、ストレス対策を行っていきましょう。